エラーから始まる異世界生活

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第7章

城内へ

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 俺は駆け寄り握手を交わす。
 生き残った兵をまとめて何とか奴等を城内に押し留めているという。

 今は分隊の指揮官として兵を纏めている。

「生きてましたかトマスさん。状況は?」

「今団長を呼びにやったから少し待って欲しい。今は時々門から出てくる奴を捕らえるか倒して何とか持ちこたえています。兵の六割は最初に出てきた奴等との戦いで死んでいて、残存兵力を纏めています。騎士も私と団長の他5名しか生き残っていません」

「あれ?トマスさんって騎士だったの?」

「知らなかったのかい?貴方を南の魔の森に連れていったのが初任務で、初めて小隊を率いてたんですよ」  

「あれ?てっきり下っぱだと思っていましたよ」  

「ああ、あの時の一人がお目付け役だったからね」

 と話をしていると団長が出てきた。トマスとは複雑な関係で上下関係はない。

「お久し振りですね。ランスロット卿。暫く見ないうちにまたずいぶんお変わりになられましたね」

「確か第四騎士団のチャカハーンさんだったよね」

「あらよく覚えてられますね。やはり、胸ですか?」

「あのー皆さん俺の事なんだと思っているんだい?まあ確かに君の胸は素晴らしかったが」

「ふふふ。知りたいの?」

「な、な、何だろう?」

「おっぱいエンペラーよ」 

「ハア!?まじか?」

「ふふふ。冗談よ。先日のお返しよ。私ウソをついていました。想い人なんていません。あ、あの、先日のあれはまだ、有効かしら」

「そうだな、この戦いを無事切り抜けたら俺の所に来るか?チャカハーンは今までよく頑張ったな。俺が何とかしてやるから、また手合わせしような」

 そういい握手をし、両手で握り再開を果たした喜びを伝えて門から入るのではなく、以前設定したゲートから内部に突入する事にして、チャカハーンから情報を得ていた。

 既に勇者は絶望的という。出てくるのは殆ど魂喰いか、乗っ取られた者が出てきている事もあったらしい。

 騎士団の死者の殆どが魂を喰われたそうだ。なにせ名簿が向こうにある。

 死者の殆どは外傷が無かったという。


 連れてきた面々を見るに士気は十分だ。

 行けるか?と聞くと皆さん
 右手を掲げてやる気満々だった。

「じゃあ行こうか?チャカハーン?よゐこに待ってるんだよ!」

 そういいゲートを倉庫の一角に出して城に入るのであった。




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