義母の連れ子と結婚したい♡ 追いかけて追いかけて、やっと捕まえた義姉と俺のイチャラブ日記♡

東山 庭子

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スピリチュアルな山に行こう編

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「南ちゃ~~ん♡♡ 今日は旦那さんと一緒じゃないんだ。じゃあ俺と遊びに行こうよ~~♡♡♡」
「……行きませ~~んw 」

また出た!!この先輩しつこいなぁ~~……

新歓以来、顔を合わせる度にウザ絡みしてくる先輩に今日も絡まれ、まつまつ祭りの大成功で浮かれていた頭が一気に冷えた……。

今日は私と蓮の講義の時間が被らず、一人で帰るか、どこかで時間を潰して蓮を待つかしないといけない。つまりいずれにせよ暫く一人で行動しなければならず、このウザい先輩の対処も一人でしなければらない……。いつもなら威嚇して追い返してくれる蓮はここにはいない……蓮のありがたみを今更ながらに痛感してしまう……。

「あれ~~?南ちゃん、なんか警戒してるぅ~~??安心してよw 俺超~~紳士だし、怖いことは絶対にしねぇからw 」
「別に怖がってないですよ~~?w 」

鬱陶しいだけで……。

「俺ってさぁ~~、結構モテるじゃん?だからそこら辺にいる女じゃもう満足しないワケw その点南ちゃんは良いよねぇ……可愛いし、人妻だし?♡♡♡ 俺の中のハンターの血が滾るんだよね~~♡♡♡」
「…………」

キモッッ!!キッッモ!!!え!?同じパラレルにいる人間ですよね??私、別時空に飛ばされたとかじゃないよね!?普通こんな頭悪そうなこと面と向かって言う!?あれ??K大学って結構偏差値高かった筈だけど……??

「南ちゃんもさぁ~~……たまには他のオトコ……試してみたくない……?」

あ゛あ゛あ゛あ゛鳥肌がッッ!!鳥肌が止まらーーーん!!!

「結構ですッッ!!私は蓮としか致しませんので!!!」
「うっほw マジで最高だよ南ちゃん♡♡♡ 身持ちの固い人妻ってますます滾るわぁ~~♡♡♡」
「あなたねぇ…」
「あ!いたいた!!おーーい、南ぃ~~☆ この間はありがとうな~~♡♡♡」
「え!?亜耶!?RYOも!!」

振り返ると、亜耶とRYOがいた。

「は!?モデルのRYO!?……と、誰あのイケメン!?」
「あ、もしかしてお取り込み中??」
「全然!?モテすぎて人妻にちょっかいかけたがる先輩に絡まれてるだけですけど!?」

なんか怒りで変なテンションになっちまった……

「へぇ~~w その程度の顔面でモテるとか言っちゃうんだ~~w 」
「コラ亮二!そーいうとこやぞw 」
「だってぇ~~……」
「それより場所変えようよ!あと一時間は蓮の講義終わらないからさ」

顔面国宝のRYOに「その程度の顔面」と言われたキモ先輩が放心している隙に、私は亜耶とRYOを学食に連れて行った。



「おお~~♡ なかなかシャレオツな食堂ですねぇ~~♡♡♡」
「眺めも良いよね~~♡♡♡」

学食のランチプレートを食べながら、興味深そうに周りを見渡す亜耶。SNSで動画配信してるせいもあって、さっきからチラチラとこちらを見てくる人がいる。二人は出国前に、祭りでお世話になった人たちに挨拶回りしているそうだ。


「はぁぁ!?アイツそんなアホなこと言ってんの!?慰謝料でもぶん取ってやれよ!!」
「うわぁ~~w 蓮が聞いたら発狂しそ~~w 」

絡まれていた理由を話したらRYOの地雷を踏み抜いたらしく、かなり憤っていた。

「俺、自分の性欲を身勝手にぶつけてくる奴って大っ嫌い!!」
「え?ブーメラン??」
「ブフッッw w 」

亜耶のツッコミに噴き出していたら、講義が終わった蓮がやって来た。

「お待たせ南ぃ~~♡♡♡ 亜耶とRYOもお疲れ~~」
「おう蓮!この前はありがとな☆」
「おい蓮!!ちゃんと周りのチンカスどもを牽制しとけよな~~!!」
「はぁ??なんの話……」

何故かRYOがかくかくしかじかと説明したら、蓮の表情がみるみる変化していった。

「南ッッ!!ボイレコ買いに行こう!!あの腐れ粗チン野郎、証拠掴んで訴えてやるっっ!!」

訴えるは大袈裟だけど、身を守るためにもボイレコは持ち歩いてても良いかもしれない。

  

「じゃ、今度は夏に帰ってくるわ~~♡♡♡」
「また遊んでね~~♡♡♡」

亜耶とRYOを見送った後、蓮は「ラブホに行こう」と言ってきて、私たちはノリノリで行きつけのラブホにしけ込んだのだった♡♡♡




「チュポッ♡ チュプッ♡」
「ねぇ南ぃ~~……そろそろ挿れたくならない?♡♡♡」
「ん~~♡ あとでね?♡♡♡」

ホテルに入り、服を脱ぐなり蓮のおちんぽを咥えた♡♡♡ 今日は愛しい愛しい旦那様の息子さんを丁寧に愛したい気分なのだ♡♡♡

「はぁっ…♡ はぁっ…♡ はぁっ…♡ ねぇ南ィィ……俺も南を愛したいよぉぉ~~…♡♡♡ あぁ…♡ あぁぁ…♡ はぁっ…♡ はぁっ…♡」
「あ~~と~~で~~♡♡♡」

