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なんでお前が!?
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「「はっ!?」」
なんでお前がここに?
二人は顔見知りである。
リュミナスの国王ランバートとガイヤ帝国の皇帝グランの対面であった。
二人は外交や国際行事などで年に1~2度程は会っていたのだ。
『『い、いや他人のそら似ということもある!』』
戸惑いながらお互いに名前を尋ねると─
「うむ、ワシの名前はグラン・ガイヤである!」
「私はランバード・リュミナスだ!」
!?
『『やっぱり本人じゃねーか!?』』
・
・
・
・
・
・
気まずい沈黙が流れた。
「ま、まぁ~あれだ。私は温泉に入りに来たのだ。グラン殿もどうだ?ここの温泉は最高だぞ?」
「う、うむ。ワシも長旅の疲れを癒しにきたのだ。一緒に行こう」
こうして二人は無言のまま温泉に入るのであった。
「「ふう~!いい湯だ(じゃ)!」」
温泉は二人の貸切状態であった。
高級宿にふさわしい広い温泉で、滝湯や水脈を利用したジェット噴射の温泉、泡風呂などなど、贅を尽くした造りである。
「失礼致します。こちらに、お酒をお持ちしました」
仲居さんが酒器入りの桶を置いていった。
「これは………風呂で酒とはのぅ!」
「フフッ、軽く晩酌程度であれば問題ないだろう?」
二人は盃を手に「乾杯」っと言って酒をあおった。
「ぷはー!旨い!」
「おお!この酒はいけるのぅ!」
二人はチビチビと呑みながら話し出した。
「それで?何の用で護衛も付けずに来た?」
「分かっておろうに。取り敢えず帝位は息子に譲ってきたので身軽なのじゃよ」
!?
「まだまだ現役だろうに。そんなにウンディーネに会いたかったのか?」
「ああ、どうしても………な」
国王はキッと睨み付けた。
「他国の………しかも元皇帝に会わすと思っているのか?」
グランはそれを見て酒をあおり笑った。
「ハッハッハッ!もうすでに会ったわ!」
「何だと!?」
「ウンディーネの契約者であるシオンお嬢ちゃんはずいぶんと変わった人物であったな。ただし、良い意味でじゃ。すでに明日、会う約束も取り付けてある」
「バカなっ!?」
重要人物であるシオン君にどうやって会ったと言うのだ!?驚きの表情をしているとグランが話した。
「…………普通に屋台を出しておったぞ?それも新メニューとして『たこ焼』と言うものを作っておった」
「………………」
国王は顔を手で覆って絶句していた。
『お前は何をやっとるんじゃい!!!』
国王は初めてシオンのやらかしに、心の中で叫んだのだった。
国王の泊まっている部屋に場所を移すと、旅館自慢の料理の数々が饗された。
「おおっ!これは旨そうじゃ!」
「実際、旨いぞ!ここでは我々はただの旅行客だ。いっぱい食べるぞ!」
二人は豪華な活け作りや、鍋料理を堪能していった。
「ぷはー!旨い!!!」
「うむ!美味である!それより、国王ともあろう者がこんな辺境に来ていて大丈夫なのか?王都からここまで一週間は掛かるじゃろう。早馬でも3~4日は掛かるが、そんなに城を空けておいて良いのか?」
「フフフッ、それは大丈夫だ」
自信満々の国王にグランは不思議に思った。
「どうして国王の不在が大丈夫だと思うのじゃ?」
「秘密♪」
ブチッ!?
「気持ち悪いんじゃい!だから生臭坊主共の策略にも気付かずに国が荒れたのじゃ!」
「!?なんだと!そうだったのかー?」
「マジで気付いておらんかったのかー!?」
こうして、二国のトップ会談とも言える話し合い?は夜遅くまで続いたのだった。
「うおぉぉぉぉぉ!!!!!まだまだ呑めるぞぉーーーー!!!!!」
「うはっははは!!!もう限界じゃろう!ワシはまだまだイケるぞ!」
え~、夜遅くまで続いたのだった。
「「ふはははは!国がなんぼのもんじゃい!!!」」
……………この二人ダメだぁ~!
