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連載2
再会6
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「俺のことなら、気にしないでいい。お前はただ、お前の成すべきことだけに集中していろ。【災厄の魔女】は、他のことに気を取られていて倒せるほど、容易な相手ではないのだから」
優しく頭を撫でながらそう言われ、何だか居たたまれない気持ちになった。
兄様の言う通り、私は【災厄の魔女】を打ち倒すことに集中すべきだ。そうじゃなければ勝てない。兄様の復讐は兄様個人の事情として、割り切らなければいけない。
わかっている。……わかっている、けど。
その時不意に、狸寝入りをしていたはずのシャルル王子が口を挟んできた。
「ーー格好よく聖女様を諭してらっしゃいますけど、お兄様。それ、要は私がお兄様に言ったこととほとんど一緒の意味ですよね。他のことに気を取られず、聖女様の守護にだけ集中してくださいって奴と」
「……うるさいぞ。寝たふりしてたなら、ずっと寝たふりをしておけよ。余計な口を挟まずに」
「お兄様、ひどいです。さっきまでは感謝しなければなんて殊勝なことを言っていたのに、私が声を出した途端この塩対応。いいんですよ? 面と向かって感謝の言葉を述べて頂いても。私が起きていると知っているうえで、さっきみたいに回りくどく感謝を述べたりしないで」
「断る。……言っておくが、俺はまだお前がディアナを聖女として祭り上げたことを、許してないんだぞ」
「今となっては、聖女様は自ら望んで聖女の役割を果たしているのに?」
「だとしてもだ」
兄様は舌打ちをすると、どこかばつが悪そうに頭をかいた。
「ディアナの命に危険がある、今のこの状況をもたらすきっかけになったのがお前な以上、たとえ途中からはディアナ自身が望んだことであったとしても、俺はディアナの家族としてお前に怒り続ける。ディアナが使命を果たして、無事にルシトリアに帰国できるまではな」
「……つまり、無事聖女様がルシトリアに帰国できた暁には、面と向かって感謝の言葉を口にしていただけると。そういうことでいいですか?」
「ああ。何ならお前と友達になってやってもいいぞ」
「いいましたね!? 前言撤回はなしですよ。聖女様が無事ルシトリアに帰国した暁には、お兄様には私に感謝の言葉を口にした上で、人生の苦楽を分かち合う唯一無二の親友になっていただきますから、そのつもりでいてくださいね!」
楽しそうにそう口にしながら、シャルル王子は当たり前のようにこう続けた。
「ーーたとえ、その時私がこの世にいなかったとしても」
優しく頭を撫でながらそう言われ、何だか居たたまれない気持ちになった。
兄様の言う通り、私は【災厄の魔女】を打ち倒すことに集中すべきだ。そうじゃなければ勝てない。兄様の復讐は兄様個人の事情として、割り切らなければいけない。
わかっている。……わかっている、けど。
その時不意に、狸寝入りをしていたはずのシャルル王子が口を挟んできた。
「ーー格好よく聖女様を諭してらっしゃいますけど、お兄様。それ、要は私がお兄様に言ったこととほとんど一緒の意味ですよね。他のことに気を取られず、聖女様の守護にだけ集中してくださいって奴と」
「……うるさいぞ。寝たふりしてたなら、ずっと寝たふりをしておけよ。余計な口を挟まずに」
「お兄様、ひどいです。さっきまでは感謝しなければなんて殊勝なことを言っていたのに、私が声を出した途端この塩対応。いいんですよ? 面と向かって感謝の言葉を述べて頂いても。私が起きていると知っているうえで、さっきみたいに回りくどく感謝を述べたりしないで」
「断る。……言っておくが、俺はまだお前がディアナを聖女として祭り上げたことを、許してないんだぞ」
「今となっては、聖女様は自ら望んで聖女の役割を果たしているのに?」
「だとしてもだ」
兄様は舌打ちをすると、どこかばつが悪そうに頭をかいた。
「ディアナの命に危険がある、今のこの状況をもたらすきっかけになったのがお前な以上、たとえ途中からはディアナ自身が望んだことであったとしても、俺はディアナの家族としてお前に怒り続ける。ディアナが使命を果たして、無事にルシトリアに帰国できるまではな」
「……つまり、無事聖女様がルシトリアに帰国できた暁には、面と向かって感謝の言葉を口にしていただけると。そういうことでいいですか?」
「ああ。何ならお前と友達になってやってもいいぞ」
「いいましたね!? 前言撤回はなしですよ。聖女様が無事ルシトリアに帰国した暁には、お兄様には私に感謝の言葉を口にした上で、人生の苦楽を分かち合う唯一無二の親友になっていただきますから、そのつもりでいてくださいね!」
楽しそうにそう口にしながら、シャルル王子は当たり前のようにこう続けた。
「ーーたとえ、その時私がこの世にいなかったとしても」
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