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第三章 偽の恋人
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アウロス王子の訪問後は、仕事の話を装って彼と手紙を交わすことにした。誰に見られてもいいように、自分をレースに置き換える。
『ご依頼の品、いつにしましょうか?』
『早ければ早いほど。遅くとも半月後、華美に仕上げた物を直接届けてほしい』
『かしこまりました。整い次第お届け致します』
『門衛に話を通しておくから、僕の名前を出せばいい。虫には気を付けて』
王子もわかってくれたらしく、私の悪女デビュー(?)に向けての準備は着々と進められている。私だって自分の命は惜しい。要は告白されなきゃいいのだ。最初から徹底的に嫌な女を演じれば、異性は近寄ってこないはず。同性の嫌がらせ対策として、身体を鍛えることにした。農作業だけでは足りないので、腹筋や背筋に加えスクワットやジョギングを始めている。
合間に収穫した大根を干し、できたものを壺に入れて材料とともに漬け込んだ。帰る頃には美味しい『たくあん(仮)』ができあがっていることだろう。報酬のお茶も楽しみだ。隠居後は、毎日のんびり過ごしたい。
半月後、私はハンナとリーゼを連れて王都の屋敷に向かった。内緒にしていたはずなのに誰かが告げたらしく、王都に先回りしていた兄が半泣きで私を引き留める。
「城は危険だ! 可愛いミレディアが行く所じゃない」
よく言うわよ。商談の時、あっさり私を引き出したくせに。でも一応、私の身を案じてくれているのよね? だったら兄にはきちんと話しておくべきだ。
「……と、いうわけなの。仕事の延長みたいなものね」
「だからってなぜお前が。他にも綺麗な女性はいっぱい……いない!」
頭を抱えて悩む兄を安心させたくて、私は言葉を重ねた。
「大丈夫、ただの演技だけど安全には注意する。いざとなれば、アウロス王子が守って下さるわ」
「だけど!」
「この前、お兄様もエルゼ様に逆らったわよね? 彼女が王太子妃になれば、城との取引はなくなり業務も妨害されてしまう。どちらにしろ、うちは終わりだわ」
「うわ、どうしよう?」
商売のことを言った途端、兄がうろたえ出した。家の存続か妹か……伯爵になったヨルクはきっと選べない。
「でも、約束が……」
「約束?」
「いや。ええっと、こっちの話だ。ミレディアが犠牲になることはないんじゃないかな? アウロス王子に断りを入れて……」
「代わりにお兄様が女装してくれる? 似合えばアウロス王子も賛成するんじゃないかしら」
「いや、絶対に反対される! ってそうじゃない。狙われるとわかっていて、向かわせるのは危険だ」
「狙われるって言っても、用心するから平気よ? エルゼ様も表立っては動かないはずだし」
「いや、そっちじゃなくって。ミ~レ~ディ~ア~」
よくわからないけれど、兄の泣き落としには応じない。快適な老後とお茶のため。そしてあの人のために、私は悪女になると決めたのだ。
ハンナやリーゼは屋敷に置いて行くことにした。兄が毎回付き添うと言い出したけれど、それだと商売が滞り我が家は傾いてしまう。
結果、兄は私のために屈強な護衛を二人探し出して来た。
「お兄様! 男性はちょっと……」
「大丈夫だ。可愛いミレディアに手を出さないよう、女性に興味のない者だ」
「へ? それってまさか……」
「うん。二人は付き合っているらしい。だから、常に一緒にいたいんだって」
どこでスカウトして来たのだろう? 兄の情報網と行動範囲、侮れないわ。特に偏見があるわけでもないので、私は体格のいい彼らを護衛として城に伴うことにした。
二ヶ月半ぶりの王城は、すっかり様変わり。そこかしこで人がかたまり、声を潜めて何かを話し合っている。漏れ聞こえる言葉には、クラウス王子やアウロス王子、王太子といった単語が混じっていた。本人達の意志に関わらず、城内が二分されて王太子争いが本格化しているというのは本当なのだろう。
そういえば、男性が多く女性の姿が異様に少ない。もしかしたらエルゼと取り巻き達が、片っ端から退けているの?
