俺の悪役チートは獣人殿下には通じない

空飛ぶひよこ

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子宮ができた④※

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「……だが、まだ時期尚早だ」

「っふあああああーっ!」

 バックの体勢で、そのままガツガツと子宮の奥を突かれる。
 大きい瘤が出入りする尻の穴はギチギチに広げられたふちがめくれ上がって、苦しいのに、その苦しさすら気持ちいい。
 ギリギリまでちんこを入れて腰を動かしているからこその、肉と肉がぶつかるパンパンとした音が、さらに快感を煽った。

「エディ……一年後だ……必ず一年後にはお前を孕ませてやる」

「ああんっ! うひゅっ! あへっ!」

「そして、正式にお前を俺の妻にする……隣で共に生きてくれと、憚ることなく言える立場に」

「っああああああァァァーっ!」

 限界まで膨らんだ瘤を押し込まれると同時に、子宮の中に押し入った亀頭の先から、温かい精液が放出されたのがわかった。アストルディアの魔力に満ちた温かいそれに、子宮が歓喜して、一滴も零すもんかとでもいうようにアストルディアの亀頭の先に吸い付いている。
 触っていない俺のちんこの先からも、再び精液が溢れだし、先端を白く汚しながらピクピクと震えていた。

「あふ……ひへ……ふう」

 生理的な涙で滲んだ目をパチパチ開閉して、呼吸を落ち着かせる。口の端からはよだれがみっともなくダラダラと溢れ落ちていたが、四つん這いの体を支えるのが精一杯で拭く余裕もない。
 ぎゅうっとアストルディアが俺の腹を抱いて、そのまま俺ごと横むきでベッドに寝転がったので、俺はくたりと背中をアストルディアの逞しい上半身に預けた。

「ありがとう。エディ。今日も気持ち良かった」

「……終わったみたいに言ってるけど……お前、まだ射精中だからな……」

「そうだな。今も、とても気持ちいい」

 今もまだ精液が注がれ続けている子宮のあたりを、アストルディアが優しく撫でる。
 魔力の量を調整している結果か、最初にアストルディアとシた時よりもだんだん精液の量も増えてきていて、最近ではアストルディアのちんこを抜く時には腹が若干膨れているような気がしていた。
 今回、子宮という精液を貯めておく器官が出来たことで、完全にボテ腹になってしまうかもしれない。……ヴィジュアル的に、ちょっとやだな。

「そういえば、子どもの件だが」

「ーー忘れてくれ。完全に子宮に脳を乗っ取られてた」

 ……できればスルーしてほしかったなあ! その話題は!
 穴があったら入りたいくらい恥ずかしいのに、ちんこがケツにぶっ挿さって瘤で離れられないようにされてるから、逃げられないし!

「……わかってる、わかってるんだ。根回しできてないのに、今デキたら色々まずいって……あの時の俺は頭がおかしくなってたんだ……頼むから、忘れてくれ。アスティ」

「……忘れたくはないな」

 羞恥で顔を覆う俺のうなじを、アストルディアはいとおしげに口づける。

「嬉しかった。お前が俺の子を、望んでくれることが」

「……元々、そういう計画だっただろう」

「だが、それはあくまで戦争を起こさない為の手段であって、本当はお前は俺の子など産みたくはないのだと思っていた。だからそれが快感と俺の魔力に酔った結果だとしても、お前が俺の子を望んでくれたこと自体がとても嬉しいんだ」

 舌でうなじの噛み跡をなぞられ、噛み跡に歯を重ねるように優しく甘噛みされた。
 アストルディア自身はすごく嬉しそうだが、何だか俺は少しだけモヤっとした。

「アスティ。お前の子なら……俺は産みたくないなんて、思わないよ」

 未だ下腹を撫でるアストルディアの大きな手に、自分の手を重ねた。

「男の子でも、女の子でも……きっと、すごくかわいい」 

 一瞬、生まれることができないであろう、黒い子どものことが脳裏によぎり、苦い気持ちになった。
 原作の俺は、子どもを愛せなかった。アストルディアを殺させる為に暗殺者として厳しい育て、亡き弟を重ねて幼い体を犯した。
 俺は絶対、そんな風にはならない。生まれて来る子どもを、親として心から愛し、慈しんでみせる。
 ……アストルディアとの間に生まれてくる子どもは、絶対に原作の子どもと同じになることはないと、わかっているけれど。

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