25 / 97
第2章
初心者講習へ
しおりを挟む
太一は暖かく柔らかな感触を頭に感じていた。更に誰かに頭を撫でられているのだが、まだ眠りからは覚めてはいなかった。だが、おかけで心地良い眠りを享受していたのだ。
「母さん。死ぬかと思ったんだ。怖かったんだ。無理矢理こんな所に連れてこられて、魔物と戦わなければならないんだ。帰れないんだ。俺やっていく自信がないよ。くそー。死にたくないよ。死にたくないんだ。帰りたいな。帰りたかったな」
太一が寝言を言っていた。
シャロンは太一に何があったのか、うなされている太一を見て狼狽えていた。帰りたいとの言葉にショックを受けていた。帰れないと聞いているから、帰れない太一を可愛そうだとシャロンは涙していた。
しかし今はシャロンは声を掛けられなく、頭を撫でるのが精一杯だった。
やがて太一は目覚めた。
しかし暖かく柔らかな感触が不思議だった。
目を開くとシャロンの胸が近かった。手を伸ばせば届く距離にあるが、状況が理解できなかった。
顔の位置や頭の下の温もりからどう見ても膝枕をされているのだ。何故だ?膝枕をされる?理由が見当たらない、どうしてこうなっているのか理解出来なかった。太一は乙女心を理解していなかった。ただ好きな人を膝枕して安らぎを与えているのか、得ているだけなのだ。
「あ、あの、シャロンさん?どうして僕は膝枕をされているの?」
「その、ソファーから落ちて頭を打たれたようなので、こうして介抱していたんですよ。また私やっちゃったんですね。私がベッドを使った所為で太一様がソファーを使われていたんですから、私の所為なの。それと、いえ、ごめんなさい。痛くはないですか?私は固くないですか?それと、ベッドまで運んで頂いたようですが、私重かったでしょう?」
「そ、そうか。えっと、固くなんかないよ。柔らかく暖かで至福の心地良さだよ。膝枕って恥ずかしいけど、その気持ち良いものなんだね。お陰で疲れも取れたけど、その、僕は何か言ってた?それとシャロンは体重どれくらいなの?軽過ぎて驚いたよ」
「良かったですわ。えっと、シャロン君が欲しい。結婚したいって言う以外は特に、アッ痛い」
太一は膝にげんこつをくれてやり
「そんな事言っていないだろう?確かにシャロンのような女性が奥さんだったら素敵だとは思うけど。でもありがとう。何か元気が出たよ。やべえ!今日初心者講習じゃなかった?」
「あっ!急がないといけませんね。お着替えしてきますから、食堂でお待ちくださいね」
お揃いの戦闘服に着替え、慌てて食事をし、ギルドに向かった。シャロンは太一の斜め後ろを歩き付き従う。
時間に余裕を持ってギルドに着くと先日太一とシャロンの受付をしてくれたノエルという受付嬢が今日の初心者講習の受付やサポート等を担当しているようで、受付をして貰い、会場に向かう。通常の受付とは別だった。
会場は2階にある大会議室で、会場に着くと既に殆どの参加者が席に着いていた。
太一が部屋に入り、続いてシャロンが入るとヒューとかマブイ姉ちゃんだ!とか聞こえて来た。。
嫌な予感しかしなかったが、シャロンと空いている席に座る。早速お約束と言うべきイベントが発生した。
スキンヘッドで盗賊と見間違えるような面構えの奴を筆頭に3人の冒険者が絡んできた。
「よう姉ちゃん。俺らのパーティーに入んな!」
「私はロイ様のパートナーとして既にパーティを組んでおります。ですので折角お誘いを受けましたがお受けできません。申し訳ありませんが他を当たりくださいませ」
すると太一に絡んできた
「てめえ、美人を連れているからって言い気になっているんじゃねえぞ。その姉ちゃんを俺達に寄越せば見逃してやる。寄越せ」
「はあ、いきなり何ですか貴方達は?失礼じゃないですか。彼女とは既に冒険者パーティを組んでおりますし、同じ師匠を持つ兄弟弟子です。僕にとって大切な仲間です。申し訳ありませんが、他を当たられた方が宜しいかと思います」
いきなり襟首を掴み
「てめぇー調子に乗ってんじゃねえぞ!」
周りが固唾をのんで見ていた。
シャロンの後から入ってきたノエルはオロオロしていたが、講師が入って来た
「何だ?揉め事か?」
「ちっ!覚えてろ!。何でも有りませんぜ。ちょっとした挨拶ですぜ」
講師のお陰で一旦助かったが、この後も絡まれるんだろうなと感じる太一だ。
参加者は男性18、女性8といった所であった。
既にパーティを組んでいる者、単独者、ペアを組んでいる者それぞれであった。