チュポッ…チュポッ…レロォ…レロォン…

蓮のおちんぽ大っきいな……♡♡♡ 本人曰く相川君や森川君の方が大きいらしいけど、蓮のだって咥えるのが大変なくらい大っきいよぉ……♡♡♡ ピクピクしてて可愛い♡♡♡ 裏筋へのキスが止まらないッッ♡♡♡ コレでいつも私のことアクメさせてくれるんだよね……♡♡♡ あぁん愛しいよぉ~~♡♡♡

「ハァッ♡ ハァッ♡ ハァッ♡ ハァッ♡ あぁぁもぉダメッ!!♡♡♡ ダメダメダメェェーー~~ッッ!!♡♡♡♡ 出ちゃう!!出ちゃうよぉぉ~~お願い待ってぇぇ~~~!!♡♡♡」

ジュプジュプジュプジュプッ…ぢゅるぢゅるぢゅるぢゅるっ…グポッ…グポッ…グポッ…

「あ゛あぁぁイクイクイクイクぅぅーー~~ッッ!!♡♡♡♡ ッッ出るぅぅーー~~ッッ!!♡♡♡♡♡ んお゛おおッッ!!♡♡♡♡♡」

口の中に広がる蓮の味……♡♡♡ いつか子宮で受け止めたいと思いながらゴクゴクと飲み干し見上げると、悔しそうに涙を滲ませる蓮と目が合った♡♡♡



「えいっ♡ えいっ♡ お返しだよぉ~~?♡♡♡ 南のまんこも泣かせちゃうからねッッ!?♡♡♡♡」
「やぁぁん♡ むしろ喜んでるよぉぉ~~♡♡♡♡」

蓮お得意の密着ピストンが気持ち良過ぎてだいしゅきホールドが止まらない♡♡♡

「ふふふ♡ ちょっと足緩めてよ♡♡♡」
「ホントは嬉しいくせにぃ~~♡♡♡ 私だって蓮ともっとくっ付きたいよぉ~~♡♡♡」
「嬉しいよッッ!!♡♡♡ 嬉しい嬉しい嬉しいッッ!!♡♡♡♡ ホントは南がくっ付いてくれて超超超超嬉しいんだよぉ~~!?♡♡♡♡」

だいしゅきホールドで身動きが取りづらい蓮が編み出したゆりかごピストン。お尻を抱えて揺さぶるように出し入れされると、多幸感で蕩けてしまうのだ♡♡♡

「あ゛あぁぁんっ♡ あ゛はぁぁんっ♡ またイクかもぉぉ~~……あ゛ッッ♡♡ あ゛ッッ♡♡ あ゛ッッ♡♡ イッッ…ぐぅぅ~~~~ッッ!!♡♡♡♡♡」
「おっ♡♡ 三回目♡♡♡」

蓮はニヤッと笑った後、痙攣する私の頬にキスを繰り返した♡♡♡



「何で蓮のエッチは毎日毎日超~~気持ち良いんだろ~~?♡♡♡」
「そりゃ俺たちの相性が全部ぜぇ~~んぶピタピタだからでしょ?♡♡♡♡」
「あははw そっか♡♡ だからこんなにも愛しいんだね♡♡♡」
「ん゛ん゛ん゛がわいい゛よぉぉぉ~~~!!♡♡♡♡」

私たちは思う存分お風呂でイチャイチャした後、帰りに念のためボイレコを購入して、家に帰ってからも存分にイチャイチャした♡♡♡




「あ、ウザ先輩……」
「はあ!!?どこ!?」

蓮と構内を歩いていたら、遠くにウザ先輩がいるのを見つけてしまった。この先輩は蓮にもまぁまぁウザ絡みするから関わりたくないんだけどなぁ……。

と、思ったら先輩は一瞬目が合った後、気まずそうに俯いて去って行った。

「アラ、肩透かし?」
「あ~~……多分だけど、RYOに面と向かってバッサリ斬られたのが効いたんだと思う」
「なるほど~~……」



後日椿にその話をしたら

「私の護りをくぐり抜けて南にちょっかいかけるとは……なかなか面白そうな奴だな……」

と呟いていた。どうやら椿が私たちにくれたり売ったりしてくれるアクセサリーには、護りの呪術が込められているのだそうだ。私が一人でいると殆どナンパされなかったり、RYOが旅行中殆ど声をかけられなかったりするのは、椿のアクセサリーを何かしら身に付けているためだと言っていた。

「私はババアや亜耶ほどの力は無いからな。石の力を借りた方が効率良く護れるんだ♡♡♡」

亜耶は直接本人に結界を張ることが出来るけど、と付け加えていた。

「ありがとう椿~~♡♡♡」
「どういたしまして♡ まぁ件の先輩とやらはもう心配ないだろ」

って言ってたから安心してたのにぃ~~……




「南ちゃんみ~~っけ♡♡♡」

オイオイ……見つかっとるやないか……今日も蓮がいないってのに……

「先日はイケメンたちと俺のこと馬鹿にしてくれてありがとね~~……」

そう言って私に手を伸ばしてきた瞬間……

ビリッッ!!!

「イッ……てぇ!!!……アレ?南ちゃん……?どこ行った??……まぁいっか……」

一瞬閃光が走ったと思ったら、先輩は独り言を呟きながら、どこかへ行ってしまった……


「コレが椿が言ってた『発動』かぁ……」

椿は、ストーンアクセサリーの護りは二段階あると言っていたのだ。二段階目が発動したら、さらに強力な認識阻害が発動するのだそうだ。おそらくあの先輩が今後私を認識することはもう無いだろう。

そう考えると、二段階目が蓮に発動しなかったということは、蓮はあの頃、本気で私を犯そうとか閉じ込めようとかする気は無かったということだろうか……?

