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第一章
フィクスはティファにフラグを立てたい
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「あら、これなんかティファに似合いそうですわね?」
「ああ。髪留め?確かに可愛いけど、ティファには子供っぽ過ぎない?」
皆さんこんにちわ。
最近めっきり影が薄くなったフィクスです。
ヘタレイケメンとかエセジェントルマンとか好き勝手に言われてますね。覚えてろよアイツらマジで絶対泣かす!
「お兄様。全然ティファの好みを分かってらっしゃらないのですね。確かに見た目は綺麗な方ですけれど本人は可愛いらしい物が好きですわよ?」
へぇ?そうなんだ。
ティファは普段あまり身に付ける物を買わないからなぁ全然知らなかった。
「・・・・たまには、こういう物を贈ってみたらどうです?髪留めなら毎日使う物ですから受け取ってもらえるかも知れませんよ?」
え?妹よ。一体どうした?
前は俺が女性に贈り物なんてしようものなら、ふくれっ面で俺の周りをグルグル回りながら根掘り葉掘りその理由を尋ねてきてたよね?そして納得するまで解放してくれませんでしたよね?君もハイトに引き続きティファ飯信者になってしまったのかな?あ、そうでしたね。ハンバーグ令嬢。
うーーーーん。どうしようかなぁ。
ちょっと前だったら何も考えずパッと買って軽い気持ちで渡せたんだろうけどなぁ~。あの笑顔でまた「え?結構ですキモッ」とか言われたら・・・・死ねる。グフッ。
「私、ティファなら構いませんわ」
「ん?何?」
「・・・・・お兄様では無理かも知れませんわね」
ちょっと?さっきからなんなのかな?
一人で勝手に納得しないでね?君最近兄に冷たくないかい?兄は少しだけ寂しいぞ?
そんなやり取りが数日前。
で、俺の手には結局ソレが握られているわけですが。
「今日はクラムチャウダーを作ってみましたー!近くの海で貝を沢山採ったからとご近所さんが分けてくれたのです!タップリ作ってありますからね!あと今日は奮発して牛肉の香草焼きでーす!」
明日から暫くはここを留守にするからね。
実はギャドとハイトは既に現場に向かってるんだよ?
この日の献立はハイトには秘密にしておかないとな。
夜中、背後から命を狙われ兼ねないからな。いや、マジだって。ブルリ。
「あれ?ヨシュアは?」
「置いてかれて拗ねてるみたいで。まだ来てません。でも後で来ると思います!さっき声かけておいたので」
そりゃそうだよな。
アイツ張り切ってたもんなぁ。
一人だけ置いてかれるって言われたらなぁ。
「ギャドにも言われたと思うけど、俺達が居ない間は絶対一人で行動しない事。もしかしたら刺客が襲って来る可能性もあるからな」
「分かりました。皆さんが帰って来るまでずっとここで待ってますね?」
本当に大丈夫なのかな?
この子ぽやっとしてるようで行動力あるからなぁ。心配だ。
「あ!あと。これあげる」
皆んながいる前の方が気軽な気持ちで貰ってもらえるだろう。お願いだからキモッていうのだけは、勘弁してくれ!
「え?何ですか?開けていいです?」
「うん。この前アイラと出かけた時一緒に選んだんだよ?良かったら使って」
「・・・・・・・・・・・・かわいい」
お?もしかしてお気に召したか?お気に召したのか?
めっちゃ色々な角度から見てるよこの子。
あれ?ソレ髪留めなんだけどな?使い方、分かってるよね?何故棚の上に置く?
「ティファ。それ、髪留めなんだけど?」
「え?分かってますよ?」
「じゃあ何で棚の上に置くの?着けてよ!」
あれか?まず放置して邪気を祓いたいとかなのか?
俺、心汚れてる?そう思われてる?
「だって、勿体ない。それに付けたら見えないじゃないですか」
ティファって、本当に変わってるよね。
普通女の子は可愛い物を身につけて着飾りたいものじゃないの?眺めるんじゃなくてさぁ。
「あのねぇ?それじゃ髪留めの意味ないだろ?いいから付けてみてよ」
こんな所に置かれて毎日拝まれでもしたら本気で恥ずかしいよ俺。どんな羞恥プレイなんだよ、まったく。
「ほら、後ろ向いて」
でも本当にこれで良かったのか?