「母さん。死ぬかと思ったんだ。怖かったんだ。無理矢理こんな所に連れてこられて、魔物と戦わなければならないんだ。帰れないんだ。俺やっていく自信がないよ。くそー。死にたくないよ。死にたくないんだ。帰りたいな。帰りたかったな」
太一が寝言を言っていた。
シャロンは太一に何があったのか、うなされている太一を見て狼狽えていた。帰りたいとの言葉にショックを受けていた。帰れないと聞いているから、帰れない太一を可愛そうだとシャロンは涙していた。
しかし今はシャロンは声を掛けられなく、頭を撫でるのが精一杯だった。
やがて太一は目覚めた。
しかし暖かく柔らかな感触が不思議だった。
目を開くとシャロンの胸が近かった。手を伸ばせば届く距離にあるが、状況が理解できなかった。
顔の位置や頭の下の温もりからどう見ても膝枕をされているのだ。何故だ?膝枕をされる?理由が見当たらない、どうしてこうなっているのか理解出来なかった。太一は乙女心を理解していなかった。ただ好きな人を膝枕して安らぎを与えているのか、得ているだけなのだ。
「あ、あの、シャロンさん?どうして僕は膝枕をされているの?」
「その、ソファーから落ちて頭を打たれたようなので、こうして介抱していたんですよ。また私やっちゃったんですね。私がベッドを使った所為で太一様がソファーを使われていたんですから、私の所為なの。それと、いえ、ごめんなさい。痛くはないですか?私は固くないですか?それと、ベッドまで運んで頂いたようですが、私重かったでしょう?」
「そ、そうか。えっと、固くなんかないよ。柔らかく暖かで至福の心地良さだよ。膝枕って恥ずかしいけど、その気持ち良いものなんだね。お陰で疲れも取れたけど、その、僕は何か言ってた?それとシャロンは体重どれくらいなの?軽過ぎて驚いたよ」
「良かったですわ。えっと、シャロン君が欲しい。結婚したいって言う以外は特に、アッ痛い」
太一は膝にげんこつをくれてやり
「そんな事言っていないだろう?確かにシャロンのような女性が奥さんだったら素敵だとは思うけど。でもありがとう。何か元気が出たよ。やべえ!今日初心者講習じゃなかった?」
「あっ!急がないといけませんね。お着替えしてきますから、食堂でお待ちくださいね」
お揃いの戦闘服に着替え、慌てて食事をし、ギルドに向かった。シャロンは太一の斜め後ろを歩き付き従う。
時間に余裕を持ってギルドに着くと先日太一とシャロンの受付をしてくれたノエルという受付嬢が今日の初心者講習の受付やサポート等を担当しているようで、受付をして貰い、会場に向かう。通常の受付とは別だった。
会場は2階にある大会議室で、会場に着くと既に殆どの参加者が席に着いていた。
太一が部屋に入り、続いてシャロンが入るとヒューとかマブイ姉ちゃんだ!とか聞こえて来た。。
嫌な予感しかしなかったが、シャロンと空いている席に座る。早速お約束と言うべきイベントが発生した。
スキンヘッドで盗賊と見間違えるような面構えの奴を筆頭に3人の冒険者が絡んできた。
「よう姉ちゃん。俺らのパーティーに入んな!」
「私はロイ様のパートナーとして既にパーティを組んでおります。ですので折角お誘いを受けましたがお受けできません。申し訳ありませんが他を当たりくださいませ」
すると太一に絡んできた
「てめえ、美人を連れているからって言い気になっているんじゃねえぞ。その姉ちゃんを俺達に寄越せば見逃してやる。寄越せ」
「はあ、いきなり何ですか貴方達は?失礼じゃないですか。彼女とは既に冒険者パーティを組んでおりますし、同じ師匠を持つ兄弟弟子です。僕にとって大切な仲間です。申し訳ありませんが、他を当たられた方が宜しいかと思います」
いきなり襟首を掴み
「てめぇー調子に乗ってんじゃねえぞ!」
周りが固唾をのんで見ていた。
シャロンの後から入ってきたノエルはオロオロしていたが、講師が入って来た
「何だ?揉め事か?」
「ちっ!覚えてろ!。何でも有りませんぜ。ちょっとした挨拶ですぜ」
講師のお陰で一旦助かったが、この後も絡まれるんだろうなと感じる太一だ。
参加者は男性18、女性8といった所であった。
既にパーティを組んでいる者、単独者、ペアを組んでいる者それぞれであった。
1
あなたにおすすめの小説
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!!
2巻2月9日電子版解禁です!!
紙は9日に配送開始、12日発売!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる