義母の連れ子と結婚したい♡ 追いかけて追いかけて、やっと捕まえた義姉と俺のイチャラブ日記♡

東山 庭子

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番外編 祭りの裏側と山々を巡る旅

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「行かないでぇぇ~~!!行かないでよ桜ちゃあぁぁ~~んっっ!!行っちゃヤダァァ~~~ッッ!!!」

椿ちゃんのお父さん、五郎さんが当主になって間もない浅倉家本家では、紬さんと村に出発しようとしていた前当主、桜さんがご主人の景昭さんに縋り付かれていた……。

「おいジジイ!!てめぇふざけんなよ!?ババアが迷惑してんじゃねーか!?」
「うるさいッッ!!お前は黙っとれッッ!!…お願いだよ桜ちゃぁん!!これ以上紬なんかと一緒に出掛けないでよぉぉ~~ッッ!!」
「けどなぁ……御神事もあるんやけど……」

側から見たら、外国の爺さんが若い女性に縋り付いているようにしか見えない……。実年齢はそこまで離れてないみたいだけど、見た目年齢差がエグいな……。

椿ちゃんの曽祖父であり、R国人のこのお爺さんは、典型的なDSである。何でも本来なら桜さんは御人神の紬さんと結婚するはずだったのに、紬さんを封印してちゃっかり自分が桜さんの夫に収まったと言う。何だか身につまされる話だけど、紬さんの封印が解けた今もなんやかんやで夫婦を続けているから、なんやかんやで桜さんにも情はありそうだ。

「御神事なら私と亜耶でやるから、桜ちゃんは景昭君の側についててあげたら?」
「はぁぁーーん!!?何だオメーはよぉぉ!?何ヨユーぶってんだゴルァァァ!!?桜ちゃんは渡さねーーぞおぉぉ!!?」
「あんたはホンマに色々残念やなぁ……」
「んっふふw お土産買って来るからさ、今回は私に任せてよ♡♡♡」

紬さんが桜さんの頬にキスをすると、ご主人は真っ赤な顔で紬さんを罵倒していた。そんな姿を見ていると、この世界の支配者層が断末魔をあげている、昨今の世情のフラクタルに見えてくるから不思議だ。ご主人の景昭さん(本名はフィリップだかマクシムだかそんな感じの名前らしい)が瓦解する支配構造で紬さんが発展する調和の世界、みたいな。



「ゔおぉぉ……この辺が限界だ……」
「ダメだよお姉ちゃん!!最低20個作らないと、当日は遊ばせないからね!?」

テーブルに散らばったストーンに突っ伏す椿ちゃんと、姉の尻を叩く梓ちゃん。週末の「まつまつ祭り」で全力で遊ぶための交換条件として、当日販売するアクセサリーを作らされているのだ。椿ちゃんが作るアクセサリーは知る人ぞ知る「幸せになれるアクセサリー」だ。ただ石を組み合わせるだけではなく、石と対話して最良の組み合わせで作るため、普段は本人の気分がノらないと作らない。故にレアな人気商品なのである。

「梓ちゃん、少し休ませてあげてよ……」
「清四郎様ったら、ま~~たお姉ちゃんを甘やかすんだから!!みんな何かしら仕事する予定なのに、お姉ちゃんだけ遊ばせるわけにはいかないでしょ!?一応これだけ仕事しましたって言い訳を作ってあげないと!!」

時々、どっちが長女だか分かりゃしねぇ……と思う時がある。普段は威厳のあるお姉ちゃんなのだが、椿ちゃんは本質的に小学生男子だから、時々梓ちゃんが「ちょっと掃除してよ男子~~」的なポジションをやらざるを得ないのだろう。

確かに亜耶君は紬さんと御神事があるし、里美さんやねぇやんは事務所で雑務をするし、にぃやんはバスの手配や運転手をする。椿ちゃんが自称ミュージシャンとディスるHanaさんは音楽イベントの責任者だ。この一族で当日何の仕事も無いのは、椿ちゃんだけなのである。なるべく姉が白い目で見られないようにと配慮してくれる梓ちゃんを見ていると、兄弟姉妹がいる人を羨ましく感じる時がある。

「20個作ったら西田と別れてくれ……」
「何言ってんのよ!?それは全く関係ない話でしょ!?」
「ゔぅぅ~~……チクショウ……」

 西田君のこと頑なに認めようとしない椿ちゃん。時々西田君も気まずそうしているから、過去に何かがあったんだろうけど……気になる……。  


椿ちゃんは出発直前までうんうん唸りながら、頑張って20個のノルマをクリアした。

「よっしゃあぁぁ!!もう私は遊ぶことしか考えねぇぇーーー!!♡♡♡」
「お姉ちゃんさすが~~♡♡♡」

飴と鞭を巧みに使い分ける梓ちゃんに乗せられて、くるくる踊る椿ちゃん。宣言通り現地入りしてからの椿ちゃんは誰よりも全力で遊び倒していたのだけれど、搬入、搬出で力仕事ばかりしていたからか、誰も椿ちゃんに文句を言わなかった。




「今回の裏MVPは相川清四郎君で~~す!!拍手~~♡♡♡」
 
最終日の夜、打ち上げで亜耶君がそう言うと、大きな拍手が鳴り響いた。

「相川がタイムスケジュール調整してくれたおかげで、大きなトラブル無く終えることが出来ました!!マジでありがとう~~♡♡♡」
「よっ!!生徒会長!!」

今までも色んな人に褒められたり讃えられたりしたけど、こんなにも嬉しくて照れ臭いのは初めてだ……。今ここにいる人たちは垣根が無いからだろうか?仲間として、家族として受け入れて貰えてるようで、なんだか擽ったくて温かい♡♡♡

「二日間ずっと忙しくさせてごめんな?相川も遊びたかっただろ?」
「甘いな亜耶w シロウは人のために働くことが三度のメシより大好きなんだよ♡♡♡」  

焚き火で川魚を焼いていた椿ちゃんがこちらを見てニヤリと笑った。椿ちゃん……ちゃんと僕のことを見てくれてるんだ♡♡♡ 嬉しい嬉しい嬉しいッッ♡♡♡

「僕はすっごく楽しかったよ♡♡♡ あちこち走り回ったおかげで、色んな人の笑顔を見ることが出来たんだ♡♡♡」

これは綺麗事でも何でもなく、僕の本音だ。お祭りの最中、誰もがみんな笑顔だった。亜耶君の「誰もが自由に創造出来る空間を作りたい」という希望もあって、当日参加の人でも出店したり、イベントに出たりすることが出来る余白をあらかじめ作ってあったから、出演者と一般客がいつの間にか櫓で演奏していたり、子どもたちのコミュニティが出来ていたり、物々交換が行われたり……と、自然な形の循環が出来上がっていた。フリーエネルギーを使った空調設備のおかげで体調を崩す人も殆どおらず、みんな笑顔で帰りのバスに乗っていった。駅に向かうバスを手を振りながら見送っている時、あの頃のまま父の言いなりになって生きていたら、きっと今頃こんな景色は見れなかったとしみじみ思ったものだ。


亜耶君のお母さんである秀子さんから花束を受け取った。今回のイベント出演者は、元アイドルである秀子さんの人脈も使っているそうだ。秀子さんと妹の理沙ちゃんは最終日だけの参加だったけど、今日まで水面下で色々動いてくれていた。

「ありがとう相川君♡♡ お疲れ様でした♡♡」

秀子さんもまた本家の血筋なだけあって、見た目年齢が異常に若い。何ならアイドル全盛期の頃よりも綺麗だ。秀子さんから花束を受け取り、みんなからの温かい拍手を受けて、幸せな気持ちでお祭りを終えることが出来た♡♡♡



「マジでありがとな♡♡♡ 初めてのイベントだから超手探りだったけど、相川が祭りの管理してくれたおかげで土地開きに集中出来たわ♡♡♡」
「いや、こちらこそ貴重な経験をさせてくれてありがとう♡♡♡ ……なんか、嫉妬しちゃってごめんね……」
「あはははw 何度でも言うけど、アイツとだけは絶対無いww 」

久しぶりに相棒に会って嬉しかったのか、椿ちゃんは祭りの最中、しょっちゅう亜耶君に絡みに行っていた。側から見ても小学生男子が戯れているようにしか見えなかったけど、亜耶君にしろ梓ちゃんにしろ、椿ちゃんに構ったり構われたりするその関係性が羨ましいのだ。

「だって僕とはあんまりバカやってくれないからさ……」
「えっ!?バカやりてーの??どっちかっつーとバカにしてる側の人間だろ?w 」
「してないよw だって椿ちゃん……智昭君のことすっかり気に入っちゃったみたいだし……」
「ブフォォwww 」

エリックさんの人脈なのか、何故か祭りに小学校の同級生だった智昭君が来ていた。あのス◯オ夫野郎、よりにもよって椿ちゃんに惚れやがった!!椿ちゃんを見つけた智昭君が明後日なアプローチを始めた時は、職務を放り投げてしまいたい気持ちになったものだ。

「ああっ!!椿さん!!またお会い出来て光栄ですッッ♡♡♡ 僕はずっと貴女の嫋やかで美しい姿が忘れられませんでした!!♡♡♡」
「んふふふっw そうかw 君はなかなか人を見る目があるようだww 」

法被に鉢巻き姿で撥を持つ椿ちゃんは、智昭君の自己陶酔のような告白を笑いを堪えながら聞いていた。そして暫くの間、智昭君を弄って遊んでいたのだ。


「やっぱりアイツ……嫌いじゃない……♡♡♡」
「お願いだから好きにならないでね!!?僕のこと捨てたら七代先まで祟るからねッッ!!?」
「化け猫やんw 」

ゴネ得みたいな形で椿ちゃんの彼氏に収まった身としては、いつ誰が椿ちゃんのハートを射止めてしまうのかと気が気じゃない。司君が天音君とくっつこうが、亜耶君がRYOとくっつこうが、この手の心配は尽きないのだ。

「ん~~ヨシヨシ♡♡ 可愛い奴やのう……♡♡♡」
「椿ちゃぁ~~んっ♡♡♡ ずっと僕のことヨシヨシしててぇ~~~♡♡♡」

僕が椿ちゃんに見せる顔に見慣れていない人はドン引きしていたけど、僕は椿ちゃんに構われて、とても幸せな気分で焚き火に当たっていた♡♡♡




「木◯路は全て、寛ぎの中にある……ここは、味街道♪」
「年末年始は、休まず営業いたします」

いつもの如く小学生男子のようなおふざけをする椿ちゃんと亜耶君。つーか今回は歌ですらない。

「木◯路って木◯路には一軒も無いんだってよ」
「マジで!?木◯路なのに!?」

二人の中身スカスカな会話はさて置き、搬出が終わった僕たちは、今日から四人でこの辺りを旅するのだ♡♡♡ 椿ちゃんの運転で村を出た僕たちは、国内一標高の高いバスターミナルを目指した。

途中で一般車両は通行止めになり、バスに乗り換えて山道を進んだ。

「うぉぉ!!?雪の壁すごッッ!!」
「下界は暑い日もあるくらいなのになぁ~~」
「下界てw 」
「ねぇ!!あれ八◯岳じゃない!?♡♡♡」

バスは雪の壁を通り、車窓に圧倒されていたら終点の山小屋に到着した。

「さて、登るぞぉぉ~~!?♡♡♡」
「「「オーーッッ!!♡♡♡」」」

僕たちは、山頂を目指して雪が残る山道を歩いた。

「そこ足元気を付けろよ?」
「うん、ありがとう」

雪で足を滑らせないように、慎重に歩いた。遠くではバックカントリーが斜面を軽快に滑り降りていく。



「おおお!?ドラゴンアイ!!♡♡♡」

尾根から見下ろすブルーの池は雪で囲まれており、白と青の見事なコントラストを魅せていた。雪は山頂付近で途切れていて、アイゼンを外して岩場を登った。



「おおお!?槍や!!槍が見える!!♡♡♡」

全登山家の憧れの地はじめ3000メートル級の山々が視界に広がった♡♡♡ 聳え立つ独立峰の麓には、祭りをした村がある。

「フリーエネルギーを使った最先端の技術を用いて全力で遊ぶ」と椿ちゃんたちが言っていた通り、大人も子供も目一杯遊び倒したまつまつ祭り。それぞれがそれぞれの得意な事で遊んでいただけなのに、驚くほどスムーズに物事が進んだ。

「全員が好きなことだけをしていたら、勝手に社会は回るんです。本来そういう風に出来てるんですよ」

隠された王家の末裔である竹内さんは、祭りの様子を眺めながらそう言っていた。他人を蹴落とせ、他人に弱みを見せるなと言われていたあの頃の僕には、きっと意味が分からなかっただろう。隣に椿ちゃんがいなかったら、みんながいなかったら、この山頂の絶景にもここまで感動出来なかったかもしれない。

「椿ちゃん……もう僕のこと……一人ぼっちにしないでね……」
「ははっ……するもんか♡♡♡」
「椿ちゃあぁぁぁん!!♡♡♡」

山頂で椿ちゃんに抱き付くと、くぐもった怒声が聞こえてきた♡♡♡ 今のままで良いと、ありのままで良いと、誰よりも椿ちゃんに許されている今が果てしなく幸せだ♡♡♡



「山で食うメシほど美味いもんはない♡♡♡」
「同意しか無ぇ♡♡♡」

山小屋で蕎麦を啜りながら、椿ちゃんと亜耶君が大きく頷いていた。温かいお出汁が冷えた身体に沁みる♡♡♡ 僕たちは食事をしながら、海外生活の近況報告をし合った。中学の頃は捻くれ気味だったRYOも今ではすっかり寛いだ笑顔を見せている。亜耶君との旅人生活が楽しくて堪らないようだ。

「ヒロトが海洋ルートの旅もしたいって言うから、来週から南半球を転々とするわ☆」
「え~~?いいな~~♪楽しそう♡♡♡」

飛行機と船を乗り継いで周遊の旅に出るらしい。ヒロトさんはあちらの少数民族にもツテがあるそうだ。元々生存報告としてSNSに写真や動画を上げていた二人は、最近動画サイトでチャンネルを作った。実はPCを使った仕事が得意な亜耶君の編集で旅の様子を上げているのだが、付き合う前から勝手にファンに拡散されていた経緯もあって、最初からカップル系ユー◯ューバー扱いされている。亜耶君は遺憾だと言っているけど、ライブ配信でRYOからキスされても嫌がらない時点で、カップル系で間違いないと個人的には思う。


