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黒帯盗難事件
⑥ 対決、新人狩りの山井
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翌日、朝の会の前。
「正義おはよー」
「お、おはよう」
俺は全身の至る所の筋肉痛に苦しみながら登校し、朱里に挨拶をした。
特に足腰がひどく、あるのなら杖を使って歩きたいくらいだ。
「大丈夫?」
「だ、大丈夫……。あ、ごめん、ほとんど調査できてない」
俺は痛みに耐えながら朱里に頭を下げる。
朱里は「え、そうなの?」と少し驚いた表情をした。
「真剣に修行してますってアピールする必要があるかなと思って、昨日は走り込みとか正拳突きの練習とか、全部全力でやってた」
「やっぱり……。お父さんが言ってたよ。『畑中二号が真剣に修行してくれて良かった』って。ねえ、畑中二号って正義のこと?」
返事をするのもしんどくなって首を縦に振って答えると、俺は自分の席に着いた。
朱里はあんなにきつい修行を小さい頃からやってたのか。
そう考えるとかなり凄い人なんじゃないかと思った。
「おい! 畑中二号」
朱里と捜査の話の続きをしようとしたところで、俺は廊下にいる誰かからそう声をかけられた。
声の方を向くと、昨日佐那原道場で見かけたような覚えのある小太りの男子が一人いた。
直接話をしてないから良く知らないが、白帯だったはずだ。
「あ、山井君」
と、朱里。
「佐那原道場の門下生……だよな?」
「うん。六年二組の山井国彦(やまい くにひこ)君。昨日来てたんだ、珍しい」
何の用だろう? と思いながら廊下に出てみると、山井と呼ばれた門下生は俺のことを指さした。
「お前、朱里が黒帯盗んだ事、道場で調べようとしてるんだろ?」
「えっ……」
思わず声が出た。
捜査のことは俺と朱里、賢しか知らないはず。
何で知ってるんだ?
「昨日の昼休みに私達が大声で喋ってたからでしょ?」
俺の驚いた表情から察したのか、朱里がそう言った。
山井も「そういうこと」と認めた。
「山井……か。どうした? 黒帯のことで何かあるのか?」
「今日、道場で俺と決闘しろ!」
「は?」
また、思わず声が出た。
朱里が「あー、またかー」と、朱里が頭をかきながら言う。
どういうことか朱里に聞いてみると、この山井という男子は同級生の初心者が入るたびに何かと因縁をつけては『決闘』と称して試合を組もうとするのだという。
その理由としては、自分でも勝てる初心者相手に勝って自分には実力があると周りに示したいというのがある。
朱里いわく『ろくに修行しない不真面目のくせに、初心者相手に勝って自分は強いアピールはしたい、人の目を気にするタイプ』だという。
めんどくさい相手に目を付けられたなと思いながら、俺は山井からの決闘を断ることにした。
「あー、山井。ごめんだけど、こっちは捜査で忙しいから決闘できないや。別のやつで強いアピールして」
「強いアピールって何だ! 決闘しないと、捜査のために弟子入りしたこと師匠に言ってやるからな!」
そう言って、山井は真っ赤な顔をして廊下から立ち去って行った。
……あれ、もしかして、今すっごい面倒なことになってる?
『新人狩りの山井』。
今日の朝の会の前、俺に決闘を申し入れた同じ6年生男子が陰で言われているあだ名だ。
放課後の佐那原道場のど真ん中。
いるのは俺と山井と審判の師匠。
その周りには門下生達が見学者として取り囲んでいる。
今、顔まで守れるヘルメットみたいな物を被り、手にはボクシングのグローブのような物を着けている。
空手のフルコンタクトという、金的みたいな危ない行為以外は殴る蹴るをしても大丈夫な試合をやるときの装備らしい。
「良いのか? お前達。特に吉本。急に組手をしたいと言い出したりして……」
師匠が間に立ち、俺と山井にそう確認する。
朱里から聞いた話では、佐那原道場は門下生の自主性を尊重していて、お互いに同意していれば、師匠が立ち合い審判をするという条件で組み手が許されるという。
それを利用して、山井は入ったばかりの門下生に『決闘』だの『組み手』だのと建前を作っては一方的な勝ちを求めているのだという。
正直、黒帯を盗んで朱里に濡れぎぬを着せた犯人の捜査にはあまり関係なさそうな奴なのだが、決闘を断ったら捜査のために弟子入りしたことをばらされてしまう。
さっさと組み手を終わらせて捜査に入らなきゃな……。
「はい。大丈夫です」
俺がそう答えると、師匠は審判をするために俺と山井から離れた。
と、ここで、山井が小声で話しかけてきた。
「おい、畑中二号」
俺は吉本だ、と言い返してやりたかったが、もうどうでも良くなってきた。
というか、他の門下生にも何人か言われたので、なんだか慣れてきた。
「今日の朝はよくも『強いアピール』だなんて言ってくれたな」
「……だから?」
「俺に負けても、師匠に言ってやるからな」
「はいはい。……は?」
山井は不敵な笑みを浮かべて俺と距離を取っていった。
え、負けたら追い出されるのか?
