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深雪の空
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最後の曲も終わり、彼らはどこかスッキリしたような顔で笑って言う。
「ありがとうございました!」
その言葉に俺たちは拍手をした。
こちらこそ、という気持ちを込めて。
俺は泣きそうだったのをこらえて、笑って拍手をした。
ふと、周りを見ると社長は泣いていた。
「ありがと」
と呟きながら。
その泣いている社長を左坤くんは慰める。
「泣かないで。ほら、まだ会えるんだしさ」
「っでも~」
「もう、愁哉は泣き虫さんだなあ」
「うるせえ」
社長はハンカチで涙を拭いながら、ステージの幕が下りるのを見守る。
「最後かもしれねえんだよ…」
社長は呟いたところで幕は下りた。
下りる寸前、梔さんが俺の方を見て「ありがとうございました」と口パクで話したのを見て、俺も涙が出た。
ああ、これで。
「やっと青春が終わったな」
「ありがとうございました!」
その言葉に俺たちは拍手をした。
こちらこそ、という気持ちを込めて。
俺は泣きそうだったのをこらえて、笑って拍手をした。
ふと、周りを見ると社長は泣いていた。
「ありがと」
と呟きながら。
その泣いている社長を左坤くんは慰める。
「泣かないで。ほら、まだ会えるんだしさ」
「っでも~」
「もう、愁哉は泣き虫さんだなあ」
「うるせえ」
社長はハンカチで涙を拭いながら、ステージの幕が下りるのを見守る。
「最後かもしれねえんだよ…」
社長は呟いたところで幕は下りた。
下りる寸前、梔さんが俺の方を見て「ありがとうございました」と口パクで話したのを見て、俺も涙が出た。
ああ、これで。
「やっと青春が終わったな」
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