下山し、再びバスで雪の壁を走って駐車場に戻った。車は来た道とは反対方向の道を走り、県を跨いだ。県境近くにある山間の温泉地に入り、本日宿泊の温泉宿に到着した。

「久しぶりの宿だぜぇぇ!!」

祭りの期間中テント泊をしていた僕たちは、それなりに不便な生活を楽しんでいたけど、やっぱり上げ膳据え膳は最高だ♡♡♡ 和洋室に荷物を置き、まずは大浴場に行こうと亜耶君に誘われた。


「相川と風呂に入るの久しぶりだな~~☆」
「貸切風呂ではしゃいだ時以来かな?」
「じゃあ半年ぶりか!!」

そう思うと、たった半年であれだけの祭りを成功させるまでに至った僕たちってすごくない?と誇らしい気持ちになった。エリックさんやカイトさんのような、相川家の何倍も資産を持つ大富豪が出資してくれたことや、偶然にも各分野のスペシャリストたちが絶妙なバランスで協力してくれたこと、何より地元住民の皆さんからの理解、協力が得られたことが大きく、やっぱりあの時の、亜耶君と門脇さんの出会いは神様の思し召しなのだと強く思った。



「新緑りょくりょく♪りょくりょくぅぅ~~ッッ♪おふっ♪おふっ♪」
「なんて??」

ロビーで待ち合わせていたのに、椿ちゃんはデッキでパイン牛乳を飲みながら変な歌を歌っていた。フリーダムな椿ちゃんとも無事合流して、四人で温泉街を散策した。



「趣き……」
「趣きぃぃ~~?」
「「趣きッッ!!」」

「誰が訳して??」

茅葺き屋根の家屋が並ぶ観光スポットで意味不明な掛け合いをする椿ちゃんと亜耶君。僕にとっては最早宇宙語である。二人は「こんなのは音楽と同じなんだからリズムが合ったらそこで入って来い」と言うけれど、ちょっとよく分からない……。無人の露天風呂や飲食店があるエリアを散策しながら、二人はずっとフィーリングだけで会話していた。

「まだこの世界は~~♪僕を飼い慣らしてた~~いみたいだ~~♪」
「ショート動画でよく聞くやつやんw 」
 
苔むした水車が何ともノスタルジックな近くの神社に参拝して、御祭神を確認した亜耶君が軽く考察を交えた話をしていた。



「食事前だよ?」
「うるせぇ!!旅の出会いは一期一会なんじゃあぁぁ~~~ッッ!!」

毎度のことながら意外と目先の欲望に弱い椿ちゃんは、近くのカフェでホイップ盛り盛りのパフェをモリモリ食べていた。



「肉うめぇぇ~~ッッ!!♡♡♡」
「これは滾るぜぇぇ~~ッッ!!♡♡♡」

夕食は、地元のブランド牛肉中心の懐石料理だった。牛肉をすき焼きと炭火焼き肉でいただいた。椿ちゃんと食べさせ合い……たかったのだが、こういう焼き肉とか蟹食べ放題とかに行くと、たまに椿ちゃんと亜耶君の間で食べ物の争奪戦みたいな揉め事が起きるのだ。

「お前肉取ったな……?」
「取ってねーわ。腕離せや……」

一触即発の睨み合いをしている時に、あ~~ん♡なんて言えるはずもなく、僕とRYOが諌めながら食事をしたのだった。

とは言え、二人の間に起こった揉め事が後を引くことは一切無く、暫くすると何事も無かったかのように話し始めた。



「部屋の露天風呂入ろ~~♡♡♡」
「せっかくだから貸切風呂入ろうぜ?♡♡♡」
「やぁだぁ~~!!部屋でゆっくりイチャイチャしたい~~!!♡♡♡ ここ何日かテント泊だったからエッチも出来てないじゃん……」
「しょ~~がないな~~……」

椿ちゃんは僕に抱き付いて来たかと思ったら、流れるようにヘッドロックをかけてきた。嬉しいけど痛い……。


「ここからでも星がよく見えるな!!♡♡♡」
「うん……会場の星空は凄かったね~~♡♡♡」
「良い場所だったな……土地が開けて良かった♡♡♡」

二人で入るには少し小さい露天風呂だけど、僕はずっと椿ちゃんにくっ付いていたいから全く問題無い♡♡♡ くっ付いたりイタズラしてお湯に沈められたりした後、ベッドルームに移動した♡♡♡


「はぁ~~……今日もデッカイなぁ~~……」
「人の股間見てため息吐かないでよ!?」

相変わらず、挿れるまではまぁまぁストレスらしい僕とのセックス。挿れちゃったらヨガってくれるんだから、早く慣れて欲しいものだ♡♡♡

「ん…♡ んむっ…♡ ……もしかしてキスで誤魔化そうとしてない……?」
「シテナイヨォ~~」
「ウソつけw もう挿れてやろっと♡♡♡」
「ゆっくりだぞ……?」
「了解♡♡♡」

椿ちゃんを怖がらせないように、ゆっくりゆっくり挿入する♡♡♡ 暫く馴染ませてからゆっくり動くと、椿ちゃんは途端に女の子の顔になる♡♡♡

「あっ…♡ んっ…♡ あぁぁ~~…♡ 気持ちいい……♡♡♡ んふふ♡ 恥ずい……♡♡♡」
「恥ずかしがらないでよ♡♡♡ 僕にしか見せない顔……もっともっと見せてッッ♡♡♡」
「んん~~……じゃ、お言葉に甘えて♡♡♡」

椿ちゃんはいたずらっ子の顔をすると、一気に体勢をひっくり返した。

「椿ちゃ……んお゛ッッ!?♡♡♡」
「あ゛あぁぁ~~深いッッ♡♡♡ ヤバイ……♡♡♡」

椿ちゃんは僕の胸に手を付いてユサユサと腰を振り始めた♡♡♡

「あ゛ああぁぁ~~待って待って!!?♡♡♡♡ 待ってお願いいぃぃぃ~~~ッッ!!♡♡♡♡ い゛や゛ああぁぁ~~待っでええぇぇ~~~!!♡♡♡♡」
「あ゛ッッ♡♡ あ゛あぁぁ~~ッッ♡♡ あっはは♡ イクかも♡♡♡♡」
「い゛や゛あ゛あああぁぁぁ!!♡♡ ヤダヤダやだよおぉぉ!!♡♡ う゛え゛ええぇぇぇ~~~ッッ…♡♡ 椿ちゃんのイジワルうぅぅぅ~~~ッッ…♡♡ やだぁぁもぉイクうぅぅーー~~ッッ!!♡♡♡♡」
「あ~~待て待てw 私もイク……んっ♡♡♡ んっ♡♡♡ んんんん~~~~ッッ!!♡♡♡♡ あ゛あぁぁあぁぁイクッッ!!♡♡♡♡♡」
「あ゛あぁぁあ゛あ゛ぁぁもぉ無理だよぉぉバカバカバカァァーー~~ッッ!!♡♡♡♡ いぐぅぅーー~~ッッ!!♡♡♡♡♡」

