119 / 144
第三章
ヨシュアは久々の休暇である
しおりを挟む
「あれ?ヨシュア様、久し振りだねぇ」
「おう!しばらく宮廷に缶詰め状態だったからな。明日は久々の休みだから・・・・やっと休める!!」
「帰るならティファちゃんにお礼言っておいてくれるかい?この間貰った温麺?とても美味しかったってさ!あの子の言う通り作ったらとても美味しく出来たんだよ?」
そりゃあ良かったな。
ティファの料理もこうやって徐々にサンチコアに広がってんのな?イノリも偶に友人を連れてティファの料理を見に来たりするから、それも大きいのかもな。
「あら?あの人達また戻って来たねぇ?もしかして道に迷ったのかしら?」
「ん?なんだ旅人か?見た事ない服装だな?」
「お!ヨシュア。お前も戻ってたのか?俺も今戻って来た」
「おう!ギャド!あ。ティファ。おばちゃん御礼言ってっぞ?温麺?上手く出来たってよ?」
「それは良かったです!!」
あんなに忙しくて宮廷から出られない状態の中、ベロニカ監視中のフィクスはともかく、なんでハイトはキッチリ宿舎に帰ってたのかな?お前、肩書き副団長だよな?あん?
「ん?何か言いたいことでも?」
「お前、まさかこっそり俺達に仕事押し付けたりしてねぇよな?」
「いくら死ぬ程忙しいからって変な難癖付けないでくれる?僕はちゃんと自分の仕事、片付けて帰ってたよ」
あ、そうですか。大変優秀なんですね?
最近は更に仕事の終わりが早いと聞いてるけど、やっぱ隣に立ってる、ティファのお陰なんですかね?ちゃんと話は聞いてるんだぞコラ。
「ん?なんだあの二人。さっきからフラフラしてんな?旅人か?ちょっと声かけてくるわ」
流石ギャド。不審者には敏感だな?それぐらいの察知力をセラ嬢にも発揮してやれよ。ヘタレ筋肉マン。
「珍しいですね?あの服カスバールでよく着られているタイプです」
「へぇ?もしかしてティファの知り合いだったりしてな?」
「あはははは?まさかぁ?」
お?ギャド戻って来たな?なんだよ、連れて来てんじゃん?ただ道に迷った訳じゃないのか?
「ギャド?どうしたの?そちらの方々は?」
「いや、それがよぉ」
「ぎゃひ!!!」
ぎゃひ?今どこからか聞いたことない様な鳴き声が聞こえたような・・・。
「・・・・やはりな。見間違える筈がない」
ん?なんだコイツ。もしかして本当にティファの知り合いとか?そんな偶然・・・・ティファ、お前なんつー顔してんの?鶏みたいな顔だけど?
「な、な、な、な、な、!!」
「ティファ!!!お前、今まで連絡も寄こさず、何をしていたんだ!!バカモン!!」
声でっか!!なんて声量してやがる!!通りすがりの子供が泣くレベルだぞ!え?本当に知り合いなのか?
あ、ティファ、ハイトの背中に隠れた!
「・・・人違いではないですか?私、貴方の事存じませんが?」
うわぁ。
ティファ。ティファ?目が死んでる、完全に光を失っている。片方は青筋立てて真っ赤になってるのにティファのこの冷めた態度。対比がすげぇ。
「また、そんなふざけた事を抜かして!!私達がどれだけ心配したと思ってるんだ!!」
「ですから。貴方の事、私知りません。勘違いです」
「お前!!」
「落ち着いて下さい。私はハイト・ゼクトリアム。この国の騎士です」
「・・はっ!失礼。私はテゼール。カスバール国民で、薬師を生業にしている者だ。こちらは妻のマリオーネ」
また、可愛らしい奥さんだな。
それにしても、この二人一体ティファのなんなんだ?
「実は、ずっとその子、ティファを探していたのです。昨年行方不明になった、私の娘を」
「「・・・・・え?」」
・・・・・え?ちょっと待てよ?じゃあ?もしかしてこの人。
「では、デズロ様のご兄弟?」
「やはり、あなた方はデズロの事を知っているのですね?アイツは宮廷に?」
「それが、話すと長くなるのですが、今カスバールにいる筈なのです。ティファは現在デズロ様の養女としてこの国の国民として暮らしています」
ティファよ。お前もいい加減ハイトの背中にくっ付いてないで話に加わってくれよ。俺混乱中。だってこの人達の故郷、確かデズロ様攻撃してたよね?もしかして村から出てて助かったのか?そうなると、物凄く、面倒だぞ?
