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第二章
マッジンは解せない
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「つまりゴルドさんは無事大人になるまで、ここに居たい訳ですね?」
「プキュ!!ププププキュー!!」
また竜の子供に話しかけてる。
最近多いね。それは新しい遊び?独り言にしては声が大きいんだよ。俺、最近ティファの事、心配でなりません。
「私は構いませんが宿舎の責任者に聞いてみないと、なんとも言えないですね?それに、ゴルドさん成獣になると、どれくらいの大きさになるんです?」
「プキュ、プキュプキュプ!プキューーー!」
「え?そうなんですか?じゃあもしかして人間にも?」
「あ、あの。ティファ?何ぶつぶつ言ってるの?」
いや、同時に振り向かないで?
なんか俺が会話の邪魔したみたいじゃん?違うよね?
「あ、マッジンさん!今日はもうお仕事終わったんですね?お帰りなさい!すみません、話に夢中になってしまって、気が付きませんでした」
ちょ!?皆さん聞きました?この人、会話に夢中とか言ってますが、会話できる相手なんてどこにも居なかったですよね?目の前にいたのは人外の竜一匹ですよ?ティファは本当に大丈夫なんでしょうか?
「話って一体誰と?誰もいなかったのでは?」
「誰ってこの人ですよ?ゴルドさんです」
「プキュ!!」
「・・・・・・・・ああ、うん?」
ど、どうしよう?
これは指摘するべきなのか?
いや、ティファの事だから俺には考えつかない思考が働いている可能性がある。勝手に行動せずにハイトに報告すべきだろうか?いや、それもおかしな話だが。
「えーと、この子と、どんな話を?」
「実は私、助けて貰ったお礼に、ゴルドさんを助けると約束してまして、この子の事情を伺ってました!やはりこの子も異空間に誤って吸い込まれた様です。人間とは違い、竜は魔力を吸い取られないみたいです!ただ、あそこは外から入り口を開くか魔物が中から外へ生み出される時にしか開かないらしく、長い間、閉じ込められてたみたいです。可哀想に」
へぇ?よく調べたね?
そんな話、俺まだ聞いてないよ?
一体誰から聞いたんだろ?ん?誰が来たな?
「よう!なんだよ?ティファと二人で密会か?ハイトに殺されっぞ?」
メルロー・・・・。
お前ほんっっっっとに懲りないのな?そして声がでかい!!
「なんでそこでハイトさんの名が?最近皆さん、同じような事を言ってくるのですが・・・何故いちいちハイトさんが出てくるのでしょうか?」
それはさ。もう明らかにハイトの気持ちが周りにバレたからだよね?寧ろ、本人開き直って隠す気ないからね?
そして、ティファは何故、未だそれに気づかないんだろね?メルローが喜んじゃうだろ?気付いてあげなよ。
「えーーー?ハイトはティファの監視人なんだろ?だから、ティファの案件は一度ハイトを通すルールになったんだ。実は」
「・・・・え!?そうなんですか!?」
いやいや。ティファ信じないで?
メルロー明らかに笑うの我慢してるでしょ?
そもそも監視人って何?ティファはもう捕虜でもなんでもないんだから、監視される必要ないよね?
「どうりで・・・最近ハイトさんが知り得ない私の情報を知っている事があり、私ずっとモヤモヤしていたのですが、謎が解けました!」
イヤイヤ?そこは怒っていいと思うよ?
普段の生活の情報が筒抜けって、あの人ストーカーなの?
ティファってストーカーに好かれる宿命なの?
「キュプ!!」
「おっと!甘いですよゴルドさん?隙を見て抱きつこうなんて。見え見えですから?」
ティファ?
なんでそんな汚物を見るような、冷やかな眼差しでゴルドを見るの?ほら、ゴルド項垂れちゃってるよ?
「貴方、もういい歳の男性なんですから、そういうのはやめた方がいいと思いますよ?紳士なんですよね?」
「キュフーーーン・・・・」
・・・・あれ?おかしいな?ゴルドからティファの言っている事が通じてるようなリアクションが返ってくるんだけど、まさか本当に会話してるとか、ないよね?
そもそもいい歳の男性って何?
「うんうん。それぐらい鉄壁の守りならハイトも安心だな?男だろうが動物だろうが男は野獣、決して気を許すなよ?ティファ」
「そうですね?可愛い動物の仮面を被ってドサクサに紛れ、女性の胸を目掛けて飛び込む不埒な輩は、私がデッキブラシで成敗しますので安心して下さい。あ、流れた血はブラシでゴシゴシして水に流しますのでご心配なく?」
どうした?
久々にティファから凍てつく波動を感じるんだけど?
あれ?ティファもしかしてゴルドが嫌いなの?そうなの?
「それで?結局コイツどうするの?住処に帰すの?」
「はい。今すぐには無理ですので、取り敢えず陛下に事情をお話しして、今後この子をどう保護するか相談してみようかと。ササラ様の様子も見に行きたいですし」
あー。ティファ見舞いに行くの止められてたからね。
デズロ様の機嫌も悪いしなぁ。大丈夫なのかな?
「じゃあギャドと行ってやってよ。ギャド、ササラ様に会わせてもらえないらしいからさ」
「え?そうなんですか?」
おいおい?やめろよ。またややこしくなるだろ?
「完全八つ当たりだからなぁ。ギャドは黙って受け入れてるけど、俺そろそろ我慢できなくてさぁ?」
ん?メルロー?もしかして珍しくマジなのか?
お前数年に一度くらい人としてまともになる瞬間あるよな?本当一瞬だけど。
「いくら思い通りにならないからって全てを放棄して引きこもるってどうなのよ?今時、子供でもそんな事しねぇよ」
あ、お前それを伝えにここに来たんだな?やけに帰ってくるの早いなとは思ったんだよ。ハイトの目を盗んで抜け出して来たんだろ。知らないぞ、後でどうなっても。
「だからティファ。見舞いついでにデズロ様を引きずり出してやろうぜ?このままだとあの人ぶっ倒れるよ?」
「それはいけません!私、差し入れ、いっぱい作って持って行きます!ゴルドさん!いいですね?」
「キュプ!!」
もう好きにしたらいい。
俺は知らないよ?病み上がりのティファをそんな危険な所に連れてこうなんて。
・・・・・ごめんティファ。
俺も一度、ハイトを通そうと思います。
だって後でバレたら絶対俺も巻き込まれるし!!
身の安全は確保しておかないとね?俺まだ職を失いたくないので!!
「プキュ!!ププププキュー!!」
また竜の子供に話しかけてる。
最近多いね。それは新しい遊び?独り言にしては声が大きいんだよ。俺、最近ティファの事、心配でなりません。
「私は構いませんが宿舎の責任者に聞いてみないと、なんとも言えないですね?それに、ゴルドさん成獣になると、どれくらいの大きさになるんです?」
「プキュ、プキュプキュプ!プキューーー!」
「え?そうなんですか?じゃあもしかして人間にも?」
「あ、あの。ティファ?何ぶつぶつ言ってるの?」
いや、同時に振り向かないで?
なんか俺が会話の邪魔したみたいじゃん?違うよね?
「あ、マッジンさん!今日はもうお仕事終わったんですね?お帰りなさい!すみません、話に夢中になってしまって、気が付きませんでした」
ちょ!?皆さん聞きました?この人、会話に夢中とか言ってますが、会話できる相手なんてどこにも居なかったですよね?目の前にいたのは人外の竜一匹ですよ?ティファは本当に大丈夫なんでしょうか?
「話って一体誰と?誰もいなかったのでは?」
「誰ってこの人ですよ?ゴルドさんです」
「プキュ!!」
「・・・・・・・・ああ、うん?」
ど、どうしよう?
これは指摘するべきなのか?
いや、ティファの事だから俺には考えつかない思考が働いている可能性がある。勝手に行動せずにハイトに報告すべきだろうか?いや、それもおかしな話だが。
「えーと、この子と、どんな話を?」
「実は私、助けて貰ったお礼に、ゴルドさんを助けると約束してまして、この子の事情を伺ってました!やはりこの子も異空間に誤って吸い込まれた様です。人間とは違い、竜は魔力を吸い取られないみたいです!ただ、あそこは外から入り口を開くか魔物が中から外へ生み出される時にしか開かないらしく、長い間、閉じ込められてたみたいです。可哀想に」
へぇ?よく調べたね?
そんな話、俺まだ聞いてないよ?
一体誰から聞いたんだろ?ん?誰が来たな?
