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8 新たなる武器
74 実戦にて 4
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杖から放たれた光は、みるみると地面に吸い込まれてゆく。
なるほど、これが杖を媒介としての魔力の流出か……確かに、何もなしでやるよりかははるかにやりやすい。
「……だ、から……どうし、た、ってんだ……」
魔力が地面に流れて行こうが、現状がよくなるというわけでもない。むしろ、体を保護するための魔力を無駄に浪費しているのだから、悪くなっているとさえ言える。しかし、しかしだ。若干とはいえ、スピードが落ちてきていることも事実だ。
ほんのわずかだが希望が見えてきた。
かれこれ、吹き飛ばされてから何秒たっただろうか……死の間際にいるからだろうが、時間の流れがかなりゆっくりで、正確な時間はわからない。
吹き飛ばされて、障害物にぶつかって終わる。そのイベントが発生してから終わるまでの時間はほんの数秒……いや、コンマ数秒程度かもしれない。もしかすると、今起こっていることは、死の直前に脳がみせる幻なのかもしれない。それでも、幻の中であったとしても、生きなければならない。
「とまれ、と、まれ……止まれ!」
遠くなる意識を何とか持ちこたえながら、しっかりと杖を握りこむ。杖は一見脆そうに見えるが、存外固いらしく、小枝のようにへし折れることはなかったが、それでも今にも折れてしまいそうなことは感覚で理解できた。だからといって、杖を地面から離せば、次に危ういのは僕の命だろう。
まあ、杖が折れてしまったらどのみち一緒だけど……何もしないかよりは、まだ可能性がある。
そう思って、杖に込める魔力量を増やす。
心なしか、杖の強度が増したような気がする。
「これ、なら」
魔力の消費によって、どんどん体から力が抜けていくのに対して、精神力は高まってゆく。
今ならなんでも出来そうだ。そういった感情が頭の中を駆け巡るようだ。
そして、飛ばされるスピードが緩やかになり、それでも吹き飛ぶ体が止まることはなく、そのまま気に消灯した。ぶつかった際の衝撃は凄まじく、体中に激痛が走る。
「ふ……ぅ……!」
頭がまるで働かない。先ほどまでの爽快感が嘘のように、一気に不快感が押し寄せてくる。そして次にやって来たのは後悔だ。こんな無謀な戦いに挑むんじゃなかったとか、そもそも、こんな世界に転生するんじゃなかったとか、そういった後悔の念と恐怖が脳を支配した。
それでも何とか、妹のことを思いだして、ボロボロになった精神をもう一度奮い立たせる。
「こ、んな……こんな、ところで……こうか、い……して、る……」
言葉を口にした瞬間にこみ上げてくる吐き気。今度こそ、内臓が破裂してしまったのだろう。視界はかすみ、しっかりと立とうとしているのに、足元がおぼつかない。
今の満身創痍な僕のこの状況が、死というものがいかに苦しくて空虚なものかを表しているように思える。
痛いのは嫌だし、その痛みが消えてゆくのはもっと嫌だ。
全く記憶にはないが、前世で死んだときもこんな感じだったのだろうか……唯一の家族であった犬達を残して、空虚に死んでいったのだろうか? ダメだ。何も思い出せないし、そもそも、思考がまとまらない。
そんな回らない頭の中に何度も浮かぶのは、妹の安否だ。あいつは、もう街の方に行ってしまったのだろうか。
僕は援軍が来るまでの時間を稼ぐことが出来たのだろうか? 出来ているといいな……違う。出来てなきゃいけないんだ。
「せ、め……て……」
駄目だ。もはや声すらまともに出ない。
混濁する意識のなか、僕はゆっくりと杖が地面につけた傷跡をたどりながら、最初に立っていた位置まで戻り始める。ところどころ血がこぼれているのがうっすらと目に入った。
「まるでゾンビだな……」
どこか遠いところからそんな声が聞こえた。
どうやら、あの魔物はまだ街の方へ向かっていないらしい。しかし、重要なのはその言葉の内容だ。
驚いた。消えかけた意識が一気に持ち直したようなそんな感覚に見舞われると、今度は、『ゾンビ』という言葉が頭の中でこだました。
それは、この世界に来てから1度たりとも聞いたことがなかった言葉だ。