「ティファ?いい加減、私達にちゃんと顔を見せて?ずっと探していたのよ?」
「誰もそんな事頼んでません。私あの家は出ましたから」
おおう?ティファ?頑な!!ど、どうしたんだ急に。
「ティファ!その方に失礼だろう?いい加減離れなさい!」
「いえ、お構いなく。いつもの事ですので。彼女はかなり、混乱しています。もう少し落ち着かせてから話を・・・」
「いいえ!そうやって甘やかすから調子に乗るのです!ティファ!来なさっ・・」
「彼女は僕の婚約者です。乱暴な真似はやめて頂きたい」
こ・ん・や・く・しゃ?
んー?はぁ?婚約者!?
いつの間に?ハイト?ティファがすげぇ間抜け顔で見てるぞ?何サラリと流れるように嘘を?
「ですから、彼女を勝手に僕の手の届かない所に連れて行かれては困ります。落ち着いて話が出来ないのであれば、お引き取りを」
「な!婚約者だと?君が?」
「あーーーーー。えっと、取り敢えずお二人共、長旅でお疲れでしょう?今日の宿屋はお決まりですか?」
「ええ。暫くこの街でティファを探すつもりでしたので」
「では、一度我々の暮らしている宿舎へお越し下さい。ティファも、夕飯の準備あるだろ?今日はこの人達の分も頼む」
「・・・・・・いやです」
え?ティファが料理を作るのを嫌がるなんて・・・。
もしかしてティファよ?親子喧嘩して家を飛び出したのか?なんか聞いてた話と違うんだけど?
「その人達、私の料理なんて好きじゃないんですから」
「・・・・・・ティファ」
こりゃ溝が深そうだな?あのさ、俺ゆっくり休む為に帰って来たんだけど・・・これ休めねぇな?もう俺開き直ったわ!!あはははは!しくしく。
「おう!しばらく宮廷に缶詰め状態だったからな。明日は久々の休みだから・・・・やっと休める!!」
「帰るならティファちゃんにお礼言っておいてくれるかい?この間貰った温麺?とても美味しかったってさ!あの子の言う通り作ったらとても美味しく出来たんだよ?」
そりゃあ良かったな。
ティファの料理もこうやって徐々にサンチコアに広がってんのな?イノリも偶に友人を連れてティファの料理を見に来たりするから、それも大きいのかもな。
「あら?あの人達また戻って来たねぇ?もしかして道に迷ったのかしら?」
「ん?なんだ旅人か?見た事ない服装だな?」
「お!ヨシュア。お前も戻ってたのか?俺も今戻って来た」
「おう!ギャド!あ。ティファ。おばちゃん御礼言ってっぞ?温麺?上手く出来たってよ?」
「それは良かったです!!」
あんなに忙しくて宮廷から出られない状態の中、ベロニカ監視中のフィクスはともかく、なんでハイトはキッチリ宿舎に帰ってたのかな?お前、肩書き副団長だよな?あん?
「ん?何か言いたいことでも?」
「お前、まさかこっそり俺達に仕事押し付けたりしてねぇよな?」
「いくら死ぬ程忙しいからって変な難癖付けないでくれる?僕はちゃんと自分の仕事、片付けて帰ってたよ」
あ、そうですか。大変優秀なんですね?
最近は更に仕事の終わりが早いと聞いてるけど、やっぱ隣に立ってる、ティファのお陰なんですかね?ちゃんと話は聞いてるんだぞコラ。
「ん?なんだあの二人。さっきからフラフラしてんな?旅人か?ちょっと声かけてくるわ」
流石ギャド。不審者には敏感だな?それぐらいの察知力をセラ嬢にも発揮してやれよ。ヘタレ筋肉マン。
「珍しいですね?あの服カスバールでよく着られているタイプです」
「へぇ?もしかしてティファの知り合いだったりしてな?」
「あはははは?まさかぁ?」
お?ギャド戻って来たな?なんだよ、連れて来てんじゃん?ただ道に迷った訳じゃないのか?
「ギャド?どうしたの?そちらの方々は?」
「いや、それがよぉ」
「ぎゃひ!!!」
ぎゃひ?今どこからか聞いたことない様な鳴き声が聞こえたような・・・。
「・・・・やはりな。見間違える筈がない」
ん?なんだコイツ。もしかして本当にティファの知り合いとか?そんな偶然・・・・ティファ、お前なんつー顔してんの?鶏みたいな顔だけど?
「な、な、な、な、な、!!」
「ティファ!!!お前、今まで連絡も寄こさず、何をしていたんだ!!バカモン!!」
声でっか!!なんて声量してやがる!!通りすがりの子供が泣くレベルだぞ!え?本当に知り合いなのか?
あ、ティファ、ハイトの背中に隠れた!
「・・・人違いではないですか?私、貴方の事存じませんが?」
うわぁ。
ティファ。ティファ?目が死んでる、完全に光を失っている。片方は青筋立てて真っ赤になってるのにティファのこの冷めた態度。対比がすげぇ。
「また、そんなふざけた事を抜かして!!私達がどれだけ心配したと思ってるんだ!!」
「ですから。貴方の事、私知りません。勘違いです」
「お前!!」
「落ち着いて下さい。私はハイト・ゼクトリアム。この国の騎士です」
「・・はっ!失礼。私はテゼール。カスバール国民で、薬師を生業にしている者だ。こちらは妻のマリオーネ」
また、可愛らしい奥さんだな。
それにしても、この二人一体ティファのなんなんだ?
「実は、ずっとその子、ティファを探していたのです。昨年行方不明になった、私の娘を」
「「・・・・・え?」」
・・・・・え?ちょっと待てよ?じゃあ?もしかしてこの人。
「では、デズロ様のご兄弟?」
「やはり、あなた方はデズロの事を知っているのですね?アイツは宮廷に?」
「それが、話すと長くなるのですが、今カスバールにいる筈なのです。ティファは現在デズロ様の養女としてこの国の国民として暮らしています」
ティファよ。お前もいい加減ハイトの背中にくっ付いてないで話に加わってくれよ。俺混乱中。だってこの人達の故郷、確かデズロ様攻撃してたよね?もしかして村から出てて助かったのか?そうなると、物凄く、面倒だぞ?
「ティファ?いい加減、私達にちゃんと顔を見せて?ずっと探していたのよ?」
「誰もそんな事頼んでません。私あの家は出ましたから」
おおう?ティファ?頑な!!ど、どうしたんだ急に。
「ティファ!その方に失礼だろう?いい加減離れなさい!」
「いえ、お構いなく。いつもの事ですので。彼女はかなり、混乱しています。もう少し落ち着かせてから話を・・・」
「いいえ!そうやって甘やかすから調子に乗るのです!ティファ!来なさっ・・」
「彼女は僕の婚約者です。乱暴な真似はやめて頂きたい」
こ・ん・や・く・しゃ?
んー?はぁ?婚約者!?
いつの間に?ハイト?ティファがすげぇ間抜け顔で見てるぞ?何サラリと流れるように嘘を?
「ですから、彼女を勝手に僕の手の届かない所に連れて行かれては困ります。落ち着いて話が出来ないのであれば、お引き取りを」
「な!婚約者だと?君が?」
「あーーーーー。えっと、取り敢えずお二人共、長旅でお疲れでしょう?今日の宿屋はお決まりですか?」
「ええ。暫くこの街でティファを探すつもりでしたので」
「では、一度我々の暮らしている宿舎へお越し下さい。ティファも、夕飯の準備あるだろ?今日はこの人達の分も頼む」
「・・・・・・いやです」
え?ティファが料理を作るのを嫌がるなんて・・・。
もしかしてティファよ?親子喧嘩して家を飛び出したのか?なんか聞いてた話と違うんだけど?
「その人達、私の料理なんて好きじゃないんですから」
「・・・・・・ティファ」
こりゃ溝が深そうだな?あのさ、俺ゆっくり休む為に帰って来たんだけど・・・これ休めねぇな?もう俺開き直ったわ!!あはははは!しくしく。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる