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第三章
ベロニカは申し訳ない
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「はーい皆さん。ご飯出来ましたよ」
困ったものね。
どうしてこんな事になったのかしら?
ティファのご両親がここに来て2日たったけど、この人達全く距離が縮まらないわ。
「おはよ!ティファ!お?今日はピザ?」
「はい!具沢山なピザにしました!あとサラダとスープはご自由にお持ち下さい!ドレッシング三種類とトマトパスタ作ってあります」
「夏ってトマト料理多くなるけどティファ工夫して作ってくれるから全然飽きねぇよなぁ」
「あ、お茶を運んで・・・」
「私が持っていく」
しんっ。
ティファ?そこで止まらないでくれる?
私達、反応に困るのだけど?
「そうですか?ありがとうございます」
「構わない」
もう、コレだけでティファが昔この人達とどんな雰囲気で生活してたのか、分かるわよね。何?この重い空気。
そして、この人達は何故、毎朝朝食時に現れるの?
もしかしてティファのご飯食べたいの?
「あーーー疲れたわぁ。ティファお茶頂戴!」
「お疲れ様です。ベロニカの薬、出来そうですか?」
「ええ。とりあえず完成したけど、もう少し性能を上げたいわ。家に行けば採れたての薬草があるのに、ここ全くないんだもの」
・・・・母親とは、普通に喋っているのよね。
決して仲良くはなさそうだけど、まぁ、普通?
だけどテゼールさんに対してはもう、なんというのか。
お互いまともに目を合わせないのよ。拗れてるわ。
「おはようティファ。今日も良い匂い」
「あ!ハイトさん!!」
ティファ。貴女ってこんなにも分かりやすかったのね?
今まで私、貴女の事、誤解してたわ。何考えてるか分からないぽや女だと思ってたけど興味があるものと、そうでない物とのリアクション差が激しいだけなのね?
何その安心しきった、だらしない顔。
ご両親がこっち見てるわよ?正確にはテゼールさんがハイトを睨んでるわ。眼光鋭く。
「すみません。今日はお肉少なめなんです」
「え?なんで謝るの?僕ピザ大好き」
ボボボボボ!!
ティファ、ティファ!顔、顔が赤い。ちょっともう一度顔洗って来なさいよ。ハイトはピザが好きって言っただけよ。変な妄想はやめてもらえる?朝から暑苦しいわ!
「ちょっとアレなんなの?面白いのを通り越して呆れるんだけど?」
「ハイト。やっと春が来たんだな?羨ましい!」
「どうでも良いけど、公衆の面前でやめて貰いたいよね?見てられない」
これ。ハイトわざとよね?わざとティファの両親に見せつけてるわよね?この人達にティファの婚約者だって言い放ったみたいだしね?デズロ様が帰って来たら大変よ?
サンチコア、消し飛ぶかもね?
ガタンッ!つかつかつか。
「ご馳走になった。ベロニカ、部屋で待っている。あとで来なさい」
「はい。お願いします」
たった2日テゼールさんに見てもらっただけなのに、それからとても体の調子が良いの。私の体に溶け込んだデタラメな薬の効果を魔法で書き換えているみたいなんだけど、そんな事出来るのね?知らなかったわ。
「あ、おはようございますテゼールさん。ベロニカおはよう。今日も顔色が良さそうで良かった」
「え?ええ。フィクス?ちゃんと眠れた?」
「?寝てる。なんでだ?」
良かった。この人最近顔色が優れなかったから。
私の調子が悪い度に過度に心配するんだもの、なんで私が、健康体のフィクスの心配しなきゃなんないのよ。
馬鹿らしい。
「お陰様で凄く調子が良いわ。だから、心配しないで」
「・・・・・・ああ」
だから!なんなのその顔!なんでそんな心配そうな顔するの?やめてよ!辛気臭い。
「あーヤダヤダ!!あっちもこっちもイチャイチャ、イチャイチャあっつ苦しい!」
「は?何言ってんのラット。私をあのバカップルと一緒にしないでくれる?そもそもなんで私とフィクスが」
え?何?なんで皆そんな哀れな人を見るような目で私を見つめるの?一体何コレ?新手のイジメか何かなの?