「両者構えて!」
師匠の声に、思わず構える。
「始め!」
正直心の準備ができていなかったが、組み手は始まった。
最初、はっきり言って俺は防戦一方だった。
山井の突きと蹴り。
ろくに修行していないとはいっても、ほぼ素人の俺と比べれば強い。
積極的に攻め続ける山井の攻撃を、俺はギリギリ避けたりくらったりしている。
「どうした畑中二号!」
「攻めろ攻めろ!」
周りの門下生達が応援なのかヤジなのかよく分からない声を発している。
そんな中。
「おい! 攻めないと負けちまうぞ!」
誰かは分からないが、そんな声が聞こえた。
このままじゃ負ける。
組み手の中、朱里の顔がふと頭に浮かんだ。
目に涙が浮かんでいた涙。
濡れ衣を着せられて、悔しかったのだろう。
俺は朱里の無実を証明するため、犯人を見つけるためにここにいる。
黒帯の盗難事件を解決し、朱里の名誉を取り戻すために。
その決意が、俺に少しだけ根性を出させた。
「俺は、勝たなきゃいけないんだ!」
山井の右正拳突きを俺の左手で払いのける。
それと同時に、俺の右正拳突きが山井の左肩に命中した。
昨日の、佐那原道場での修行。
佐那原さんや他の門下生達の動きを見よう見まねで覚えた、基本の動き。
山井にとってたった一日でできるようになるものでは無いのだろう、表情や動きで怯んでいることが分かる。
「今だ、畑中二号!」
その声に、俺は前へ踏み込んだ。
もう一発、右の正拳突き。
山井は払いきれずに、また左肩に命中。
次は後ろに引いた左拳を使い、勢いを付けた左の正拳突き。
連続で来るとは思っていなかったのか、ノーガードで山井の右脇腹に命中。
もう一度、右正拳突き。
さらに左、右、左。
ここで倒し切らなければ、多分負ける。
思い切り振りかぶった右正拳突きを繰り出そうとした、その時だった。
「そこまで!」
俺の右の拳を誰かが掴んだ。
審判をしていた、師匠だ。
ドサっ……。
師匠が俺を止めたのと同時に、山井は仰向けに倒れた。
相手が倒れた後はどうすれば良いのだろう、ボクシングだとテンカウントまでに起き上がれば再開とかだったと思うが、空手の場合はどうなるんだ?
俺がおろおろしていると、師匠はこう声を上げた。
「この勝負、吉本の勝ちとする!」
俺は、師匠のその声と同時に、うつぶせに倒れこんだ。
山井から受けたダメージと無事に勝てた安心感で一気に力が抜けたからだ。
「正義おはよー」
「お、おはよう」
俺は全身の至る所の筋肉痛に苦しみながら登校し、朱里に挨拶をした。
特に足腰がひどく、あるのなら杖を使って歩きたいくらいだ。
「大丈夫?」
「だ、大丈夫……。あ、ごめん、ほとんど調査できてない」
俺は痛みに耐えながら朱里に頭を下げる。
朱里は「え、そうなの?」と少し驚いた表情をした。
「真剣に修行してますってアピールする必要があるかなと思って、昨日は走り込みとか正拳突きの練習とか、全部全力でやってた」
「やっぱり……。お父さんが言ってたよ。『畑中二号が真剣に修行してくれて良かった』って。ねえ、畑中二号って正義のこと?」
返事をするのもしんどくなって首を縦に振って答えると、俺は自分の席に着いた。
朱里はあんなにきつい修行を小さい頃からやってたのか。
そう考えるとかなり凄い人なんじゃないかと思った。
「おい! 畑中二号」
朱里と捜査の話の続きをしようとしたところで、俺は廊下にいる誰かからそう声をかけられた。
声の方を向くと、昨日佐那原道場で見かけたような覚えのある小太りの男子が一人いた。
直接話をしてないから良く知らないが、白帯だったはずだ。
「あ、山井君」
と、朱里。
「佐那原道場の門下生……だよな?」
「うん。六年二組の山井国彦(やまい くにひこ)君。昨日来てたんだ、珍しい」
何の用だろう? と思いながら廊下に出てみると、山井と呼ばれた門下生は俺のことを指さした。
「お前、朱里が黒帯盗んだ事、道場で調べようとしてるんだろ?」
「えっ……」
思わず声が出た。
捜査のことは俺と朱里、賢しか知らないはず。
何で知ってるんだ?