執着心の奥にある蓮の深い愛情が嬉しくて、私は浮かれた気分で蓮との待ち合わせ場所に歩いた。





ーーーーーーー


「ねぇ~~蓮♡♡♡ 今日こそ私とデートしてよ♡♡♡」
「しつけぇんだよクソ◯ッチ!!」

新歓以降、自分に自信がある系の女どもから何度かアプローチされてきたけど、言葉の刃で悉く斬り続けてきた。大抵の女はそれで撃退出来るのだが、一人しつこい奴がいる……新歓で南に絡んでいた先輩だ。


「フン……今日も奥さん迎えに行くの……?」
「当たり前だろ!?つーかお前、人の旦那にちょっかいかけて楽しいの?お前の倫理観は股と同じくらい緩いんだな」

ここまで言えば、大抵泣きながら逆ギレして去っていくんだけど……

「だって……人のモノほど美味しそうに見えるんだもん……♡♡♡ 特に蓮は超タイプだし、あの奥さんから奪えたら、私の女としての価値が上がるじゃん?♡♡♡」
「テメェみたいなクソ緩い中古品に価値は無ぇ!!」

俺たちのやり取りを聞いていた女たちが顔を顰めてヒソヒソしていた。俺のことをクズだと非難しているのだろう。

……だよな?俺の発言クズだよな?女だったら近付きたくないよな?

俺だってわざわざこんな発言したくないんだけど、高校の時と違って変な女が多い。おかしいな……偏差値は観音高校と同じくらいなんだけど、民度の低い奴が多い気がする……。南に絡むクソ野郎といい、何故民度が下がるんだ??




「そりゃ民度っつーか、抑圧の解放じゃねぇ?」

四人でランチをした時、椿に相談したらそう返された。

「ええ!?何で私に相談しなかったの!?」
「ごめん~~……すぐに撃退出来ると思ってたんだよぉ~~……」
「蓮は言い過ぎるとこがあるから心配だよ……逆恨みでもされたらどうすんの?」
「南ぃぃ~~♡♡♡ 心配してくれてありがと~~♡♡♡」

俺と南がイチャイチャしているのを呆れた顔で見ていた椿だったが、そのまま話は続いた。

「観音高校は支持母体も特殊だからその限りじゃないかもしれんが……一般的には高校の時みたいな厳しい校則は無いし、車の免許が取れれば行動範囲も広がるし、二十歳を過ぎれば飲酒喫煙も出来る。それだけでも一部の浮かれた大学生の出来上がりだ」
「ヤリたい盛りだしねぇ~~……」
「ん?自己紹介か?」
「ヒドイよ椿ちゃんっっ!!」

相川とのやり取りを耳が痛いと思いながら聞きつつ、確かに受験が終わった後の開放感は凄かったな~~……と、少し前を思い返した。

「あとはまぁ……その先輩とやらは、自己肯定感が低いんだろうな。専門医じゃないから詳しくは知らんけど」
「え?逆じゃなくて?」
「自己肯定感が高かったら、わざわざ人の物は欲しがらんだろ。常に他人の目を気にして生きてないと出て来ない発想だからな。アイツに勝ちたい、あの子より上に見られたい。自分にはアレが足りない、コレが足りない。だから外の世界にトロフィーを求める。南を見てみろよ。自己肯定感高いからしょっちゅうボーッとしてるだろ?」
「むぅ~~……人のことアホみたいに……」
「佐久間さんは余計な思考で頭使うことが無いから成績良いんだね♡」
「ちょっとw 相川君までw 」

椿は剥れる南を笑いながら話を続けた。

「あとコレは諸説あるから私の持論なんだけどな、この現代社会で他人にあっさり身体を許す奴は、大抵自己愛が低いと思ってる」

おっと……過去の自分にグサッと刺さったんですけど……

「不倫然り托卵然り……あ、托卵は私の地雷だからな?知り合いがそんなことしたら全力でボコボコにするからな?この前言ってた南にウザ絡みする先輩も然りだ。とにかく、満たされない奴らが多過ぎるんだよ……」

椿は溜め息をついた後、俺の目の前に水晶のストラップをぶら下げた。

「てことで蓮にもあげよう♡♡♡ 椿サマの怨念が込められたストラップだ♡♡♡」

嫌な言い方しやがって……しかし先日のウザ男撃退のエピソードを南から聞いていた俺は、つくづくコイツだけは敵に回したくないと思いつつ、ありがたくストラップを受け取ったのだった。



「蓮~~♡♡ 今日こそ……アレ?蓮どこ行った?」

講義が終わったタイミングを見計らって擦り寄って来た先輩は、俺の前に立つと急に辺りをキョロキョロし始めた。話には聞いてたけど、椿の呪術こわ……

先輩がキョロキョロしているうちに、不思議そうな顔をする修司に人差し指を口に当てて見せて、こっそり講義室を出た。



「やっぱり南のお弁当は最高だよぉ~~♡♡♡」

今日も手作り弁当を作ってくれた南にあ~~ん♡して貰って、俺の幸せ指数は爆上がりだ♡♡♡ この性欲伏魔殿の大学を生き抜くためにも、今日も俺は南の愛情たっぷり手料理でエネルギーをチャージするのだった♡♡♡




「はっ…♡ あっ…♡ んっ…♡ 出ちゃいそう……♡♡♡」

自室でまったりクンニをしていたら、南から潮吹き宣言されて一気に興奮が高まった♡♡♡

「出して♡♡♡」

膣口を舌で大きく往復して潮吹きを促すと、尿道口からピュッ♡と潮が漏れてきた♡♡♡

「ゴク……ゴク……♡♡ 美味ぁぁ~~……♡♡♡」
「はぁぁ~~ん……♡♡ 気持ちいいよぉ~~……♡♡♡」

俺の前ではなかなか恥じらってくれない南を何とかして恥ずかしがらせようとアレコレしているけど、どんなに恥ずかしいことを仕掛けても、南はただただ嬉しそうに笑うだけだ♡♡♡ 心を預け切ってくれているようで嬉しいんだけど♡♡♡