かろうじて椿ちゃんのイき顔を見た直後、情けないことに椿ちゃんに搾り取られてあっさり射精をしてしまった……♡♡♡

「ゔぇっっ……ゔぇぇ~~んっっ……椿ちゃんヒドイヒドイヒドイッッ!!♡♡♡ そんな騙し討ちみたいに……とにかくヒドイよぉぉーー~~ッッ!!♡♡♡♡」
「んっ…♡♡ あははw 泣くな泣くな♡♡♡ ……すっごく気持ち良かった……♡♡♡」
「んきゅうぅぅ~~~んっ♡♡♡♡」

情けない射精をしてしまった僕さえも満たしてくれる椿ちゃんと、もっともっとイチャイチャしたくて起き上がったら……

「おっ!?そろそろ夜鳴きそばの時間だ♡♡♡ 行くぞ!!」
「あぁぁんもぉっっ!!」

椿ちゃんの中では僕とのイチャイチャよりも夜鳴きそばらしい……僕は些かやさぐれた気持ちで、再び浴衣を着たのだった。


「お前まで事後感出すなよ……身内のエロはキツイって何回言わすんだよアホが……」
「うっせぇなぁ!!?どうせお前もお楽しみだったんだろ!?」

夜鳴きそばを食べに来たら亜耶君、RYOと合流し、また諍いが勃発してしまった……。

「こっちはイチャラブしかしてませ~~ん!!バーカバーカさーる!!」
「バカって言う方がバカなんだよアホッッ!!」
「わ〰︎〰︎〰︎!!そこまでッッ!!」

食堂で子供じみた喧嘩をしないでくれ……と、自分を棚に上げて言ってみる。夜鳴きそばを啜りながら睨み合う椿ちゃんと亜耶君を見ていると、ああ、やっぱりこの二人は兄弟なんだと理解した。しかも大家族の中の兄弟だ。夕飯のおかずを取り合って大喧嘩するような……。あの一族を大家族として見ると、この二人が兄弟というのも納得である。兄妹でも姉弟でもなくて兄弟。そう理解しても、やっぱりちょっと嫉妬してしまうのだった……。





ーーーーーーー


「やっぱり我が国の食文化サイッッコォーーーッッ♡♡♡」
「違いない♡♡♡」

昨晩喧嘩していた筈の二人が、朝食を食べながら頷き合っている。どちらも根に持たない性格だからだろうか?いずれにせよ、心配して損した。




今回の祭りの話は、渡航先で内藤さんに出会ったことから始まった。大好きな亜耶と、亜耶が尊敬するヒロトさんと、三人で遊んだり歌ったりしながらウッキウキで旅をしていた時、亜耶のSNSに内藤さんから「私も今B国にいます。Sで会いませんか?」というメッセージが来たのだ。

内藤さんから聞かされたフリーエネルギーの話は信じられないような話ばかりで、ワクワクが一気に限界突破してしまった♡♡♡

話を聞いていると、神宮参拝の時に出会った門脇さんや大陸の資本家も関わっていて、俺たちが思っているよりも遥かに大きなプロジェクトだということが分かった。

「それで、君たちがお祭りをしたいという話を聞いていたから、いくつか候補を絞っておいたんだ」

内藤さんはタブレットのマップをいくつか指差していて、とある山間の村を指差した時に亜耶が「あっ!?」と声をあげた。

「この辺りの地域、ずっと気になってたんですよ。地名に気になる名前が多過ぎて……」
「へぇ……もしかして、世界最古の文明に関係のある地名かな……?」

亜耶は内藤さんの言葉に目を輝かせると、今まで他人に話さなかった類の考察を怒涛の勢いで話していた。

「この地……この村に、その一族の末裔が今も暮らしてるって言ったら、君はどうする?」

試すような物言いをする内藤さんに、亜耶は満遍の笑みで返した。

「許されるのなら、開示したいです!!」
「……最高だよ、亜耶君♡♡♡」

そこからはもう怒涛の勢いだった。オンラインで繋がっていた各分野のスペシャリストが一気に動き出して、隠されてきた王族の末裔とも早々に面会することになったのだった。




「竹内亜樹です。初めまして」

帰国して早々に現地入りした俺たちは、清楚な雰囲気の女性と面会した。俺たちの顔を見ても頬を赤らめなかった亜樹さんにほんの少し好感を持ったけど、ずっと亜耶と難しい話をしていた時は嫉妬したものだ。暫く亜耶の話を聞いていた亜樹さんは、一度退席した後、古い巻物をいくつか持って現れた。

「これは……?」
「我が家に伝わる古文書です。現在のI国やE国との関わりも書かれています」

俺たちが驚いていると、亜樹さんは話を続けた。

「私たちの一族はとある大国から呪詛をかけられています。今は大国からですが、時の権力者によって私たちの力が目覚めないように代々ずっと呪詛をかけられていたようです……なので今の私にはなんの力もありません……」
「そんなことないですよ。亜樹さんの頭頂部は、ちゃんと大元に繋がっています。分厚い蓋を退けてしまえば、亜樹さんの祈りの力は戻って来ます。なので……些か乱暴にはなりますが、俺たちに開示の御神事をさせていただけないでしょうか?」
「亜耶さん……どうかよろしくお願いします……」
「きっとこれは俺の仕事だって決められていたんですよ。だってほら、俺たち名前似てるでしょ?w 」
「そう言えば!!ウフフw 亜耶さんは面白い方ですねぇ」

オイオイオイ……ちょっといい雰囲気になってない??亜耶はあげませんよ??俺のだよ??



「今回の御神事は今までの比じゃないくらいキツいやつだからさ、悪いんだけど今日から潔斎手伝ってくんない?」
「俺に出来ることなら何でもするよ?でも……絶対に無理しないでね……?」
「おう、ありがとな☆」

その日から亜耶は限られた食べ物しか食べず、冷水で沐浴をして、性的なことも一切絶った。俺は食事の管理をしたり、湧き水を亜耶の体に被せたりして潔斎を手伝った。

 

「ええっ!?ひいばあちゃん来れなくなったの!?」
「出がけに景明君が駄々捏ね出してねぇ~~……」
「あのジジイ〰︎〰︎〰︎ッッ!!!」
「案外土地開きの情報が彼方に漏れてるのかもよ?」

そう言えば曽祖父さんはDSだって言ってたな……支配者層はどうしても歴史を開示したくないし、俺たちを目覚めさせたくないらしい……。奴らに何の権利があって…!!と憤っていたら、紬さんに

「アレらは悪魔崇拝だからねぇ……血筋よりもそういう思想で繋がっている。常軌を逸しているのは、元々イカれてるからさw 」

と言われてたまげた。荒唐無稽な陰謀論だと言われてきたことが、まさか真実だったとは……

「まぁ、桜ちゃんの代わりを里美がやってくれるそうだ。あの子も強いから大丈夫だよ♪」

そう言って紬さんは笑っていたけど、単純に椿ではいけないのかという疑問が湧いた。

「椿は割とギリギリまで帰って来ないから潔斎が間に合わないし、そもそもアイツ言うほど霊力強くねーんだよ。相川に吸われてしんどいしんどい言ってただろ?」
「なるほど……」

態度がデカイから強いのかと勘違いしてた。中学の時助けて貰ったし……。



まつまつ祭り前日、みんなが設営に追われている時、俺たちは長い階段を登って霊山に祀られている神様にご挨拶し、土地開きの御神事を行なった。紬さんの両脇を亜耶と里美さんで固めて、まるで和音のような祝詞を唱え始めた。

長い長い祝詞を奏上している間、後ろで待機していた亜樹さんがブルブル震え始めた。亜樹さんに手を貸すと、彼女の手は恐ろしく冷えていた。

「大丈夫ですか……?」
「ええ……」

永遠に続くかと思われた祝詞が終わり、三人が柏手を打つと、バシッとどこかで亀裂が入った感覚がした。すると支えていた亜樹さんの頭頂部から紫の光が溢れた。

「おお~~……力つっっよ!!?」

亜耶がこちらを見て驚いていた。紫の光が収まると、亜樹さんの手に体温が戻って来た。

「亜樹さんは生まれ変わりました。今日から貴方の祈りはこれまでとは比べ物にならないくらい、世界中の隅々まで照らしますよ」

紬さんにそう言われると、亜樹さんは静かに啜り泣いていた。




「今回まつまつ祭りに協力してくださいました、村長さんのお孫さん、そしてここで発表させていただきますが、歴史から隠された王族の末裔でもあります、竹内亜樹さんです。今回、亜樹さんが岩戸開きに快諾してくださいましたので、つつがなく御神事を終えることが出来ました。本日を持ちまして、無事土地が開かれたことを皆様にご報告致します」

亜耶の宣言に、事務所に集まった関係者は割れんばかりの拍手をして喜んだ。天地開闢の神が祀られるこの地が開かれたことは、時代の転換期として非常に重要な意味を持つそうだ。

「ここから世界の次元が跳ね上がるよ♡♡♡」

内藤さんや門脇さんは嬉しそうにそう言っていた。それはフリーエネルギー産業にとっても追い風になるとのことだった。

「俺たちを潰したがってる連中も、近々一掃されると思うよ?w 」
「どうして分かるんですか?」
「亜樹さんにかけられていた呪詛が、御神事が成功したことで、そのままかけていた奴等に返るようになったからさw 」

二人は顔を見合わせて悪戯っ子みたいに笑っていた。訳知り顔の二人を見ていると、何となく未来は案外明るいんじゃないかと思えてきた。





「おお~~……大地の神秘……」
「月並みかw 」
「ありふれた言~~葉でぇ~~♪」
「何でその歌なん?」
「月並みって言われたから」

道中、立ち寄った鍾乳洞を眺めながら、意味不明なやり取りをする亜耶と椿。幻想的な鍾乳洞の中を歩き、外に出ると、新緑の美しい山々の景色が広がった。

鍾乳洞を出て、さらに道なりに進み、古い街並みを目指した。

「縦貫自動車道って言うけど、地図で見たら横貫やんな?」
「それな!!」

中身スカスカで味のある会話を聞きながら窓の外を眺めていたら、車は観光地として有名な城下町に出てきた。



「わぁ~~お!!インバウンドじご……趣きに欠けますわねぇ♡♡♡」
「あらヤダ奥様ったら、オ~~ホホホ♡♡♡」

有名な観光地なだけあって、外国人観光客が異様に多い。この国も色々限界が来てるなあ……と思いつつ、街を歩いた。


「ねぇねぇ♡♡ このピアス、椿ちゃんに似合うんじゃない?♡♡♡」
「えぇ……アホみたいにならない……?」

相川が雑貨屋のピアスを持ってはしゃいでいる。大きめのハートのピアスは、確かに着ける人を選びそうだ。

「前に似たようなデザインのピアスを後輩に乗せられて買ったんだけど、家に帰って着けてみたらアッッホみたいだったんだよな……」
「どーいうこと??」

ピアスは基本試着出来ないから、耳に当てて良い感じだと思って買ったら、実際に着けてみたらアホみたいに似合わなかったとのことだった。つーかその後輩からそこはかとなく悪意を感じるんだけど……。異性の目を引く外見をしてると苦労が多いのは男も女も同じってことかな……。

「え~~?絶対似合うよぉ~~♡♡♡」
「良かったらこちらのツールをお使いください」

店員さんにアクリルのツールを渡されて、相川はピアスをセッティングしたツールを椿の耳に当てた。

「……アッッホみたいだな……」
「うん……めっちゃアッッホみたい……」
「なんかムカつくけど……な?アクセサリーって、意外と難しいんだよ」

ツール越しにハートのピアスを着けた椿からは、アッッホみたいとしか言いようのない違和感があった。

俺は職業柄どんなデザインのアクセサリーでも着けこなせると思ってたけど、案外スタイリストさんが選別したものしか着けてなかったのかもしれない……。

「むぅ~~……ピアスだけ見てるとイメージぴったりだと思ったんだけどなぁ~~……」
「シロウはアクセサリーを買う前に一言私に相談してくれ……このネックレスもモチーフが傾いて敵わん」
「はぁ~~い……」

胸元の、明らかにお高そうなジュエリーを触りながらぼやく椿。アレ、やっぱり相川からのプレゼントだったんだ。重……


「俺たちはお揃いのさ◯ぼぼでも着けるか?」

亜耶が郷土のお守りのキーホルダーを手に取って、こちらを見ながらそう言った。亜耶からお揃いを持とうって言ってくれるのマジで嬉しいッッ♡♡♡

「着けたいッッ!!♡♡♡」

俺と亜耶を見ていた相川も椿に強請って、四人で色違いのさ◯ぼぼを買った。



「やっぱここに来たら肉寿司だよなぁ~~♡♡♡」
「腹が鳴るぜぇぇ~~♡♡♡」

どうやらここは有名な店らしい。亜耶お勧めのブランド牛の握りと軍艦の食べ比べセットを買って、裏手のテラスで食べた。人気店なだけあって口の中で蕩ける美味さだ♡♡♡ 
 

街を歩いていると色々な食べ物に誘惑される。醤油の匂いに釣られて五平餅を食べていたら、横から亜耶に齧られてしまった。こういうやり取り好きだから嬉しいけど♡♡♡



「南と蓮と三角揚げ食べに行った時のこと思い出すなぁ~~♡♡♡」

あげづけに齧り付きながらそう言っていた亜耶。

「え?いつ行ったの?俺のことは誘ってくれなかったの?」
「はぁ?お前が旅館まで押しかけて来たあの温泉地だよっっ!!」
「は?……あっっ!!あの時!?」

押しても押しても躱されて、会いたいって言っても全然会ってくれなくて、堪りかねて旅行先に乗り込んだ思い出の地……

「あの頃は必死だったなぁ~~……♡♡♡」
「ホントによぉ……あの頃は行くとこ行くとこでチェックインの度に大揉めしてたよなぁ~~……」
「亜耶の往生際が悪いからじゃん!!」

……確かに俺もちょっとだけ……ほんのちょっとだけ悪かったかもしれないけど、そもそも亜耶がさっさと俺と付き合っていればあんなにも揉めなかったのだ。



「ラーメンうっっま~~!!♡♡♡」
「炙りチャーシュー美味い♡♡♡」

人気のご当地ラーメン店で昼食を食べた。中華そばを進化させたような味で、俺の中の近所に欲しいラーメン屋ランキングで上位に入りそうな美味さだった♡♡♡ 




車に乗って、廃線のレールを利用したサイクリングのアクティビティをしに行った。渓谷コースは予約が埋まっていた為まちなかコースにしたけど、レトロな街並みを眺めながらのサイクリングは楽しかった♡♡♡

「頑張れ亮二~~♡♡♡」
「亜耶も漕いでよッッ!!」

思ったよりガッツリサイクリングで、結構な運動量だった。

「亮二~~……俺と一緒に旅してくれて、ありがとな☆」
「何だよ改まって……」
「何となく?w 」
「あはははw お礼を言いたいのはこっちだよ……♡♡♡ 俺のこと受け入れてくれて、俺の世界を広げてくてありがとうね♡♡♡」
「よせやいw 」

亜耶のことを好きにならなかったら、好きになって貰えなかったら、きっと俺はこの先も他人のことが嫌いなままだった……どこまでも自分を擦り減らして、やさぐれるところだった……。

俺たちは自然豊かなレールの上で幸せを噛み締めながら、のんびりゆったりした気分でペダルを漕いだ。


「ちょっとぉぉ!!?椿ちゃんもちゃんと漕いでよ!?」
「え~~?漕いでますけどぉ~~??」
「思いっ切り手ぇ抜いてたでしょ!?僕を騙せると思ったのッッ!?」

俺たちの後でゴールした相川と椿が何やら揉めている……。なんやかんやで喧嘩出来るくらい仲が深まったってことなんだろう。知らんけど。



亜耶に運転を代わって山道を走り、村の近くまで戻って来た。

「あ、来た来た♡ 待ってたよ♡♡♡」

霊山が見える高級旅館のロビーで出迎えてくれたのは、大富豪のエリックさんと恋人のカイトさんだ。今夜は二人にお呼ばれされたのだ。この宿が気に入った二人は、滞在中ずっと特別室に宿泊しているとのことだ。ロビーでウェルカムドリンクを頂きながら二人と話し、夕飯を一緒に食べようと言われた。


「おお~~!!山がよく見えるなぁ~~!!」
「夜は星空もよく見えそうだね♡♡♡」

客室露天風呂付き和洋室に案内され、外の景気に感嘆の声を上げた。あの山の麓で御神事をしたことは記憶に新しく、歴史の転換期に居合わせる事が出来た奇跡を感謝した。



「檜の香りに癒されるぅぅ~~♡♡♡」
「命の洗濯だよね♡♡♡」

檜の香りが濃い内湯と2種類の壺湯がある露天風呂。どちらの景色も長閑で癒される♡♡♡ 湯上がり所で待ち合わせをしていた椿を待って、焼きバウムクーヘンを頂きにロビーへ向かった。

「二人っきりで旅行した時のバウムクーヘン思い出すね~~♡♡♡」
「アレも美味かったよな~~♡♡♡」

楽しそうに思い出話をする相川を見ていると、お互い振り向いて貰えて本当に良かったな……と、しみじみ思った。



「浦◯太郎伝説をモチーフにしたお造りでございます」

霊山と緑豊かな庭を見渡せるレストランで、石の上に乗ったお造りの説明をしていただいた。エリックさんもカイトさんも上手に箸を使って滋味豊かな料理を堪能していた。

「この国は本当に素晴らしいね♡♡ 緑豊かで食べ物も美味しい♡♡♡ 神が住まう土地だということがよく分かるよ♡♡♡」
「でしょ?自慢の故郷ですよ♡♡♡」

二人はエコビレッジの村長、山口英雄さんとの出会いやフリーエネルギー産業の後ろ盾になる決意をした経緯、今回の祭りに参加することになった切っ掛けなどの話をしてくれた。

「君たちのような次世代を担う若者が自ら考え、行動してくれる姿を見ていると、もしかしたら世界は救われるんじゃないかと期待してしまうよ」

彼等は幼い頃から悪魔のような人間を沢山見てきたのだと言った。俺たちが当たり前の感覚として持っている常識や倫理観は当たり前のものではないと、これからも大切にして欲しいと切実な顔で語っていた。

雪解け水をイメージした氷が乗ったすき焼きが出てくる頃にはすっかり日も暮れて、エリックさんたちもほろ酔いになっていた。



「あぁぁ~~……お腹いっぱいのまま寝転がれるのって最高~~♡♡♡」
「今のうちに堪能しとけよ?来週からはまた不便な生活が始まるからなw 」
「亜耶といればどこでも天国だもん♡♡♡」
「可愛い奴め♡♡♡」

お腹が落ち着いてきてから、満天の星空が見える露天風呂に二人で浸かった♡♡♡

「はぁ~~……やっとゆっくりこの地の空を眺められる~~……♡♡♡」
「ずっと気を張ってたもんね……」

無事御神事が終わるまで、不安や葛藤もあっただろう。ようやく見れた寛いだ表情に、俺も泣きたいくらい嬉しくなった♡♡♡

「ちゅ…♡ いっぱい助けてくれて……ありがとな……♡♡♡」
「んっ…♡ お礼はエッチで良いよw 」
「あはははw じゃあベッドに戻るかw 」

亜耶はケラケラ笑うと、豪快に風呂から出たのだった♡♡♡



「んっ…♡ はぁ…♡ もっと強くしてくれ……♡♡♡」
「亜耶ぁぁ~~…♡♡♡」

二人の性器を重ねて扱き合う♡♡♡ どっちが下をするかで未だに揉めている俺たちのセックスは大体こういった形だ♡♡♡ それても唇を重ねる度に信じられないくらい満たされるから、今はこれで良いのだ♡♡♡

「あっっ!?♡ ん…♡ バカ……♡♡ 先っぽばっかり弄るなよ……♡♡♡」
「亜耶こそぉ……♡♡♡ 玉ニギニギしないでよぉ~~♡♡♡」

扱き合って、身体を押し付け合って、恋人にしか許さない接触をする度に愛しくて愛しくて堪らなくなる♡♡♡ こうなった今思い返してみると、中学の頃の俺って、好きな子をいじめるクソガキだったな……。亜耶に突っかかっていたのも、構って欲しかったからなんだろうな……恥ずい……

「俺……きっと初めて会った頃から、亜耶のこと好きだったんだ……♡♡♡」
「そっか……♡♡♡ なかなか捻くれた愛情だなw 」
「言わないでよぉ~~!!ごめんッッ!!」

俺たちは深夜まで、沢山キスをしながらお互いを愛し合ったのだった……♡♡♡




「また君たちと楽しいことがしたいな♡♡♡ 今後もイベントの予定があったら、是非僕たちにも声をかけてくれ」
「是非是非♪みんなで共同創造しましょ♪」

朝食をいただきながら未来の約束をした。エリックさんたちは明後日に一旦帰国するそうだ。車に乗り、二人と別れた俺たちは、椿の運転で浦島伝説で有名な観光スポットに向かった。






