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第三章
キルトは高い所が苦手である
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俺達騎士団にはいくつか秘密の合図が存在する。
敵に知られず、仲間に指示したりするヤツだ。
まぁだいたいふざけているので見逃そうになったりする。
「ハイト!!」
「ヨシュア!?」
くそぉ。ヨシュアのその能力便利だなぁ。
初めて羨ましいと思った。
あっという間に上まで駆け上がっちまった。ん?ティファ?
「・・・・駄目です。もっと・・・」
「キルト!!ティファを止めろ!!」
え?何?何を止めるって?ティファさん?
「ああああああああああああ!!!!」
んなぁぁぁ!!飛んだぁ!?嘘だろ?どんな脚力?
「くそ!出遅れた!ティファ!!待て!」
「ギャド!どうする?!」
「大樹を傷つけるな!あれはハイトだ!!」
はぁ?え?どこが?どの部分?もしかして、アレ全部?
「ギャド!手を貸す!」
「ササラ!俺をティファの所まで運んでくれ!」
ギャド飛ぶの?え?めっちゃ高い所までこの木伸びてるけど?お、俺無理だわ。
「皆んな纏めて飛ばすよ?体がひっくり返らないように気をつけろよ!」
えええええええ!!勘弁してくださいよぉぉぉぉ!?
「空は飛んでみたいけどさぁ?こんな形はやだなぁ?」
メルローお前冷静だな?俺は、俺は・・・・!
「キルト?覚悟を決めろよ。騎士が高い所が苦手なんて情けないよ?」
苦手なんてもんじゃねぇーよ!高所恐怖症なんだよ!!
嫌だぁぁ!!ハイトの阿呆ー!!ギョエー!!死ぬぅぅ!!
「ティファ!止まれ!!」
だぁぁ!!着地!!とにかく着地だ!!
頑張れ俺の震える筋肉達よ!!お前達は出来る!!俺を無事に着地させられる!!
キィィィン!
「どいて下さい!ギャドさん!!」
「駄目だ!大樹に傷をつけるな!ハイトが傷つく!」
「!!」
ハァ、ハァ。な、な、何とか木の幹に着地出来た・・・。
下を見なければ大丈夫!俺、生きてる!ゲ!ハイト、木の中に飲み込まれそうじゃん!やべ!
「ハイト!起きろ!!」
「ハイトさん!」
「・・・・・」
あ、目が、開いて・・・。
「・・・・・・・・バー・・カ」
「「「!!」」」
「ハイトさん!今そこから助けますから・・・・え?ギャドさん?」
「・・・・一時撤退する。ティファ、今はまだ無理だ」
ちょっと休むと手を振ったらは迷わず進め。
勝手にしろと蹴っ飛ばしたら各自で動け。
馬鹿って言って舌を出したら・・・・。
「ハイトを信じる。・・・・ティファ」
メキメキメキメキ。
「・・・・・あ」
ああークソォ。ここで副団長命令とか、無いわぁ。
「ティファ!!」
「あああああああ!!」
ハイトさぁ。こんな状態のティファ、俺達に丸投げすんの?
酷え。俺知らないからな。お前が居ない間、ティファが誰かに取られても。俺は止めねぇ。
「本当に勝手だなぁ。ハイトの奴」
「・・・・メルロー」
「あれ?今日は面白がらないんだな?メルロー」
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
完全に木の中に飲み込まれたな。木を傷つけずにハイトをあそこから出すのは俺達じゃ無理だな。
「俺はねぇ、別にただ事件が好きなわけじゃないよ?揉め事にはさぁ、様々な人間模様が見られるだろ。特に恋愛事情はさ?」
「あーお前人間観察好きだもんな?」
「やっぱトラブルでもなんでも、そこには愛がないとなぁ?ただ一方的に人を傷つけるだけの騒動なんて面白くもなんともないな?」
そうだな。初めて意見が合ったな?俺もメルローと同じ意見だ。全然これは面白くねぇわ。だってさティファが本気で悲しんでるじゃん?
「ティファ、ハイトを信じろ」
「うぐぅ~ぅぅぅぅ~」
「俺達を、信じて欲しい」
"お前らには無理だから俺が特攻する。後は任せた"
あーそうですか?勝手にして下さい。
こんなところまで飛ばされたのに馬鹿らし。
「おい!周りの枝が枯れ始めてる!降りるぞ!」
「・・・ヨシュア」
「ティファ。ハイトは自分を取り戻しに行って来るってよ」
「・・・・とりもどす?」
難しい事は分かんないけど、つまりこのまま消える気はないんだよな?そうだよな?ハイト。
「ハイトの母親に会いに行く。ティファ、一緒に行こうぜ」
「ハイトさんのお母さん?」
「きっとその人なら全てを知ってる。でも、簡単には話を聞かせてくれないと思うんだ、俺達は皇帝に仕える人間だ。でも、ティファは違う。ティファは・・・・」
どうかなぁ。あの家、そもそも訪ねて行って俺達を入れてくれるか?俺、何度か門前払いされたんだけど?
まず家の中に入らないとなぁ。
「はい!!私ハイトさんの奥さんになるので!他人じゃないです!!」
ちょっと?ハイトさん何すっ飛ばしてプロポーズしてんの?俺ビックリして目ん玉飛び出そうになったぞ?
うお!!メルロー?お前なんて顔して・・・?
「だぁぁ!そんな面白い瞬間を俺は見逃したのかぁ!!一生の不覚!!俺がハイトにくっついてればよかったー!」
そこかーい!しまったハリセン忘れた!そして俺はさり気なくマッジンを盾にしながら下に降りている。
絶対下は見たくない。その瞬間俺の心臓は止まる。
だからハイト。お前の事なんて心配してる暇はねぇ!
