不自由と快楽の狭間で

Anthony-Blue

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114.劣等感

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「萌ちゃんの、中ってこんな感じなんだね」

 咲恵は、中指の腹で膣の肉壁を探るように指を動かしていく。

「すごいね。萌ちゃんのおまんこ。指に吸いつくようだよ」

「もう、そんなに動かしたらだめだって」

「うーん。やっぱり、わたしのとは違うんだなって思って」

「そりゃあ、顔と同じで、みんなそれぞれ違うんじゃない」

「外からの見た目も、もちろん違うんだけど、わたしが言ってるのは中のことなの」

「中のこと?」

 萌は、一瞬きょとんとした顔をして考えるように小首をかしげた。

「わたしね、最近、気がついたことがあるの」

「なにに」

「恥ずかしいんだけど、萌ちゃんは女の子だし言えるかなって思って。わたしね、自分で指を入れた時に、奥の方の上側がザラザラしてるところがあるって気がついたんだよね」

「へぇ。それって、おまんこの中ってことだよね」

「そう。さっき、萌ちゃんに指を入れられた時も、指の先がそこを刺激してすっごく気持ちよくなって、あれが出ちゃったの」

「ああ、そういえば、上の方にザラザラしてるところがあったわ。無意識に、これなんだろうって思ってグイグイ押してみてたのよ」

「だから、萌ちゃんにもその部分があるのかなって思って、指を入れさせてもらったの」

 咲恵の指は、まだ萌の膣の中に入ったままだった。

「だけどね、こうやって入れてみると、わたしのとは全然違ってて」

「わたしのって、どんな感じなの」

「えっとぉ、中のヒダヒダがたくさんあって、指に絡みつく感じかな」

 入れたままになっていた指を、少し動かしてみる。

「ああっ、だ、だめだって。自分ばっかり」

「ごめん、指で感覚を味わってて」

「じゃあ、わたしももう一度確かめてもいい?」

 萌は、答えを聞く前に咲恵の膝を割って、先ほどと同じように中指を膣口に突っ込んだ」

「あっ、そんないきなり入れちゃあ」

 咲恵の言葉などお構いなしに、中指の根元まで膣に押し込んだ。

「ああ、ここだよね」

 萌は、指の腹でザラザラした部分に指を少し曲げて擦った。

「うっ、うん。そこだけど。そんなに強く刺激したらまた・・・あっあっ」

「はぁぁ」

 咲恵は、首をもたげて肩を揺らし始めた。萌の中に入れられている指にも、その振動が伝わり股の付け根の内転筋に力が入る。

「ああ、思い出した。咲恵ちゃんのここって、数の子天井っていうヤツじゃないかな」

「数の子天井?」

「そうだよきっと。うちのクソ親父が言ってたんだ。名器のひとつで、そこにおちんちんが擦れて気持ちいいんだって」

「そんなのあるんだね。わたし、これに気がついて、結構コンプレックスになってたんだよね。よかった」

「自慢してもいいんだよ」

「誰に言うのよ。そんなこと、わざわざ」

「宣伝は出来ないよね」

 二人の、クスクスと笑う声が風呂場に響いた。

「わたし、きっと、咲恵ちゃんに負けてしまうんだろうな。くやしいな」

 萌はそう言うと、咲恵の中にある指を動かし始めた。

「はぁはぁぁ。萌ちゃん、なに言ってるの」

 咲恵も、反撃するかのように萌の中にある指を出し入れし始める。

「でも、今だけは、咲恵ちゃんの弱みは、わたしの手の中にあるんだからね」

 萌は、指を自由に動かして咲恵の中をかき回す。

「ああっ。萌ちゃん、そんなに中で動かしたら、わたしまたぁぁ」

「しっ、大きな声出したら聞こえちゃうわよ。瑞樹に」

 あえぎ声を出している咲恵の唇を、萌は自分の唇で塞いだ。

「えっ」

 二人は、お互いの唇で繋がり、お互いの指を入れたまま、バスマットに横たわった。お互いの瞳を見つめたまま舌を絡ませて、アイコンタクトをしたかのようにお互いの乳房に舌を這わした。

「萌ちゃん、気持ちいいよ」

「咲恵ちゃん、もっと舐めていいよ」





「二人とも、なにしてるんだろう。ビール、温くなっちゃうのに」

 ボクは、自分のビールを飲み干して、風呂場の方に聞き耳を立てた。

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