ーーーーーーー


「やっほぉ♡ ワシが見えるぅ~~?♡」

寺に拝観料を払って急な階段を降りると、有名な景勝地がある。川の流れに癒されながら奇岩の方に歩いて行ったら、川の真ん中の岩の上に立つ、白髪を後ろで一つ結びにしたじいさんに声をかけられた。

「なあ、亜耶……」
「おう、多分同じものが見えてんな……」

俺と椿が目配せをした。亮二と相川はキョトンとしているから、多分見えていないのだろう。

「おお~~い!!ちょっと!君たちだよぉ~~!!見えてんだろぉ!?オイコラオメーらだよぉぉーーーッッ!!?」

「……何だアイツ……」
「ガラ悪ぃな……」

何だか面倒くさい奴だな……と思ってスルーしようとしたら

「オイ待たんかオメーらよぉぉぉ!!?」

目の前まで飛んできよった……




「で、何か用かよ?」
「なんやその態度は!?この小娘がぁぁーーーッッ!!ワシ結構偉い人なんやぞ!?」
「じゃああの二人に自分の姿を見せてみろよw 」
「なんじゃその言い方はぁぁーーーッッ!!」

うわぁ……目上を立てろとか言う系のめんどくせぇジジイだ……。

「偉い人なら紬みたいに一般人にも姿を現せるだろ?」
「はあ!?そっ……そんなこと、誰が決めたんですかぁぁ!?」
「さてはお前、出来ねぇな?」
「はあぁぁ!!?それくらい……出来るけどしてやらんだけじゃッッ!!」
「おい椿……あんまり年寄りをいじめてやるなよ……」
「年寄り扱いするなあぁぁーーーッッ!!!」
「うぜぇ……」

俺たちの様子をキョトン顔で見ている亮二と相川。多分、誰かいるんだろうな~~くらいは察してるんだろう……。




「だからな?ワシが生きとった時代は海の交易も盛んでなぁ……」
「おう、なるほど。それで?」

俺たちは大岩の上に座ってジジイの長話に耳を傾ける羽目になった。

「ところでジジイはどんな未練があってこんなとこにいるんだ?」
「オイちょっと待て!?ワシのこと不成仏霊の類いやと勘違いしとりゃせんか!?ワシ神様なんやけども!?」
「じゃあそれっぽい現象起こしてみろよw 」
「だからお前のその態度を改めんか小娘があぁぁーーーッッ!!」

椿はこのジジイを揶揄うのが楽しいようだ……。

ジジイの性格はともかく、話す内容はなかなか面白い。自分の考察とも答え合わせが出来て楽しいし。

「ねぇ~~、そのお爺さん?の話まだ続くのぉ?俺そろそろ腹減ったんだけど……」
「そろそろお昼だしね……取り敢えずそこのお蕎麦屋さんにでも……」
「あ!やったらワシあそこのパン屋に行きたい!スコーンとかフォカッチャが美味そうなんじゃ♡♡♡」
「ジジイがフォカッチャ……」

マップで確認すると、少し歩いたところにお洒落なカフェ併設のパン屋があった。取り敢えずジジイの希望を叶えるために、俺たちはパン屋に向かった。



「買ったはいいけど、ジジイ食えるのか?」

パン屋でおかず系のパンとスコーン、タルトを買って川沿いのテラスで食べた。ジジイは見えない癖に紬みたいに普通にメシを食べるので、他のお客さんに見られないかとハラハラしながらジジイの食事を見守った。

「アレ?ジジイちょっと見えるようになったんじゃない?スケルトンだけど……」
「本当だ!!僕にも見える!!」
「透けてるけど俺にも見える!!」

何故かジジイは薄っすら見えるようになった。

「なに中途半端に現れてんだよ?見えてない頃より隠すの大変じゃねぇか……」
「うるさいッッ!!こっちの世界の飯を食ったんじゃから仕方ないじゃろう!!」
「そうなるって分かってたんなら食うなよ……」
「パン食いたかったんじゃ!!!」

よもつへぐいの逆バージョン??亮二と相川は半透明なジジイを見ながらヒソヒソ話をしていた。

「声も聞こえるんですけどw 」
「パン食いたかったんだ……」

ジジイがスケルトンジジイになってしまったことで、人目につくテラスから駐車場へ移動する羽目になった。

「そろそろ渓谷に行こうぜ」
「そりゃ良いな!行こう行こう♡」
「お前も行くんかい!?」

ジジイが着いて来ると言い張るので、運転は俺に代わり、助手席に亮二を座らせた。比較的小柄な椿と相川がジジイと三人で後部座席に乗った。

「狭いんだが……」
「ワシ車に乗るの初めてじゃ♡♡♡」

ワクワクした表情で車に乗るジジイをちょっと可愛いと思いつつ、車に乗ってブルーな渓谷に向かった。




「おおお!?すっげぇ綺麗な川~~♡♡♡」
「この先の駐車場に車停めようぜ♪」

駐車場の近くにある吊り橋を渡り、遊歩道という名の山道を歩いた。

「ジジイは他の神様と会ったりしてるのか?」
「まあ、お呼び出しがあったらな。そう言えば最近山の方で金龍が大暴れしとったけど、あんな光景は初めて見たわい」

……多分、土地開き絡みだと思うけど、説明するのめんどくせぇから黙っとこう……

岩場を降りて川に出ると、神秘的な色の川が真 近で見れた。

「ずっと見てたいね~~……♡♡♡」

ずっと見てられる美しい顔でそう呟く亮二。最近コイツ見てると前より胸がキュッて締め付けられるんだよな……何か恥ずい……♡♡♡

何段にも分かれている滝を眺めたり、吊り橋を渡ったりして、結果的に結構な運動をしながらブルーな渓谷を楽しんだ♡♡♡

「この先にキャンプ場があるんだってよ♪」
「今度行こうぜ☆」

川沿いの道を歩きながら喋っていたら、だんだんジジイが薄くなっていることに気付いた。自然の中にいると、神様っぽさが増すんだろうか?




「ここが有名な宿場町か!?♡♡♡」
「来たこと無いんかいw 」

山間にある宿場町の中でも有名な場所に、再び透明になったジジイを連れて来た。ジジイの知識は観光客から見聞きしたものが殆どのようだ。

「ワシ、氷ぜんざい食べたい♡♡♡」
「食べちゃダメ。またスケルトンになるだろ?」
「ワシ氷ぜんざい食べたい~~~ッッ!!!」

店の前で地団駄を踏むジジイに根負けして、お茶屋で一服した。

「ま~~たスケルトンになりやがった……どうせなら全見せしろよな……」
「うるしゃいっっ!!あと五平餅も買ってくれ♡♡♡」

五平餅を食べたジジイは八割方姿を現し、まぁこれならギリ人間と言い張れるのではないかという姿になった。

宿場町には巨石もあり、岩の上に座っている子供に向かってジジイが手を振っていた。てことは多分あの子供は神様か精霊の類いなのだろう。



「そろそろホテル行こうぜ」
「ホテル!?ワシも泊まりたい!!♡♡♡」
「ジジイいい加減にしろ!!」
「泊まりたい~~~~ッッ!!!」

ジジイがまた駄々を捏ね始めた為、俺はホテルに一人追加しても良いかと尋ねた。




「ビールって美味いなぁ~~♡♡♡」

オールインクルーシブの宿に到着し、チェックイン後早々にビールを煽るジジイ。その無遠慮な態度に、椿は相当イライラしていた。

「おいジジイ!!その酒を寄越せ!!」
「ダメに決まってんだろッッ!!?」

付き合い始めてから事ある毎に椿の飲酒を食い止めてきた相川が吠える。しっかりしたパートナーにホッとしつつ、その辺に関しては少々後ろめたい俺と亮二は、矛先がこちらに来ないように黙っていた。



