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第三章
ティファは二人に会いたくない
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「ティファ!!何度言ったらわかるの!この部屋には無断で入っては駄目だと言ったでしょう!」
「でも、ご飯出来ましたよ?」
「わざわざ呼びに来なくても大丈夫よ!今お母さん忙しいの。メリルも部屋にこもっているし、ほおっておきなさい。テゼールと先に食べててくれていいから」
そうですか。でも私お父さんに嫌われているので物凄く気まずいんです。出来れば皆で、ご飯を食べて欲しいですけど?
「・・・・・・・」
「・・・・味薄いですか?」
「別に。問題ない」
嘘ですね。その顔は美味しくないんですね。おかしいですね?ちゃんとおばさんの教えてくれた通りに作ったんですが・・・。また、練習しないといけません。
「それで?お前はまたデガルドさんの家に入り浸っていたんだろう?薬師にもならないと言うし、それでこの先どうするつもりだ?」
「族長が知り合いの料理店を紹介してくれるというのでゆくゆくはそこで働きながらお金を貯めて自分の店を持ちたいです」
「また、そんな世迷い事を。カスバールで料理店など、上手く行くわけがないだろう?無駄な事はやめなさい」
お父さんはいつもそうですね。どうしたいのか聞く癖に私の言う事は全て否定しますよね。結局お父さんの思い通りにならないと気に入らないんですよね?でも、私に薬師の才能はありませんよ?だから、もう、諦めて欲しいです。
一生懸命作ったご飯なのに、上手くいった筈なのに、全然美味しくないんです。族長だったらとっても褒めてくれるのに。さっき帰って来たばかりなのに、もう族長に会いたいです。
「全くどうしてお前はそうやって、私達を困らせるんだろうな?」
そんなの、私が聞きたいです。
一体どうしたらよかったんですか?黙ってても行動しても注意されるなら同じ事ですよね?
「ティファ?そんな荷物持って何処に行く?」
「私ここを出て行きます!この前兵士に志願して合格したんです」
「お前はまた、突拍子のない。今度は、なんの悪ふざけだ」
「ここにいても私薬も作れませんし生活が圧迫されてしまいます。兵士になればお給料ももらえるし食事も出ますから!」
これで万事解決ですね?今回はお父さんがどんなに止めてもここを出て行きます!!出て行きますから!
「はぁ、そうか。もう、勝手にしろ。お前には何を言っても無駄だからな」
・・・・・・・そうですね。でもそれはお父さんにも言えますよ。お父さんには、何を言っても無駄ですよね?だって、一度だって・・・。
「はい!長い間お世話になりました!さようなら!」
私を真っ直ぐ見てくれないんですから。
「ティファ?少しは落ち着いた?」
「落ち着くどころかイライラしてきました。気分はまさに流し台にこびり付くドロドロ汚れが如く」
「ああ!あのヌメヌメしてるやつね?でもティファ毎日綺麗にしてるから前みたいには汚れないよね」
ハイトさん?呑気ですねハイトさんは。私は下にあの二人がいると思うとハイトさんにしがみついた、この手を離せません!絶対会いたくありませんから!!
「よしよし、ティファ。話しづらいから前側に移動してね?よいしょっと」
嫌です!!いま私は過去最高に不細工顔なので顔を見られたく・・・うぎゃ!!
「ちゃんと僕を見てくれるかな?大丈夫。ティファを無視して話を進めたりしない。ただ、ティファの事情を教えて欲しいんだ。あの人達からじゃなく、ティファが何であの人達と顔を合わせたくないのか」
ほっぺを両方から挟まれては顔を逸らせません!!
意地悪!!でも、ハイトさん笑ってないですね?
「ごめんねティファ。勝手に婚約者とか言っちゃって。ちゃんと待ってるって言ったのに」
「え!!いえ!そんな?ハイトさん私を助けてくれたんですよね?ありがとうございます!」
「デズロ様がいれば安心だったんだけど、今はいないからね。僕が君を守るよ」
・・・・・・あれ?何か大層な話になってません?
そもそも、あの二人何しに、ここまで来たんでしょう?
私を連れ戻して一体、何がしたいのか分かりませんね?
あとあと、ハイトさん私達近すぎませんか?
この格好はかなり恥ずかしいと、今、気が付きました!!
「うぁ、はい。あの、話しますので、降りますね?」
「このままで大丈夫だよ?ティファまだ不安でしょ?」
いいえ?逆に、このままの方が落ち着きませんね!あれ?腰の辺りガッチリホールドされてて動けないです!!
「とりあえず話を聞く前に一つだけ。ティファは、カスバールには帰りたくないんだね?ご両親と一緒にいたくはないの?」
「ないです」
「即答だね?どうして?」
「あの人達、私の事好きじゃないです。私も一緒にいると・・・・・」
声が上手く出せません。
そう、この感じです。まるで私の周りだけ空気が無くなるような、この、感覚。
苦しい。
「辛い?」
「ーーーーっ!」
そうです。きっとそうでした。ずっと辛かった。
あの人達に愛されないと気づかされる度、とても辛かったです。
あり?ハイトさん?私いつの間にかハイトさんの胸の中に抱き込まれてますが?私体は大きい方ですがハイトさん背が高いので私でもすっぽり入っちゃいますね?
「大丈夫。僕達は君をあの人達に渡したりなんてしない。絶対に君を手放さない」
本当ですか?いえ、ハイトさん有言実行ですもんね?
いい加減私、学習しましたよ?
ハイトさんはこういう時。嘘付かないんです。
「ティファ。僕を信じて」
あ。なんですかね?なんだか、さっきまでの震えが止まりました。何をそんなに怖がってたんでしょうね?私。
「はい。私信じてます!ハイトさんの事」
と、言う事でそろそろ・・・離れて頂けませんか?