敵に知られず、仲間に指示したりするヤツだ。
まぁだいたいふざけているので見逃そうになったりする。
「ハイト!!」
「ヨシュア!?」
くそぉ。ヨシュアのその能力便利だなぁ。
初めて羨ましいと思った。
あっという間に上まで駆け上がっちまった。ん?ティファ?
「・・・・駄目です。もっと・・・」
「キルト!!ティファを止めろ!!」
え?何?何を止めるって?ティファさん?
「ああああああああああああ!!!!」
んなぁぁぁ!!飛んだぁ!?嘘だろ?どんな脚力?
「くそ!出遅れた!ティファ!!待て!」
「ギャド!どうする?!」
「大樹を傷つけるな!あれはハイトだ!!」
はぁ?え?どこが?どの部分?もしかして、アレ全部?
「ギャド!手を貸す!」
「ササラ!俺をティファの所まで運んでくれ!」
ギャド飛ぶの?え?めっちゃ高い所までこの木伸びてるけど?お、俺無理だわ。
「皆んな纏めて飛ばすよ?体がひっくり返らないように気をつけろよ!」
えええええええ!!勘弁してくださいよぉぉぉぉ!?
「空は飛んでみたいけどさぁ?こんな形はやだなぁ?」
メルローお前冷静だな?俺は、俺は・・・・!
「キルト?覚悟を決めろよ。騎士が高い所が苦手なんて情けないよ?」
苦手なんてもんじゃねぇーよ!高所恐怖症なんだよ!!
嫌だぁぁ!!ハイトの阿呆ー!!ギョエー!!死ぬぅぅ!!
「ティファ!止まれ!!」
だぁぁ!!着地!!とにかく着地だ!!
頑張れ俺の震える筋肉達よ!!お前達は出来る!!俺を無事に着地させられる!!
キィィィン!
「どいて下さい!ギャドさん!!」
「駄目だ!大樹に傷をつけるな!ハイトが傷つく!」
「!!」
ハァ、ハァ。な、な、何とか木の幹に着地出来た・・・。
下を見なければ大丈夫!俺、生きてる!ゲ!ハイト、木の中に飲み込まれそうじゃん!やべ!
「ハイト!起きろ!!」
「ハイトさん!」
「・・・・・」
あ、目が、開いて・・・。
「・・・・・・・・バー・・カ」
「「「!!」」」
「ハイトさん!今そこから助けますから・・・・え?ギャドさん?」
「・・・・一時撤退する。ティファ、今はまだ無理だ」
ちょっと休むと手を振ったらは迷わず進め。
勝手にしろと蹴っ飛ばしたら各自で動け。
馬鹿って言って舌を出したら・・・・。
「ハイトを信じる。・・・・ティファ」
メキメキメキメキ。
「・・・・・あ」
ああークソォ。ここで副団長命令とか、無いわぁ。
「ティファ!!」
「あああああああ!!」
ハイトさぁ。こんな状態のティファ、俺達に丸投げすんの?
酷え。俺知らないからな。お前が居ない間、ティファが誰かに取られても。俺は止めねぇ。
「本当に勝手だなぁ。ハイトの奴」
「・・・・メルロー」
「あれ?今日は面白がらないんだな?メルロー」
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
完全に木の中に飲み込まれたな。木を傷つけずにハイトをあそこから出すのは俺達じゃ無理だな。
「俺はねぇ、別にただ事件が好きなわけじゃないよ?揉め事にはさぁ、様々な人間模様が見られるだろ。特に恋愛事情はさ?」
「あーお前人間観察好きだもんな?」
「やっぱトラブルでもなんでも、そこには愛がないとなぁ?ただ一方的に人を傷つけるだけの騒動なんて面白くもなんともないな?」
そうだな。初めて意見が合ったな?俺もメルローと同じ意見だ。全然これは面白くねぇわ。だってさティファが本気で悲しんでるじゃん?
「ティファ、ハイトを信じろ」
「うぐぅ~ぅぅぅぅ~」
「俺達を、信じて欲しい」
"お前らには無理だから俺が特攻する。後は任せた"
あーそうですか?勝手にして下さい。
こんなところまで飛ばされたのに馬鹿らし。
「おい!周りの枝が枯れ始めてる!降りるぞ!」
「・・・ヨシュア」
「ティファ。ハイトは自分を取り戻しに行って来るってよ」
「・・・・とりもどす?」
難しい事は分かんないけど、つまりこのまま消える気はないんだよな?そうだよな?ハイト。
「ハイトの母親に会いに行く。ティファ、一緒に行こうぜ」
「ハイトさんのお母さん?」
「きっとその人なら全てを知ってる。でも、簡単には話を聞かせてくれないと思うんだ、俺達は皇帝に仕える人間だ。でも、ティファは違う。ティファは・・・・」
どうかなぁ。あの家、そもそも訪ねて行って俺達を入れてくれるか?俺、何度か門前払いされたんだけど?
まず家の中に入らないとなぁ。
「はい!!私ハイトさんの奥さんになるので!他人じゃないです!!」
ちょっと?ハイトさん何すっ飛ばしてプロポーズしてんの?俺ビックリして目ん玉飛び出そうになったぞ?
うお!!メルロー?お前なんて顔して・・・?
「だぁぁ!そんな面白い瞬間を俺は見逃したのかぁ!!一生の不覚!!俺がハイトにくっついてればよかったー!」
そこかーい!しまったハリセン忘れた!そして俺はさり気なくマッジンを盾にしながら下に降りている。
絶対下は見たくない。その瞬間俺の心臓は止まる。
だからハイト。お前の事なんて心配してる暇はねぇ!
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