潮を飲み干すと、南がのろのろと起き上がり、壁に背中を預けてこちらを見た♡♡♡ 対面立位をシようというアピールだ♡♡♡ 俺は急いでゴムを着け、南の前に立つとねっとり口付けをした♡♡♡


ぱちゅんぱちゅんぱちゅんパチュンパチュンパチュンッ♡

「あ゛あぁぁんっ♡ あ゛ッ…あ゛あぁぁんっ♡ あ゛はぅ…あ゛はぁぁ~~んっ♡♡」

お互いの目を見ながら、恋人繋ぎで手を繋いで壁際の南に腰を押し付ける♡♡♡ セックスしながらコミュニケーションも取れる、最高の体位の一つである♡♡♡

「はぁぁんイきそぉ……♡♡♡♡ イッちゃう……ねぇイッても良い……?♡♡♡♡」
「良いよ~~♡♡♡ はぁっ…♡ はぁっ…♡ 俺もイきそ~~……♡♡♡♡」

手をギュッと繋いで切なそうにそう告げる南♡♡♡ そんな顔されたら愛しくて堪らなくなるだろッッ♡♡♡

「いくぅぅ~~……いくのぉぉ~~……♡♡♡ 蓮のおちんぽでぇ……旦那様おちんぽで今日もイッちゃうのぉぉ~~~!!♡♡♡♡ あ゛ぁぁんイクぅぅ~~……いぐぅぅッッ!!♡♡♡♡♡」
「お゛ほおぉぉぉッッ!!♡♡♡♡ 俺もいぐぅぅ~~~~ッッ!!♡♡♡♡♡」

南の脈動が始まったタイミングで、俺の射精も始まった♡♡♡ 南にギュッと抱き締められて、立ったままお互いの身体をくねらせ、擦り付け合った♡♡♡


「南ぃぃ~~……そろそろ抜くね……?♡♡♡」
「んっ……まだダメ……♡♡♡」

俺に抱き付きながらイヤイヤと首を振る南だったけど、やがてゆっくり離れると、ゴムを外してザーメンを飲み干したのだった♡♡♡




  
ーーーーーーー


「荷が重い……あぁぁ~~……荷が重い……」
「往生際わる……」

空港で項垂れながら荷物を引き摺る椿を、蓮は冷ややかな目で見ていた。



「私たちと一緒に旅しな~~い?♡♡♡」

椿がこういう誘い方をしてくるということは、着いてきて欲しいという合図だ。

「……何かあったの?」
「ゔぅぅ~~っっ……聞いてくれ……」

椿は唸りながら身体を捻った後、話をしてくれた。

夏休み中、件の本家と相川君のご実家を拠点としている二人だけど、先日相川家に泊まっていた時、椿の夢枕に相川君のお母さんが立たれたそうだ。お母さんは「清四郎を北の霊山に連れて行って欲しい」と懇願されたそうで、ずっと避けていた場所にとうとう行かなければならなくなったと、起きるなり項垂れたそうだ。

「私には荷が重いんだよぉぉ……」

多分椿が長年相川君から逃げ回っていたのは、こういった側面もあったからなのだろう。覚悟を決めたとは言え、辛いものは辛いのだと項垂れながらアイスティーのストローを啜っていた。

「まぁそんな訳で元◯玉理論だ。オラに力を分けてくれw 」



そんな訳で、梅雨入りして間もないのによく晴れた週末、私たちは現世の端と言われる地に降り立った。



「長閑な景色ねぇ~~♡♡♡」

普段からゴージャスな雰囲気の瑠美子さんは、窓の外を眺めている姿もゴージャスである。

「瑠美子さんも誘ったんだ♪」
「ああ、いつも暇そうにしてるからな。エネルギー補給源は一人でも多い方が良い」

身も蓋も無い言い方だけど、元◯玉理論で私たちと同じように連れて来られたらしい。


空港近くのレンタカーでミニバンを借り、椿の運転で2時間程車を走らせて、市街地のメルヘンな建物の前で手を振る女性を車に乗せた。

「夏美ねぇちゃん♡♡♡」
「椿ちゃ~~ん♡♡ 久しぶり~~♡♡♡」

こちらに向かって手を振っていたのは、この近くに嫁いだ桜さんのお孫さんであり、椿のお父さんたちの従姉妹である夏美さんだ。襲名式典で見たことがあるお顔である。やはり例に漏れず、見た目二十代前半なのにアラフィフらしい。

「急にガイドお願いしてごめんね」
「良いのよぅ♡♡ じゃ、出発しましょ♡♡♡」

夏美さんの掛け声で車は出発し、暫く山道を走った。途中夏美さんに言われて車を止め、若返りの湧き水を飲んだ。三杯飲んだら死ぬまで若返るそうだ。

「ん~~っ♡♡♡ 冷たくて美味しい~~ッッ♡♡♡」

三杯は流石に飲めなかったけど、体に沁みる美味しい湧き水だった♡♡♡ 


「でも、なんで急に参拝しに来たの?」

椿が運転しながらかくかくしかじかと説明すると、夏美さんはどこか納得したような顔をした。

「相川君のお母さんって、神職の一族出身でしょ?」
「はい、そう聞いてます」
「近々大きなお役目を担うから、その前に禊をして欲しかったみたいね」
「お役目……ですか?」
「悪魔の断末魔が聞こえるのよ。だからこれから目に見える形で世界は荒れると思う。それももうすぐ終わるんだけど、それまで起こる出来事に惑わされないで、なんとか踏ん張って欲しいんですって」
「あぁぁ~~……荷が重い……」

