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深雪の空
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「ねえ、あの人なんで俺らのこと知ってたのかな」
「知らん」
面倒くさいから説明とかしたくない。
そう思っていると、紀治も同じことを思っているらしく「黙れ、三沢」とにらんだ。
閑話休題。
「で、曲とかどうする?」
「どうって、どう?」
「ほら、新曲とかさ」
「いや、俺は何もしないからね」
やろうと思えば、やれるかもしれないが。
やる気が全く出ない。
「えー。文ちゃん、頑張ってよ」
「やだよ。面倒くさいよ。ウザったいから、死ねよ。三沢」
「照れ隠しがすごいなあ、文ちゃん」
ははは、と三沢は笑う。
それが、また腹立つ。
「てか、ほんとだるい」
「ねえ、そば何食べる? 俺のおすすめは、きつね」
「芝川、空気を読め」
「空気は読むんじゃなくて吸って吐くものだよ?」
「じゃあ、吸わず吐かずを永遠にしておいてれ」
「それ、遠回しに死ねって言ってない?」
芝川は傷ついたみたいな顔をして、黙った。
よし、しばらくそうしておけ。
「てか、新曲以外のを練習しておいた方が良いんじゃないか?」
「あ、珍しく文人がまともなことを言っている」
「紀治、黙れ。食い殺すぞ」
「やれるもんならやってみろ、くそ文人」
「あ? やんのか、てめえ」
「上等だボケ」
「まあまあ、二人とも。落ち着いて」
「「お前は、本当に黙ってろ」」
俺と紀治は同時に芝川をにらみ、言った。
芝川は何も悪くはない。
たぶん。
「知らん」
面倒くさいから説明とかしたくない。
そう思っていると、紀治も同じことを思っているらしく「黙れ、三沢」とにらんだ。
閑話休題。
「で、曲とかどうする?」
「どうって、どう?」
「ほら、新曲とかさ」
「いや、俺は何もしないからね」
やろうと思えば、やれるかもしれないが。
やる気が全く出ない。
「えー。文ちゃん、頑張ってよ」
「やだよ。面倒くさいよ。ウザったいから、死ねよ。三沢」
「照れ隠しがすごいなあ、文ちゃん」
ははは、と三沢は笑う。
それが、また腹立つ。
「てか、ほんとだるい」
「ねえ、そば何食べる? 俺のおすすめは、きつね」
「芝川、空気を読め」
「空気は読むんじゃなくて吸って吐くものだよ?」
「じゃあ、吸わず吐かずを永遠にしておいてれ」
「それ、遠回しに死ねって言ってない?」
芝川は傷ついたみたいな顔をして、黙った。
よし、しばらくそうしておけ。
「てか、新曲以外のを練習しておいた方が良いんじゃないか?」
「あ、珍しく文人がまともなことを言っている」
「紀治、黙れ。食い殺すぞ」
「やれるもんならやってみろ、くそ文人」
「あ? やんのか、てめえ」
「上等だボケ」
「まあまあ、二人とも。落ち着いて」
「「お前は、本当に黙ってろ」」
俺と紀治は同時に芝川をにらみ、言った。
芝川は何も悪くはない。
たぶん。
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