スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!

KeyBow

文字の大きさ
59 / 130
第1章

第59話 勇者ガチャる

しおりを挟む
 今は明け方少し前だったが、 俺は全員を起こす事にした。そしてミザリアから説明を受けたイリアとミリアも、俺の収納から出した服や下着の中から 1着ずつ選び、提供してくれた。勿論後で代わりの服を買う事を約束し、今日はというか、朝になったら代わりの服を買いに行く事になるだろう。

 そして服の方だが、100セット揃う事になり、俺の服も1セット出した。下着は各自の袋に入れてあり、その袋を出す。勿論中は見えないし、俺も見ない。流石に恥ずかしいからと、服の中に下着を挟み込み、意図的に見ようとしなければ見えなくなる。そう指示をした。何せミザリアは服を畳んだ上に下着を置いており、俺がドギマギしてしまったので慌てて指示をしたのだ。そうする事により下着を見ないようにした。

 ミザリアの黒の下着・・・勿体ない。コホン、これにより男性用、女性用の下着と服のセットが各々100セット用意できたので、ガチャを引く事が可能になった事が分かった。さて引くぞ!人がほぼほぼ揃えたガチャの引き換えアイテム、ゴチになります!

 皆が見ている前で先に準備が整った男性用を引いてみる事にした。 下着と服をセットし(並べるだけ)、ガチャのギフトを立ち上げた。

「期間限定ガチャを引く条件が整いました。男性用のガチャを引きますか?  yes    no」と聞いてくるので、 yes を選び、ガチャをポチった。するとルーレットが顕現し、スタートボタンがあるのでスタートボタンを押すとルーレットがスタートした。

    ちなみにルーレットは皆に見える形で顕現しており、ボタンを押すとルーレットに玉が投入された。0番から99番までの番号が書いてあるマスに向かって玉が転げていく。 

     1分位転げただろうか、玉は 金色の0番の所に入って行った。 これがいいのか悪いのか分からなかったが、そのルーレットからピンポンというアラーム音と共に、アナウンスが聞こえた。 

「おめでとうございます!見事 UR華を引かれました。カプセルを開けますと、UR華キャラが召喚され、この場に現れます。UR華のキャラはランダムになりますので、ご承知おきください。それでは幸運を。尚チェンジは出来ません」

 よく分からなかったが、レアリティが1番良いのを引いたらしい。 そして金色の玉が出てきて、玉を受け取るとルーレットは消えていった。いや、カプセルか?

    カプセルを開けるのを我慢し、次に女性用を選ぶ。そうするとやはり同じようにルーレットが出てきて、スタートボタンを押す。すると、コロコロと玉が回って行く。またもや金色の、そう、0番の所に入っていった。1パーセントの確率の筈なのに2回立て続けに入ってしまった!ドロップされたカプセルにはそれぞれ青と赤の星が1つあり、区別が付いた。

 取り敢えず男性のカプセルを開けた。すると「ぼふっ」と間の抜けた音と共に湯気?煙?が出て、湯気が消えるとそこには片膝をつき、床に手を添えている派手な男がいた。ロックンローラーのような出で立ちにモヒカン、華ピアスだ。いや鼻か。というかパンク系のような気がする。見た目やばい。強者のオーラもさる事ながら、やばい系の奴にしか見えない。日本にいた時には絶対に関わらないタイプだ。

 派手な化粧は道化師のそれだ。怪しく不気味な雰囲気を感じる。

 むくっと立つと首を左右に振り、身体も左右に振ったり屈伸したりして、体の状態を確かめている感じだ。でかい!間違いなくドアで頭を打ちつける高さの奴だ。ただ、こいつはぶつけないだろう。そして喋ったが、妙に声が高い。

「ヘイ!ユー!ユーがミーを呼んだのかい?イエーイ!俺の熱いビートを感じてくれ!そこの綺麗なお嬢さんも、お子ちゃま達も盛り上がろうぜ~!それじゃあリクエストに答えて1曲いくぜぇ!それじぁぐぼぐがあああ!」

 何処から出したのか、ギター?を弾き始めたので、俺がグーパンチを繰り出して吹き飛ばしてやった。うざ!リクエストなんぞしとらんわ!

「何時だと思っているんだ。うるせーよ!チェンジだチェンジ!」

「お代官様!そ、それだけはご勘弁を!じゃなくて、チェンジは、無理どえーす!」

 気が重かったが、木剣を振りかざして奴を打ちつけるが、ギターの本体から剣を抜き出し、木剣を本体で受け止めた。本当に怪我をさせるつもりで打ち付けたが、あっさり止めた。
 どうやらギターは盾と剣に分離出きるようだ。ふむふむ。

 腕前はかなりの者らしいが、むさい奴を召喚したものだ、とため息をついたのであった。
しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

処理中です...