ちなみに今日の私は、目の覚めるような青いドレスを着ている。同色の帽子を被り、前には厚いレースを垂らしているため、外から顔は見えない。アウロス王子の元に行こうと廊下を歩いていたら、例のごとく彼女達が近づいて来た。
「あら。もしかしてベルツ家の? 最近姿を見せないと思っていたら、性懲りもなくまたいらしたようね」
「青ですって? 派手なドレスは、不器量な貴女には似合わなくてよ?」
「本当。少しでもお兄様に似れば良かったのに、可哀想な人」
安定の嫌味も久しぶり。
自分達こそ毎回派手でフリフリだけど……
今回は中央のエルゼが止めないので、令嬢達はますます調子に乗っていく。
「レース付きの帽子? 小物で顔を隠しても……ねえ」
「侍女を付けずに今度は護衛? しかも二人も! それでも殿下が、貴女を選ぶとは思えないわ」
「なりふり構わないって、まさにこのことを言うのね?」
エルゼだけは無言で、穏やかな笑みを浮かべていた。変わらず可憐な容姿だし、最高級の物を身に着けている。アウロス王子から年齢を知らされ驚いた。若く見えても彼女は私より一つ年上らしい。
でもそれが、何だというのだろう? 生まれ変わりを全部足せば、私だってゆうに百歳を超えている。私が本気を出せば、ヒヨッコ達に負けるわけがない。
「おっしゃりたいことはそれだけかしら?」
腕を組み、わざとらしく首を傾げた。レースのおかげで、私の表情は彼女達から見えないはず。さすがはレースを重ねて、夜中にちくちく縫っただけのことはある。
「どうなさったの? ミレディラ様。なんだか違う人みたい。怖いわ」
両手を口に当て、怯え方まで可愛いエルゼ。これが全て計算された動きだったなんて、そちらの方が怖いわよ? それに、ミレディラって何だろう。呼び間違えるにしたって、いい加減無理があるような。
「ご不快な思いをさせたのなら、申し訳ありません。ですが、私の方こそ顔を合わせる度に悪口だなんて、不愉快です。まあ、アウロス……に言って、後から慰めてもらいますけど?」
いつものくせで、『殿下』と付けそうになるのをぐっと堪えた。男の人に頼るだなんて、私が一番嫌うところ。でも本人が自分の名前を強調しろと言うのだから、仕方がない。
「……っ!」
エルゼが思わず息を呑む。取り巻き達も、怒りを露わに。
「まあ!」
「アウロス殿下を呼び捨てに……」
「無礼な。婚約者であるエルゼ様の前よっ」
婚約はまだのはずだし、礼儀を知らないのはどっちかしら? 私はわざとらしく、肩を竦めた。
「それが何か? 失礼、アウロス……が待っているので」
エルゼの頬に朱が走る。彼女にしては珍しく、強い口調で私に言い返す。
「わ、わたくしのアウロス様を持ち出して、侮辱するなんて!」
「そうよ、酷いわ」
「ブスのくせに、偉そうにしないでよ」
「嘘をついていいとでも?」
取り巻き達も大騒ぎをしたので、周りの視線が集まる。こうなったらもう、後戻りはできない。とことん悪女を貫こう。
「嘘だと思いたいなら、勝手にどうぞ。急いでおりますの。失礼」
これから私は、アウロス王子の待つ部屋へ。こもっていちゃつくフリをしながら、実際は茶畑に関する取り決めをするのだ。楽しみでわくわくしてしまう。
「生意気なっ」
彼女達の脇を通り過ぎようとしたところ、フィリスが私に扇を投げつけた。もちろん片手で払い落す。同じ手を二度も食らう程、私は愚かではないのだ。エルゼに心酔している彼女は、失敗したと悟るや否や私に向かって手を伸ばす。
「何よ! ブスのくせにっ」
彼女は私の被っていた帽子を掴むと、そのままひったくるように外した。平気、この行動は予期していたもの。私は乱れた銀髪を手で整えると、ゆっくり顔を上げた。
『ご依頼の品、いつにしましょうか?』
