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第2章
修行2日目
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シャロンは朝になり目が覚めるといつもと様子が違う事に少し戸惑った。そこが自分の部屋ではないという事がすぐに分かったからだ。
そして同じ布団に誰かがいる。後ろ姿から太一だと分かり、驚きの声を上げる。そして急ぎ己の服を確認するが服装に乱れはない。
そして陰部に異変がない事を確かめてほっと一安心していた。何故こうなったか記憶が曖昧だった。時間の経過と共に段々と思い出した。
そういえば昨夜は太一に文字の読み書きを教えていたんだと思い出す。テーブルで太一が字を書く練習をしているのを眺めていたような気がする。そして眠くなり記憶がなくなったと。そう、太一の文字の練習を見ていたら寝てしまったのだと思い出す。
ただ、大胆な事をしたのを思い出す。半分寝ぼけていたが、自身に強化魔法を施し、テーブルで突っ伏していた太一を抱き上げて布団に入れた。しかしシャロンはそこで力尽き、太一の横で寝てしまったのだと段々思い出していった。
シャロンが恥ずかしさから真っ赤になりくねくねしていると太一の様子がおかしかった。震えていたのだ。どうやら悪夢を見ているようで、
「死にたくない死にたくない、こんな所で死にたくないよ!熱い熱い!誰か助けてくれ!そくそくそ、死にたくない、死にたくない」
泣きながら震えていたのだ。
シャロンははっとなり慌てて太一を抱き寄せる。その胸に太一の頭を抱え、必死に撫でていた。そして背中をポンポンと優しく叩いていた。
すると程なくして太一が段々と落ち着き始め
「母さん、怖かったんだ。あんな所に一人で放り出されて死を覚悟したんだ。温かい、温かいよ!」
とだんだん泣いていた太一が泣き止み、嗚咽もなくなってきた。
シャロンは優しく
「大丈夫です、太一様にはシャロンが付いております。私があなたを一人にはさせませんから」
そんな事を言っていたが暫くすると太一はふと目覚めた。何か柔らかい感触が体中にしているが、目を開けても何も見えない。顔の所にあるこの柔らかく温かな物は何だろう?と思う。
そしてそれが何か確かめようと思った。何かの布の下に柔らかい感触と、なにやらちょっとした突起がある。なんだろうと、もみもみしていた
「揉み心地がいいな。癖になりそうだなぁ」
更に揉んでみる。
大いにもみもみしていると、シャロンの声と思われると言うか、セクシーな喘ぎ声が聞こえてきた。
太一ははっと思った。喘ぎ声と共に太一の背中をホールドしていた何かがなくなり、体を起こす事ができた。そうして己が何をしていたのかに気が付いたのだ。そう、シャロンの胸を触っている状態で固まってしまっていたのだ。
そう布団で寝ているシャロンの胸を思いっきり鷲掴みして揉んでしまったのだ。
そしてその手をシャロンが掴み、嬉しそうに名を呼ぶ
「た、太一様!」
太一は背中に汗が出てきた。
「太一様?うなされていましたが大丈夫ですか?」
太一は頷く
「私の胸で落ち着かれるのでしたら、もっと触って頂いても構いませんわ」
太一は焦ってシャロンから離れようとし、ベッドから落ちて頭を打った。慌てたシャロンが助け起こそうとしたが太一はその場で土下座をした
「ごめん、ごめんなさい、ごめんなさい。とんでもない事をしちゃった。シャロンさんの胸を揉んじゃった。ごめんなさい、ごめんなさい」
シャロンが慌てて太一を起こし首を振る
「お気になさらないで下さい。私の身も心も既に太一様のものですわ。あの時太一様に救って頂いたのは私の命と純潔です。それは既に太一様の物ですから、好きにされる権利をお持ちなのですよ」
太一は呆気にとられていた。
「それよりもうなされていたようですが大丈夫ですか?ずっと震えていましたよ」
「ありがとうシャロン。君に抱きしめられていて、僕は救われたよ。その落ち着いたよ。でも本当にごめん。君に抱きしめられたおかげで心が確かに落ち着いたんだ。確かにあのダンジョンで起こった事の夢を見ていたと思うんだ。実は記憶が抜け落ちてるんだ。僕の髪は本当は黒色なんだ。多分あのダンジョンで恐怖を感じ、髪が真っ白になったんだと思う。その、あの、ありがとう」
シャロンがにっこり微笑み、太一をもういちど抱き締め、その胸の中で泣かせてくれた。
太一はシャロンの胸に顔を埋めて泣いていた。シャロンは女性らしい柔らかさと優しさを持ち、暖かく心臓の鼓動が心地よく、安堵した。