無論、次の日は酷い二日酔いになりましたとさ。
なんでお前がここに?
二人は顔見知りである。
リュミナスの国王ランバートとガイヤ帝国の皇帝グランの対面であった。
二人は外交や国際行事などで年に1~2度程は会っていたのだ。
『『い、いや他人のそら似ということもある!』』
戸惑いながらお互いに名前を尋ねると─
「うむ、ワシの名前はグラン・ガイヤである!」
「私はランバード・リュミナスだ!」
!?
『『やっぱり本人じゃねーか!?』』
・
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気まずい沈黙が流れた。
「ま、まぁ~あれだ。私は温泉に入りに来たのだ。グラン殿もどうだ?ここの温泉は最高だぞ?」
「う、うむ。ワシも長旅の疲れを癒しにきたのだ。一緒に行こう」
こうして二人は無言のまま温泉に入るのであった。
「「ふう~!いい湯だ(じゃ)!」」
温泉は二人の貸切状態であった。
高級宿にふさわしい広い温泉で、滝湯や水脈を利用したジェット噴射の温泉、泡風呂などなど、贅を尽くした造りである。
「失礼致します。こちらに、お酒をお持ちしました」
仲居さんが酒器入りの桶を置いていった。
「これは………風呂で酒とはのぅ!」
「フフッ、軽く晩酌程度であれば問題ないだろう?」
二人は盃を手に「乾杯」っと言って酒をあおった。
「ぷはー!旨い!」
「おお!この酒はいけるのぅ!」
二人はチビチビと呑みながら話し出した。
「それで?何の用で護衛も付けずに来た?」
「分かっておろうに。取り敢えず帝位は息子に譲ってきたので身軽なのじゃよ」
!?
「まだまだ現役だろうに。そんなにウンディーネに会いたかったのか?」
「ああ、どうしても………な」
国王はキッと睨み付けた。
「他国の………しかも元皇帝に会わすと思っているのか?」
グランはそれを見て酒をあおり笑った。
「ハッハッハッ!もうすでに会ったわ!」
「何だと!?」
「ウンディーネの契約者であるシオンお嬢ちゃんはずいぶんと変わった人物であったな。ただし、良い意味でじゃ。すでに明日、会う約束も取り付けてある」
「バカなっ!?」
重要人物であるシオン君にどうやって会ったと言うのだ!?驚きの表情をしているとグランが話した。
「…………普通に屋台を出しておったぞ?それも新メニューとして『たこ焼』と言うものを作っておった」
「………………」
国王は顔を手で覆って絶句していた。
『お前は何をやっとるんじゃい!!!』
国王は初めてシオンのやらかしに、心の中で叫んだのだった。
国王の泊まっている部屋に場所を移すと、旅館自慢の料理の数々が饗された。
「おおっ!これは旨そうじゃ!」
「実際、旨いぞ!ここでは我々はただの旅行客だ。いっぱい食べるぞ!」
二人は豪華な活け作りや、鍋料理を堪能していった。
「ぷはー!旨い!!!」
「うむ!美味である!それより、国王ともあろう者がこんな辺境に来ていて大丈夫なのか?王都からここまで一週間は掛かるじゃろう。早馬でも3~4日は掛かるが、そんなに城を空けておいて良いのか?」
「フフフッ、それは大丈夫だ」
自信満々の国王にグランは不思議に思った。
「どうして国王の不在が大丈夫だと思うのじゃ?」
「秘密♪」
ブチッ!?
「気持ち悪いんじゃい!だから生臭坊主共の策略にも気付かずに国が荒れたのじゃ!」
「!?なんだと!そうだったのかー?」
「マジで気付いておらんかったのかー!?」
こうして、二国のトップ会談とも言える話し合い?は夜遅くまで続いたのだった。
「うおぉぉぉぉぉ!!!!!まだまだ呑めるぞぉーーーー!!!!!」
「うはっははは!!!もう限界じゃろう!ワシはまだまだイケるぞ!」
え~、夜遅くまで続いたのだった。
「「ふはははは!国がなんぼのもんじゃい!!!」」
……………この二人ダメだぁ~!
無論、次の日は酷い二日酔いになりましたとさ。
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