あわわわわわわーーー!!!
「でも、ご飯出来ましたよ?」
「わざわざ呼びに来なくても大丈夫よ!今お母さん忙しいの。メリルも部屋にこもっているし、ほおっておきなさい。テゼールと先に食べててくれていいから」
そうですか。でも私お父さんに嫌われているので物凄く気まずいんです。出来れば皆で、ご飯を食べて欲しいですけど?
「・・・・・・・」
「・・・・味薄いですか?」
「別に。問題ない」
嘘ですね。その顔は美味しくないんですね。おかしいですね?ちゃんとおばさんの教えてくれた通りに作ったんですが・・・。また、練習しないといけません。
「それで?お前はまたデガルドさんの家に入り浸っていたんだろう?薬師にもならないと言うし、それでこの先どうするつもりだ?」
「族長が知り合いの料理店を紹介してくれるというのでゆくゆくはそこで働きながらお金を貯めて自分の店を持ちたいです」
「また、そんな世迷い事を。カスバールで料理店など、上手く行くわけがないだろう?無駄な事はやめなさい」
お父さんはいつもそうですね。どうしたいのか聞く癖に私の言う事は全て否定しますよね。結局お父さんの思い通りにならないと気に入らないんですよね?でも、私に薬師の才能はありませんよ?だから、もう、諦めて欲しいです。
一生懸命作ったご飯なのに、上手くいった筈なのに、全然美味しくないんです。族長だったらとっても褒めてくれるのに。さっき帰って来たばかりなのに、もう族長に会いたいです。
「全くどうしてお前はそうやって、私達を困らせるんだろうな?」
そんなの、私が聞きたいです。
一体どうしたらよかったんですか?黙ってても行動しても注意されるなら同じ事ですよね?
「ティファ?そんな荷物持って何処に行く?」
「私ここを出て行きます!この前兵士に志願して合格したんです」
「お前はまた、突拍子のない。今度は、なんの悪ふざけだ」
「ここにいても私薬も作れませんし生活が圧迫されてしまいます。兵士になればお給料ももらえるし食事も出ますから!」
これで万事解決ですね?今回はお父さんがどんなに止めてもここを出て行きます!!出て行きますから!
「はぁ、そうか。もう、勝手にしろ。お前には何を言っても無駄だからな」
・・・・・・・そうですね。でもそれはお父さんにも言えますよ。お父さんには、何を言っても無駄ですよね?だって、一度だって・・・。
「はい!長い間お世話になりました!さようなら!」
私を真っ直ぐ見てくれないんですから。
「ティファ?少しは落ち着いた?」
「落ち着くどころかイライラしてきました。気分はまさに流し台にこびり付くドロドロ汚れが如く」
「ああ!あのヌメヌメしてるやつね?でもティファ毎日綺麗にしてるから前みたいには汚れないよね」
ハイトさん?呑気ですねハイトさんは。私は下にあの二人がいると思うとハイトさんにしがみついた、この手を離せません!絶対会いたくありませんから!!
「よしよし、ティファ。話しづらいから前側に移動してね?よいしょっと」
嫌です!!いま私は過去最高に不細工顔なので顔を見られたく・・・うぎゃ!!
「ちゃんと僕を見てくれるかな?大丈夫。ティファを無視して話を進めたりしない。ただ、ティファの事情を教えて欲しいんだ。あの人達からじゃなく、ティファが何であの人達と顔を合わせたくないのか」
ほっぺを両方から挟まれては顔を逸らせません!!
意地悪!!でも、ハイトさん笑ってないですね?
「ごめんねティファ。勝手に婚約者とか言っちゃって。ちゃんと待ってるって言ったのに」
「え!!いえ!そんな?ハイトさん私を助けてくれたんですよね?ありがとうございます!」
「デズロ様がいれば安心だったんだけど、今はいないからね。僕が君を守るよ」
・・・・・・あれ?何か大層な話になってません?
そもそも、あの二人何しに、ここまで来たんでしょう?
私を連れ戻して一体、何がしたいのか分かりませんね?
あとあと、ハイトさん私達近すぎませんか?
この格好はかなり恥ずかしいと、今、気が付きました!!
「うぁ、はい。あの、話しますので、降りますね?」
「このままで大丈夫だよ?ティファまだ不安でしょ?」
いいえ?逆に、このままの方が落ち着きませんね!あれ?腰の辺りガッチリホールドされてて動けないです!!
「とりあえず話を聞く前に一つだけ。ティファは、カスバールには帰りたくないんだね?ご両親と一緒にいたくはないの?」
「ないです」
「即答だね?どうして?」
「あの人達、私の事好きじゃないです。私も一緒にいると・・・・・」
声が上手く出せません。
そう、この感じです。まるで私の周りだけ空気が無くなるような、この、感覚。
苦しい。
「辛い?」
「ーーーーっ!」
そうです。きっとそうでした。ずっと辛かった。
あの人達に愛されないと気づかされる度、とても辛かったです。
あり?ハイトさん?私いつの間にかハイトさんの胸の中に抱き込まれてますが?私体は大きい方ですがハイトさん背が高いので私でもすっぽり入っちゃいますね?
「大丈夫。僕達は君をあの人達に渡したりなんてしない。絶対に君を手放さない」
本当ですか?いえ、ハイトさん有言実行ですもんね?
いい加減私、学習しましたよ?
ハイトさんはこういう時。嘘付かないんです。
「ティファ。僕を信じて」
あ。なんですかね?なんだか、さっきまでの震えが止まりました。何をそんなに怖がってたんでしょうね?私。
「はい。私信じてます!ハイトさんの事」
と、言う事でそろそろ・・・離れて頂けませんか?
あわわわわわわーーー!!!
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