椿が運転しながらぼやいていた。やがて湖が見えて、三途の川と呼ばれる川を渡り、硫黄の香り漂うお寺の駐車場に着いた。

「おっふw 」
「ここから一気に空気が変わるから、気を付けてね~~?♡♡♡」

車を出た途端、椿は苦しそうな声を出し、夏美さんは怖いことを言った。どう気を付けるのか一般人の私たちには分からないのだけど、とにかく私たちはお寺に向かった。


「イタコや……イタコがおる……」
「お仕事の邪魔しないのッッ」

木造の建物の入り口を覗き込む椿を嗜める夏美さん。チラッと中を見たら、中年の男性がお婆さんと向き合っていた。

そこからすぐの掘立小屋に男女で分かれて入り、中の温泉に浸かって禊ぎをした。

「潔斎も温泉で出来たら良いのになぁ~~…」
「気持ちは分かるけどw 」

椿と夏美さんにしか分からない苦労話を聞きながらさっとお湯に浸かった。本堂や地蔵殿でお参りをして、みんなで硫黄の匂いをプンプンさせながらゴツゴツした岩場を歩き、積み石や菩薩像、風車の並ぶ場所を通った。

「ここで魂の浄化をするのよ」
「へぇ~~、だからめっちゃ集まってんのか……」
「ちょっとぉ!?怖いこと言わないでよッッ!!」

椿の呟きを聞いて怖がる瑠美子さん。ここに集まる魂は、いわゆる成仏を求めてやって来るのだそうだ。

「子供たちが早く上に上がれるように、手伝ってあげましょう……」

そう言って夏美さんは積み石に拾った石を重ねた。夏美さんを真似て、私たちも石を積みながら歩いた。



「うわぁ~~…♡♡ 綺麗な色だね~~♡♡♡」
「そりゃ極楽の名がつくくらいだからね~~♡♡♡」

ゴツゴツとした岩場を歩いていたら、やがてエメラルドブルーの湖に辿り着いた。慰霊塔にお祈りをして、ほとりを歩きながら景色を眺めた。

「生と死について、色々と考えたくなる場所ですね……」
「そうねぇ……」

誰にともなく呟いた言葉に、瑠美子さんが応えてくれた。

「なぁに、人間寿命が来るまでは死なないんだから、思いっ切り今世を楽しもうぜ♪」

ちょっとしんどそうな椿が空元気でそう言った。

「てか大丈夫?w 私のエネルギー吸う?」
「まだ大丈夫……まだ行ける!!行けるんじゃあぁぁ!!!」

吠えながら歩く椿に夏美さんが苦笑いした後、お経?を唱えて椿の背中を叩いていた。

「ごめんね椿ちゃん……僕の都合に付き合わせて……」
「大丈夫だ……何しろ私の仕事は仲介人だからな……これも想定の範囲内や……」

相川君が心配そうに椿を覗き込み、椿は空元気のサムズアップをして見せていた。




地獄巡りをした後、駐車場の側にある食堂でお昼をいただいた。

「こういうところのラーメンは何故美味いのか……」
「分かる~~♡♡ 美味しいよね~~♡♡♡」

私と蓮はラーメンと山菜そばを蓮と半分こして食べた。

「カレー美味っ!?♡♡♡」
「え?どれどれ……え!?うっっま!!」

相川君と椿がカレー美味いと叫んでいた。私たちも一口貰ったけど、めっちゃ美味しかった♡♡♡



「いやぁ~~……久しぶりにヤバかったなぁ~~w 」

車に乗って来た道を運転する椿は、すっかり元気になった声でそう言った。

「ねぇ……まさか着いて来てるとか無いわよねぇ……」
「そもそもみんな救われたくてあの場所に集まってるんだから、まず着いては来ないだろw 」
「何なら行きのあなた達の方が憑いてたもんねぇw 」
「ギャーーーーッッ!!!やめてぇぇーーーッッ!!?」

瑠美子さんは怖がりなのか、夏美さんの話にビビっていたw

「しっかし夏美ねぇちゃんはよく此処のガイドが出来るな……2、3体ならともかく、流石に3桁はキツいわ……」
「ささささ3桁ですってぇぇ~~~ッッ!!?」
「あはははw ホラ、彼方もしょっちゅう私の顔見てるから今さら憑かないんじゃない?w 毎日のように顔見てたら鹿だって『あ、コイツ鹿せんべい持ってない奴だな…』って思うでしょw 」
「鹿せんべいてw 」

分かるような分からんような例え話をされ、山道を抜けて市街地を走った。やがて一軒の家の前に停まると、夏美さんは車を降りた。

「ねぇちゃん今日はありがとうな♡♡♡」
「良いよ~~♡♡ また遊びに来てよ♡♡♡」
「ん~~……んふふふw じゃ、またな~~♡♡♡」

椿は誤魔化すように笑って、夏美さんと別れた。

 

「イタコの降霊術とか見てみたかったなぁ~~……」
「何だ?南は話したい故人がいるのか?」
「そういうわけじゃないけど……一回生で見てみたいじゃん?」
「言ってくれれば私がやってやるよw 」
「やめてったらぁぁーーーッッ!!」

車の中の私たちの会話に、瑠美子さんが悲鳴を上げた。

「亡くなった人には次のステージがあるんだから、あんまり執着しない方が良いんだよ……」
「まるで見てきたみたいな言い方だね」
「そりゃ~~……死にかけたこともあるからなw 」
「はぁ!?初耳なんですけど!?」
「あれ?言ったことなかったか?因みに亜耶も一緒に死にかけたぞ?w 」
 
椿の話はなかなかに衝撃だった。

件のご実家は呪術師の家系なのだが、血筋だけでは受け継げるものに限りがあるということで、感覚を研ぎ澄ませる為にも、一族の者は十歳になったら不意打ちで二週間森の中に放り出されるそうだ。だから十歳の誕生日からいつその日が来ても良いように、こっそりサバイバルナイフを携帯するのだと言っていた。

「え!?じゃあ何食って生きてたの!?」
「川魚とか、野草とか、木の皮とかだな」
「ヒィィ~~~!!?」
「言っても子供だから狩もろくに出来なくてなぁ~~……一応小柄な動物なら捌けるんだが……」
「イヤァァーー~~ッッ!!!」
「瑠美子うるせぇw で、あと三日で迎えが来るって日に、二人揃って川に流されてなぁ~~……その時に臨死体験してるんだわw 」
「え゛え゛ッッ!!?」
「幸いにも流されたのは一瞬だったけどな~~。で、焚き火で凌いで生き延びたってワケだw 」

うわぁ……仲が良いとは思ってたけど、共に死にかけた仲だったとはw どおりで今を全力で生きてる訳だ。

「で、死後の世界ってどんな感じだったの?」
「全てが自由な世界だよ。自分の大元が一つの完全な存在だったことを思い出した。だから今は別々の人間として生きてる私も、シロウも、南も、蓮も、瑠美子も、元々は一つの大きなエネルギーなんだよ。そこから分裂して、色んな星で生まれたりまた戻ったりを繰り返して、今この地球でその極みを体験してるんだ」

椿の話を聞きながら、なんとなく蓮と同じ魂だと感じていた理由を理解した。

「ちょっと待って!?じゃあ何で長いこと僕の気持ちを受け入れてくれなかったの!?大元が同じならもっと早くに受け入れてくれても良かったんじゃないの!?」
「うっせぇな……それでも嫌なもんは嫌やねん!!」
「ひどいよぉぉ~~~!!」

過去を蒸し返す相川君の叫び声が車内に響いた。

「因みに亜耶は色んな星を巡ったらしいw 」
「へぇ~~!!どんな感じだったって?」
「月の裏側に宇宙人がいるのはマジって言ってたな……」
「おもしろ~~w 」

臨死体験の話を聞いているうちに、車は渓流沿いのホテルに到着した。




「わ~~い♡♡ 広い~~♡♡♡」
「なかなか面白いお部屋ねぇ~~♡♡♡」

全二室のスイートルームには、部屋の壁面に本物の苔が飾られており、森の中をイメージした木が壁際に並んでいる。半露天の客室露天風呂は三人で入ってもゆとりのある大きさだ。今日は女子三人でこの部屋に泊まるのだ♡♡♡

「お友達とお泊まりするの初めて~~♡♡♡」
「瑠美子……お前マジで友達いねぇんだな……」
「うっさいわね!!」
「何で瑠美子さんには友達がいないんだろう……良い人なのに……」

単純に疑問をぶつけてみると、瑠美子さんは唇を尖らせた。

「私が清四郎の婚約者だったっていうのが、気に入らない子ばっかりだったんでしょッッ!?」
「え?そんなに相川君って人気?あったんですか?」
「そりゃ、最高の嫁ぎ先だって女の子たちは言ってたわ」
「へぇ~~……あの相川君がねぇ……」
「一応清四郎の名誉のために言っておくけど、ちょっと前までは完璧貴公子って言われてたんだからね?w 」
「……ああ、そう言えば……」

客室露天風呂は後のお楽しみに取っておこうと、私たちは大浴場に向かった。


「大浴場もサイッコーーーッッ!!♡♡♡」

渓流沿いの大浴場でのんびりしながら、三人でお喋りした。

「実は本日二回目の温泉なんだけどな♪」
「あのお風呂も良かった♡♡♡ 掘立小屋には吃驚したけどw 」
「硫黄の匂いも凄かったわよねw 」

風呂上がりにロビーでリンゴジュースを頂き、部屋でゆっくり寛いでから夕食のフレンチレストランに向かったのだった♡♡♡





ーーーーーーー


「佐久間君……部屋のお風呂にでも入る?」
「相川と……?二人きりで……?」

俺たちは気まずい沈黙の後、取り敢えず大浴場に向かった。


チーム女子が三人でスイートルームに泊まり、俺と相川は半露天風呂付きツインルームに泊まる。いつものようにカップル同士同室じゃないのかと尋ねたら

「カップルで部屋割りしたら瑠美子が一人ぼっちになるだろ?」

と、ご尤もな返しをされた。

「あ~~あ……今日はエッチお預けかぁ~~……」
「温泉でそんな話するなよw ……ところで君たち、どれくらいの頻度でしてるの?」
「そんな話するなよって言ったばっかだろw 殆ど毎日です♡♡♡」
「羨ましい……」
「あんまり椿の性事情は聞きたくないけど……お前のとこは?」
「普段は週一……かな……?」
「えっ!?少なくねぇ!?」
「……だよね……だって椿ちゃん、未だに僕の息子のこと怖がるんだよ!?挿れちゃったらヨガってくれるのに……」
「おっとそれ以上言うなよ!?聞きたくねぇ……」
「いや、聞けよw 椿ちゃん寝付きが異様に良いから、誘おうと思った時には既に寝てるんだよね……旅行の時は比較的受け入れてくれるから、今日もチャンスだと思ってたのに……」
「オイw そもそもお前のお母さんの指示で来たんだろw そういう下心を見抜かれて、お母さんが瑠美子さんを投入したんじゃねーの?w 」
「え゛……何故か羞恥心が……」

