義母の連れ子と結婚したい♡ 追いかけて追いかけて、やっと捕まえた義姉と俺のイチャラブ日記♡

東山 庭子

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新しい技術と新しい事業、ついでに周遊旅行編

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「免許取得~~♡♡♡」
「やったね♡♡♡」

大学に通いながら地道に通っていた自動車学校。中型バイクの免許を持っていた私たちは学科の免除などもあり、比較的スムーズに取得出来た♡♡♡ 

相変わらず椿のストーン効果が覿面に効いていて、私も蓮もアレな先輩に絡まれることも無くなり、順調に愛を育んでいる♡♡♡



……そんなある日、SNSに衝撃的なニュースが流れて来た。

『エコビレッジビルダー山口英雄氏、銃撃される。自身の村でイベントの最中に』


「椿!!ニュース見た!?」
『ああ、見たよ。安心しろ、山口さんは擦り傷だけでピンピンしてるらしい』

椿が内藤さんに確認したところ、銃弾が胸に仕舞っていたナイフに当たり、一命を取り留めたそうだ。

『ジジイが言ってたショックな出来事ってこのことだったのかもな。まぁジジイも大丈夫って言ってたし、これ以上危険なことは起こらないだろう。南たちも平常心でな』


山口さんと直接お話ししたことは無いけど、内藤さんや門脇さん、エリックさんやカイトさんの話を聞く限り、愛情深くて優しい人だと認識している。そんな人の命を平気で奪おうとするなんて……

「……許せない……」
「南……気持ちは分かるけど、平常心だってあの爺さんも言ってただろ?必要以上に怖がるのも良くないけど、腹を立てるのも良くない……」
「だって!!銃撃だよ!?もしこれが亜耶とか椿だったら……蓮だったら!!私復讐の鬼になるよ!?」
「俺だってそうだよ!!でも南には鬼になって欲しくない……きっとあの爺さんが言いたかったのは、奴等と同じレベルに堕ちるなってことも含まれてるんだ……」
「蓮……ゔぅぅ~~……」

やり場の無い怒りを感じながら、蓮の胸に顔を埋めた。


ところがこの事件が切っ掛けで、フリーエネルギーの存在がSNSで拡散され始めた。夢のフリーエネルギーの実用化が既に為されている。その事実が明るみに出たことで、世界中の人々に希望を齎したのだ。

そしてこの出来事が、相川君の事業を大きく飛躍させることになる。


「シロウの事業が結構大きな会社と業務提携することになってな。その会社の所在地が神が降り立ったという伝説がある土地なんだが、神様に挨拶行けって圧力が掛かってなw この際視察も兼ねた旅行をしてやろうと思ってるんだが、南たちも来ないか?」

思いの外明るい声に後押しされて、私たちは夏休みが始まってすぐに天孫降臨の舞台を旅することになったのだった。




「まぁそんな訳で強力な守りの石の力が発動して、フリーエネルギー産業関係者への呪詛の類は、全てそのまま彼方側に返って行くようになったそうだw 山口さんにはかなりやり手の呪術師がついてたんだな♪」

行きの飛行機の中で、内藤さんから聞いた話をする椿。この半月ほどで起こった不審なニュースは全て彼方側の断末魔らしく、今世界のパワーバランスが、まるでオセロのように一気にひっくり返っているそうだ。

「開発チームや山口さん、出資者のエリックさんたちの意向で特許は取得しない方向で進めるそうだ。誰かが権利を所有しないことで、誰もが自由にフリーエネルギーを使えるようにしたいんだって♪」

これからはエネルギーの奪い合いが無くなるのだと嬉しそうに話す相川君。特許を取らないこと自体の良し悪しは私には分からないけど、みんなが安価でクリーンなエネルギーを使えるようになることには全力で賛成したい。

今回は相川君の事業である空き家再生プロジェクトの一環として、商店街の再生事業を手掛けるそうだ。電気やガスに代わるフリーエネルギーを導入することで、入居費用が大幅に抑えられるとのことだ。今回は私と蓮、七海と森川君の六人で参拝と視察を兼ねた周遊の旅をすることになった。



「……うんざりするくらいパネルが敷き詰められてるな……」
「毎年クソ暑いワケだよね~~……」
「近いうちに引っこ抜かれるだろうよ……」

空港まで迎えに来てくれた提携会社の社員さん、高原さんの運転で移動し、忌々しいパネルまみれのエリアの道を通り抜けた。これらもフリーエネルギーの普及で淘汰されるのだろうと考えながら、失われた自然のことを思うと胸が痛んだ。



有名な神社に到着した私たちは、高原さんに続いて鳥居を潜り抜け、石碑に一礼した。

「力つっっええなぁ~~w 」

参道を歩きながら感嘆の声をあげる椿。ここに生えている木々は全て御神木クラスの木々だそうだ。椿の祝詞を聞きながら拝殿に手を合わせて、もう誰も危ない目に遭いませんように……とお祈りした。

「これが鎮石かぁ~~……」
「国土を護ってくれてるんだな……」

不思議なことに、鎮石の前に立っていると、最近感じていた怒りや不安が薄れて凪いた気持ちになっていった。流石鎮石……と思いながら手を合わせた。

巨大な御神木に驚きながら歩いていると、その近くに、寄り添うように立つ夫婦杉があった。

「この杉の周りを手を繋いで三回回ると、良縁成就するそうですよ♡」
「やろう!!南ッッ!!」
「回ろう椿ちゃんッッ!!」
「七海!!一緒に回ってくれッッ!!」

高原さんの言葉に乗せられた私たちは手を繋いで、夫婦杉の周りを三回回った。回り終わった時に、木の隙間から日の光りが降り注ぎ、何となく神様に応援されているような気がした。