『早ければ早いほど。遅くとも半月後、華美に仕上げた物を直接届けてほしい』
『かしこまりました。整い次第お届け致します』
『門衛に話を通しておくから、僕の名前を出せばいい。虫には気を付けて』
王子もわかってくれたらしく、私の悪女デビュー(?)に向けての準備は着々と進められている。私だって自分の命は惜しい。要は告白されなきゃいいのだ。最初から徹底的に嫌な女を演じれば、異性は近寄ってこないはず。同性の嫌がらせ対策として、身体を鍛えることにした。農作業だけでは足りないので、腹筋や背筋に加えスクワットやジョギングを始めている。
合間に収穫した大根を干し、できたものを壺に入れて材料とともに漬け込んだ。帰る頃には美味しい『たくあん(仮)』ができあがっていることだろう。報酬のお茶も楽しみだ。隠居後は、毎日のんびり過ごしたい。
半月後、私はハンナとリーゼを連れて王都の屋敷に向かった。内緒にしていたはずなのに誰かが告げたらしく、王都に先回りしていた兄が半泣きで私を引き留める。
「城は危険だ! 可愛いミレディアが行く所じゃない」
よく言うわよ。商談の時、あっさり私を引き出したくせに。でも一応、私の身を案じてくれているのよね? だったら兄にはきちんと話しておくべきだ。
「……と、いうわけなの。仕事の延長みたいなものね」
「だからってなぜお前が。他にも綺麗な女性はいっぱい……いない!」
頭を抱えて悩む兄を安心させたくて、私は言葉を重ねた。
「大丈夫、ただの演技だけど安全には注意する。いざとなれば、アウロス王子が守って下さるわ」
「だけど!」
「この前、お兄様もエルゼ様に逆らったわよね? 彼女が王太子妃になれば、城との取引はなくなり業務も妨害されてしまう。どちらにしろ、うちは終わりだわ」
「うわ、どうしよう?」
商売のことを言った途端、兄がうろたえ出した。家の存続か妹か……伯爵になったヨルクはきっと選べない。
「でも、約束が……」
「約束?」
「いや。ええっと、こっちの話だ。ミレディアが犠牲になることはないんじゃないかな? アウロス王子に断りを入れて……」
「代わりにお兄様が女装してくれる? 似合えばアウロス王子も賛成するんじゃないかしら」
「いや、絶対に反対される! ってそうじゃない。狙われるとわかっていて、向かわせるのは危険だ」
「狙われるって言っても、用心するから平気よ? エルゼ様も表立っては動かないはずだし」
「いや、そっちじゃなくって。ミ~レ~ディ~ア~」
よくわからないけれど、兄の泣き落としには応じない。快適な老後とお茶のため。そしてあの人のために、私は悪女になると決めたのだ。
ハンナやリーゼは屋敷に置いて行くことにした。兄が毎回付き添うと言い出したけれど、それだと商売が滞り我が家は傾いてしまう。
結果、兄は私のために屈強な護衛を二人探し出して来た。
「お兄様! 男性はちょっと……」
「大丈夫だ。可愛いミレディアに手を出さないよう、女性に興味のない者だ」
「へ? それってまさか……」
「うん。二人は付き合っているらしい。だから、常に一緒にいたいんだって」
どこでスカウトして来たのだろう? 兄の情報網と行動範囲、侮れないわ。特に偏見があるわけでもないので、私は体格のいい彼らを護衛として城に伴うことにした。
二ヶ月半ぶりの王城は、すっかり様変わり。そこかしこで人がかたまり、声を潜めて何かを話し合っている。漏れ聞こえる言葉には、クラウス王子やアウロス王子、王太子といった単語が混じっていた。本人達の意志に関わらず、城内が二分されて王太子争いが本格化しているというのは本当なのだろう。
そういえば、男性が多く女性の姿が異様に少ない。もしかしたらエルゼと取り巻き達が、片っ端から退けているの?