途端に恥じらう相川を見て、南が母さんと赤裸々な話をする度に感じる羞恥心を思い出した……。

「でも……心は信じられないくらい満たされてるんだ……♡♡♡ だから大きな不満は無いんだけど……流石にもうちょっと頻繁にシたいなぁ……♡♡♡」
「そーっすか……」

亜耶がよく「身内のエロはキツい」と言っていたけど、今さらその気持ちが分かってしまった……。




瑠美子さんの希望で夕食はフレンチレストランでいただいた。

ノンアルコールのシャンパンと共に見た目も楽しく繊細な味付けの料理が運ばれ、舌が肥えた瑠美子さんも美味しいと感動していた。途中で出されたりんごのパンが美味しくて、南は無限に食べれると言いながらパクパク食べていた。

「この前のお祭り、大成功したんですってね♡♡ 私も行けば良かったかな~~?」
「おお、瑠美子みたいなアウトドア苦手そうなお嬢さんにも是非お勧めしたいんだ♡♡♡ フリーエネルギーの導入で想像よりも快適に楽しめるんだぜ?♡♡♡」
「うん、そうだね♡♡ 私のとこもホットキャビン要らずだったし、持ち運ぶ荷物が少なくて済むのはありがたいよ♡♡♡」

オイルを拭き取るホットタオルも、空調と同じように範囲と温度、湿度を調整すれば、ホットキャビンが無くても保管出来るのだ。あのボックスだけでも早急に実用化されれば、助かる人がめちゃくちゃいそうだけど……

「実用化を急ぎたいけど、焦っちゃ駄目なんだろうね……」
「まあそこは、エコビレッジのメンツとエリックさんたち次第だろうなぁ~~……まだまだ命を狙われる危険もあるだろうし……」
「夏美さんも何とか踏ん張ってって言ってたしね……」

新しい文明はもう始まっているらしいのだが、それが不都合な支配者層が今大暴れしていて、それは断末魔らしいけど、やっぱり色んなニュースを見る度に憂鬱になってしまう……。

「あとさ……これ見て?」

そう言って、相川は紐を通した手作りのペンダントトップを見せてきた。

「緑に光ってない?」
「おお……後で私のも見てみよう!」

何でも祭り会場の村の近くで出会った神様から貰った石だそうだ。強力な魔除けらしい。

「単純にパワーが強くなってる……私たちのエネルギーがリセットされたことが関係してるのかもな」

今日行った霊山は、エネルギーをリセットして、軽やかになる場所でもあるそうだ。

「私たちは大丈夫だ。あっちからもこっちからも護りと応援が来ているからな♡♡♡ 焦ることも不安になることもない。私たちは、ただ今を楽しめば良いのさ♪」

椿に大丈夫と言われると、本当に大丈夫な気がしてくるから不思議だ。

「という訳で瑠美子、シードルを注文してくれ♪」
「え?私お酒飲めないわよ?」
「何だとぉぉ!?」
「瑠美子さん!注文しちゃダメだからね!?」

三人のやり取りを黙って見守っていた南が一瞬期待に満ちた目をしていたことを、俺は見逃さなかった……



「ああ~~…南とエッチしたい……」
「うるさいなぁ!?僕までムラムラしてくるからやめてよね!?」
「だって最早セックスって言うより生活様式なんだもん……」
「クッソ羨ましいんだよぉぉ~~!!」

俺は丸めた掛け布団を南に見立てて抱き付き、切なくてもどかしい夜を過ごしたのだった……



「ビュッフェって殆ど経験したことがないけど、なかなか楽しいわね♪」
「一緒にビュッフェ行ってくれる友達がいなかったもんなぁ……」
「うっさいわね!!」

朝食ビュッフェに目を輝かせる瑠美子さんに微笑ましい気持ちになりながら席に着くと、昨日相川が見せてきた石と同じものを椿も見せてきた。

「こっちは青色に光ってた……シロウの石も見せてくれ」
「ああ、うん……」

相川が緑に光る石を見せると……

『おお~~い!!ワシの声聞こえるじゃろ~~?♡♡♡』

石と石の間に爺さんの顔が現れた。


「ヒィィ!!幽霊ッッ!?」

瑠美子さんが小さく悲鳴をあげると、爺さんはこちらに向かって手を振った。

「何ひょっこり出て来てんだよジジイw 」
『なんじゃとぉぉ!?相変わらず失礼な小娘やな!?』
「ちょw ココホテルの朝食会場だから大声出すなよw 」
『朝食ぅ?♡♡ もしかして、びゅっふぇってヤツかぁ~~!?♡♡♡』

白髪を一纏めに結った爺さんは、ビュッフェと言いながら目を輝かせた。

「だっ……誰ッッ!?」
「わぁ~~♡♡ お爺ちゃんだぁ~~♡♡♡」

突然現れた爺さんに瑠美子さんは驚き、南は興味深そうな顔をしていた。

『またびゅっふぇに行きたいなぁ~~♡♡♡』
「それよりさっさと本題に入れw 何で急に現れたんだ?」
『そら、お前たちのエネルギーが整ったからやろ?これからはその気になれば、ワシといつでもお喋り出来るんやぞ?♡♡♡ 嬉しいやろ?♡♡♡』

爺さんがそう言った途端、椿は石をポケットに隠し、爺さんの映像がブツッ…と切れた。

「椿ちゃん……あんまり意地悪しないであげて……」
「しゃ~~ねぇな~~w 」

再び石を翳すと、現れた爺さんが憤慨していた。

『小娘キサマーーーッッ!!ワシで遊ぶとは何事じゃあぁぁーーーーッッ!!?』
「うるせぇw 用件があるならさっさと言えw 」
『おお、そうじゃ!!あのな、近々お前たちにとってショックな出来事が起きるんやけど、心を乱したらあかんぞ?なんとか踏ん張って乗り越えてくれ!!』
「え!?なになに?怖いんだけど!?」

ビビリな瑠美子さんは物凄く怖がっていたけど、椿と相川は何か知っているのか、腹を括ったような表情をしていた。俺と南は不安な気持ちを誤魔化すように、お互いの手をギュッと握った。

