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しおりを挟む「い、いらっしゃいませ・・・」
顔を引きつらせながら客を出迎えているが・・
やっぱりこの衣装は恥ずかしすぎる。
オレだけじゃなくて接客の奴らはみんなほとんどの奴の顔は引きつっていた。
メイドやセーラー服、バーニーガールもいる。それを見て笑っている奴やニヤニヤしている奴、顔を真赤にしている奴、反応は様々だ。
しかも客は注文を受ける相手を指名できるシステムにしたので常に満席になっていて、さっきからずっと指名をされていていい加減に疲れてきた。
「勇人さま、お疲れのようなので少し休憩されては・・」
「いいのか・・」
「はい、順番に休憩しますのでお先にどうぞ・・」
「助かる・・」
オレを女神と言ったクラス委員長は、まだオレを見つめる視線は熱いが少し落ち着いたようだ。
まあ、いつまでもあんな態度では困るから安心した。
「勇人さま、どうぞ・・」
「ありがとう・・」
裏に引っ込むとスッとジュースとクッキーを出してくてそれを口にする。
「ん・・うまい」
ここのメニューはジュースと手作りクッキーとシフォンケーキのみだが、どれも美味しくて評判はよかった。
このまま3日間どこまで客足が伸びるか楽しみだ。
それに、さっき高坂さんからきたメールを見直して口元が緩む。
『午後から一緒に回らないか?』
返事はもちろん
『はい・・誘ってくれてありがとう。楽しみにしています』
オレがずっと誘えなかった言葉に胸がジンと熱くなった。
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長い間、お休みしてすみませんでした。
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