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第2章
残党
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20分程馬車を進めていたが、太一は何やら大勢の者の気配を感じた。一旦馬車を止め、改めて気配を探るとやはり複数の気配を感じる。小窓を開け馬車の中にいる仲間に伝えた。
「残りの奴らが性懲りもなく来たようだ。戦闘準備をしてくれ」
またもや同じような配置をしていく。奴らも学習するのかどうかわからないが、今の自分達に出来る精一杯をするしかないのだ。
馬車を早めに止めた事により、敵が待ち構えている所に飛び込む事がなく、こちらが気が付いた事を理解したようで、前方から20名位の敵兵が向って来た。
おそらく先程怪我をしなかった者達が出てきたのであろう。先程の奴かどうかは分からないが、少なくとも今向かってくる者の中に怪我人はいない。
太一は敵に向かって言う
「そこで止まり降伏しろ。お前達の力では俺に傷一つ付ける事は叶わぬ。剣を捨て装備を脱ぎ投稿しろ。そうすれば命は取らない。今向かってくるという事は俺の警告を無視した事だ。命を奪っても文句を言うなよ。死にたい奴から掛かって来い」
太一はアドレナリンがドバドバと出ているようで、又もや興奮していた。平時であれば本来言わないような強気のセリフをホイホイと口走っていたのだ。
シャロンには念の為に馬車の後方、ノエルと由美子には馬車の側面で横から出てくる奴に対処するように待機させている。そして稲生は御者席に座り弓を構えていた。
そうすると誰かが突撃しながら叫び、他も続き、いきなり全員で突進してきた。太一は呆れるばかりである。仕方がないので地面の低い所からウィンドカッターを放つ事にした。魔力をそれなりに込め、かなり強い刃を展開し、道幅一杯の大きさのウィンドカッターを解き放った。
するとそれを察して飛び越え躱した2名を除き、足が切断されていく。地面ギリギリの所なので、足首より先がなくなるような感じだ。運悪く両足を失くす者がいたが、大半は片足を失くしていた。たまたま走っていて両足が地面から離れていた者がいたりと様々だが、それで十分だった。
阿鼻叫喚となり、皆戦闘不能になったのだ。残った数名に
「仲間を連れてとっとと消えろ。追撃はしないでおいてやる。ただし、これ以上攻撃してこなければだ」
太一は敵に近付いて行き、怪我人の救助をしていた奴に剣先を突きつけた。分かったかと聞くと、はいわかりましたとその兵士は怯えながら返事をする。
「あとお前達先遣隊は何人残っているんだ?」
「我々で全てです」
「そうか。後方に伝令を送り、救助を要請するんだな。それと早く怪我人を連れて行き手当てしてやれ。早く処置をすれば死なずに済む者もいるだろう。言っておくが俺の本気はこんなもんじゃないぞ。流石に追跡体の本体が来れば、このように命を取らずに怪我だけを負わすだけというような手加減をする余裕がなくなるだろう。つまり屍の山を築く事になる。何があったかをきちんと伝え、国に引き上げるんだ。確かに伝えたぞ」
おもむろに数本の剣を拾い、地面に突き刺した。そして地面に突き刺した剣を魔力で具現化した剣で一気に薙ぎ払い、バラバラにして行く。その様子を見ていた者達が口をあんぐりと開け、奴らは自分達が何を敵に回したのかをはっきりと悟ったのである。
太一は馬車の方に手招きし、こちらに来るように指示をした。ノエルが御者をしてシャロンが隣の席に座り警戒をしながら進み始めた。
太一の所に着くと、太一はそのまま馬車と並行しながら走り出し、兵士達がいない所まで行き、周りを確認してからノエルを馬車の中に戻し、シャロンに御者をさせた。
太一はシャロンの隣の席に座る。
「これで暫くは追ってこれないだろうね。さあ行こうか」
シャロンがはいと短い返事をし、馬車を進めるのであった。
「残りの奴らが性懲りもなく来たようだ。戦闘準備をしてくれ」
またもや同じような配置をしていく。奴らも学習するのかどうかわからないが、今の自分達に出来る精一杯をするしかないのだ。
馬車を早めに止めた事により、敵が待ち構えている所に飛び込む事がなく、こちらが気が付いた事を理解したようで、前方から20名位の敵兵が向って来た。
おそらく先程怪我をしなかった者達が出てきたのであろう。先程の奴かどうかは分からないが、少なくとも今向かってくる者の中に怪我人はいない。
太一は敵に向かって言う
「そこで止まり降伏しろ。お前達の力では俺に傷一つ付ける事は叶わぬ。剣を捨て装備を脱ぎ投稿しろ。そうすれば命は取らない。今向かってくるという事は俺の警告を無視した事だ。命を奪っても文句を言うなよ。死にたい奴から掛かって来い」
太一はアドレナリンがドバドバと出ているようで、又もや興奮していた。平時であれば本来言わないような強気のセリフをホイホイと口走っていたのだ。
シャロンには念の為に馬車の後方、ノエルと由美子には馬車の側面で横から出てくる奴に対処するように待機させている。そして稲生は御者席に座り弓を構えていた。
そうすると誰かが突撃しながら叫び、他も続き、いきなり全員で突進してきた。太一は呆れるばかりである。仕方がないので地面の低い所からウィンドカッターを放つ事にした。魔力をそれなりに込め、かなり強い刃を展開し、道幅一杯の大きさのウィンドカッターを解き放った。
するとそれを察して飛び越え躱した2名を除き、足が切断されていく。地面ギリギリの所なので、足首より先がなくなるような感じだ。運悪く両足を失くす者がいたが、大半は片足を失くしていた。たまたま走っていて両足が地面から離れていた者がいたりと様々だが、それで十分だった。
阿鼻叫喚となり、皆戦闘不能になったのだ。残った数名に
「仲間を連れてとっとと消えろ。追撃はしないでおいてやる。ただし、これ以上攻撃してこなければだ」
太一は敵に近付いて行き、怪我人の救助をしていた奴に剣先を突きつけた。分かったかと聞くと、はいわかりましたとその兵士は怯えながら返事をする。
「あとお前達先遣隊は何人残っているんだ?」
「我々で全てです」
「そうか。後方に伝令を送り、救助を要請するんだな。それと早く怪我人を連れて行き手当てしてやれ。早く処置をすれば死なずに済む者もいるだろう。言っておくが俺の本気はこんなもんじゃないぞ。流石に追跡体の本体が来れば、このように命を取らずに怪我だけを負わすだけというような手加減をする余裕がなくなるだろう。つまり屍の山を築く事になる。何があったかをきちんと伝え、国に引き上げるんだ。確かに伝えたぞ」
おもむろに数本の剣を拾い、地面に突き刺した。そして地面に突き刺した剣を魔力で具現化した剣で一気に薙ぎ払い、バラバラにして行く。その様子を見ていた者達が口をあんぐりと開け、奴らは自分達が何を敵に回したのかをはっきりと悟ったのである。
太一は馬車の方に手招きし、こちらに来るように指示をした。ノエルが御者をしてシャロンが隣の席に座り警戒をしながら進み始めた。
太一の所に着くと、太一はそのまま馬車と並行しながら走り出し、兵士達がいない所まで行き、周りを確認してからノエルを馬車の中に戻し、シャロンに御者をさせた。
太一はシャロンの隣の席に座る。
「これで暫くは追ってこれないだろうね。さあ行こうか」
シャロンがはいと短い返事をし、馬車を進めるのであった。
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