異世界で穴掘ってます！

第２章

エスケープ計画発動当日

　エミリーの作ってくれた朝食を４人で頂く事になる。
　俺が準備を手伝おうとするも男がそういう事をするものじゃないと一蹴される。
　そういう価値観の世界だなのだ。

　仕方がないのでリリアに剣の訓連をつけて貰う。
　暫くするとモナが呼びに来た。

　そして食事をし食器を下げようとすると気持ちだけで良いと、一家の主は座って眺めていなさいと。普段おっとりしたエミリーが毅然とした態度で言うのだから俺は唖然として椅子に座っていた。

　みっちゃん「穴吹さん聞こえる？」

　唐突に念話が流れてきた

　聡太「はい！聞こえますよ。おはようございます！」

　みっちゃん「おはよう。念の為一度試しておきたかったの。こちらはそろそろ出発なので少し後から来てね。それときのうはありがとうね。ああやって誰かに抱き締められるのって悪くは無いけど、皆の前でちょっと恥ずかしかったぞ！今度は二人っきりの時だと嬉しいぞ！じゃあまたダンジョンでね！」

　あれ？あんな喋り方する女性だったかな。ついつい愛おしくなり抱き締めたけど嫌じゃなくてホッとした！

　そうして着替えて出発の準備をする。
　モナの装備を確認する。少し胸当てがずれていたので直してやるが、セクシーな声を一瞬上げる。

　モナ「お師匠様のエッチ。私の装備を直す振りをしておっぱいに触りましたね！そんな事しなくてもいつでも夜伽を仰せ付けくだされば良いのに」

　聡太「すまない胸に手が当たったようだね」

　俺は少し考え事をしていたようで胸に直接触れてしまったようだ。
　ふと思う。モナの策略に乗ってしまったと。もう指摘するのは遅いなと思いつつ今頃になりわざと手直しが必要なようにしていたのだと気付いたりした。

　装備の確認が終わりダンジョンに向けて出発するのであった。

　ダンジョンの入り口が見える所の茂みに今日も人の気配がする。
　入口待ちの列があった。ちらほらと高校生もいるが既にみっちゃん達は居なかった。
　俺達の番が来て転移石に魔力を込めて３６階層に転移した。

　そして皆と合流して４０階層を目指す。
　みっちゃんからが希望を伝えて来た。３９階層はジゴロでそれまではみっちゃん達が戦うというので俺は了承した。
　新しい戦術を色々試したいと言い積極的だと感心した。

　順調に進み昼頃に３８階層をクリアーし昼食にした。
　昼食後は一気に３９階を終わらせ、いよいよボス戦だ。
　ボス戦は条件を付けた上で全力で行くので2パーティーを一つにする等最終打ち合わせをし、ボス部屋に入って行くのであった。