この世界には存在しえないはずの言葉だ……とまでは言い切れないが、少なくとも僕は今のところその存在に関しての文献を見たこともなければ、それらしき話も聞いたことはない。
そもそも、そんなものはSFとかファンタジーの世界にしか存在しないはずなのに、魔物として存在していないのが不思議だ。しかし、ゾンビというのは大概が人間の姿をしているので、人間が存在しない世界では当たり前なのかもしれないと勝手に思い込んでいただけだ。
もしかしたら、この世界にもゾンビなる存在がいるのかもしれない。
そんなものが存在しているのなら、人間だって存在するのかもしれない。でも今重要なのはそこではない。いかに時間を稼ぐかだ。意識はだいぶマシになってきたが、体中がズタボロで戦えるような状況ではない。このまま戦ったとしてもすぐにやられるのは目に見えている。それじゃあ、メリーは守れない。
僕は出来る限り興味がありそうな感じで、魔物の言葉を繰り返す。
「ぞ、んび……?」
人間も獣人も同じで何も知らない相手に対して、自分の持っている知識をひけらかしたくなるのは同じだった。つまり、知的生命体はどれも同じように自己顕示欲というものが存在しているちうことだ。言葉を使用できるような魔物だったら、やはり同じように内なる欲望を孕んでいるのだろう。
僕の思惑どおり、魔物が食いつく。
「聞いたことないか? まあ、ないだろうな。貴様たちは人類の歴史について詳しくない。特に犬種というのは、人類と深くかかわっていたであろう生き物を先祖に持つ種族だというのに……」
確かに僕の思惑通りだ。だが、そのついでに面白い話も聞くことが出来そうだ。犬に近い人類という生物の話だ。
僕の考えなど知らぬといったように、魔物は休むこともなく話し続ける。
「恩を仇で返すがごとくすべては忘却の彼方だ。人が使った『言葉』という道具を使いながら、その出自を知ろうともしない……いいや、知ることすらを禁じた」
「禁じた?」
僕の無知に対して、魔物は大きくため息を吐く。
「何も知らない末裔たちには酷なことだが、我はお前たちを滅ぼさなければならない」
予想とは違い。魔物が臨戦態勢に入る。
まったく、もう少しだけ粘れると思ったが、そんなにうまくはいかないか。仕方ない。魔力もほとんど尽きて、体を強化することは愚か、傷をいやすことすら難しい状況だ。ただでさえまともに使うことが出来ていない杖を使いこなすことなど不可能に近い。
何とかしてもう少しだけでも時間を稼がないと。
「なあ、どうせ最後なんだ。この世界のことを教えてくれないか?」
ふらつく頭を垂直に下げて魔物に対して頼み込む。
「無意味なことはしない。犬種の獣人をいくら倒したところで自慢にもならないしな……哀れだとは思うが、最後の願いなどいちいち聞いていてはきりがない。先ほどのあれで、信用できないとは思うが、今度こそ一瞬で痛みもないように終わらせてやる」
「本当に信用できないな」
魔物の言葉に、僕はお腹をさすりながら笑う。
僕の唯一の家族であるメリーは別だが、言葉を解することが出来るような生物はもとより信用していない。他人など所詮は他人。お互いに利用できることがあるから利用するだけ、利用価値がなくなれば簡単に切り捨てられるだろう。
この世には慈悲などはなく、神は慈悲などは与えてくれない。与えてくれるのは、自己満足な恩恵と、自己満足な罰だけだ。
「まあ、そうだろう。信じてもらう必要もない。単なる我の信念だ。ゴキブリだろうが、人だろうが……罪深き存在だろうが死は平等、終わりは突然にやってくる。突然死んだ方がショックは少なくて済むからな。予想外だったのは、貴様が魔力の扱いにたけていたことだ。無意識とはいえ、生き残るために魔力を使った。だから生き残ることが出来た。だが今度はそうはいくまい。魔力が尽きたのだろう?」
まるで僕のすべてを見透かすように、魔物は鋭い眼光を向けた。
自分よりも数倍は巨大な相手に睨まれると、まるで閻魔にでもにらまれたかのような気分になる。そして魔物の口からは再び山火事でも起きたかのような煙が空に向かって伸びてゆく。
おそらく、言葉の通り、僕を一瞬のうちに殺してしまおうというのだろう。
「終わったな……」
物理的な戦い方なら、まだまだ時間を稼げたかもしれないが、相手は最も物理的からほど遠い手段で来るつもりだ。そうなると、僕にはどうすることもできない。