ティファならもっと大人っぽい物でも似合うと思うんだけどな?綺麗な顔してるのに勿体ない。こんなおもちゃみたいな髪飾り・・・・。
「どうです?変じゃないです?」
「・・・・・・・うん。凄く似合ってる」
えっとーー。とりあえず俺、今から頭冷やす為に外走って来ようかな?うん、そうしよう。
「フィクスさぁーーこんなギャラリーが多い所でよくやるよね?」
「ちょっ!メルロー!そっとしとけよ!」
うるさいな。俺、脳内反芻中だからほっといて欲しい。
それでゆっくりさっきのティファの顔をリプレイしたい。
「何騒いでんだ?」
「あ!ヨシュアさん!フィクスさんが髪飾りくれましたー!グフー!」
「ああ」
ヨシュアよ。そんな死んだ目で俺を見ないでくれ。
お前本当にここを任せて大丈夫なのか?
「ティファ。フィクスは女とみたら片っ端から甘いマスクで勘違いさせる顔面凶器だからな。間違ってもコイツに騙されるなよ?」
「え?そうなんですか?」
ーーーーーーーーーーーーーーッなぁ!?
「まぁお前なら心配ねぇか?優しくされたからって簡単に男を好きになったりしなさそうだしな?」
「うわぁ」
「流石ヨシュア。超ウルトラ空気読めないマン」
「やりやがった。アイツやりやがった(歓喜)」
ま、まて。ちょっとだけ俺に考える猶予をくれ。頼む!
「フィクスさんも色々大変なんですね?大丈夫ですよ?」
いやいや、だから待てティファ?そうじゃなくて。
「私、間違ってもこんな事で好意を寄せられてるなんて勘違いしません!安心してくださいね?」
そうじゃなくてーーーーー!!!
「私、フィクスさんの事は変な目で見てませんので!」
よし。取り敢えずヨシュア。
お前は絶対出世させない。
永遠に下っ端のままこき使われるがいい!
「ああ。髪留め?確かに可愛いけど、ティファには子供っぽ過ぎない?」
皆さんこんにちわ。
最近めっきり影が薄くなったフィクスです。
ヘタレイケメンとかエセジェントルマンとか好き勝手に言われてますね。覚えてろよアイツらマジで絶対泣かす!
「お兄様。全然ティファの好みを分かってらっしゃらないのですね。確かに見た目は綺麗な方ですけれど本人は可愛いらしい物が好きですわよ?」
へぇ?そうなんだ。
ティファは普段あまり身に付ける物を買わないからなぁ全然知らなかった。
「・・・・たまには、こういう物を贈ってみたらどうです?髪留めなら毎日使う物ですから受け取ってもらえるかも知れませんよ?」
え?妹よ。一体どうした?
前は俺が女性に贈り物なんてしようものなら、ふくれっ面で俺の周りをグルグル回りながら根掘り葉掘りその理由を尋ねてきてたよね?そして納得するまで解放してくれませんでしたよね?君もハイトに引き続きティファ飯信者になってしまったのかな?あ、そうでしたね。ハンバーグ令嬢。
うーーーーん。どうしようかなぁ。
ちょっと前だったら何も考えずパッと買って軽い気持ちで渡せたんだろうけどなぁ~。あの笑顔でまた「え?結構ですキモッ」とか言われたら・・・・死ねる。グフッ。
「私、ティファなら構いませんわ」
「ん?何?」
「・・・・・お兄様では無理かも知れませんわね」
ちょっと?さっきからなんなのかな?
一人で勝手に納得しないでね?君最近兄に冷たくないかい?兄は少しだけ寂しいぞ?
そんなやり取りが数日前。
で、俺の手には結局ソレが握られているわけですが。
「今日はクラムチャウダーを作ってみましたー!近くの海で貝を沢山採ったからとご近所さんが分けてくれたのです!タップリ作ってありますからね!あと今日は奮発して牛肉の香草焼きでーす!」
明日から暫くはここを留守にするからね。
実はギャドとハイトは既に現場に向かってるんだよ?