どれくらい泣いただろうか、人に抱き締められるのってこんなに心地良いものなのだと、シャロンに抱き締められ、人の温もりに感謝をした。
どちらのお腹だろうか、ぎゅるぎゅると鳴ってしまった。急に恥ずかしくなりお互い離れる。
「そ、そのシャロンありがとう。その恥ずかしいから皆には黙ってて欲しいんだ」
「はい、お腹空きましたね」
シャロンは目をこすりながら
「はい、勿論誰にも言いませんわ。それに私で落ち着くようでしたら、いつでも胸でもお腹でもお貸ししますから、辛い時は私の所に来てください。私は何があろうとも太一様の味方ですよ。それを忘れないでくださいね。それじゃあ着替えてきますので、お着替えが終わりましたら食堂の方に行きましょう」
そうやって着替えて修行2日目がやってきた。
フローラからの修行は昨日の続きで、魔力結界の練習だ。やはり太一は放出しかできない。再度それを確認し、放出した物を形に留める訓練だ。
フローラが見本を見せてくれた。自分はこういうのは得意ではないと言っていたが、ナイフ位の大きさの物を辛うじて精製して数秒で消えた。一瞬見ただけなのだが太一にはそれで十分だった。次の瞬間そこには長さ30cm程の棒が握られていた。
それをしっかり握りしめながら魔力を少しずつ流し、状態を維持していた。フローラもシャロンも驚いていた。そして太一は剣の形になるのかなぁと頭の中で思い描いていたのだが、見事に剣の形が出来上がったのだ。
それを見たフローラがふと思い、太一に
「それを変形させて、手袋を思い浮かべてみなさい」
太一は頷くのがやっとであったが、それを試みてみた。剣の形が崩れ、見る見るうちに自分の手を魔力で作った手袋で覆っていた。一度形作ると極僅かな魔力を流し続ける事で形を維持できる。そして次々に次の指示を受け、言われるまま実行した。
「腕全体を覆ってみなさい。次に身体全体をそれで覆ってみなさい」
なんとあっさりやってのけた。サクッとできたので
「次は体を覆うのではなく、ドーム型の結界を作ってみなさい」
太一は頷き、自分とシャロン、フローラを覆えるだけの半球形の物を作ってみた。
フローラはわなわなと震えていた。そして
「では次に一番最初に教えた魔力結界をやってみなさい。今度はできる筈よ」
そう言われ試してみるとサクッとできた。そして先のようにドーム型のをを展開しなさいと言われるとやはりできた。そしてさらに高等なことを言ってきた。
「先程の具現化と今の結界を両方共同時に放ってみなさい」
太一は何となく右手に魔力結界、左手に具現化と思い剣を作りドーム型の結界を展開し、試しに合成してみた。フローラは合成までは言っていなかったのだが、なんとなくそれが正しい手順なのだと思い展開した。
するとそこには完全な形の結界が出来たのだ。フローラは呆れていた。
「言ってもいないのに合成までするなんて、貴方という人は、まったく。これは魔力による完全結界ですよ。魔法も物理攻撃も、そういかなる攻撃もこれを行ってる間はこの中に入る者には届きません。
私も実物を見るのは初めてです。私にも出来ないのですよ。どうやら昨日の修行の仕方は間違っていたようですね。貴方は一度見ると完全に覚え、応用されてしまうのですね。貴方の能力は恐ろしいですわね。これを人の為に使う分には貴方は英雄として崇め建てられると思いますが、これを己の欲望のままに使うと魔王と呼ばれる存在になってしまいますので、夢夢間違えないようにするのですよ。今日はここまでですね。シャロン、私は疲れましたので部屋まで連れて行って下さい」
太一に頼めば良いのだが、太一は大量の汗をかきながらその場に座り込んでいた。フローラを部屋に連れて行ける状態では無かったのだ。慣れない事をした為、体が悲鳴を上げたのであった。
そして同じ布団に誰かがいる。後ろ姿から太一だと分かり、驚きの声を上げる。そして急ぎ己の服を確認するが服装に乱れはない。
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「死にたくない死にたくない、こんな所で死にたくないよ!熱い熱い!誰か助けてくれ!そくそくそ、死にたくない、死にたくない」
泣きながら震えていたのだ。
シャロンははっとなり慌てて太一を抱き寄せる。その胸に太一の頭を抱え、必死に撫でていた。そして背中をポンポンと優しく叩いていた。
すると程なくして太一が段々と落ち着き始め
「母さん、怖かったんだ。あんな所に一人で放り出されて死を覚悟したんだ。温かい、温かいよ!」
とだんだん泣いていた太一が泣き止み、嗚咽もなくなってきた。
シャロンは優しく
「大丈夫です、太一様にはシャロンが付いております。私があなたを一人にはさせませんから」
