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退屈な高校の授業
彼氏が出来ました…で?
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卒業してから杉下と会うのは、これで3回目になるのか…
「明日って空いてない?もし空いてるなら、ちょっと付き合って欲しいんだけど…」
学校が終わり、二人の中間場所である上野で待ち合わせ、アメ横をブラブラしてお揃いのサングラスを買い、制服姿の二人がサングラスをかけて、隣の御徒町駅まで散歩した。
駅前の喫茶店に入り、僕はアイスコーヒー、杉下はアイスミルクティーを頼み、サングラスをかけたまま、胸ポケットからラークマイルドを取り出し一服。
今日も元気だタバコが美味い!
「小野っち、どこでもタバコ吸ってるの?」
学校の帰り、よく喫茶店に寄って制服のままタバコを吸っているが、店員に注意された事は1度も無かった。
僕の他にも、学ランやセーラー服でタバコを吸っていたヤツらを何人も見かけたが、皆堂々と煙を吹かしていた。
「えー、いつもこうだよ。学校じゃ吸わねえけど、店に入ったら吸うし」
「だってヤバくない?アタシら制服着てるんだよ?」
「オレが行く店はセーラー服着てるヤツラも平気でタバコ吸ってるよ」
信じらんない!って顔して杉下は僕を見た。
でもホントの事だったし、ウソは言ってない。
そういや、波多野が言ってたっけ。
杉下はオレの事が好きだって。
僕は杉下から好意を寄せられている。
と言う事は、今日は僕に告白するんだろうと。
告白されたら付き合おう。
波多野に断られたし、もう波多野に対する好意は無くなったから、ここらでシフトチェンジすっか、なんて邪な考えをもっていた。
「あのね小野っち…」
(きた、これは告白だな!)
少し心の準備をしなきゃ。
僕は少し深呼吸をした。
杉下が下を向きながらポツポツと話した。
「実は…今付き合ってる人がいて…」
何っ!思わずひっくり返った…コントのオチかよ!
「へ?付き合ってる人…?」
「そう、1個上の人なんだけど…」
(はぁ、何だその付き合ってるってのは?)
「ほ、ほう。で、その1個上の人が何だって?」
僕は冷静を装いながらも、心の中ではかなり動揺した。
(あのヤロー、話が全然違うじゃねーかよっ!人に期待させるような事言うんじゃねーよっ、バカが!)
波多野が言ってた話と全く違う、全然違う!
騙されたような感じじゃねぇかよ、ったく!
「で、その彼と夏休みに海に行くんだけど、小野っちも来ない?」
「NO!」
ソッコーで拒否した。
そりゃそうだろ。
何が悲しくて、その彼氏と一緒に海に行かなきゃなんないんだ、えぇ!
「オレ夏休みもバイトだから」
(バカらしい…期待したオレがバカだった)
「あ、そうバイトなんだ。いや、彼氏が出来たのを小野っちに報告しようかなぁと思って、今日誘ったんだ」
(オレはバカか?全力で期待して大どんでん返しかよ!)
何か急に疲れがドッと出た。
要は彼氏が出来ました報告を僕に知らせる為に呼んだって事かよ。
その後の記憶はよく覚えてない。
多分すぐに帰ったと思うからだ。
「明日って空いてない?もし空いてるなら、ちょっと付き合って欲しいんだけど…」
学校が終わり、二人の中間場所である上野で待ち合わせ、アメ横をブラブラしてお揃いのサングラスを買い、制服姿の二人がサングラスをかけて、隣の御徒町駅まで散歩した。
駅前の喫茶店に入り、僕はアイスコーヒー、杉下はアイスミルクティーを頼み、サングラスをかけたまま、胸ポケットからラークマイルドを取り出し一服。
今日も元気だタバコが美味い!
「小野っち、どこでもタバコ吸ってるの?」
学校の帰り、よく喫茶店に寄って制服のままタバコを吸っているが、店員に注意された事は1度も無かった。
僕の他にも、学ランやセーラー服でタバコを吸っていたヤツらを何人も見かけたが、皆堂々と煙を吹かしていた。
「えー、いつもこうだよ。学校じゃ吸わねえけど、店に入ったら吸うし」
「だってヤバくない?アタシら制服着てるんだよ?」
「オレが行く店はセーラー服着てるヤツラも平気でタバコ吸ってるよ」
信じらんない!って顔して杉下は僕を見た。
でもホントの事だったし、ウソは言ってない。
そういや、波多野が言ってたっけ。
杉下はオレの事が好きだって。
僕は杉下から好意を寄せられている。
と言う事は、今日は僕に告白するんだろうと。
告白されたら付き合おう。
波多野に断られたし、もう波多野に対する好意は無くなったから、ここらでシフトチェンジすっか、なんて邪な考えをもっていた。
「あのね小野っち…」
(きた、これは告白だな!)
少し心の準備をしなきゃ。
僕は少し深呼吸をした。
杉下が下を向きながらポツポツと話した。
「実は…今付き合ってる人がいて…」
何っ!思わずひっくり返った…コントのオチかよ!
「へ?付き合ってる人…?」
「そう、1個上の人なんだけど…」
(はぁ、何だその付き合ってるってのは?)
「ほ、ほう。で、その1個上の人が何だって?」
僕は冷静を装いながらも、心の中ではかなり動揺した。
(あのヤロー、話が全然違うじゃねーかよっ!人に期待させるような事言うんじゃねーよっ、バカが!)
波多野が言ってた話と全く違う、全然違う!
騙されたような感じじゃねぇかよ、ったく!
「で、その彼と夏休みに海に行くんだけど、小野っちも来ない?」
「NO!」
ソッコーで拒否した。
そりゃそうだろ。
何が悲しくて、その彼氏と一緒に海に行かなきゃなんないんだ、えぇ!
「オレ夏休みもバイトだから」
(バカらしい…期待したオレがバカだった)
「あ、そうバイトなんだ。いや、彼氏が出来たのを小野っちに報告しようかなぁと思って、今日誘ったんだ」
(オレはバカか?全力で期待して大どんでん返しかよ!)
何か急に疲れがドッと出た。
要は彼氏が出来ました報告を僕に知らせる為に呼んだって事かよ。
その後の記憶はよく覚えてない。
多分すぐに帰ったと思うからだ。
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