攻撃をかわすにも痛む体では不可能だし、当たり所が良い悪いなんて存在しない。つまり、これにて人生終了というわけだ。思い残すことがないわけではない。だが、終わってしまうのなら仕方がない。運命ととは自分の力だけではどうすることもできないのだから。
なるほど、これが杖を媒介としての魔力の流出か……確かに、何もなしでやるよりかははるかにやりやすい。
「……だ、から……どうし、た、ってんだ……」
魔力が地面に流れて行こうが、現状がよくなるというわけでもない。むしろ、体を保護するための魔力を無駄に浪費しているのだから、悪くなっているとさえ言える。しかし、しかしだ。若干とはいえ、スピードが落ちてきていることも事実だ。
ほんのわずかだが希望が見えてきた。
かれこれ、吹き飛ばされてから何秒たっただろうか……死の間際にいるからだろうが、時間の流れがかなりゆっくりで、正確な時間はわからない。
吹き飛ばされて、障害物にぶつかって終わる。そのイベントが発生してから終わるまでの時間はほんの数秒……いや、コンマ数秒程度かもしれない。もしかすると、今起こっていることは、死の直前に脳がみせる幻なのかもしれない。それでも、幻の中であったとしても、生きなければならない。
「とまれ、と、まれ……止まれ!」
遠くなる意識を何とか持ちこたえながら、しっかりと杖を握りこむ。杖は一見脆そうに見えるが、存外固いらしく、小枝のようにへし折れることはなかったが、それでも今にも折れてしまいそうなことは感覚で理解できた。だからといって、杖を地面から離せば、次に危ういのは僕の命だろう。
まあ、杖が折れてしまったらどのみち一緒だけど……何もしないかよりは、まだ可能性がある。
そう思って、杖に込める魔力量を増やす。
心なしか、杖の強度が増したような気がする。
「これ、なら」
魔力の消費によって、どんどん体から力が抜けていくのに対して、精神力は高まってゆく。
今ならなんでも出来そうだ。そういった感情が頭の中を駆け巡るようだ。
そして、飛ばされるスピードが緩やかになり、それでも吹き飛ぶ体が止まることはなく、そのまま気に消灯した。ぶつかった際の衝撃は凄まじく、体中に激痛が走る。
「ふ……ぅ……!」
頭がまるで働かない。先ほどまでの爽快感が嘘のように、一気に不快感が押し寄せてくる。そして次にやって来たのは後悔だ。こんな無謀な戦いに挑むんじゃなかったとか、そもそも、こんな世界に転生するんじゃなかったとか、そういった後悔の念と恐怖が脳を支配した。
それでも何とか、妹のことを思いだして、ボロボロになった精神をもう一度奮い立たせる。
「こ、んな……こんな、ところで……こうか、い……して、る……」
言葉を口にした瞬間にこみ上げてくる吐き気。今度こそ、内臓が破裂してしまったのだろう。視界はかすみ、しっかりと立とうとしているのに、足元がおぼつかない。
今の満身創痍な僕のこの状況が、死というものがいかに苦しくて空虚なものかを表しているように思える。
痛いのは嫌だし、その痛みが消えてゆくのはもっと嫌だ。
全く記憶にはないが、前世で死んだときもこんな感じだったのだろうか……唯一の家族であった犬達を残して、空虚に死んでいったのだろうか? ダメだ。何も思い出せないし、そもそも、思考がまとまらない。
そんな回らない頭の中に何度も浮かぶのは、妹の安否だ。あいつは、もう街の方に行ってしまったのだろうか。
僕は援軍が来るまでの時間を稼ぐことが出来たのだろうか? 出来ているといいな……違う。出来てなきゃいけないんだ。
「せ、め……て……」
駄目だ。もはや声すらまともに出ない。
混濁する意識のなか、僕はゆっくりと杖が地面につけた傷跡をたどりながら、最初に立っていた位置まで戻り始める。ところどころ血がこぼれているのがうっすらと目に入った。
「まるでゾンビだな……」
どこか遠いところからそんな声が聞こえた。
どうやら、あの魔物はまだ街の方へ向かっていないらしい。しかし、重要なのはその言葉の内容だ。
驚いた。消えかけた意識が一気に持ち直したようなそんな感覚に見舞われると、今度は、『ゾンビ』という言葉が頭の中でこだました。
それは、この世界に来てから1度たりとも聞いたことがなかった言葉だ。
この世界には存在しえないはずの言葉だ……とまでは言い切れないが、少なくとも僕は今のところその存在に関しての文献を見たこともなければ、それらしき話も聞いたことはない。