「ここは個人的に国内トップクラスのパワースポットだと思う」

椿曰く、強い浄化のエネルギーに満ちているらしい。

「浄化されると、どうなるんだ?」
「憑いてた変なのが剥がれて、余計なトラブルに巻き込まれにくくなるってことだw 」

椿がニヤッと笑うと、森川君は苦虫を噛み潰したような顔をした。私たちは神社の近くにある峡谷に移動し、絶景を眺めながら遊歩道を歩いた。

「ここは撮った写真を待ち受けにするだけでも浄化されるからな」

みんなで椿にお勧めされた場所の写真を何枚か撮りながら歩いた。

予約していたボートに二人ずつ乗って、浄化の滝を下から眺めた。

「すご~~い♡♡♡」
「風が爽やかだね~~♡♡♡」

暑い中汗だくでボートを漕いだ甲斐があって、マイナスイオンの恩恵をふんだんに得ることが出来た♡♡♡



「お待ちしておりました♡」

高級旅館で出迎えてくれたのは、今回相川君と事業提携する会社の社長だ。全十二室の超高級旅館は広大な敷地の中にあり、自然豊かな敷地を通ってそれぞれの部屋に案内された。

「お参りお疲れ様です。是非ゆっくりお寛ぎ下さい」

専属のスタッフさんに案内された部屋に、神宮参拝の時泊まった宿以来の衝撃を受けた。純和風の離れの戸を開けると、美しい庭が見える囲炉裏の和室がドーンとお迎えしてくれた。良質なスピーカーからは癒しの音楽が絶えず流れていて、冷蔵庫の中にはぎっしりとドリンクが入っていた。ミニバーコーナーに置いてあるネスプッレソの種類も豊富だし、コーヒーミルが何故か石臼だ。襖を開けるとムーディーなベッドルームがあり、反対側のトイレには手水鉢がある。高級ブランドのアメニティが揃うパウダールームの先には内湯、さらに奥には大きな露天風呂があった。

「贅の極み……」
「サービスの暴力……」

私たちは呆然としながらめっちゃ美味いウェルカムスイーツをいただいた。七海と森川君は同じような間取りの隣の棟で、さらにテラスもあるそうだ。相川君と椿の部屋はフロント近くにある、さらに数ランク上のお部屋だそうだ。今回のビジネスに賭ける並々ならぬ思いと、ワンチャン椿のお父さんと繋がりたいという思いが透けて見えた。椿は相川君のことを上級国民様と揶揄するけど、お父さんが本家の御当主になった時点で、椿もまた上級国民なのだ。……と言うと怒るから言わないけど……。そんな訳で、夕食はお部屋食なのだが、椿たちの部屋の広い囲炉裏でいただく予定である。


「貸切風呂もひっろいし……」
「横にはデッキとシアタールームもあるしね……」

竹林を眺めるプールのような露天風呂に、放心しながら浸かった。
お風呂から出た私たちは、三人で敷地内を散策した。

足湯のあるデッキやバーベキューも出来る広い庭園、スパテラスや川床庭園もあり、貸し切り温泉は他にも洞窟風呂など三種類ある。露天風呂のエリアにサウナ室もあった。

「これは一泊じゃ満喫し切れないね……」
「広過ぎるよね……」

広過ぎる敷地内を散策していたら、夕食の時間になった。



「椿たちの部屋すっごぉぉ~~い!!」
「選ばれしものの部屋って感じw 」
「やかましいw 」

広い囲炉裏の部屋には八人掛けのテーブルがあり、囲炉裏の部屋の窓を見下ろすと、そこから広い客室露天風呂が見えた。内湯も広く、洗い場の扉を開けると露天風呂に繋がる階段があった。シアタールームの横にはベッドルームがあり、大きな窓のおかげでどこからも美しい庭が見えていた。



「馬刺しうめぇぇ~~♡♡♡」
「黒毛和牛美味い♡♡♡」
「お鍋も美味しい~~♡♡♡」

私たちと社長の小野寺さん、秘書の高原さんで肉料理中心の和解石をいただき、社長は相川君、椿とビジネスの話を、私たちは高原さんとお料理の話などで盛り上がった。

「メインストリートの壁はAKITOに壁画の依頼をしていてね……」
「AKITO!?すご~~い!!♡♡ 私AKITOの大ファンなんですぅ~~!!♡♡♡」

社長の言葉に、七海が食い付いた。エコビレッジで暮らす壁画アーティストのAKITOは、なかなか人前に顔を出さないミステリアスな芸術家らしい。この前のまつまつ祭りの時にも顔を出さなかったみたいで、七海は大層ガッカリしていたのだった。

「AKITOは人に騒がれるのを嫌うから、会えるかどうか分からないよ?」
「そっかぁ~~……」
「もしかして、君も絵を描くのかい?」
「七海さんは、あのセレクトショップの壁画を描いた新進気鋭のアーティストですよ」
「なんと!?確か秋に個展を予定しているあのNANAMIさんかい!?」
「よくご存知ですね……」