「あれ?ラット久しぶりだね?ササラ様から解放されたの?」
「あーまぁな?あとコレ。デズロから手紙来てたぜ?ティファ宛だってよ?」
「え!!」
やっと連絡が来たわね?余りにも音沙汰がないから、カスバールを突き抜けて他の国で遊び呆けてるのかと思ってたわ。とりあえず生きてそうで良かったわね?私はそんな心配してなかったけど。殺しても死なないだろうし、あの二人。
「手紙が来たって事は無事にカスバールにいるって事ですよね?読んでいいですか?」
「うん。僕も見る」
「どれどれ?」
僕の愛しい娘ティファへ
ティファー!元気してる?僕は元気過ぎて魔物の屍をうず高く積み上げてる所だよ?
そうそう!ティファの妹とも無事、会うことが出来たよ?
いやぁーメリルってとても面白い子だね?
余りテゼールに似てない所もいいよね?完全にマリオーネの血を継いでるよ?仕事モード半端ないもん。正直僕もドン引きだよ?ナイス引きこもり!
話を聞いたらさぁ?テゼール達どうもティファを探しにサウジスカルに旅立ってたみたいなんだよね?
もしかしたら、その内そっちに行くかも知れないから足止めしといてくれるかな?
僕とエルハドはこちらでバカンスを満喫してから帰るから!あ、あとメリル、今カスバールの宮廷で皆んなに必死で引き止められながら働いてるから、そっちに連れて行くのは無理そうなんだぁ。だから、帰ったらベロニカをこちらに連れて来ようと思うんだ。ベロニカに支度しておくように伝えてくれる?
あと、テゼールにも。「お前ティファを泣かせたらメリルも泣かすからな唐変木。ペッ」って伝えといてー!!
ティファー!愛してるよー!!
ピキリッ。
あ、今は背後を振り返らない方が良さそうね?
何気に一緒に見ていたのね?テゼールさん。
なんか、ごめんなさいね?私の体の事でこんな事に・・。
困ったものね。
どうしてこんな事になったのかしら?
ティファのご両親がここに来て2日たったけど、この人達全く距離が縮まらないわ。
「おはよ!ティファ!お?今日はピザ?」
「はい!具沢山なピザにしました!あとサラダとスープはご自由にお持ち下さい!ドレッシング三種類とトマトパスタ作ってあります」
「夏ってトマト料理多くなるけどティファ工夫して作ってくれるから全然飽きねぇよなぁ」
「あ、お茶を運んで・・・」
「私が持っていく」
しんっ。
ティファ?そこで止まらないでくれる?
私達、反応に困るのだけど?
「そうですか?ありがとうございます」
「構わない」
もう、コレだけでティファが昔この人達とどんな雰囲気で生活してたのか、分かるわよね。何?この重い空気。
そして、この人達は何故、毎朝朝食時に現れるの?
もしかしてティファのご飯食べたいの?
「あーーー疲れたわぁ。ティファお茶頂戴!」
「お疲れ様です。ベロニカの薬、出来そうですか?」
「ええ。とりあえず完成したけど、もう少し性能を上げたいわ。家に行けば採れたての薬草があるのに、ここ全くないんだもの」
・・・・母親とは、普通に喋っているのよね。
決して仲良くはなさそうだけど、まぁ、普通?
だけどテゼールさんに対してはもう、なんというのか。
お互いまともに目を合わせないのよ。拗れてるわ。
「おはようティファ。今日も良い匂い」
「あ!ハイトさん!!」
ティファ。貴女ってこんなにも分かりやすかったのね?
今まで私、貴女の事、誤解してたわ。何考えてるか分からないぽや女だと思ってたけど興味があるものと、そうでない物とのリアクション差が激しいだけなのね?
何その安心しきった、だらしない顔。
ご両親がこっち見てるわよ?正確にはテゼールさんがハイトを睨んでるわ。眼光鋭く。
「すみません。今日はお肉少なめなんです」
「え?なんで謝るの?僕ピザ大好き」
ボボボボボ!!
