subは望む

さてぃー

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礼儀作法③

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「蓮、10分の間、Corner」
「ビクッ、、、ヒック、、ヒック、、」
俺の頭の中は絶望でいっぱいだった
Command以外はもう何も考えられず、脳内が真っ暗になる
「蓮、隅でこちらに背中を向けた状態で反省だ」
「ヒック、、ヒック、、」
なんとか、命令だけは遂行しようとヨロヨロ部屋の隅に向かう
背中を向けて座った瞬間、とてつもない不安に押しつぶされる
「っごしゅじんさま?、、いますか?、、」
部屋の中にいることは分かっているが、俺をいないものとして扱われているのがわかる
「く、くれないさま、、、ごめんなさい、、蓮が悪かったです!」
それでも紅様が反応してくれる様子はない
もうひたすら謝るしか俺にはできなかった

「ごめんなさいぃヒックくれないさまぁヒックもうじまぜんんんん」

多分、あっちでは何か話しているんだろうけど俺には全く耳に入ってこない
まるで、捨てられた感じの絶望感だ
1秒がとても長く感じる

「くれないさまぁぁぁ!蓮を捨てないでぇぇぇぇ!!」
「ヒッグヒッグ、くれないさまぁ、、、」

俺の体感では10分なのに1日ぐらいずっと続いているようだった
俺が紅様の言うことを聞けなかったからいけないんだ、、
どうしようどうしようどうしよう
すると、ようやく紅様からのCommandが脳内に届く

「蓮、Come」
「ヒッグヒッグ、、ヒッグヒッグ
蓮のこと、、ヒック、、捨てない?、、ヒック」
「あぁ。よく頑張ったな、蓮
Good boy」ナデナデ
「ヒッグ、、、」
褒められると頭がふわふわして頑張って良かったと思えた
何も考えられないが、先ほどとは違い幸せで満たされた 
その後はデロデロに甘やかされた
ずっとご主人様の膝の上に座り夕食もお風呂も全部やってもらい、俺もご主人様から離れたがらないので今日はお城にお泊まりになった

「蓮、今日はきつかったか?」
ベッドの上で紅様に聞かれる

「、、もうあの時のことは思い出したくないです、、ヒック」
「ほらほら、泣くな。それでも将軍か?」
それを言われると、泣くのを我慢してしまう
「よし、泣き止んだな。
でも、これからずっとこれよりも厳しいことばかりだ。引き返すなら今だぞ?
もちろん、俺とパートナーになってくれるのであれば俺はお前を見放さないし一生溺愛する。それこそ、俺のことしか考えられないぐらいにな。」
「俺は、もう紅様なしでは生きていけません。
これからもこんな俺ですがよろしくお願いします」
「あぁ、嬉しいよニコッ」
キュンッ
何これ、紅様笑うとちょーかっこいい!ほんとに俺でいいのか、、、
この人が俺のdomか、、
でも、釣り合うように頑張ろ!

「ほら、今日は寝るぞ?」
ポンポンッ
「は、はい!お休みなさい、紅様」
「あぁ、おやすみ」

ふぁぁぁ、、、紅様の横で寝ると安心する、、、
まぶたが、、、、
スピースピー
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