相川君の説明を聞いた社長が身を乗り出した。

「実は私も絵を齧っていた頃があってね、顔馴染みの画廊も多いんだよ。うわぁ~~!!こんな所でNANAMIさんにお会い出来るとは!?♡♡♡」

すっかり興奮した様子の社長は、七海の連絡先を聞いていた。

「そうだ!!七海さんにも壁画の依頼をしたい!!例えばAKITOとNANAMIのコラボなんて、ワクワクしませんか!?♡♡♡」
「え~~!?すご~~い♡♡♡」

社長はスマホを取り出し誰かと電話をし始めた。暫く喋って、通話を切った社長は満遍の笑みでこちらを見た。

「AKITOからコラボOKいただきました♡♡♡」
「きゃ~~~!!♡♡♡ AKITOに会える~~♡♡♡♡」

大喜びする七海の隣で、複雑な顔をする森川君。おそらくAKITOが男性だから、本心では会ってほしくないのだろう。

「AKITOも以前から七海さんのことが気になってたみたいですよ♡♡♡」
「やだぁ~~嬉しい~~!!♡♡♡」

とんとん拍子で決まった七海の仕事に私も嬉しくなったけど、森川君の複雑な気持ちも何となく分かるのであった……。



夕食後、椿と二人で予約していたボディケアを受けた。セラピストさんの出身大学がK大学ということもあり、大学や講義の話で盛り上がった。

スッキリした身体で部屋に戻り、蓮と二人で客室露天風呂に入った。

「みんなすごいね~~……」
「それぞれ違う分野で輝いてるよね♡♡♡」
「私たちは私たちのペースで輝いていこうね♡♡♡」
「最高だよ南ぃぃ~~♡♡♡」

女神たちもこのまま進めば良いと言っていたし、私たちは私たちの道を歩んでいけば良いのだ♡♡♡

「あ…♡ ん…♡ あんまり揉まないで……♡♡♡」
「だって南のおっぱいは世界一触り心地良いんだもん……♡♡♡」

後ろからおっぱいを揉む蓮がムクムクしてきたことを、自分のお尻で悟った♡♡♡ 後ろを振り返って唇を啄んでいると、蓮の手がヌルヌルのお股に潜り込んできた♡♡♡

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ こんなトコでイかせようとしないでぇ……♡♡♡」
「だって……だってだってっ♡♡ こんなにも南が可愛くていやらしいんだもんっ♡♡♡ 南の可愛いアクメ顔見たくなっちゃったんだもんっ♡♡♡」

お湯の中でクリをクニュクニュと押し潰す蓮の動きに、堪らず腰を捻った♡♡♡

「あぁんっ♡ いやんっ♡ あっ…♡ あっ♡ イヤァ……♡♡♡」
「ホントはイヤじゃないくせにぃ~~…んお゛ッッ!?♡♡♡」

仕返しに蓮のおちんぽをギュッと握ると、蓮の身体がビクンと跳ねた♡♡♡ ゆっくり扱くと、蓮も負けじとクリを弄ってきた♡♡♡

「あぁん♡ あぁん♡ あぁん♡ あぁ~~んっ♡ ぁんぁん♡ あぁぁ~~んっ♡♡」
「ハァッ♡ ハァッ♡ ハァッ♡ お゛ッ♡ お゛ッ♡ お゛ッ♡ お゛ッッ♡♡」

お互い唇を貪り合いながら、どんどん高まっていった♡♡♡ 蓮が私を抱き抱えながら、湯船から立ち上がって縁に座らせると、私の足を開いてマンズリを始めた♡♡♡

「あぁぁんっ♡ こんなのすぐイッちゃうよぉ~~♡♡♡ あ゛ッッ♡♡ あ゛ッッ♡♡ もぉダメもぉダメぇぇーー~~ッッ!!♡♡♡♡ あ゛ああぁぁぁいぐぅぅーー~~ッッ!!♡♡♡♡♡」
「ハァッ♡ ハァッ♡ ハァッ♡ あ゛あぁぁ俺もいぐぅぅ~~~出るぅぅーー~~ッッ!!♡♡♡♡ お゛おぉぉッッ!!♡♡♡♡♡」

私が絶頂した瞬間、蓮が私のお腹に放った♡♡♡ この精子がもし膣内に放たれたらと想像しただけで追いアクメしてしまい、激しく痙攣しながら蓮に抱き付いたのだった……♡♡♡



「はぁぁん♡ あはぁぁん♡ あぁぁんっ♡ イイよぉぉ~~おまんこイイ~~ッッ♡♡♡ 」
「俺もイイよぉ~~ッッ♡♡♡ あ゛あぁぁ脳みそ溶けるぅぅ~~~ッッ♡♡♡」

二回目はベッドで、正常位で致した♡♡♡ 今日も蓮の腰使いは絶好調だ♡♡♡ 

「あ゛あぁああぁぁぁ気持ちいいよぉぉ~~♡♡♡ めちゃくちゃ気持ちいい~~ッッ!!♡♡♡♡ いっぱいいっぱい気持ち良くしてくれてありがとぉ~~♡♡♡♡」
「俺だって超超超超気持ちいいよぉぉ~~~!!♡♡♡♡ ありがとね南ッッ♡♡♡ 今日もおまんこ許してくれてありがとう~~ッッ!!♡♡♡♡」
「そんなの当たり前だよぉぉ~~!!♡♡♡♡ 大大大好きな旦那様だもんッッ!!♡♡♡ 私のおまんこは蓮のモノだよぉ~~?♡♡♡♡」
「超うれじぃーー~~ッッ!!♡♡♡♡」

蓮は興奮し過ぎて歯止めが効かなくなったのか、そこからは思いっ切り種付けプレスされてしまった♡♡♡




「はぁ~~……♡♡♡ めちゃくちゃに犯されちゃった……♡♡♡」
「申し訳ございません……♡♡♡」
「ねぇ~~……そう言えば蓮って、衝動のままに生セックスってシたことないよね?」
「えっ!?……まあ、そうだね……」
「私のこと、孕ませたくないの?」

何となくそう聞いてみると、蓮は心底不本意という顔をした。

「そんなワケねぇだろッッ!!?俺は南に種付けする時は、特別な日に特別な場所でって決めてるのッッ!!♡♡♡ そんでその日は南と二人で話し合って決めるのッッ!!♡♡♡」
「蓮~~♡♡♡ 世界一カッコいいよぉぉ~~♡♡♡♡」
「南ぃぃ~~♡♡♡ 世界一大切な南だから、大切に愛を育みたいんだよぉ~~♡♡♡♡」
「超嬉しい~~~♡♡♡♡」

バカップル丸出しの私たちは、そこからさらに盛り上がり、三回目も濃厚なセックスを致してしまった♡♡♡




朝食は蓮と二人で、お部屋食をいただいた。洋食の朝食は卵料理の調理方法が選べて、私はオムレツ、蓮はスクランブルエッグを選んだ。

「フレンチトーストうまぁ~~い♡♡♡」
「このジュースうっま!!」

朝食後、部屋でまったりしていたら出発の時間になった。昨日に引き続き高原さんの運転で商店街の視察に向かった。



市街地から少し外れた場所にある商店街は、公道を挟んで建物が向かい合う昔ながらの地方の商店街といった感じで、お世辞にも賑わっているとは言えない雰囲気だったが、雑多な雰囲気は個人的に好みだった。