『なーに!大丈夫や♪お前たちには虹色の龍神が付いとるし、猫仙人も付いとるし、ワシだって付いとるからな!!お前たちはどーーんと構えとればええんじゃ♪』
「亜耶とRYOも大丈夫なんだろうな?」
『大丈夫、大丈夫♪取り敢えずそれだけ伝えたかったんじゃ』
「そうか……教えてくれてありがとうな」
「またゆっくりお話ししましょう」
『またいつでも呼んでくれ!!じゃ~~の♡♡♡』

爺さんがいなくなると、二人の石の光が弱くなった。

「相変わらず弄り甲斐のあるジジイだったなw 」
「優しくしてあげなよ……」

不安を払拭するように軽口を言い合う椿と相川。俺たちは不安な気持ちを抱えながら食事をした。



朝食を終えてチェックアウトをした後、渓流ドライブに出かけた。

「うわぁ~~もうず~~っと絶景だよ~~♡♡♡」
「癒されるわねぇ~~♡♡♡」

窓を全開にして渓流の眺めを楽しむ南♡♡♡ 途中駐車場に車を停めて、渓流の遊歩道を歩いた。渓流沿いを歩いていると、色々な滝に遭遇する。マイナスイオンにめちゃくちゃ癒されながら散策した。



「おお~~!!♡♡♡ デッカい湖~~♡♡♡」

渓流沿いの道を走っていたら、やがて湖に突き当たった。湖沿いの道を走り、パワースポットで有名な神社に辿り着いた。

「厳かねぇ~~♡♡♡」
「おごそっっ!!」
「なんて?」

龍が巻き付く本殿に辿り着き、椿が短い祝詞を奏上した後、続いて参拝した。

「ここで動画や写真を撮ると、結構不思議なものが映るぜ♡♡♡」
「いちいち怖がらせないでよ!?」

まさかと思って試しに何ヶ所か写真を撮ってみたら、青色の光の筋が写っていた。念のため椿に聞いてみると

「おっ!!龍の子どもだな。楽しそうに遊んでるだけだから心配するな」

と返された。急な階段を登って奥の院にも参拝し、その後は有名な彫刻家の銅像が立つ湖畔を散策した。




「ヒメマスうまぁぁ~~い♡♡♡」
「シャケによく似た味なのねぇ♡♡♡」

ヒメマスの親子丼と天丼を南と分け合って食べたのだが、ヒメマスのサイズが思ったよりデカくて吃驚した。

「椿ちゃんまたラーメンなの?」
「こういうとこのラーメンは美味いんだってw ヒメマスはシロウの貰えば良いしな♡♡♡」
「そんな……♡♡ あ~~んされたいなんて……♡♡♡」
「言ってねぇw 」
 
椿はニボシのラーメンを美味いと言って食べていた。

「瑠美子さん、焼き魚の食べ方上手い~~♡♡♡」

ヒメマスの塩焼き定食を食べていた瑠美子さんを尊敬の眼差しで見つめる南。瑠美子さんは食べ方もそうだが、良家のお嬢様らしく立ち振る舞いが綺麗だ。

「たっ…大したことじゃないわよ……」
「照れんなよ♡♡♡」
「うっ……うるさいわねッッ!?」

ツンデレの気があるのだろうか。椿に揶揄われた瑠美子さんは、顔を真っ赤にしていた。



歩いて遊覧船乗り場に行き、船に乗った。

「この湖も水が綺麗ねぇ~~♡♡♡」

昨日霊山で見た湖も綺麗だったけど、この湖も太陽の光が当たるとなかなか綺麗なブルーになる。雨の多い時期にこんな景色を見れたことを晴れ女に感謝しつつ、湖の景色を眺めた。



「見て見て~~♡♡ ブルーのソフトクリームだよ♡♡♡」

湖沿いのドライブの途中、道の駅で買ったソフトクリームを嬉しそうに見せる南♡♡♡ 分け合って食べながら青く染まった舌をペロッと出して見せてきた時は、思わずムラついてしまった。
道の駅には展示室もあり、湖やヒメマスについて詳しく説明されていた。



「味わい深ぇぇ~~!!♡♡♡」

山道を進んで暫くした所にある、廃校を利用したカフェに行った。オープンテラスの近くには川が流れており、校庭には遊具が幾つかあった。校内を見て回ることが出来、教室や廊下の展示品などを見て回りながら、何故か懐かしい気持ちになった。

「それは先祖の誰かの記憶だろうな」
「先祖……?」
「私たちの細胞には、全ての先祖の記憶が刻まれてるらしい。自分が生きた時代じゃなくてもノスタルジーを感じたりするだろ?」

椿の話を、成る程と思いながら聞いた。

体育館に木琴が二台置いてあり、椿と相川がセッションし始めた。途中で瑠美子さんにも代わって懐かしい音色を奏でていた。



「今度は夏祭りの時に来たいわね♡♡♡」
「おっ!♡♡♡ それは良いな♡♡♡ ってことでシロウ、金に物言わせてプレミアム観覧席のチケット手配してくれ♡♡♡」
「言い方ァァ!!?」

国内トップクラスの祭りを見に行こうと盛り上がりながら、車は空港に到着した。

「やっぱり自分の故郷に祭りがあるって、大きな生き甲斐になるよね!!♡♡♡」
「誇りにもなるしね♡♡♡」
「今度は小規模のお祭りもしてみたいよね♡♡♡」

空港内のカフェで飛行機を待ちながら、次の祭りをどうしようかという話で盛り上がり、それぞれのアイデアを披露し合った。


不思議な体験をしつつ、充足感に満たされた旅も終わり、無事家に帰ったのだが、帰宅するなりお互い発情してしまい、その夜はどこまでも甘く、情熱的に交わり合ったのだった♡♡

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