異世界で穴掘ってます!

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第3章

番外編女子風呂

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 わたくしことユリシーズは何故か受肉し、多分 人間の肉体を得たのだと思うのです。

 世界樹の精霊の間で伝説にはなっていて、聞いた事はあったのですが、もう1000年以上受肉し者の話は聞いた事はありませんでした。

 伝説のお姉様が受肉したのを最後に、受肉をする者が現れていないと長老達は言っていました。それにこの世界にある世界樹は悪意ある者達によって燃え尽きたしまった筈でした。あのエルフの里の古き大世界樹を最後に滅びてしまったは筈ですのに何故か世界樹が再びこの世界に現れる事となりましたの。

 聡太様が植えられた世界樹の精霊として、私がこの世界に顕現する事をを許されました。 そう、あろう事かこの私が、この私がですよ!
  人間の体を受肉する!そんなあり得ない幸運を授かる等とは思いもよりませんでした。

 そう、先程の蝕の時にわたくしは世界樹の胎内内より、人間の住むこの世界に突如として放り出された状態でした。
  でも嬉しい事に、なんと聡太様が私を受け止めてくださいました。
  夢の会合で見た聡太様そのものです 。
 その、人間の殿方は私のような女。、自分で言ってしまいますが、美しい女性を見ると、見境なく服を剥ぎ取り、裸を見て興奮し 、即犯して、結果として子供を身籠ると聞いておりました。そんなふうに聞いておりましたが、聡太様は私の体に布を掛けて、わたくしの裸体を隠しさえして頂きました。わたくし、あの場で犯されるものと覚悟しましたが、なんと聡太様はありえない程に紳士な方でした。

 そして受肉したからには、毎日大好きな大好きな聡太様といつでも一緒にいられる!これ程喜ばしい事はありません!ところがです!聡太様にお風呂に入れて頂きたかったのですが、今は聡太様の妻達に拉致されお風呂に入れられております。

 でも、この方達ですが、私は大好きです。 私に魔力を分け与えてくださった方々です!かけがえのない善良な方々で、お風呂の中で私は彼女達にもみくちゃにされてます。

 誰かが私のお尻を撫でたり、胸を揉んだた気がしますが、まあいいです。スルー致しますかす。殿方でなければ良いのです。わたくしの体は既に聡太様に捧げると決めておりますから。 女性はノーカウントで良いのです。
 でもね、少しだけなんですけど、悔しいのはわたくしの胸も決して小さいわけではありませんが、あの見事な双丘持つ聡太様の妻達にはかないません。悔しいです。もっと胸が大きければ良いのにとは思うのですが、そこは嘆いても仕方がありません。それに大きければいいというものでありませんし、妻達の中には断崖絶壁の方がいらっしゃいました。

 絶壁はちょっとかわいそうなので、 私の力が なくなっていなければ、少し胸を大きくして差し上げようと思います。でも私の胸よりは大きくしませんよ!確か律子さんとおっしゃいました。身長もかなり低いのでせめて握り拳一つ分位は大きいとと念じ体が触れたタイミングで念じておきました。 そうしていると 皆が私を見て、うわあ可愛いい!、ちょっとなによこの滑らかで白いお肌は !
 とか、悔しい!どうしたらこんな素敵な胸になるの?等とか、私の体の事を褒めちぎっています。 でも他の方達の見事なプロポーションに私は負けそうですが、それでも女性に褒められるというのは悪い気はしません。今は受肉したばかりなのか、中々うまく歩けませんが、皆が私に肩を貸してくれたり、まだなかなか力が入らないものですから、自分で体が洗えません。聡太 様お話をする時はやっぱり綺麗に洗われて清潔な状態でいたいですわ。ですので、体を洗って頂こうかとお願いをしようとしまして口を開き掛けた瞬間に、 皆にもみくちゃにされ洗われてしまいました。
 大変気持ち良かったです。人間の体ってこのような感覚なのですね!聡太様の奥様達が羨ましいです。話を聞いているとやはり聡太様はとても優しく、常に紳士に接するからということです。
  時々抜けてる所があるそうですが、皆さんそういう所も好きだと言います。
 頭が良いわけではないと、勉学はご樹普通の知能指数だそうですが、ここぞという時には、有り得ないくらい鋭く、普段は抜けているといいます。乗馬で進んでいると気に木の枝に引っかかって落馬し、命を落とし、美菜さんに生き返らせて貰った事がある位、普段は駄目駄目らしいですが、そんな所も好きなんだと惚気けてらっしゃいました。

 そして言われましたの。確か美菜という方ですわ。私この方苦手です。だって私よりも絶対綺麗で、完璧なプロポーションなんですもの。スタイルが負けそうですし、私が身構えて警戒しておりますと、抱きついて来て、ぎゅと強く抱きしめて、こんなこと言ってくれました。
「あなた確かユリシーズちゃんって言ったよね!とても可愛いわね!あなたも聡太の妻にして貰うんでしょ!? だったら私達は仲間であり、家族だね。私の事はみ美菜かミーナどっちでもいいけど、呼び易い方で呼んでくれていいのよ! ユリシーズちゃんの体って凄いわね 。私もプロポーションには自信あったけど、あなたを見てると自信を失くすわ。こんな完璧なプロポーションの持ち主は見た事がないのよ。そうねえ、あなたの体は 聡太の好みのはずよ。ちゃんと聡太に想いを伝えて、聡太に優しくして貰うといいわ。あなた聡太の事を女性として慕っているでしょ!?」

 そんな事を言ってくれます。強力なライバルが出現し、私はひょっとしたら苛められるのかなと警戒をしていたものですから、思わず泣いてしまい、美菜様の胸に飛び込んで泣いてしまいましたわ。美菜様の胸はそれは大きく柔らかく、まるで母親に抱きしめられている、そんな気さえしましたわ。
 そうして皆で湯船に浸かりながら色々なお話をし、交友を深めていきました。聡太様のお国では裸のお付き合いというのがあり、裸で何でも話し合い交流を深める?とおしゃっております。確かにざっくばらんに皆様と楽しくお話が出来、私が、皆さんの事が好きになりました。ライバルじゃなくて、仲間と受け入れて頂けて嬉しく思います。

 本当はもっと別の事を話さなければいけない筈なのにとは思いましたが、聡太様のお話です!ちゃんと聞きたかったのです! 真面目な話は後で聡太様にすれば良いかしら!?そのように思ったと記憶しております。 人間界での初めてのお風呂での事でした。

 お風呂出た後も私は恥ずかしながら、下着すら穿けませんでした。皆様が私に下着を履かせてくれたり、服を着せてくれました。そして皆様と他愛もない会話で交流を深めていきました。

 お風呂を出てドアを出ると、私の愛する聡太様が私が出るのを待っていてくれました。
 今すぐに聡太様に抱きついてその唇にわたくしの唇を重ね合わせたいものですが、そんなはしたない真似はできません。わたくしは淑女ですから。それにしたくても体力がなくて、 数歩、歩くのが精一杯でした。私の状態を察した聡太様はやっぱり紳士です。
 そんな私に大丈夫かと声をかけてく下さり、辛そうだなと一言仰っただけで、それ以外 何も言わずに、ヒョイっとお姫様抱っこをしてくれました。 わたくしは愛されてるのですねと確信致しました。思わず涙を流しましたが、聡太様に見られていませんように。これから どうなっていくのか分かりませんが、少なく共聡太様がいる場所が私の居場所になるんだと思います。折角得た人間の体っですから 限りある生にはなってしまいますが、 限りある人生を謳歌していきたいと感じたのであります。
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