「近くに大型スーパーが出来て15年ほど経ちますが、やっぱり買い物客はそちらに流れてしまってねぇ……」

町内会長さんに挨拶をして、相川君と社長、七海は町内会長とビジネスの話に集中していた。こうして真剣な顔を見ていると、相川君が少し前まで完璧貴公子と言われていたのも納得である。私たちは高原さんの案内で近くを散策した。


「駅も近くていい場所ですねぇ~~♡♡♡」
「市街地のようなアーケードの商店街ではありませんが、こういう景色こそ残していきたいですよね」

高原さんは、社員全員フリーエネルギーに期待していると話してくれた。会社が土地を丸ごと買い取るのではなく、地域住民と共生していくことで、子や孫世代の人たちも戻って来て欲しい、また新しい住民も増えて欲しいとのことだった。

「決して大きく利益をあげる仕事ではありませんが、これからの色々な可能性にワクワクしてるんです♡♡♡」

高原さんは、心から仕事が楽しくて仕方ないといった表情をしていた。

「ですから……こういったお仕事をさせていただけて、社長には感謝してるんです……♡」
「高原さん……もしかして、社長にホの字ですか?」
「ホの字てw 」

椿のツッコミに、顔を真っ赤にする高原さん。スーツが似合うイケメンの赤面って可愛いな♡♡♡

「……ハイ……♡」
「わぁお!!♡ じゃあ昨日一晩同じ部屋で色々と大変だったんじゃないですか?♡♡♡」
「えっと……その……♡♡♡」
「ヨシ!立ち話もなんだし、ちょっとそこの喫茶店に入ろう!」

アットホームなカフェに入り、コーヒーや紅茶を注文して、私と椿が詰め寄ると、高原さんは顔を手で覆い隠してしまった♡

「あんまりいじめるんじゃない……」
「高原さんが可哀想だよ……」

蓮と森川君に嗜められたけど、この手の興味は止められないw

「あの……私……昨日……社長と……♡♡♡」
「社長とぉぉ~~??♡♡♡」
「致してしまいましたッッ!!♡♡♡」

高原さんの大声に、隣の席の奥様がビクッ!となっていた。

「社長やるねぇ~~♡」
「それで……あの、プロポーズしてくれて……♡♡♡」
「社長独身だったんだ!?」
「五年前に……離婚されてます……」

プロポーズという言葉で大体察してしまった。多分高原さんも、天音君と同じ特徴を持つ人だ。

「なるほど……で、プロポーズからの種付けセッ…」
「コラァァァ浅倉ァァァ!!?」

椿の身も蓋もない物言いは森川君の怒声によって掻き消された。

「ハイ……いっぱいシちゃいました……♡♡♡」

モジモジしながらそう言って頬を染める高原さんに微笑ましい気持ちになりつつ、紅茶を含んだ。



「……私の顔に何か付いてますか?」

商店街の外れにある中華料理店で五目そばをいただきながら、目線をついつい社長に向けてしまった私たち。社長は耐えきれなかったのか、ポツリと呟いた。

「社長……申し訳ありませんッッ!!私が口を滑らせてしまったばっかりに……」
「あぁ~~、なるほど……気にすることはない。君を愛していることは事実なんだから……♡♡♡」
「社長ぉぉ~~♡♡♡」

メロメロな高原さんを優しく見つめる小野寺社長。なんでも、昨日高級旅館を手配したのは、半分以上高原さんを落とすためだったらしい。

「職権濫用では……?」
「大人はズルい生き物なのさ♪」

蓮のツッコミにウインクで答えるお茶目な社長に、次に案内されたのはとある工場だった。



「あっっ!?あのボックスや!!」

そこでは祭りの時大活躍した空調のボックスが生産されていた。

「来月発売の『マジックボックス』です。ライバル企業が利権で身動きが取れない間に、販売に漕ぎ着けることが出来て良かったですよw 」

恐らく命の危険も多分にあっただろうに、社長はあっけらかんと笑っていた。

特別に一人一台譲っていただき、私たちは早速自宅に送った。




「では、明日はタクシーを手配させますので。ごゆっくりお休みください♡」

工場で社長と別れ、高原さんの運転で海沿いのいい景色を眺めながら車を走らせ、辿り着いたのはこれまた高級旅館の和モダンな建物だった。

二年前に出来た旅館は、全11室の全室オーシャンスイートルームの旅館である。

「感覚が麻痺しそう……」

七海の呟きに、相川君以外の一同は無言で頷いた。(森川君はちょっと怪しいけど)

個性的なエントランスを通り、ロビーに入ると地元アーティストの作品や工芸品が展示してあり、七海は目を輝かせて見ていた。ロビーの窓からは海の景色が広がっていて、開放感でいっぱいだ。ウェルカムドリンクにシャンパンみたいなハーブティーをいただき、チョコレートを摘みながら優雅な気分に浸った。

私たちと七海たちはジュニアスイート、椿たちはスイートルームを用意されており、案内された部屋を見た私たちは再び驚愕することになった。

「すっっごいオーシャンビューだぁぁ~~!!」

リモコンでカーテンを開けると一気に視界が開けた。バーカウンターの奥には広いリビングがあり、その奥のバルコニーから見えるのは一面の海だ。カウンターを通り抜けると、ウォークインクローゼットと和モダンなベッドルームがある。冷蔵庫の中にはドリンクがぎっしり入っており、隣にはワインクーラーまである。(中身は置いてなかったけど)モダンなパウダールームの奥には、オーシャンビューの半露天風呂があった。スイッチを押すと窓が開き、バルコニーと行き来することが出来る。


