234 / 336
ルートイベント11
しおりを挟む
……しかし、近くで見るとルートさんの馬でっかいな。馬ってこんなに見上げないといけないような生き物だっけ? 昔お父さんが集めてた某世紀末漫画の黒い馬を思い出すぞ。
これ、私、ちゃんとよじ乗れるかな……。
「……ちょっと失礼するぞ」
「わ」
一人どうしようかと悶々としてたら、ルートさんが脇? 腰? まあ、その辺りを掴んで高い高いの要領でお馬さんに乗せてくれました。
めっさ子ども扱いだね! まあ、良いけど。
「ありがとうございます。おお、めちゃくちゃ高いですねー。馬から見る景色」
「…………」
「ルートさん?」
何やら自分の両手を見つめて黙り込んでいたルートさんが、私の呼びかけにハッとしたように顔を上げた。
「いや……その……軽いな、と思ってな」
「……はあ」
「……軽くて……細くて、柔らかい」
「一応、これでも毎日トリスの世話で鍛えているんですけどね。なかなかなどうして、筋肉つかなくて」
前世からどうも、筋肉つきにくい体質は変わらないんだよね。
こんだけ毎日肉体労働してるんだから、農筋ばっきばきでも良いはずなのに、腕をぐっとやっても大して力こぶもできない。……まあ、コカトリス相手するには筋肉<素早さだから、良いんだけど。
私よりたくさんの家畜育ててるはずのパックさんもひょろひょろに見えるから、畜産農家ってつく種類の筋肉違うのかなー? いや、ああ見えて、パックさんも意外に脱ぐとすごいのかも。父さんも、前世父ちゃんも、さり気にマッチョだし。
うーん。そう考えると、ちょっと筋肉羨ましくなってきたな。
「ルートさんは、服着てても分かるくらいばっきばきですよねー。やっぱり鍛え方が違うんですかね? 今度トレーニング方法教えてもらってもいいですか?」
「い、いや、リッカはこのままの方がいい!」
これ、私、ちゃんとよじ乗れるかな……。
「……ちょっと失礼するぞ」
「わ」
一人どうしようかと悶々としてたら、ルートさんが脇? 腰? まあ、その辺りを掴んで高い高いの要領でお馬さんに乗せてくれました。
めっさ子ども扱いだね! まあ、良いけど。
「ありがとうございます。おお、めちゃくちゃ高いですねー。馬から見る景色」
「…………」
「ルートさん?」
何やら自分の両手を見つめて黙り込んでいたルートさんが、私の呼びかけにハッとしたように顔を上げた。
「いや……その……軽いな、と思ってな」
「……はあ」
「……軽くて……細くて、柔らかい」
「一応、これでも毎日トリスの世話で鍛えているんですけどね。なかなかなどうして、筋肉つかなくて」
前世からどうも、筋肉つきにくい体質は変わらないんだよね。
こんだけ毎日肉体労働してるんだから、農筋ばっきばきでも良いはずなのに、腕をぐっとやっても大して力こぶもできない。……まあ、コカトリス相手するには筋肉<素早さだから、良いんだけど。
私よりたくさんの家畜育ててるはずのパックさんもひょろひょろに見えるから、畜産農家ってつく種類の筋肉違うのかなー? いや、ああ見えて、パックさんも意外に脱ぐとすごいのかも。父さんも、前世父ちゃんも、さり気にマッチョだし。
うーん。そう考えると、ちょっと筋肉羨ましくなってきたな。
「ルートさんは、服着てても分かるくらいばっきばきですよねー。やっぱり鍛え方が違うんですかね? 今度トレーニング方法教えてもらってもいいですか?」
「い、いや、リッカはこのままの方がいい!」
0
あなたにおすすめの小説
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
古堂 素央
恋愛
【完結】
「なんでわたしを突き落とさないのよ」
学園の廊下で、見知らぬ女生徒に声をかけられた公爵令嬢ハナコ。
階段から転げ落ちたことをきっかけに、ハナコは自分が乙女ゲームの世界に生まれ変わったことを知る。しかもハナコは悪役令嬢のポジションで。
しかしなぜかヒロインそっちのけでぐいぐいハナコに迫ってくる攻略対象の王子。その上、王子は前世でハナコがこっぴどく振った瓶底眼鏡の山田そっくりで。
ギロチンエンドか瓶底眼鏡とゴールインするか。選択を迫られる中、他の攻略対象の好感度まで上がっていって!?
悪役令嬢? 断罪ざまぁ? いいえ、冴えない王子と結ばれるくらいなら、ノシつけてヒロインに押しつけます!
黒ヒロインの陰謀を交わしつつ、無事ハナコは王子の魔の手から逃げ切ることはできるのか!?
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
婚約者を奪い返そうとしたらいきなり溺愛されました
宵闇 月
恋愛
異世界に転生したらスマホゲームの悪役令嬢でした。
しかも前世の推し且つ今世の婚約者は既にヒロインに攻略された後でした。
断罪まであと一年と少し。
だったら断罪回避より今から全力で奪い返してみせますわ。
と意気込んだはいいけど
あれ?
婚約者様の様子がおかしいのだけど…
※ 4/26
内容とタイトルが合ってないない気がするのでタイトル変更しました。
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる