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近くて遠い人
文化祭の練習2
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「セリフ……読んでくれないと、先に進まない」
「あ、ええっと……」
全く悪びれない紅を相手にしていると、頭が痛くなってくる。これはあれだ、さっさと終わらせるに限るな。
『私を起こした貴方は誰? どうしてここにいらっしゃるの(棒)』
何てのん気な姫さんなんだ。
竜を倒した王子様の苦労も知らずに。
「紫、すごい棒読みだな」
口元に手を当てた紅にクックッと笑われてしまう。だってしょうがないじゃない。いきなり台本渡されてすごく上手に読めるなら、誰でも俳優になれてしまう。何でもできる紅とは違う。いるだけで愛らしい桃華とも。
『どうして? 私にそれを問うのか。無論、君のため。一目見た時から、私は君に心を全て奪われた』
『まあ、嬉しい(棒)』
『ぶっっ。私は隣の国の王子だ。姫よ、貴女に私の愛とこの身を捧げたい。私の側で生涯を共にすると約束してはくれまいか?』
『なんてありがたいお言葉。でも私はこの通り、目覚めたばかりで何もできません(棒)』
姫さん、使えないならこの場に置いてった方がいいのでは?
『構わない。貴女の存在それこそが、私に生きる希望を与える』
『希望……?』
二人に希望はあるけれど、今後の私に希望は無さそうだ。世話役からは解放されて、櫻井三兄弟を幸せにできる、と思って喜んでいたくせに。いざその時が近づくと、離れ難いし自信がない。
「どうした、続きがあるが」
慌てて台本の文字を追う。
でも、この先っておかしいのでは?
「何でここで二人そろって戦うの?」
「知らん。魔女が復活して二人を追いかけて来たらしい。力を合わせて戦うんだそうだ」
「だけど、寝起きの姫さんが回し蹴りって……」
というより、恋愛要素どこへ行った?
せっかく王子様に起こされて、これからって時にアクションとは。竜を倒した王子様の剣より姫の蹴りの方が効果があるっておかしいでしょ。だったら王子要らないよね?
「まあ、最近は女性の方が強いからな」
自分の台本があるはずなのに、私の分を覗き込む紅。そのため、顔がやけに近い。頬と頬がくっつき、楽しそうな笑い声が間近で聞こえる。思わずドキッとするけれど、彼は桃華のものだ。こんなにくっつかれると、どうしていいのかわからなくなる。
「さ、じゃあ練習はもういいよね! ここからの場面、セリフは少ないし」
言いながら、勢いよくソファから立ち上がった。アクションシーンなら、桃華と練習した方がいいと思う。体育祭の演舞の時にも、私と合わせたでしょう? 文化祭で優勝したいなら、あれ以上に頑張らなければいけないと思うよ。
「そうだな、今日はもういい。ありがとう。じゃあ、明日もよろしく」
「……はい?」
聞き間違えたのだろうか。
明日も練習に付き合うって言ったっけ?
「ん? 優勝するため応援するって、さっき言ってくれただろう?」
言いました。確かに言いました。
でも――
「紅、セリフちゃんと頭に入っていたよね? 大丈夫だと思うけど」
「毎日練習しないと本番で忘れてしまう」
「だったら花澤さんと練習しなくちゃ。相手役でしょう?」
「気が乗らない。本番までに、考えなくてもセリフが出るようにしておきたい」
桃華が相手だと演技では済まされないってことなのかな? セリフ以外が出てくると困るから、私で矯正しようとしているとか? まさか、私の演技力がすごいから……なわけないよね。
桃華の代わりは嫌だけど、世話役だから仕方がない。このまま行くと、たぶん紅が一番最初に私から離れていくんだろう。だったらあと少しだけ、側にいたいと願ってしまう。
「まあ、そういうことなら」
「ありがとう、紫」
あと何回、彼はこうして私の名前を呼んでくれるのだろう? そう思うと、何だか泣きたくなってしまった。
文化祭まであと一ヶ月と迫った頃、廊下で藍人とすれ違った。
「藍人、その格好ってもしかして犬?」
普段から大型犬のような印象だから、耳と尻尾がピッタリだ。というより、そんな格好でウロウロしていたらクラスの女子に怒られるんじゃあ……
「いけね、本番まで秘密なのに」
「いや、耳と尻尾つけっ放しだし。それにその耳は柴犬だろう?」
「何でわかった? っていうか、犬種とか特に気にしてないけど」
「そう? でも、よく似合っているよ」
私がそう言うと、藍人は突然照れだした。赤くなった顔が可愛いくて、クスクス笑ってしまった。
「もふもふいいよね! 温かそうだし楽しみだ」
「そうか。だったら遊びにおいで。たくさん撫でていいから、ほら」
言いながら後ろを向いて、尻尾を見せてくる。でもちょっと待った、尻尾を逆につけているせいでお尻の方に垂れている。どこを撫でろと?