「近くの商業施設に行こうぜ♪」

歩いてすぐのところにある商業施設は人で賑わっており、クルージングが出来る桟橋や、公園、水族館、飲食店などが揃っていた。


「亀や~~!!♡♡♡」
「餌に寄ってきたw 」

入り口にいた海亀に餌をあげて、船の中にある水族館に入った。水槽の中の魚に餌をあげたりしながら進んで、階段を降りて海中の展示室を見学した。

「これ海の中なんだよね~~」
「ってことは天然物の魚ってことか?」

水槽の魚の他に、窓の外が海になっているエリアもあり、潜水艦の中にでもいるような気分になった。


「イルカと一緒に泳いだこと思い出すね~~♡♡♡」

イルカのふれあいコーナーでは、イルカの芸を見たり触れ合ったり出来て、可愛い鳴き声に癒された♡♡♡



「隣のホテルの大浴場も入れるそうだ♡♡♡」
「入ろう入ろう~~♡♡♡」

同じ系列のホテルには展望大浴場があり、海に沈む夕日を眺めながら温泉に浸かることが出来た。

「社長とはどんな話をしたんだ?」
「殆どAKITOのことかなぁ?私が講義受けてる教授と知り合いなんだって~~♡♡♡」
「後で森川君のフォローしてあげてね……」
「もちろん♡♡ 今夜もい~~っぱいエッチするよ~~?♡♡♡」

あっけらかんと言い放つ七海に少し気まずい思いをしながら海を眺め、日が沈む前に大浴場を出た。



「フグ美味ぁぁ~~い♡♡♡」
「刺身と甘口醤油の相性が最高♡♡♡」
「鮑のステーキも美味い♡♡♡」

選べるメインを、蓮は和牛、私は鮑を注文して半分こした♡♡♡ お肉の品質も良いし、肉厚な鮑も洋風の味付けで美味しい。天ぷらや茶碗蒸しもフグや白子が使われていたし、締めのお寿司と伊勢海老の味噌汁までめちゃくちゃ美味しかった♡♡♡



「今夜は珍しく雲が多いねぇ~~……」
「やっぱ亜耶がいない分パワーダウンなんじゃない?」

薄曇りの空を眺めながらバルコニーのソファーでまったりした後、仲良くお風呂に入った♡♡♡

「マジックボックスがあったらさ、バルコニー全開でも冷房の冷気が逃げないんだよね?」
「それどころかバルコニーまで冷やすことが出来るよね♪」

猛暑でも大寒波でも屋外で快適に過ごすことが出来る。この夢のようなボックスが一人でも多くの人の元に届きますように……と思いながら夜の海を眺めた。



「鰆美味い~~♡♡♡」
「だし巻き美味ぇ~~♡♡♡」

本日の朝食も和食と洋食を分け合って食べた♡♡♡ 洋食はコース料理のように提供されて、朝からリッチな気分を味わった♡♡♡

チェックアウトの後は高原さんが手配してくれたタクシーに乗って飛行場まで行き、相川君が用意してくれた小型飛行機に乗って有名な温泉地に旅立ったのだった♡♡♡






ーーーーーーー


「これを浮気だと思う者は手をあげろッッ!!」

系列のホテルにある展望大浴場で、森川が急に叫んだ。勿論七海ちゃんと壁画アーティスト?のAKITOのことだ。

「……どうだろう……」
「分からん……」

俺と相川は首を傾げた。

「ならば質問を変えよう!!お前たちのパートナーがAKITOのファンを公言したらどう思う?」
「そんなの絶対許せないッッ!!」
「ファン辞めるまで閉じ込めるねッッ!!」
「ほれみろーーーーッッ!!お前たちは自分のパートナー以外に興味が無さすぎるッッ!!」
「それはお前もだろう?」
「やかましいッッ!!とにかく俺のメンタルはピンチだ!!しかしそれを七海にぶつける勇気は無い!!と言う訳でお前たち、知恵を貸してくれ!!」
「無茶言うなッッ!!」
「森川は事ある毎に悩んでるな……」

いきなり無茶振りをされ、俺と相川は途方に暮れた。

「言っても仕事なんだし……」
「そうだよ。昨日夫婦杉を一緒に回っていたじゃないか。心配するようなことは無さそうだが……」
「心配なんだよぉぉーーーッッ!!俺はしがない医大生だが、七海は今や新進気鋭のアーティストだ!!いつか七海が遠くに行ってしまうような気がして不安で不安で堪らないんだよぉぉーーーッッ!!!」
「お前、プロポーズした時に七海ちゃんがなんて言ってたのか覚えてないのか?」
「え?どのプロポーズのことだ??」

森川はプロポーズのし過ぎでどれが本当のプロポーズなのか分からず、ちょっと混乱していた。

「一緒に苦労したいって言ってただろ?そんな覚悟キマッてる子を疑うなよ……」
「七海に疑ってるって思われたくないから言えないんだッッ!!しかもAKITOって、出回ってる限られた画像を見る限りイケメンなんだよな……」

元々イケメン好きを公言していた七海ちゃんだからこそ、森川も不安になるのだろう。

「森川の気持ちはよく分からないな……だって僕は不安の全てを椿ちゃんにぶつけてるから」
「相川はよく愛想尽かされないな……」
「例え愛想尽かされても僕は絶対に離れない!!ってことを知ってるからじゃない?♡♡♡」
「いっそそこまで突き抜けることが出来たら……」
「相川みたいに全部金で揉み消すことが出来る人間じゃないとやっちゃダメだと思うぞ?」
「誰が犯罪者だ!?」

海に夕日が沈む絶景を眺めながら、男三人でしょうもない話を繰り広げた。森川にとってはしょうもなくない話なのだろうが、森川の指摘通り、自分と南のこと以外は割とどうでもいいのだ。つーかウジウジしてる森川と違って、七海ちゃんは何事にもどーーんと構えていると思うのだが……



「南は俺とジュリアンさんどっちが好き……?」
「え……?あっ…♡ んっ…♡ なに急に?」

ガールズバンドnana gardenのボーカル、ジュリアンを引き合いに出されて困惑する南。まぁ、フツーそうなるわな……

「ねぇ……どっちが好き?」
「え~~?比べるものじゃなくない?」
「だよなぁ~~……」
「もしかして、森川君何か言ってた……?」
「まぁねw 相変わらずウジウジしてたよw 」