この日の献立はハイトには秘密にしておかないとな。
夜中、背後から命を狙われ兼ねないからな。いや、マジだって。ブルリ。
「あれ?ヨシュアは?」
「置いてかれて拗ねてるみたいで。まだ来てません。でも後で来ると思います!さっき声かけておいたので」
そりゃそうだよな。
アイツ張り切ってたもんなぁ。
一人だけ置いてかれるって言われたらなぁ。
「ギャドにも言われたと思うけど、俺達が居ない間は絶対一人で行動しない事。もしかしたら刺客が襲って来る可能性もあるからな」
「分かりました。皆さんが帰って来るまでずっとここで待ってますね?」
本当に大丈夫なのかな?
この子ぽやっとしてるようで行動力あるからなぁ。心配だ。
「あ!あと。これあげる」
皆んながいる前の方が気軽な気持ちで貰ってもらえるだろう。お願いだからキモッていうのだけは、勘弁してくれ!
「え?何ですか?開けていいです?」
「うん。この前アイラと出かけた時一緒に選んだんだよ?良かったら使って」
「・・・・・・・・・・・・かわいい」
お?もしかしてお気に召したか?お気に召したのか?
めっちゃ色々な角度から見てるよこの子。
あれ?ソレ髪留めなんだけどな?使い方、分かってるよね?何故棚の上に置く?
「ティファ。それ、髪留めなんだけど?」
「え?分かってますよ?」
「じゃあ何で棚の上に置くの?着けてよ!」
あれか?まず放置して邪気を祓いたいとかなのか?
俺、心汚れてる?そう思われてる?
「だって、勿体ない。それに付けたら見えないじゃないですか」
ティファって、本当に変わってるよね。
普通女の子は可愛い物を身につけて着飾りたいものじゃないの?眺めるんじゃなくてさぁ。
「あのねぇ?それじゃ髪留めの意味ないだろ?いいから付けてみてよ」
こんな所に置かれて毎日拝まれでもしたら本気で恥ずかしいよ俺。どんな羞恥プレイなんだよ、まったく。
「ほら、後ろ向いて」
でも本当にこれで良かったのか?
ティファならもっと大人っぽい物でも似合うと思うんだけどな?綺麗な顔してるのに勿体ない。こんなおもちゃみたいな髪飾り・・・・。
「どうです?変じゃないです?」
「・・・・・・・うん。凄く似合ってる」
えっとーー。とりあえず俺、今から頭冷やす為に外走って来ようかな?うん、そうしよう。
「フィクスさぁーーこんなギャラリーが多い所でよくやるよね?」
「ちょっ!メルロー!そっとしとけよ!」
うるさいな。俺、脳内反芻中だからほっといて欲しい。
それでゆっくりさっきのティファの顔をリプレイしたい。
「何騒いでんだ?」
「あ!ヨシュアさん!フィクスさんが髪飾りくれましたー!グフー!」
「ああ」
ヨシュアよ。そんな死んだ目で俺を見ないでくれ。
お前本当にここを任せて大丈夫なのか?
「ティファ。フィクスは女とみたら片っ端から甘いマスクで勘違いさせる顔面凶器だからな。間違ってもコイツに騙されるなよ?」
「え?そうなんですか?」
ーーーーーーーーーーーーーーッなぁ!?
「まぁお前なら心配ねぇか?優しくされたからって簡単に男を好きになったりしなさそうだしな?」
「うわぁ」
「流石ヨシュア。超ウルトラ空気読めないマン」
「やりやがった。アイツやりやがった(歓喜)」
ま、まて。ちょっとだけ俺に考える猶予をくれ。頼む!
「フィクスさんも色々大変なんですね?大丈夫ですよ?」
いやいや、だから待てティファ?そうじゃなくて。
「私、間違ってもこんな事で好意を寄せられてるなんて勘違いしません!安心してくださいね?」
そうじゃなくてーーーーー!!!
「私、フィクスさんの事は変な目で見てませんので!」
よし。取り敢えずヨシュア。
お前は絶対出世させない。
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