99 / 144
第二章
ベロニカは清々している
しおりを挟む
あっという間だったわ。
気に食わないのは私の短い人生のリスタートにティファがいた事だけね。
ティファのいない生活を謳歌したかったのに、結局最後まで一緒に居たわね?でも、もういいわよ。
「貴方がジョーイ?顔を合わせるのは初めてね?」
「ええ。一度ササラ様と宿舎の近くまでお供したことはありましたが、その時も外で待ってましたから。それで?私の話、受けて貰えるのでしょうか?」
こういう奴等ってなんで必ず主人公の近くにいる脇役みたいなのを見つけるのが上手いのかしら?前の国でもそうだったけど、私ってそんなに操りやすそうに見えるのかしらね?まぁティファが嫌いなのは確かですけど?
「・・・・私達、それで一度死にかけているのよ。そんな危険な物、開く手伝いなどしたくないわね?」
「そこをなんとか。それも魔術の進歩の為、そして魔族の謎を解き明かす為なのです」
嘘をつく人間って皆似たような表情をするのよね。
デズロもロクでもない部下を抱えているわね。
あと、サウジスカルにもやっぱりこういう人間いたのね?
「お断りよ。あと、その石全て。ここに置いていきなさい」
「フフッ君が私に勝てるとでも?」
そうねぇ。魔力は、あんたの方が上ね。
でも、あんた程度の魔術師なんて、カスバールにはゴロゴロいるのよ?そして私、最強騎士の元部下なの。
「試してみればいいわ。貴方の背後に隠れている奴等も纏めて相手してやるけど?」
「あれ?どうしてわかったのかなぁ?上手く隠れてたつもりなのに」
コイツらこの国の人間じゃないわね。
かといってカスバール人でもない。
・・・・もしかして、他国からの刺客?
「うお!めっちゃめちゃ可愛い子じゃん!殺すの勿体ねぇよ!連れて帰ろうぜ!」
「阿呆が。そんな余裕あるか!!こっちはもう後がないんだ!デズロもササラも消せなかったんだからな!」
「それが貴方の目的?その為だけにアズラエルの門を開いたの?」
「ああ?カスバール人はそう呼んでるんだな?そうだ。騒ぎを起こせばあの二人が必ず動く。そして、中を調べるだろう?惜しかったなぁ?あと少しでササラを殺せたのに・・・・」
何故ササラとデズロ?陛下ではなく?
「何故あの二人を?普通陛下の命を狙うのでは?」
「デズロが居なくなればこの国は終わりだ。ササラは、気に入らないからだよ」
は?気に入らない?それだけで殺そうとしたの?それで自分の首を締めてるの?馬鹿だわコイツ。
「私が先に気に入った物を横から奪っておきながら平然と私を諭した。偉そうに」
えーーーーーと?もしかして、その一つがエリスかしら?
貴方いい歳の男性よね?そんなにあの子供の事気に入ってたのかしら?気持ち悪!
「私は、ずっとあの宮廷で我慢し続けてきた。再三に渡るデズロの無茶振りにもずっと耐えて、ササラを支えて来た!!それなのに、アイツは私の事など目も向けはしない!まるでそこに漂う空気と同じ扱いだ!私は、私は、無能じゃない!!!」
・・・・・・可哀想。
何がって、コイツの存在そのものが。
まぁ気持ちは分かるわよ?私も似たような経験あるもの。
でも、あんたと同類だと思われたのは心外ね?
「無能よ。だから、こんな事したんでしょ?他に二人を見返す手段がなかったから。それを、諦めたから」
私は、ギリギリまで戦ったわよ。
ある意味勝ったわ。あのキチガイ王子からティファを解放してやったんだから、方法は、まぁ手荒かったし、一か八かだったけど?
「自分が弱い事を、人の所為にしないでくれる?目障りだから」
「煩い!!おい!やれ!」
良かったわ、こんな事もあろうかと、武器屋で剣を買っておいて。
「私、今日珍しく機嫌が良いのよ。だから、退屈させないでよ?」
相手は三人。
まずはジョーイから、仕留める!
ヒュン、バギィ!!
「ギャァ!!」
「何!?味方がいたのか!!」
「・・・・・え?」
ちょっと?何急に、私何もせずに目の前で敵が倒れたんだけど?突然現れたこの男は一体?
「女性一人に男が三人ががりとは、嘆かわしいな」
「・・・・・え?な、何故あ、貴方がこんな、ところに?」
あら?この声、何処かで聞いた事あるような?
どこでだったかしら?えーと、つい最近も、確か宮廷内で・・・・。
「何故?ずっとお前をつけていたからだが?全ての引き継ぎを終えて、自由になったからな?やっと暴れられる」
この人ギャド属性の人なのかしら?物騒な事口にしてますけど?公式に暴れられる場を求める危険な奴なのかしら?あ、フードを取・・・・・げぇ!!!
「へ、へ、へ、陛下!?な、なんで?」
こんな間近で見た事なかったから気が付かなかったけど、この人凄く大きいというか、ガッチリしてるのね?
逞しすぎて気付かなかったわ、でも、一体何故?
「エルハドだ。もう帝位は退いたからな?正式な国内への公表はこれからだが、書類上は全て済んだ。つまり、ここで私に何かあっても、何の問題も発生しない」
いや、いくらそうだとしても!貴方自ら敵の前に現れるとかあり得ないでしょ?貴方皇族の人間なんでしょ?
「え、エルハド様・・・」
「お前は内部にいた分、デズロの事を分かっていたな?確かに、本人を直接攻撃するよりも、周りの人間を痛めつけた方がアイツを弱らせるには効率が良い。だが・・・」
あ、この人強いわ。
剣を抜いた動作だけで分かった。え?元武人なの?
「お前は、アイツに牙を向けた者がどんな末路を迎えて来たか、それも調べるべきだったな?お前のこれから迎える未来なのだから」
あ、目瞑ってた方がいい?そう?じゃあ遠慮なく。
これから起こる凄惨な現場は見ない方が身の為ね。
怒ってるのね?怒りが笑顔に変換されるレベルまで。
「さて?剣を人に向けるのは久しぶりだ。お前達はどれくらい保つかな?退屈させるなよ?」
ひぃ!ごめんなさい。私今すぐ身を翻して逃げてもいいかしら?
私も同じような事口にしたけど、この人本気だわ!!
サウジスカルも何気に狂人揃いなんじゃないの?!
流石ティファが馴染むだけあるわね!私は絶対馴染まない!
気に食わないのは私の短い人生のリスタートにティファがいた事だけね。
ティファのいない生活を謳歌したかったのに、結局最後まで一緒に居たわね?でも、もういいわよ。
「貴方がジョーイ?顔を合わせるのは初めてね?」
「ええ。一度ササラ様と宿舎の近くまでお供したことはありましたが、その時も外で待ってましたから。それで?私の話、受けて貰えるのでしょうか?」
こういう奴等ってなんで必ず主人公の近くにいる脇役みたいなのを見つけるのが上手いのかしら?前の国でもそうだったけど、私ってそんなに操りやすそうに見えるのかしらね?まぁティファが嫌いなのは確かですけど?
「・・・・私達、それで一度死にかけているのよ。そんな危険な物、開く手伝いなどしたくないわね?」
「そこをなんとか。それも魔術の進歩の為、そして魔族の謎を解き明かす為なのです」
嘘をつく人間って皆似たような表情をするのよね。
デズロもロクでもない部下を抱えているわね。
あと、サウジスカルにもやっぱりこういう人間いたのね?
「お断りよ。あと、その石全て。ここに置いていきなさい」
「フフッ君が私に勝てるとでも?」
そうねぇ。魔力は、あんたの方が上ね。
でも、あんた程度の魔術師なんて、カスバールにはゴロゴロいるのよ?そして私、最強騎士の元部下なの。
「試してみればいいわ。貴方の背後に隠れている奴等も纏めて相手してやるけど?」
「あれ?どうしてわかったのかなぁ?上手く隠れてたつもりなのに」
コイツらこの国の人間じゃないわね。
かといってカスバール人でもない。
・・・・もしかして、他国からの刺客?
「うお!めっちゃめちゃ可愛い子じゃん!殺すの勿体ねぇよ!連れて帰ろうぜ!」
「阿呆が。そんな余裕あるか!!こっちはもう後がないんだ!デズロもササラも消せなかったんだからな!」
「それが貴方の目的?その為だけにアズラエルの門を開いたの?」
「ああ?カスバール人はそう呼んでるんだな?そうだ。騒ぎを起こせばあの二人が必ず動く。そして、中を調べるだろう?惜しかったなぁ?あと少しでササラを殺せたのに・・・・」
何故ササラとデズロ?陛下ではなく?
