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悪役令嬢なりに婚約破棄を阻止します。
所有物
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[西園寺様、お久しぶりでございます。今年もお待ちしておりました。・・・あら?今年は婚約者様もご一緒なんですね。お初にお目にかかります。この店舗のオーナーをしております。」
「あ、どうも・・・。北条美咲です。」
「まぁ、あの有名な北条家のお嬢様でしたのね!今年もどうぞごひいきに。」
店に入るなり綺麗なボブカットのお姉さんが話しかけてきた。
こんなに若いのにオーナーだなんてすごいなぁ。
「美咲、今年の色は何色がいい?確か去年は紫だったよな?」
「えぇ、そうね・・・、緑、緑がいいわ。」
要の瞳の色にちなんで。
要の瞳の色は三次元だったらあり得ないような色で、森の泉を思わせる深いフォレストグリーンの宝石、アレキサンドライトを連想させるような綺麗な色をしている。
折角要が現実にいるんだし一度は相手の色を身につけてみたい。
もしかしたらチャンスは今年だけかもしれないし。
「緑か、分かった。・・・では緑のドレスを見せて貰おう。」
「かしこまりました。ではこちらへどうぞ、只今お持ちしますね。」
オーナーさんは私達を奥の部屋に通すと、飲み物とお茶請けを置いて緑のドレスを探しに行った。
丁度喉が渇いていたので出された物を遠慮なく頂く。
飲み物は万人受けするであろうダージリンとスポンジケーキとタルト。
きっとこのケーキをだしたならこのお茶はオータムナルだろう。
ファーストやセカンドと違ってオータムナルは一番甘みのあるダージリンだ。
「・・・美味しいわね。こうやってゆっくり要とお茶をするのも久しぶりかしら。」
「そうだな。最近は生徒会だの何だのと忙しかったしな。」
「ねぇ要。今回のドレス、緑ならなんでもいいから要が私に似合うと思う物を選んでくれないかしら。」
「今年は美咲も一緒に来てるんだから、自分で選んだ方がいいんじゃないか?」
今までのドレスは要が選んでるって知らずに着ていたけど、今年はちゃんとそれを知った状態で着たい。
少し乙女チックであまり考えたくはないけど、好きな人が自分のために選んでくれた物に包まれているなんてとても素敵じゃない?
・・・気持ち悪いから絶対口には出さないけど。
「・・・要に選んで貰った方がセンスがよさそうでしょ?お願いね。」
「美咲がそういうなら、分かった。」
要がオーナーさんと一緒に私のドレスを選んでいる間に今日この後あったであろうイベントを整理する。
本当ならこのショッピングモールで要とヒロインがショッピングデートをする予定だった。
カフェでお茶をした後、お手洗いに行くと言ったヒロインをそのカフェを前で待っていたが、待てど暮らせどいつまで経っても帰ってこないヒロインを心配して連絡を取ろうとするも連絡先を知らないことが判明し、トイレまで迎えにいこうとする。
その途中で知らない男に絡まれているヒロインを発見し、咄嗟に「俺の彼女に何か・・・?」と言う。
要はここでヒロインへの恋心を自覚するのだ。
今回、私がヒロインの代わりにデート(?)をしている。
この場合どうなるのだろうか?
「美咲、選び終わったが一回試着してみるか?」
「大丈夫。要のこと信頼してるからね、当日の楽しみにとっておくわ。」
そう言うと普段の要からは想像出来ないような笑みがこぼれた、辺りに花をまき散らして。
「時間的にもう昼食だな、お茶請けを完食しているようだがご飯を食べれそうか?」
「問題ないわ、行きましょうか。」
ヒロインがこの後、補正でどう出るのか、私はどう動いたら自分に勇利になるのか。
私の行動次第で変わってくる。
絶対に成功させなくちゃ・・・!
「あ、どうも・・・。北条美咲です。」
「まぁ、あの有名な北条家のお嬢様でしたのね!今年もどうぞごひいきに。」
店に入るなり綺麗なボブカットのお姉さんが話しかけてきた。
こんなに若いのにオーナーだなんてすごいなぁ。
「美咲、今年の色は何色がいい?確か去年は紫だったよな?」
「えぇ、そうね・・・、緑、緑がいいわ。」
要の瞳の色にちなんで。
要の瞳の色は三次元だったらあり得ないような色で、森の泉を思わせる深いフォレストグリーンの宝石、アレキサンドライトを連想させるような綺麗な色をしている。
折角要が現実にいるんだし一度は相手の色を身につけてみたい。
もしかしたらチャンスは今年だけかもしれないし。
「緑か、分かった。・・・では緑のドレスを見せて貰おう。」
「かしこまりました。ではこちらへどうぞ、只今お持ちしますね。」
オーナーさんは私達を奥の部屋に通すと、飲み物とお茶請けを置いて緑のドレスを探しに行った。
丁度喉が渇いていたので出された物を遠慮なく頂く。
飲み物は万人受けするであろうダージリンとスポンジケーキとタルト。
きっとこのケーキをだしたならこのお茶はオータムナルだろう。
ファーストやセカンドと違ってオータムナルは一番甘みのあるダージリンだ。
「・・・美味しいわね。こうやってゆっくり要とお茶をするのも久しぶりかしら。」
「そうだな。最近は生徒会だの何だのと忙しかったしな。」
「ねぇ要。今回のドレス、緑ならなんでもいいから要が私に似合うと思う物を選んでくれないかしら。」
「今年は美咲も一緒に来てるんだから、自分で選んだ方がいいんじゃないか?」
今までのドレスは要が選んでるって知らずに着ていたけど、今年はちゃんとそれを知った状態で着たい。
少し乙女チックであまり考えたくはないけど、好きな人が自分のために選んでくれた物に包まれているなんてとても素敵じゃない?
・・・気持ち悪いから絶対口には出さないけど。
「・・・要に選んで貰った方がセンスがよさそうでしょ?お願いね。」
「美咲がそういうなら、分かった。」
要がオーナーさんと一緒に私のドレスを選んでいる間に今日この後あったであろうイベントを整理する。
本当ならこのショッピングモールで要とヒロインがショッピングデートをする予定だった。
カフェでお茶をした後、お手洗いに行くと言ったヒロインをそのカフェを前で待っていたが、待てど暮らせどいつまで経っても帰ってこないヒロインを心配して連絡を取ろうとするも連絡先を知らないことが判明し、トイレまで迎えにいこうとする。
その途中で知らない男に絡まれているヒロインを発見し、咄嗟に「俺の彼女に何か・・・?」と言う。
要はここでヒロインへの恋心を自覚するのだ。
今回、私がヒロインの代わりにデート(?)をしている。
この場合どうなるのだろうか?
「美咲、選び終わったが一回試着してみるか?」
「大丈夫。要のこと信頼してるからね、当日の楽しみにとっておくわ。」
そう言うと普段の要からは想像出来ないような笑みがこぼれた、辺りに花をまき散らして。
「時間的にもう昼食だな、お茶請けを完食しているようだがご飯を食べれそうか?」
「問題ないわ、行きましょうか。」
ヒロインがこの後、補正でどう出るのか、私はどう動いたら自分に勇利になるのか。
私の行動次第で変わってくる。
絶対に成功させなくちゃ・・・!
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