毎度のことながら自分のことは棚上げして、嘲笑してみた。

「ジュリアンが女の人で良かったぁ~~……」
「もうっ!……でもそうだよね……例えば蓮が可愛いアイドルのファンとかだったらモヤモヤするんだろうな……」
「ん~~もぉ~~♡♡ そんな心配要らないよぉ~~♡♡♡ 俺がドキドキするのも、ムラムラするのも、南だけだよぉ~~♡♡♡」
「キャ~~嬉しいッッ……んあんっ♡ もぉ……早く挿れてよぉ~~♡♡♡」

南の嫉妬に興奮した俺は、つい南を大きく揺すってしまった♡♡♡




「おおお!!地獄やぁぁ~~!!」
「この前の地獄と同じ匂いがする~~♡♡♡」
「硫黄な……」

飛行機でやって来たのは、あちこちから煙が噴き上げる温泉街だ。

「泥風呂に入ろうぜ♪」
「それ混浴でしょ!?絶っっ対ダメッッ!!!」

相川の制止により、なんとか泥風呂は阻止出来た。

「今度一人で来よ~~……」
「絶対ダメーーーーッッ!!!」
「偶にネカフェとかに篭りたくなるんだよな~~……」
「せめてビジホにして……」

椿のぼやきにツッコミを入れる南。二人の会話を聞きながら、俺も一応気を付けようと思ったのだが、多分数日後には忘れてるのだろう……。


「南か蓮が運転しても良いんだぞ?w 」
「いえいえ!!遠慮します!!」

ミニバンのレンタカーを借りた椿がニヤリと笑っていたけど、免許取りたてでレンタカーのミニバンはハードルが高い……。いつものように椿の運転で市内を回った。



「ありがとう……命をありがとう……君をいただくよ……うまぁぁ~~い♡♡♡」

名物のアジとサバが食べたいと言うことで海沿いのレストランに来たのだが、意外とそれ以外の物が美味そうだという話になり、アジフライ定食と天丼を南と分け合い、それぞれの姿造りをみんなで分け合って食べた。姿造りのアジがまだ動いているくらい新鮮で、命をいただくということをリアルに感じながらありがたくいただいた。




「野郎ども!!遊ぶぞーーーッッ!!!」
「「おーーーッッ!!♡♡♡」」
「「「ダメーーーッッ!!!」」」

広大な温泉プールのあるホテルの、半年前に出来た棟を予約していた椿は、ウッキウキで南と七海ちゃんをプールに誘っていたけど、男性陣からすれば水着姿には極力させたくないのだ。

「アホなこと言うなアホ!!このホテルは全力で遊ばなきゃ損なんだ!!」
「二回もアホって言ったな!?水着に着替えなくても遊べますぅーー!!」
「ちょっと蓮……せっかく春に水着買ったんだから……」
「ダメーーーーッッ!!!」
「そうだよ椿ちゃん!!他人に肌晒しちゃダメ!!」
「七海のボディラインは俺だけが知ってれば良いんだーーーッッ!!」

男性陣がここで喚いたせいで、女性陣が限界を迎えた……

「ウルセェェェ!!!地獄に堕ちろ野郎ども!!」
「君たちは地獄めぐりでもしてれば……?」
「さぁ~~さっさとチェックインしよ~~♡♡♡」

慌てて女性陣を追いかけ、それぞれの部屋に行った。オープンしたばかりのホテル棟の和洋室はビジホよりは勿論広いのだが、なんというかホッとする広さだった。

「やっぱこれくらいの広さが落ち着くよね~~……南……?」
「蓮……いい加減やり過ぎだって気付いてるよね……?」
「ごめんなさい……」
「いいよ♡♡ 許してあげる。さ、プール行こ?♡♡♡」

悪いのは俺、許してもらうのも俺という念押しをされた後、俺たちは室内プールに向かった。



「椿って着痩せするタイプなんだな……」
「人の彼女をジロジロ見るな!!…七海ちゃんってむっちりしてて触り心地良さそうだね……」
「七海をいやらしい目で見るなッッ!!…南はやっぱり色白で美肌だな……」
「南を見んなアホーーッッ!!」

相川はスライダーから勢い良く降りてきた椿を確認すると、怒りの形相で駆け出した。



「SNSで見たことがある景色だな……」
「あ゛~~疲れた……」
「癒されるぅ~~……」

神経擦り減らしたプールの後は、有名な棚湯に浸かり、街の景色を一望した。俺たちはもう一つの新しいホテル棟にある展望風呂にも入れるそうだ。



「眺めの良いレストランだね~~♡♡♡」

最上階にあるビュッフェレストランは眺めも良く、開放感がすごかった。

「鯛茶漬けうめぇ~~♡♡♡」
「鶏天美味い♡♡♡」

食事をしている間に夜も更け、段々と夜景に変わっていった。


「さて、噴水ショーに行くぞ!!」
「「おーーーッッ!!♡♡♡」」

また水着を着るのかとウンザリしつつ後を付いて行き、食後は温泉プールに移動した。



「シャボン玉舞ってる~~♡♡♡」

温泉プールで遊んでいたらショーが始まり、噴水が光に包まれて、深海のような景色からどんどんカラフルな世界に変わっていった。プロジェクションマッピングも併用していて、思いの外見応えがあった。

「夜の噴水って、何となくバブリーだよね……」
「噴水=バブルみたいな刷り込みがあるのかもね……」

ショーが終わった後は、恋人たちのイチャイチャタイム…

「展望露天風呂行こうぜ~~♡♡♡」
「行こ行こ~~♡♡♡」
「お前らふやけるつもりかよッッ!?」

この期に及んでまだ温泉入りてぇかと問い掛けると、勿論だと返ってきた。泣く泣く南を見送り、残された男たちも展望風呂に向かった。


「眺めさいっこーっスねw 」
「なんでちょっと卑屈な物言いなんだよw 」
「俺はこの夜景に負けたんだ……」

俺とのイチャイチャタイムよりも温泉を取った南に対する愚痴を溢しつつ、なんやかんやで展望露天風呂を満喫した。


「南ぃぃ~~♡♡♡ やっとイチャイチャタイムだね…」
「ぐぅ~~~……☆」

部屋に戻ると、遊び疲れた南がスヤスヤ寝ていた……。俺はシクシク泣きながら南に寄り添い、南の匂いを嗅ぎながら眠りについたのだった……。



「いくらたっぷり掛け~~♡♡♡」

よく遊びよく寝た南は、朝から自作の海鮮丼をモリモリ食べていた。チェックアウトの前にもう一度棚湯に行くと言って出て行き、しっかりアクティビティを堪能していた。




「とうとう来たぜ……食い倒れの街にッッ!!♡♡♡」
「ほどほどにね……」

飛行機で辿り着いたのはグルメでお馴染みの都市だ。


「あ゛っづぃ!!」

肉汁たっぷりの小籠包を口に入れて、熱がる南。

「あははw 気をつけないと…あ゛づッッ!?」
「やーいw 蓮もやらかしてやんのw 」

人のことを笑っていたら、イイダコを使ったたこ焼きでやけどをする羽目になった。

「どっちも熱いけど美味しいね~~♡♡♡」

食べ歩きで有名なエリアで一旦別れ、それぞれ行きたいところに行った。


「これはまさに宝石箱……!!♡♡♡」

いくら丼の上にだし巻き卵、さらに明太子が乗った夢の共演のような丼を前に目を輝かせる南♡♡♡

「罪深い美味さ~~♡♡♡」
「あははw 海鮮漬け丼も美味しいよ♡♡ あ~~ん♡♡♡」
「あ~~むっ♡♡♡ んまぁ~~い♡♡♡」

みんなで食べる食事も良いけど、やっぱり二人きりのごはんが一番幸せだ♡♡♡ 


「暑い日はかき氷だよね~~♡♡♡」

苺をそのまま削ったかき氷は、いちごと練乳のシンプルな甘さだ。イートインスペースの窓際で食べていると、椿と相川が目の前を通った。鉄板焼きの店でハンバーグオムライスを食べてきたそうだ。



駅から徒歩10分ほどの繁華街にある、格子柄の和風な外観のホテルにチェックインした。地元の伝統工芸品で彩られたロビーを通り、ダブルルームの部屋に入った。

「こういうので良いんだよって感じよね♡♡♡」
「ちょっと今回前半が高級過ぎたもんね……」

ダブルベッド1台とちょっとしたソファーがあるこの感じ、夜はセックスして寝るだけの俺たちにちょうど良いこの感じが良き良きなのだ♡♡♡ 広めの大浴場もありアクセスも良く、なかなか過ごしやすそうなホテルだ。

「そういえばこの街でも有名なお祭りがあるんだよね?」
「かなり雄々しいやつがあるね……」

破天荒な神様に奉納するだけあって、なかなか激しいやつがある……。


ホテルから徒歩5分のところに迷路のようなショッピングモールがあった。

「カラフルだね~~♡♡♡」
「個性的だね~~♡♡♡」

施設の真ん中を川が流れていて、噴水ショーもしている。曲線を活かした広大な建物はどこか懐かしい雰囲気で、まるで一つの街のようだ。お土産や軽食を買ったり、ウインドウショッピングを楽しんだ。


「プルップルやぁ~~♡♡♡」

ショッピングモールの近くにあるもつ鍋の店で夕食を食べた。塩と辛味噌のもつ鍋を分け合って食べ、シメは麺とリゾットにして分け合った。

川を渡って中洲に行くと、川沿いには屋台がズラリと並んでいた。ひとくち餃子やどて焼きをノンアルビールで流し込む南からそこはかとなくおっさん臭を感じつつ、夜の街を海に向かって歩いた。


「間に合って良かった~~♡♡♡」

ポートタワーから見る夜景や海は美しく、デートスポットに相応しい場所だった。近くには水族館や温浴施設や水族館、ショッピングモールもあり、長い時間楽しめそうだ。

「結構大きい水槽だねぇ~~♡♡♡」
「夜の水槽って不思議な気分になるよね……」

水族館は閉館していたけど、アクアリウムは見ることが出来た。暫く館内を歩いた後、海沿いの公園に向かった。

「わぁ~~♡♡ 大きなクルーズ船があるよ~~♡♡♡」
「え?南?」
「え!?七海?」

二人きりで夜の海を眺めていたら、七海ちゃんと森川に出会った。近くの展望レストランでディナーをしていたらしい。

「森川……ベタなことしやがって……」
「ううううるさいッッ!!別に良いだろう……」
「カクテルがカラフルでね~~♡♡ 夜景も綺麗だった~~♡♡♡」



バスに乗ってホテルに戻り、大浴場でゆっくりした後は、南とイチャラブエッチのお時間だ♡♡♡

「南ぃぃ~~?今夜は寝ないでよ?♡♡♡」
「寝ないよぉ~~♡♡♡ 私だってシたいもん……♡♡♡」

可愛いことを言う南の部屋着を脱がせて、胸元に強く吸い付いた♡♡♡

「アンッ♡ 跡付いちゃうよぉ~~♡♡♡」

嬉しそうにそう言う南に興奮してしまい、服に隠れる胸元と内股に思いっ切り跡を付けてしまった♡♡♡ 俺の独占欲を咎めることなく可愛く喘ぐ南を抱き締め、思うがままに腰を振った♡♡♡