「見事な畳の間じゃあ~~♡♡♡」

俺と亮二の部屋に転がり込んだジジイは、部屋の中やベランダからの景色を見てはしゃいでいた。

「せっかく亜耶と二人きりだったのにさぁ~~……」
「しょーがねぇだろ?相川が大発狂してたんだからよ……」

ジジイをどっちが引き受けるかという話になった瞬間相川が怒り狂い、男の俺たちが引き受けることになった。

「早く温泉に入ろう!!♡♡♡」

俺たちは目を輝かせるジジイを連れて、大浴場に向かった。



「何と広い風呂じゃ!!?♡♡♡」
「ちゃんと掛け湯しろよ~~」

脱衣所から露天風呂まで仕切りの無い大浴場にテンションぶち上げなジジイ。岩に囲まれた露天風呂に入り、はしゃぐ姿は子供のようだ。

「ヌルヌルやぁ~~♡♡♡」
「良かったなw 」
「滑りやすいから気を付けてくださいね」

四人で開放感抜群の大浴場を堪能した後、ラウンジで休憩してから夕食会場に向かった。


「これ全部食べても良いのかぁ~~!?♡♡♡」
「お~~、ジジイは酒も飲み放題だw 」

ジジイは俺たちの見様見真似で料理を取り、美味そうにパクパク食べていた。特に天ぷらやフライを気に入っていて、何度かおかわりしていた。

「美味いのぉ美味いのぉ~~♡♡♡」
「すっかり普通のジジイになってるなw 」

好きなだけ飲み食いしたせいかすっかり実体化しており、側から見たら人間の、俺たちの連れのジジイにしか見えなかった。



「はぁぁ~~……満足じゃぁ~~……」
「良かったなw 」

テラスのソファーに凭れながら星を見上げ、寛いだ声を出すジジイ。最早ここにいる全員が、すっかりジジイのことを好きになっていた。

「ありがとうな……お礼にこれをやろう♪」

そう言って俺たち一人一人に黒い石?のような物を渡してきた。

「何だこれ?きったねぇ石だな……」
「貴様ぁぁーーーッッ!!この霊験あらたかな黒曜石の価値が分からんとはッッ!!?」
「あ、コレ黒曜石なんだ……これは商品価値ねーわ……」
「小娘があぁぁーーーッッ!!!」

ストーンショップのオーナー目線でのコメントにブチ切れるジジイ。ジジイには悪いけど、確かに素人目で見てもそこら辺の石って感じだ。

「それは強力な魔除けやぞ?お前たち、何か人から恨まれるようなことしたやろ?」
「あ~~……ある意味そうかもな~~……」

意図的に隠されてきたものを開示したり、意図的に潰されてきた産業を応援したりと、まぁまぁヤバいことをしている自覚はある。亮二と動画サイトのチャンネルを作ったのも、そういった側面と言うか、この日までは生きてましたよ的な証拠を残しているのだ。結果的にまぁまぁな儲けになっているんだけど。

「我よしのドス黒いエネルギーや。まぁ、あれだけ金龍が暴れとる今これからの時代は、そういう奴等は自滅の一途を辿るんやろうけどな。お前たちは強い力に護られとるけど、そこにワシもいっちょ噛みしたいんやw 」
「ジジイ……ありがとうな♪」

ちょっぴりしんみりしながら部屋に戻り、敷かれた布団の上でゴロゴロした。その後もまた温泉に入りたいと強請られ大浴場に行ったり、夜食のそばを食べたりした。




「ん……?こら、亮二……♡」

みんなが寝静まった頃、俺の布団に亮二が潜り込んできた♡♡♡ 隣でジジイが寝ているのに、何とも大胆な奴だ♡♡♡

「はぁっ…♡ もぉ……やめろって♡♡♡」
「イチャイチャしたいよぉ~~…♡♡♡ ね?ちょっとだけ……♡♡♡」
「しょ~~がねぇなぁ~~♡♡♡」

亮二と向き合い、啄むようなキスをしていたら……

「ワシもま~~ぜ~~て~~♡♡♡」
「ギャーーーーッッ!!?」
「うおッッ!?ちょっw ジジイお前w 」

俺たちの枕元で、ジジイが頬杖をついていた……



「なぁなぁ♡♡ 夜と言えば恋バナやろ?♡♡♡ ワシと恋バナしよう?♡♡♡」
「するかボケッッ!!亜耶とのイチャイチャタイム邪魔しやがって!!?」
「何じゃい、オス同士の気持ち良い~~やり方教えてやろうと思ったのに……」
「是非教えてくださいッッ!!♡♡♡」

さすが山の神(かどうかは知らんけど)……生き物について熟知している……

この時、企業秘密(?)の房中術をこっそり教えて貰ったおかげか、それ以降の夜の生活水準が爆上がりしたことは、二人だけの秘密だ♡♡♡



「朝ごはんも美味いのぉ~~♡♡♡」

自作の海鮮丼を頬張り、喜ぶジジイを眺めながらそぼろ親子丼を掻き込んだ。

さて、チェックアウトをして車に乗った俺たちは、ジジイを元いた場所に返さなければならない。車はジジイが元いた川に向かって北上した。



「ジジイ、すっかり見えるジジイになってるけど、大丈夫か?」
「見えようが見えまいが、ワシの暮らしは変わらん。では人の子らよ、さらばじゃ」
「何カッコつけてんだ?」

駐車場から川を見下ろすと、ジジイは大岩の上に立ち、こちらに向かって手を振っていた。俺たちは手を振り返して車に乗り、村へ帰った。



「しかしこの石?どうやって持ち歩こう……」
「取り敢えずペンダントトップにしよう」

椿は村に帰ると、持っていた細いワイヤーで全員分の石を固定し、バチ環を取り付けた。紐を通してリュックに着けていると、たまたまそれを見ていた竹内さんが

「あら、随分と強い護りの石ですねぇ」

と呟いた。

「一宿一飯のお礼らしいですw 」

一飯どころじゃないけどなw と思いながら荷造りをして、出立のご挨拶をしに神社へ向かった。



お世話になった村の人たちにお礼を言って、一旦自宅に帰った。

「お邪魔しま~~す♡♡♡」
「いらっしゃい、RYO君♡♡♡」
「RYOキターーーーッッ!!♡♡♡」

すっかり小石川家に馴染んでしまった亮二。オカンも理沙もデレデレやんけ。家で過ごした俺たちは、再びヒロトと合流し、そろそろ有事が起こると言われている国へ出発した。



「気を付けてな、相棒☆」
「お前もな、相棒☆」

前世では敵対関係だった相棒、椿と拳を合わせて別れの挨拶をすると、背後にいた相川に睨まれたw 


さあ、次はどんなことをして遊ぼうか♡♡♡


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