「藍人、それ女の子にやったら完全に引かれるぞ。男子はもちろんダメだと思う」
「いや、紫記だから別にいいのかなって」
「ありがたいけど、撫でるなら耳の方がいいかな」
「わかった」
背の高い藍人が屈んでくれる。
やっぱり忠犬みたいだ。
「よしよし、サボってないでたくさん働くんだぞー」
「うわ、ひっで~」
せっかくなので耳を触らせてもらった。
意外にしっかりした作りで、触り心地がいい。
それにしても、藍人だとこうして軽口が叩けるのに、紅だとどうして緊張してしまうんだろう? 毎日練習に付き合わされているのに、動悸がひどくなったような気がする。ちなみに、いくら練習してもあの恥ずかしいセリフには、未だに慣れない。
「こら、藍人! あれ? 紫記ちゃん。何、敵情視察?」
橙也だった。
彼は耳を外しながら外に出て来たけれど、あの尻尾の感じだとたぶん……
「ああ、わかっちゃった? でもごめん、当日まで内緒にしといて? クラスの女の子達がうるさいから」
ウインクしながら言ってくる。
橙也はキツネだ。
茶色とオレンジの髪だから、耳にも尻尾にも全く違和感がない。策士っぽいところも合っているような気がするし。
「いいけど、それってもしかして自分で選んだの?」
「いや。男子の分は女子がイメージで用意してくれたんだ。まあ、紫記ちゃんだったらさしずめ猫、かな?」
橙也が答えてくれる。
それは嬉しいかもしれない。
猫大好きだし。
私の目尻が上がっているからかもしれないんだけどね。でも、イメージでいいなら桃華はウサギで紅はライオンといったところかな?
「蒼は秘密だって言ってた。だから敢えて聞かないでおくよ」
「そうだね。当日まで考えてみて」
「わかった」
隣のクラスの準備も着々と進んでいるようだ。うちのクラスも負けないように頑張らないと。
頼まれていたポスターカラーを取りに行くため、私は急いで美術室に向かった。
「あ、ええっと……」
全く悪びれない紅を相手にしていると、頭が痛くなってくる。これはあれだ、さっさと終わらせるに限るな。
『私を起こした貴方は誰? どうしてここにいらっしゃるの(棒)』
何てのん気な姫さんなんだ。
竜を倒した王子様の苦労も知らずに。
「紫、すごい棒読みだな」
口元に手を当てた紅にクックッと笑われてしまう。だってしょうがないじゃない。いきなり台本渡されてすごく上手に読めるなら、誰でも俳優になれてしまう。何でもできる紅とは違う。いるだけで愛らしい桃華とも。
『どうして? 私にそれを問うのか。無論、君のため。一目見た時から、私は君に心を全て奪われた』
『まあ、嬉しい(棒)』
『ぶっっ。私は隣の国の王子だ。姫よ、貴女に私の愛とこの身を捧げたい。私の側で生涯を共にすると約束してはくれまいか?』
『なんてありがたいお言葉。でも私はこの通り、目覚めたばかりで何もできません(棒)』
姫さん、使えないならこの場に置いてった方がいいのでは?
『構わない。貴女の存在それこそが、私に生きる希望を与える』
『希望……?』
二人に希望はあるけれど、今後の私に希望は無さそうだ。世話役からは解放されて、櫻井三兄弟を幸せにできる、と思って喜んでいたくせに。いざその時が近づくと、離れ難いし自信がない。
「どうした、続きがあるが」
慌てて台本の文字を追う。
でも、この先っておかしいのでは?
「何でここで二人そろって戦うの?」
「知らん。魔女が復活して二人を追いかけて来たらしい。力を合わせて戦うんだそうだ」
「だけど、寝起きの姫さんが回し蹴りって……」
というより、恋愛要素どこへ行った?
せっかく王子様に起こされて、これからって時にアクションとは。竜を倒した王子様の剣より姫の蹴りの方が効果があるっておかしいでしょ。だったら王子要らないよね?
「まあ、最近は女性の方が強いからな」
自分の台本があるはずなのに、私の分を覗き込む紅。そのため、顔がやけに近い。頬と頬がくっつき、楽しそうな笑い声が間近で聞こえる。思わずドキッとするけれど、彼は桃華のものだ。こんなにくっつかれると、どうしていいのかわからなくなる。
「さ、じゃあ練習はもういいよね! ここからの場面、セリフは少ないし」
言いながら、勢いよくソファから立ち上がった。アクションシーンなら、桃華と練習した方がいいと思う。体育祭の演舞の時にも、私と合わせたでしょう? 文化祭で優勝したいなら、あれ以上に頑張らなければいけないと思うよ。
「そうだな、今日はもういい。ありがとう。じゃあ、明日もよろしく」
「……はい?」
聞き間違えたのだろうか。
明日も練習に付き合うって言ったっけ?
「ん? 優勝するため応援するって、さっき言ってくれただろう?」
言いました。確かに言いました。
でも――
「紅、セリフちゃんと頭に入っていたよね? 大丈夫だと思うけど」
「毎日練習しないと本番で忘れてしまう」
「だったら花澤さんと練習しなくちゃ。相手役でしょう?」
「気が乗らない。本番までに、考えなくてもセリフが出るようにしておきたい」
桃華が相手だと演技では済まされないってことなのかな? セリフ以外が出てくると困るから、私で矯正しようとしているとか? まさか、私の演技力がすごいから……なわけないよね。
桃華の代わりは嫌だけど、世話役だから仕方がない。このまま行くと、たぶん紅が一番最初に私から離れていくんだろう。だったらあと少しだけ、側にいたいと願ってしまう。
「まあ、そういうことなら」
「ありがとう、紫」
あと何回、彼はこうして私の名前を呼んでくれるのだろう? そう思うと、何だか泣きたくなってしまった。
文化祭まであと一ヶ月と迫った頃、廊下で藍人とすれ違った。
「藍人、その格好ってもしかして犬?」
普段から大型犬のような印象だから、耳と尻尾がピッタリだ。というより、そんな格好でウロウロしていたらクラスの女子に怒られるんじゃあ……
「いけね、本番まで秘密なのに」
「いや、耳と尻尾つけっ放しだし。それにその耳は柴犬だろう?」
「何でわかった? っていうか、犬種とか特に気にしてないけど」
「そう? でも、よく似合っているよ」
私がそう言うと、藍人は突然照れだした。赤くなった顔が可愛いくて、クスクス笑ってしまった。
「もふもふいいよね! 温かそうだし楽しみだ」
「そうか。だったら遊びにおいで。たくさん撫でていいから、ほら」
言いながら後ろを向いて、尻尾を見せてくる。でもちょっと待った、尻尾を逆につけているせいでお尻の方に垂れている。どこを撫でろと?
「藍人、それ女の子にやったら完全に引かれるぞ。男子はもちろんダメだと思う」
「いや、紫記だから別にいいのかなって」
「ありがたいけど、撫でるなら耳の方がいいかな」
「わかった」
背の高い藍人が屈んでくれる。
やっぱり忠犬みたいだ。
「よしよし、サボってないでたくさん働くんだぞー」
「うわ、ひっで~」
せっかくなので耳を触らせてもらった。
意外にしっかりした作りで、触り心地がいい。
それにしても、藍人だとこうして軽口が叩けるのに、紅だとどうして緊張してしまうんだろう? 毎日練習に付き合わされているのに、動悸がひどくなったような気がする。ちなみに、いくら練習してもあの恥ずかしいセリフには、未だに慣れない。
「こら、藍人! あれ? 紫記ちゃん。何、敵情視察?」
橙也だった。
彼は耳を外しながら外に出て来たけれど、あの尻尾の感じだとたぶん……
「ああ、わかっちゃった? でもごめん、当日まで内緒にしといて? クラスの女の子達がうるさいから」
ウインクしながら言ってくる。
橙也はキツネだ。
茶色とオレンジの髪だから、耳にも尻尾にも全く違和感がない。策士っぽいところも合っているような気がするし。
「いいけど、それってもしかして自分で選んだの?」
「いや。男子の分は女子がイメージで用意してくれたんだ。まあ、紫記ちゃんだったらさしずめ猫、かな?」
橙也が答えてくれる。
それは嬉しいかもしれない。
猫大好きだし。
私の目尻が上がっているからかもしれないんだけどね。でも、イメージでいいなら桃華はウサギで紅はライオンといったところかな?
「蒼は秘密だって言ってた。だから敢えて聞かないでおくよ」
「そうだね。当日まで考えてみて」
「わかった」
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