「とんこつラーメンうまぁ~~♡♡♡」

小鉢が並ぶ朝食ビュッフェで寿司やしゃぶしゃぶなどをいただいていると、どこか疲れた様子の椿がやって来た。

「出来ればスルーしたかったんだが……」
「あ~~分かった分かったw 呼ばれたんだねw 」

三大怨霊の一人が祀られているという神社は有名な観光地でもある。俺たちはチェックアウトをした後、電車を乗り継いで天満宮に向かった。



「おっほほw こちらも食べ歩き天国ですなぁ~~♡♡♡」
「先に参拝するぞ?」
「了解~~♡♡♡」

相川は商店街を興味深そうに見て回っており、自身の事業の参考にしたいと言っていた。


椿は、御神牛の像に深くお辞儀をすると

「触っても良いそうだ」

と俺たちに言った。軽いノリで触られたくないらしい。一人ずつそっと触れて手を合わせ、太鼓橋を渡って御神木の大きなクスに挨拶し、本殿に向かった。
本殿に参拝した後、御神木の白梅の木と、尊いお方が植樹されたという紅梅の木に椿が一礼し、俺たちも続いた。


「神様なんか言ってた?」

帰り道に菖蒲の池を歩きながら南がそう聞くと、椿は少しだけ眉間に皺を寄せた。

「私たちがこれからどう動くのか、そこに興味を持ってたな。特にシロウはこれから始まる新しい文明のキーマンになるから余計にな……」

いかにも荷が重いと言わんばかりの顔でそう話す椿の横で、相川はずっとニコニコしていた。

「椿ちゃんが着いててくれたら、何も怖くないよ♡♡♡」
「可愛いやつめ♡♡♡」

なんやかんや言ってても、既に覚悟を決めている椿だ。これからも二人は精力的に動くのだろう。



「あんこうっまぁぁい!!♡♡♡」
「超美味い!!♡♡♡」

梅ヶ枝餅の美味さに驚き、思わず南と顔を見合わせた。梅ソーダを飲みながら歩き、豚まん、角煮まんと明太おにぎり、わらび餅と苺大福最中を食べた。和牛めんたい御膳を南と分け合って食べた後、少し奥まったカフェでお茶をした。


「めんたいとろろ丼美味しかったよ~~♡♡♡」

合流した七海ちゃんたちと話していたら、もつ鍋ちゃんぽんを食べてきた椿たちも合流した。



「長閑な景色だね~~…♡♡♡」

五分ほどバスに揺られて、大人気漫画の聖地巡礼として参拝客が多い神社に辿り着いた。良縁成就のご利益があるとされる神社の稲荷社や本殿に参拝し、南と強く強く縁を結んでくださいとお願いした。近代的な授与所の裏手に展望台があり、街が一望出来るスポットがあった。

駐車場から民家の間にある道を抜けて、眺めの良いカフェで休憩した。流石に屋外を歩くと汗が吹き出してくるという話をしていたら、マジックボックスの改良が進められていて、いずれ人体の周りだけを覆う空調技術が出来るかもしれないと相川が言った。

「もしかしたら、いずれ季節に関係無く、好きなファッションを楽しめるようになるかもね♡♡♡」

その是非は俺には分からないけど、この先快適な気温で自由に動き回ることが出来たら、それこそありとあらゆる人の助けになるのではないかと思った。


「ハイボールと一緒に食いてぇなぁ~~……」
「分かる~~……」
「「ダメッ!!」」

バスに乗って空港に移動し、空港内の居酒屋でとり皮串やゴマ鯖を食べた。ノンアルビールを飲みながらボヤく南と椿に呆れたが、近い将来みんなで酒を酌み交わす日が来ることもまた、楽しみなのであった。



「そう言えば、相川上級国民大先生がプレミアム観覧席のチケットを取ってくださったぞ~~♡♡♡」
「おお~~!!流石相川上級国民様!!♡♡♡」
「ありがとう相川上級国民様~~♡♡♡」
「お前らいい加減にしろよ!?」

弄られ過ぎてキレ出した相川を慰めながら飛行機に乗り、夜の空港に到着した。


「じゃ、またな~~♡♡♡」
「今度はお祭りだね~~♡♡♡」

相川の家に帰る二人と、森川の家に行く二人に手を振って別れた。

「椿も七海もうまく行ってるみたいで良かった~~♡♡♡」
「そうだね♡♡ 俺たちもうまく行ってるよね♡♡♡」
「もちろん♡♡♡」

堪らず空港内で唇を奪うと、ケラケラ笑いながら奪い返してきた南と手を取り、俺たちの家に帰った。



「ナントカって工場?から荷物届いてるわよ?」

帰宅すると母さんにそう言われ、俺たちは満遍の笑みで顔を見合わせた♡♡♡

箱を開けると件の「マジックボックス」と取扱説明書が入っていた。

「ママ~~、エアコン消して~~」
「え~~?エアコン消したら暑いじゃない」
「まぁまぁw 騙されたと思ってw 」

母さんは不思議そうな顔をしつつエアコンを消した。

「ふんふん……ボックスの上部に手を翳すと……」

南が手を翳すと、空間にモニターが現れた。空間の範囲、温度、湿度をここで設定するらしく、どういう原理か指先で操作出来た。

「取り敢えず家全体を25℃設定にしよう」

空間のモニターを操作してスタートのスイッチを押した瞬間……

「おお~~♡♡ 涼しい~~♡♡♡」
「え!?急に涼しい!?どうして??」

心地良い冷気が肌を包んだ。

かくかくしかじかと南が説明すると、母さんは放心したように感心していた。

物理的な壁があると他の部屋の空調があまり効かないこと等の課題はあるが、いずれにせよ革新的な物であることには変わりない。

「確かに寝室も涼しいけど、リビングほどは感じないわね……」
「私の部屋もそうだ~~……まあ十分涼しいけどね」
「週に一度、太陽光にボックスを当てるだけで充電?出来るみたいだよ」

猛暑が続く日でも、吹雪が吹き荒む日でも、一日中付けっ放しにしたとしても、電気代は全くかからない夢のような冷暖房器具だ♡♡♡

「発売されたら実家に送ってあげたいわ~~。あ、そうそう、今年のお盆もおじいちゃんたちの家に遊びに行く?」
「行く行く~~♡♡♡ ね~~?蓮♡♡♡」
「もちろん♡♡♡」

お盆までに何とかもう一台手配して貰えないだろうかと思った俺は、早速スマホを取り出し、相川に電話をかけたのだった。

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