そもそも、そんなものはSFとかファンタジーの世界にしか存在しないはずなのに、魔物として存在していないのが不思議だ。しかし、ゾンビというのは大概が人間の姿をしているので、人間が存在しない世界では当たり前なのかもしれないと勝手に思い込んでいただけだ。
もしかしたら、この世界にもゾンビなる存在がいるのかもしれない。
そんなものが存在しているのなら、人間だって存在するのかもしれない。でも今重要なのはそこではない。いかに時間を稼ぐかだ。意識はだいぶマシになってきたが、体中がズタボロで戦えるような状況ではない。このまま戦ったとしてもすぐにやられるのは目に見えている。それじゃあ、メリーは守れない。
僕は出来る限り興味がありそうな感じで、魔物の言葉を繰り返す。
「ぞ、んび……?」
人間も獣人も同じで何も知らない相手に対して、自分の持っている知識をひけらかしたくなるのは同じだった。つまり、知的生命体はどれも同じように自己顕示欲というものが存在しているちうことだ。言葉を使用できるような魔物だったら、やはり同じように内なる欲望を孕んでいるのだろう。
僕の思惑どおり、魔物が食いつく。
「聞いたことないか? まあ、ないだろうな。貴様たちは人類の歴史について詳しくない。特に犬種というのは、人類と深くかかわっていたであろう生き物を先祖に持つ種族だというのに……」
確かに僕の思惑通りだ。だが、そのついでに面白い話も聞くことが出来そうだ。犬に近い人類という生物の話だ。
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「禁じた?」
僕の無知に対して、魔物は大きくため息を吐く。
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予想とは違い。魔物が臨戦態勢に入る。
まったく、もう少しだけ粘れると思ったが、そんなにうまくはいかないか。仕方ない。魔力もほとんど尽きて、体を強化することは愚か、傷をいやすことすら難しい状況だ。ただでさえまともに使うことが出来ていない杖を使いこなすことなど不可能に近い。
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ふらつく頭を垂直に下げて魔物に対して頼み込む。
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僕の唯一の家族であるメリーは別だが、言葉を解することが出来るような生物はもとより信用していない。他人など所詮は他人。お互いに利用できることがあるから利用するだけ、利用価値がなくなれば簡単に切り捨てられるだろう。
この世には慈悲などはなく、神は慈悲などは与えてくれない。与えてくれるのは、自己満足な恩恵と、自己満足な罰だけだ。
「まあ、そうだろう。信じてもらう必要もない。単なる我の信念だ。ゴキブリだろうが、人だろうが……罪深き存在だろうが死は平等、終わりは突然にやってくる。突然死んだ方がショックは少なくて済むからな。予想外だったのは、貴様が魔力の扱いにたけていたことだ。無意識とはいえ、生き残るために魔力を使った。だから生き残ることが出来た。だが今度はそうはいくまい。魔力が尽きたのだろう?」
まるで僕のすべてを見透かすように、魔物は鋭い眼光を向けた。
自分よりも数倍は巨大な相手に睨まれると、まるで閻魔にでもにらまれたかのような気分になる。そして魔物の口からは再び山火事でも起きたかのような煙が空に向かって伸びてゆく。
おそらく、言葉の通り、僕を一瞬のうちに殺してしまおうというのだろう。
「終わったな……」
物理的な戦い方なら、まだまだ時間を稼げたかもしれないが、相手は最も物理的からほど遠い手段で来るつもりだ。そうなると、僕にはどうすることもできない。
攻撃をかわすにも痛む体では不可能だし、当たり所が良い悪いなんて存在しない。つまり、これにて人生終了というわけだ。思い残すことがないわけではない。だが、終わってしまうのなら仕方がない。運命ととは自分の力だけではどうすることもできないのだから。
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