ティファ、ティファ!顔、顔が赤い。ちょっともう一度顔洗って来なさいよ。ハイトはピザが好きって言っただけよ。変な妄想はやめてもらえる?朝から暑苦しいわ!
「ちょっとアレなんなの?面白いのを通り越して呆れるんだけど?」
「ハイト。やっと春が来たんだな?羨ましい!」
「どうでも良いけど、公衆の面前でやめて貰いたいよね?見てられない」
これ。ハイトわざとよね?わざとティファの両親に見せつけてるわよね?この人達にティファの婚約者だって言い放ったみたいだしね?デズロ様が帰って来たら大変よ?
サンチコア、消し飛ぶかもね?
ガタンッ!つかつかつか。
「ご馳走になった。ベロニカ、部屋で待っている。あとで来なさい」
「はい。お願いします」
たった2日テゼールさんに見てもらっただけなのに、それからとても体の調子が良いの。私の体に溶け込んだデタラメな薬の効果を魔法で書き換えているみたいなんだけど、そんな事出来るのね?知らなかったわ。
「あ、おはようございますテゼールさん。ベロニカおはよう。今日も顔色が良さそうで良かった」
「え?ええ。フィクス?ちゃんと眠れた?」
「?寝てる。なんでだ?」
良かった。この人最近顔色が優れなかったから。
私の調子が悪い度に過度に心配するんだもの、なんで私が、健康体のフィクスの心配しなきゃなんないのよ。
馬鹿らしい。
「お陰様で凄く調子が良いわ。だから、心配しないで」
「・・・・・・ああ」
だから!なんなのその顔!なんでそんな心配そうな顔するの?やめてよ!辛気臭い。
「あーヤダヤダ!!あっちもこっちもイチャイチャ、イチャイチャあっつ苦しい!」
「は?何言ってんのラット。私をあのバカップルと一緒にしないでくれる?そもそもなんで私とフィクスが」
え?何?なんで皆そんな哀れな人を見るような目で私を見つめるの?一体何コレ?新手のイジメか何かなの?
「あれ?ラット久しぶりだね?ササラ様から解放されたの?」
「あーまぁな?あとコレ。デズロから手紙来てたぜ?ティファ宛だってよ?」
「え!!」
やっと連絡が来たわね?余りにも音沙汰がないから、カスバールを突き抜けて他の国で遊び呆けてるのかと思ってたわ。とりあえず生きてそうで良かったわね?私はそんな心配してなかったけど。殺しても死なないだろうし、あの二人。
「手紙が来たって事は無事にカスバールにいるって事ですよね?読んでいいですか?」
「うん。僕も見る」
「どれどれ?」
僕の愛しい娘ティファへ
ティファー!元気してる?僕は元気過ぎて魔物の屍をうず高く積み上げてる所だよ?
そうそう!ティファの妹とも無事、会うことが出来たよ?
いやぁーメリルってとても面白い子だね?
余りテゼールに似てない所もいいよね?完全にマリオーネの血を継いでるよ?仕事モード半端ないもん。正直僕もドン引きだよ?ナイス引きこもり!
話を聞いたらさぁ?テゼール達どうもティファを探しにサウジスカルに旅立ってたみたいなんだよね?
もしかしたら、その内そっちに行くかも知れないから足止めしといてくれるかな?
僕とエルハドはこちらでバカンスを満喫してから帰るから!あ、あとメリル、今カスバールの宮廷で皆んなに必死で引き止められながら働いてるから、そっちに連れて行くのは無理そうなんだぁ。だから、帰ったらベロニカをこちらに連れて来ようと思うんだ。ベロニカに支度しておくように伝えてくれる?
あと、テゼールにも。「お前ティファを泣かせたらメリルも泣かすからな唐変木。ペッ」って伝えといてー!!
ティファー!愛してるよー!!
ピキリッ。
あ、今は背後を振り返らない方が良さそうね?
何気に一緒に見ていたのね?テゼールさん。
なんか、ごめんなさいね?私の体の事でこんな事に・・。
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※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
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