「何故あの二人を?普通陛下の命を狙うのでは?」
「デズロが居なくなればこの国は終わりだ。ササラは、気に入らないからだよ」
は?気に入らない?それだけで殺そうとしたの?それで自分の首を締めてるの?馬鹿だわコイツ。
「私が先に気に入った物を横から奪っておきながら平然と私を諭した。偉そうに」
えーーーーーと?もしかして、その一つがエリスかしら?
貴方いい歳の男性よね?そんなにあの子供の事気に入ってたのかしら?気持ち悪!
「私は、ずっとあの宮廷で我慢し続けてきた。再三に渡るデズロの無茶振りにもずっと耐えて、ササラを支えて来た!!それなのに、アイツは私の事など目も向けはしない!まるでそこに漂う空気と同じ扱いだ!私は、私は、無能じゃない!!!」
・・・・・・可哀想。
何がって、コイツの存在そのものが。
まぁ気持ちは分かるわよ?私も似たような経験あるもの。
でも、あんたと同類だと思われたのは心外ね?
「無能よ。だから、こんな事したんでしょ?他に二人を見返す手段がなかったから。それを、諦めたから」
私は、ギリギリまで戦ったわよ。
ある意味勝ったわ。あのキチガイ王子からティファを解放してやったんだから、方法は、まぁ手荒かったし、一か八かだったけど?
「自分が弱い事を、人の所為にしないでくれる?目障りだから」
「煩い!!おい!やれ!」
良かったわ、こんな事もあろうかと、武器屋で剣を買っておいて。
「私、今日珍しく機嫌が良いのよ。だから、退屈させないでよ?」
相手は三人。
まずはジョーイから、仕留める!
ヒュン、バギィ!!
「ギャァ!!」
「何!?味方がいたのか!!」
「・・・・・え?」
ちょっと?何急に、私何もせずに目の前で敵が倒れたんだけど?突然現れたこの男は一体?
「女性一人に男が三人ががりとは、嘆かわしいな」
「・・・・・え?な、何故あ、貴方がこんな、ところに?」
あら?この声、何処かで聞いた事あるような?
どこでだったかしら?えーと、つい最近も、確か宮廷内で・・・・。
「何故?ずっとお前をつけていたからだが?全ての引き継ぎを終えて、自由になったからな?やっと暴れられる」
この人ギャド属性の人なのかしら?物騒な事口にしてますけど?公式に暴れられる場を求める危険な奴なのかしら?あ、フードを取・・・・・げぇ!!!
「へ、へ、へ、陛下!?な、なんで?」
こんな間近で見た事なかったから気が付かなかったけど、この人凄く大きいというか、ガッチリしてるのね?
逞しすぎて気付かなかったわ、でも、一体何故?
「エルハドだ。もう帝位は退いたからな?正式な国内への公表はこれからだが、書類上は全て済んだ。つまり、ここで私に何かあっても、何の問題も発生しない」
いや、いくらそうだとしても!貴方自ら敵の前に現れるとかあり得ないでしょ?貴方皇族の人間なんでしょ?
「え、エルハド様・・・」
「お前は内部にいた分、デズロの事を分かっていたな?確かに、本人を直接攻撃するよりも、周りの人間を痛めつけた方がアイツを弱らせるには効率が良い。だが・・・」
あ、この人強いわ。
剣を抜いた動作だけで分かった。え?元武人なの?
「お前は、アイツに牙を向けた者がどんな末路を迎えて来たか、それも調べるべきだったな?お前のこれから迎える未来なのだから」
あ、目瞑ってた方がいい?そう?じゃあ遠慮なく。
これから起こる凄惨な現場は見ない方が身の為ね。
怒ってるのね?怒りが笑顔に変換されるレベルまで。
「さて?剣を人に向けるのは久しぶりだ。お前達はどれくらい保つかな?退屈させるなよ?」
ひぃ!ごめんなさい。私今すぐ身を翻して逃げてもいいかしら?
私も同じような事口にしたけど、この人本気だわ!!
サウジスカルも何気に狂人揃いなんじゃないの?!
流石ティファが馴染むだけあるわね!私は絶対馴染まない!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる