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第一章
後日談エピソード4
しおりを挟む「ふおおおおおおおおおおおお!!」
「はいはーい!もっと頑張って頑張って~」
「ヒィーーーーーン!!もう私無理ぃぃーーー!!」
おう!見てんじゃねぇぞコラ!!
俺?俺はあれだ、ナシェス様の取り巻きその1のラットだ文句あっか?あぁん?
「うんうん。君たち結構いい魔力持ってるよね?結構頑張ったんじゃない?」
何してんのかって?はぁ?なんで俺がお前らにそんな事説明しなきゃなんねんだ?コラ!しばき倒すぞ!
「し、死ぬ。もう、身体に力が入らないわ・・・・」
「クソ!サッサと殺せよ変人魔術師が!」
「え?利用出来るのに殺すなんて勿体ないでしょ?君達一生僕の実験体だからね?」
ド畜生がぁぁぁぁぁ!!!
なんとかあの女、ティファをナシェス様の所まで連れて行ったまでは上手く行ったんだ!空からあの男が突っ込んで来るまでは!!
「じゃあ休憩にしようか?おーいササラー!お昼にしよう!」
よりにも寄ってあの最強魔術師に目を付けられるとは運が無いぜ。変な首輪まで付けられて、これじゃあ逃げるにも逃げられねぇじゃねぇーか!!
「はーい!じゃあラット?お手!」
「・・・・・・・・」
コイツ。本当に舐めきってやがるな、ふざけやがって。
誰がお前の犬になんかなるか反吐が出る!
「アレ?聞こえなかったのかな?ラット?」
ぜっっっっったいにお前なんかに屈しねぇ!!
俺の主人はナシェス様だけだからな!!
「しょうがないなぁ?エリス、お手!」
「ワン!」
テメェェェェェェェ!!エリスゥゥゥ!!!
お前は本当に尻軽だな!最強の阿婆擦れ女だド畜生が!!
男で顔が良ければ誰でもいいのかぁぁぁぁい!?
「よしよし?じゃあご褒美にご飯食べていいよ?」
「わーい!いただきまーす!」
「・・・・・デズロ様。何遊んでるんですか?悪趣味ですよ本当」
本当だよ!!ナシェス様も相当やばかったけどコイツも肩を並べられるくらいのヤバさだよ!!
「えーーー?そう?だって可哀想じゃない?この子達ご主人様に捨てられちゃったんだよ?拾ってあげたんだからコレくらい許されるでしょ?」
「許されません!この国に奴隷制度は存在しませんよ!」
「奴隷じゃないよ?ペットだよ?」
「言い方を変えただけでしょうが!!」
それにしても、今日の飯はやけに美味そうだな?
俺の好きなステーキがある。それに、香りもいつもよりなんか・・・・。
「え?何コレ!すごい美味しい!私達の国のご飯の味みたい!」
え?嘘だろ?
ここに来てまともな味の飯、食ってねぇんだけど?
ここの国の奴ら味音痴だよな?ここの料理クソ不味いんだよ。ゴクリッ。
「ん?どうしたの?気が変わった?」
だ、誰が!お前のいうことを聞いたりなんか・・・・。
「うーーーん!このお肉とっても柔らかくて美味しーい!ソースも良く合うわぁ」
エリス。お前本当クソだな。
少しは仲間の俺に気を使いやがれ!ん?もしかしてアイツ俺の事仲間と思ってねぇのか?あり得る。
「デズロ様」
「もうーーーしょうがないなぁ?ラットほら、口開けて?」
「い!!」
お、おま、それは俺が嫌いなピ、ピーマンじゃねぇーか!よせ!こっち来んな!!
「食わず嫌いはいけないなぁ?それに多分食べられると思うよ?彼女は料理の達人だからなんでも美味しく調理できる」
そんなん信じられるか!?ウギャーーー!!ムグググゥ!
「吐き出したら。罰としてあのクリスタルに縛り付けるからね?ほら、ちゃんと噛みしめて?美味しいだろう?」
お、鬼だ。鬼悪魔がここにいる。
ううう!子供の頃からピーマンだけは駄目なんだ・・・ん?アレ?ピーマンってこんな味だっけ?意外と平気だぞ?
「よしよし。ちゃんと食べたね?じゃあ特別に君も食べていいよ?」
クソ!完全に遊ばれてるな俺達。アレか?暇つぶしの玩具か何かのつもりか?どこの国でも変わらねーのな?上流階級のその発想。下々の人間は皆お前らの道具だもんな?
「それにしても、あちらの国は相変わらずなんだねぇ?君ら元々奴隷でしょ?身体に番号が刻印されてるもんねぇ?」
そういやコイツ元々俺達と同じ国の人間だったか?
本当煩わしい。分かってんなら、いちいち聞くんじゃねぇよ。性格悪りぃな!
「昔ほど多くはないですわ?今の王になってからは奴隷廃止になりましたし?まぁ、見えない所では未だに売り買いされてますけれどね?」
「そうだよねぇ。そんな簡単に無くなるわけはないかぁ」
「随分と詳しいみたいじゃねぇか。奴隷に知り合いでもいたか?」
ん?なんだ?凄えこっち見て笑ってんな?気持ち悪りぃ!なんなんだよお前!
「綺麗に食べたね~?じゃあまた頑張ろうか?」
「は?もう、魔力なんか・・・・」
ん?なんか身体が軽いぞ?なんでだ?
「大丈夫。実はコレ僕の娘の手作り料理でね?」
「「え?」」
「ティファの料理には魔力が込められてるから。力、戻ってるでしょ?」
や、やられたぁーーーー!!!!コイツその為に!
「さぁ?午後も頑張って魔力を搾り出そうか?まだまだ時間はたっぷりあるからね?」
もうやだ。誰か一思いに殺してくれないかな?シクシク。
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