ちなみに今日の私は、目の覚めるような青いドレスを着ている。同色の帽子を被り、前には厚いレースを垂らしているため、外から顔は見えない。アウロス王子の元に行こうと廊下を歩いていたら、例のごとく彼女達が近づいて来た。
「あら。もしかしてベルツ家の? 最近姿を見せないと思っていたら、性懲りもなくまたいらしたようね」
「青ですって? 派手なドレスは、不器量な貴女には似合わなくてよ?」
「本当。少しでもお兄様に似れば良かったのに、可哀想な人」
安定の嫌味も久しぶり。
自分達こそ毎回派手でフリフリだけど……
今回は中央のエルゼが止めないので、令嬢達はますます調子に乗っていく。
「レース付きの帽子? 小物で顔を隠しても……ねえ」
「侍女を付けずに今度は護衛? しかも二人も! それでも殿下が、貴女を選ぶとは思えないわ」
「なりふり構わないって、まさにこのことを言うのね?」
エルゼだけは無言で、穏やかな笑みを浮かべていた。変わらず可憐な容姿だし、最高級の物を身に着けている。アウロス王子から年齢を知らされ驚いた。若く見えても彼女は私より一つ年上らしい。
でもそれが、何だというのだろう? 生まれ変わりを全部足せば、私だってゆうに百歳を超えている。私が本気を出せば、ヒヨッコ達に負けるわけがない。
「おっしゃりたいことはそれだけかしら?」
腕を組み、わざとらしく首を傾げた。レースのおかげで、私の表情は彼女達から見えないはず。さすがはレースを重ねて、夜中にちくちく縫っただけのことはある。
「どうなさったの? ミレディラ様。なんだか違う人みたい。怖いわ」
両手を口に当て、怯え方まで可愛いエルゼ。これが全て計算された動きだったなんて、そちらの方が怖いわよ? それに、ミレディラって何だろう。呼び間違えるにしたって、いい加減無理があるような。
「ご不快な思いをさせたのなら、申し訳ありません。ですが、私の方こそ顔を合わせる度に悪口だなんて、不愉快です。まあ、アウロス……に言って、後から慰めてもらいますけど?」
いつものくせで、『殿下』と付けそうになるのをぐっと堪えた。男の人に頼るだなんて、私が一番嫌うところ。でも本人が自分の名前を強調しろと言うのだから、仕方がない。
「……っ!」
エルゼが思わず息を呑む。取り巻き達も、怒りを露わに。
「まあ!」
「アウロス殿下を呼び捨てに……」
「無礼な。婚約者であるエルゼ様の前よっ」
婚約はまだのはずだし、礼儀を知らないのはどっちかしら? 私はわざとらしく、肩を竦めた。
「それが何か? 失礼、アウロス……が待っているので」
エルゼの頬に朱が走る。彼女にしては珍しく、強い口調で私に言い返す。
「わ、わたくしのアウロス様を持ち出して、侮辱するなんて!」
「そうよ、酷いわ」
「ブスのくせに、偉そうにしないでよ」
「嘘をついていいとでも?」
取り巻き達も大騒ぎをしたので、周りの視線が集まる。こうなったらもう、後戻りはできない。とことん悪女を貫こう。
「嘘だと思いたいなら、勝手にどうぞ。急いでおりますの。失礼」
これから私は、アウロス王子の待つ部屋へ。こもっていちゃつくフリをしながら、実際は茶畑に関する取り決めをするのだ。楽しみでわくわくしてしまう。
「生意気なっ」
彼女達の脇を通り過ぎようとしたところ、フィリスが私に扇を投げつけた。もちろん片手で払い落す。同じ手を二度も食らう程、私は愚かではないのだ。エルゼに心酔している彼女は、失敗したと悟るや否や私に向かって手を伸ばす。
「何よ! ブスのくせにっ」
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