そんな事を言っていたが暫くすると太一はふと目覚めた。何か柔らかい感触が体中にしているが、目を開けても何も見えない。顔の所にあるこの柔らかく温かな物は何だろう?と思う。
そしてそれが何か確かめようと思った。何かの布の下に柔らかい感触と、なにやらちょっとした突起がある。なんだろうと、もみもみしていた
「揉み心地がいいな。癖になりそうだなぁ」
更に揉んでみる。
大いにもみもみしていると、シャロンの声と思われると言うか、セクシーな喘ぎ声が聞こえてきた。
太一ははっと思った。喘ぎ声と共に太一の背中をホールドしていた何かがなくなり、体を起こす事ができた。そうして己が何をしていたのかに気が付いたのだ。そう、シャロンの胸を触っている状態で固まってしまっていたのだ。
そう布団で寝ているシャロンの胸を思いっきり鷲掴みして揉んでしまったのだ。
そしてその手をシャロンが掴み、嬉しそうに名を呼ぶ
「た、太一様!」
太一は背中に汗が出てきた。
「太一様?うなされていましたが大丈夫ですか?」
太一は頷く
「私の胸で落ち着かれるのでしたら、もっと触って頂いても構いませんわ」
太一は焦ってシャロンから離れようとし、ベッドから落ちて頭を打った。慌てたシャロンが助け起こそうとしたが太一はその場で土下座をした
「ごめん、ごめんなさい、ごめんなさい。とんでもない事をしちゃった。シャロンさんの胸を揉んじゃった。ごめんなさい、ごめんなさい」
シャロンが慌てて太一を起こし首を振る
「お気になさらないで下さい。私の身も心も既に太一様のものですわ。あの時太一様に救って頂いたのは私の命と純潔です。それは既に太一様の物ですから、好きにされる権利をお持ちなのですよ」
太一は呆気にとられていた。
「それよりもうなされていたようですが大丈夫ですか?ずっと震えていましたよ」
「ありがとうシャロン。君に抱きしめられていて、僕は救われたよ。その落ち着いたよ。でも本当にごめん。君に抱きしめられたおかげで心が確かに落ち着いたんだ。確かにあのダンジョンで起こった事の夢を見ていたと思うんだ。実は記憶が抜け落ちてるんだ。僕の髪は本当は黒色なんだ。多分あのダンジョンで恐怖を感じ、髪が真っ白になったんだと思う。その、あの、ありがとう」
シャロンがにっこり微笑み、太一をもういちど抱き締め、その胸の中で泣かせてくれた。
太一はシャロンの胸に顔を埋めて泣いていた。シャロンは女性らしい柔らかさと優しさを持ち、暖かく心臓の鼓動が心地よく、安堵した。
どれくらい泣いただろうか、人に抱き締められるのってこんなに心地良いものなのだと、シャロンに抱き締められ、人の温もりに感謝をした。
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「そ、そのシャロンありがとう。その恥ずかしいから皆には黙ってて欲しいんだ」
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それをしっかり握りしめながら魔力を少しずつ流し、状態を維持していた。フローラもシャロンも驚いていた。そして太一は剣の形になるのかなぁと頭の中で思い描いていたのだが、見事に剣の形が出来上がったのだ。
それを見たフローラがふと思い、太一に
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太一は頷くのがやっとであったが、それを試みてみた。剣の形が崩れ、見る見るうちに自分の手を魔力で作った手袋で覆っていた。一度形作ると極僅かな魔力を流し続ける事で形を維持できる。そして次々に次の指示を受け、言われるまま実行した。
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「次は体を覆うのではなく、ドーム型の結界を作ってみなさい」
太一は頷き、自分とシャロン、フローラを覆えるだけの半球形の物を作ってみた。
フローラはわなわなと震えていた。そして
「では次に一番最初に教えた魔力結界をやってみなさい。今度はできる筈よ」
そう言われ試してみるとサクッとできた。そして先のようにドーム型のをを展開しなさいと言われるとやはりできた。そしてさらに高等なことを言ってきた。
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するとそこには完全な形の結界が出来たのだ。フローラは呆れていた。
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