「よう!なんだよ?ティファと二人で密会か?ハイトに殺されっぞ?」
メルロー・・・・。
お前ほんっっっっとに懲りないのな?そして声がでかい!!
「なんでそこでハイトさんの名が?最近皆さん、同じような事を言ってくるのですが・・・何故いちいちハイトさんが出てくるのでしょうか?」
それはさ。もう明らかにハイトの気持ちが周りにバレたからだよね?寧ろ、本人開き直って隠す気ないからね?
そして、ティファは何故、未だそれに気づかないんだろね?メルローが喜んじゃうだろ?気付いてあげなよ。
「えーーー?ハイトはティファの監視人なんだろ?だから、ティファの案件は一度ハイトを通すルールになったんだ。実は」
「・・・・え!?そうなんですか!?」
いやいや。ティファ信じないで?
メルロー明らかに笑うの我慢してるでしょ?
そもそも監視人って何?ティファはもう捕虜でもなんでもないんだから、監視される必要ないよね?
「どうりで・・・最近ハイトさんが知り得ない私の情報を知っている事があり、私ずっとモヤモヤしていたのですが、謎が解けました!」
イヤイヤ?そこは怒っていいと思うよ?
普段の生活の情報が筒抜けって、あの人ストーカーなの?
ティファってストーカーに好かれる宿命なの?
「キュプ!!」
「おっと!甘いですよゴルドさん?隙を見て抱きつこうなんて。見え見えですから?」
ティファ?
なんでそんな汚物を見るような、冷やかな眼差しでゴルドを見るの?ほら、ゴルド項垂れちゃってるよ?
「貴方、もういい歳の男性なんですから、そういうのはやめた方がいいと思いますよ?紳士なんですよね?」
「キュフーーーン・・・・」
・・・・あれ?おかしいな?ゴルドからティファの言っている事が通じてるようなリアクションが返ってくるんだけど、まさか本当に会話してるとか、ないよね?
そもそもいい歳の男性って何?
「うんうん。それぐらい鉄壁の守りならハイトも安心だな?男だろうが動物だろうが男は野獣、決して気を許すなよ?ティファ」
「そうですね?可愛い動物の仮面を被ってドサクサに紛れ、女性の胸を目掛けて飛び込む不埒な輩は、私がデッキブラシで成敗しますので安心して下さい。あ、流れた血はブラシでゴシゴシして水に流しますのでご心配なく?」
どうした?
久々にティファから凍てつく波動を感じるんだけど?
あれ?ティファもしかしてゴルドが嫌いなの?そうなの?
「それで?結局コイツどうするの?住処に帰すの?」
「はい。今すぐには無理ですので、取り敢えず陛下に事情をお話しして、今後この子をどう保護するか相談してみようかと。ササラ様の様子も見に行きたいですし」
あー。ティファ見舞いに行くの止められてたからね。
デズロ様の機嫌も悪いしなぁ。大丈夫なのかな?
「じゃあギャドと行ってやってよ。ギャド、ササラ様に会わせてもらえないらしいからさ」
「え?そうなんですか?」
おいおい?やめろよ。またややこしくなるだろ?
「完全八つ当たりだからなぁ。ギャドは黙って受け入れてるけど、俺そろそろ我慢できなくてさぁ?」
ん?メルロー?もしかして珍しくマジなのか?
お前数年に一度くらい人としてまともになる瞬間あるよな?本当一瞬だけど。
「いくら思い通りにならないからって全てを放棄して引きこもるってどうなのよ?今時、子供でもそんな事しねぇよ」
あ、お前それを伝えにここに来たんだな?やけに帰ってくるの早いなとは思ったんだよ。ハイトの目を盗んで抜け出して来たんだろ。知らないぞ、後でどうなっても。
「だからティファ。見舞いついでにデズロ様を引きずり出してやろうぜ?このままだとあの人ぶっ倒れるよ?」
「それはいけません!私、差し入れ、いっぱい作って持って行きます!ゴルドさん!いいですね?」
「キュプ!!」
もう好きにしたらいい。
俺は知らないよ?病み上がりのティファをそんな危険な所に連れてこうなんて。
・・・・・ごめんティファ。
俺も一度、ハイトを通そうと思います。
だって後でバレたら絶対俺も巻き込まれるし!!
身の安全は確保しておかないとね?俺まだ職を失いたくないので!!
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第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
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※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
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