「昨日の昼休みに私達が大声で喋ってたからでしょ?」
俺の驚いた表情から察したのか、朱里がそう言った。
山井も「そういうこと」と認めた。
「山井……か。どうした? 黒帯のことで何かあるのか?」
「今日、道場で俺と決闘しろ!」
「は?」
また、思わず声が出た。
朱里が「あー、またかー」と、朱里が頭をかきながら言う。
どういうことか朱里に聞いてみると、この山井という男子は同級生の初心者が入るたびに何かと因縁をつけては『決闘』と称して試合を組もうとするのだという。
その理由としては、自分でも勝てる初心者相手に勝って自分には実力があると周りに示したいというのがある。
朱里いわく『ろくに修行しない不真面目のくせに、初心者相手に勝って自分は強いアピールはしたい、人の目を気にするタイプ』だという。
めんどくさい相手に目を付けられたなと思いながら、俺は山井からの決闘を断ることにした。
「あー、山井。ごめんだけど、こっちは捜査で忙しいから決闘できないや。別のやつで強いアピールして」
「強いアピールって何だ! 決闘しないと、捜査のために弟子入りしたこと師匠に言ってやるからな!」
そう言って、山井は真っ赤な顔をして廊下から立ち去って行った。
……あれ、もしかして、今すっごい面倒なことになってる?
『新人狩りの山井』。
今日の朝の会の前、俺に決闘を申し入れた同じ6年生男子が陰で言われているあだ名だ。
放課後の佐那原道場のど真ん中。
いるのは俺と山井と審判の師匠。
その周りには門下生達が見学者として取り囲んでいる。
今、顔まで守れるヘルメットみたいな物を被り、手にはボクシングのグローブのような物を着けている。
空手のフルコンタクトという、金的みたいな危ない行為以外は殴る蹴るをしても大丈夫な試合をやるときの装備らしい。
「良いのか? お前達。特に吉本。急に組手をしたいと言い出したりして……」
師匠が間に立ち、俺と山井にそう確認する。
朱里から聞いた話では、佐那原道場は門下生の自主性を尊重していて、お互いに同意していれば、師匠が立ち合い審判をするという条件で組み手が許されるという。
それを利用して、山井は入ったばかりの門下生に『決闘』だの『組み手』だのと建前を作っては一方的な勝ちを求めているのだという。
正直、黒帯を盗んで朱里に濡れぎぬを着せた犯人の捜査にはあまり関係なさそうな奴なのだが、決闘を断ったら捜査のために弟子入りしたことをばらされてしまう。
さっさと組み手を終わらせて捜査に入らなきゃな……。
「はい。大丈夫です」
俺がそう答えると、師匠は審判をするために俺と山井から離れた。
と、ここで、山井が小声で話しかけてきた。
「おい、畑中二号」
俺は吉本だ、と言い返してやりたかったが、もうどうでも良くなってきた。
というか、他の門下生にも何人か言われたので、なんだか慣れてきた。
「今日の朝はよくも『強いアピール』だなんて言ってくれたな」
「……だから?」
「俺に負けても、師匠に言ってやるからな」
「はいはい。……は?」
山井は不敵な笑みを浮かべて俺と距離を取っていった。
え、負けたら追い出されるのか?
「両者構えて!」
師匠の声に、思わず構える。
「始め!」
正直心の準備ができていなかったが、組み手は始まった。
最初、はっきり言って俺は防戦一方だった。
山井の突きと蹴り。
ろくに修行していないとはいっても、ほぼ素人の俺と比べれば強い。
積極的に攻め続ける山井の攻撃を、俺はギリギリ避けたりくらったりしている。
「どうした畑中二号!」
「攻めろ攻めろ!」
周りの門下生達が応援なのかヤジなのかよく分からない声を発している。
そんな中。
「おい! 攻めないと負けちまうぞ!」
誰かは分からないが、そんな声が聞こえた。
このままじゃ負ける。
組み手の中、朱里の顔がふと頭に浮かんだ。
目に涙が浮かんでいた涙。
濡れ衣を着せられて、悔しかったのだろう。
俺は朱里の無実を証明するため、犯人を見つけるためにここにいる。
黒帯の盗難事件を解決し、朱里の名誉を取り戻すために。
その決意が、俺に少しだけ根性を出させた。
「俺は、勝たなきゃいけないんだ!」
山井の右正拳突きを俺の左手で払いのける。
それと同時に、俺の右正拳突きが山井の左肩に命中した。
昨日の、佐那原道場での修行。
佐那原さんや他の門下生達の動きを見よう見まねで覚えた、基本の動き。
山井にとってたった一日でできるようになるものでは無いのだろう、表情や動きで怯んでいることが分かる。
「今だ、畑中二号!」
その声に、俺は前へ踏み込んだ。
もう一発、右の正拳突き。
山井は払いきれずに、また左肩に命中。
次は後ろに引いた左拳を使い、勢いを付けた左の正拳突き。
連続で来るとは思っていなかったのか、ノーガードで山井の右脇腹に命中。
もう一度、右正拳突き。
さらに左、右、左。
ここで倒し切らなければ、多分負ける。
思い切り振りかぶった右正拳突きを繰り出そうとした、その時だった。
「そこまで!」
俺の右の拳を誰かが掴んだ。
審判をしていた、師匠だ。
ドサっ……。
師匠が俺を止めたのと同時に、山井は仰向けに倒れた。
相手が倒れた後はどうすれば良いのだろう、ボクシングだとテンカウントまでに起き上がれば再開とかだったと思うが、空手の場合はどうなるんだ?
俺がおろおろしていると、師匠はこう声を上げた。
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