モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜

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第2章

第123話 尋問?

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「君が淺沼斗升君だね?」

「違うって言ったら?」

 ちょっとからかおうと思ったりする。 
 と言うか、反応が見たい。

「では探索者証を見せなさい」

「失くしたかも」

 ガタン!

 黒服の1人が立ち上がると椅子が倒れた。

「やめたまえ」

 立ち上がった黒服は制止に引き下がり椅子を起こして再び座る。

「我々に協力して欲しいのだが」

「うーん、どうしよっかな」

 再び立ち上がる黒服が再び静止された。

「何が望みなのだい?」

「人に尋ねるんだったら、先に名乗らない?おねぇさんの名前やスリーサイズ、恋人の有無、年齢とか知らないんだよね。それと何者?」

 怒るかな?いや、怒るよね?
 勿論わざと怒りそうな事を言ってやったんだよ!
 だってこの人達何者か知らんし。

「私は澤城明日香。21歳、恋人はいない。スリーサイズは86、59、85だ。私はギルドの2世管理組合の副組長をしている。これでよいか?」

 うわっ!この人答えたよ!答えちゃったよ!

「さようですか。怒らないんですね?」

「そうか。ここは怒る場面なのか?済まないが見ての通り私は感情の起伏が殆ど無い。君の名は?」

 先ずいよな・・・これじゃあ答えなきゃ流石にまずいよな

「あー、斗升は僕です」

「ランク10のラビリンスを攻略したと聞いたが?」

 カバンに手をやると、再び黒服が立ち上がるが又もや静止された。

「こちらのおにぃさん?も懲りないね。何もしないですよ」

 僕はランク10のカードをカードホルダーから出すと、明日香さんに渡した。

「確かにランク10だな。私も実物は初めて見るが、国内初のはずだ」

「そうなんですね」

「君を呼んだのはそれもあるが、ラビリンスを消し去ったと聞くし、事実ここの近くにあった君達が入っていたラビリンスが完全に無くなった事が確認できた。それについて聞きたいのだ」

 わざとなのか、顔と話し方が合わないので違和感満載だ。

 そこから質問された項目に対して返答する形で話をしていた。

 ・
 ・
 ・

 コンコンコンコン

 どうぞを待たずに先程出て行った黒服が戻ってきたぞ!
 クンクン・・・いい匂いがする!
 キュルキュル・・・
 お腹が鳴りました。

「済まなかったね。取り敢えず食べ給え」

 トレイにカレーライスを乗せており、グラスには水が注がれている。
 お腹が空いていたのもあり美人の目の前だと言うにも関わらず、ガツガツと食べ始めた。

 ・
 ・
 ・

 ふう、お腹いっぱいだ。

 その間、明日香さんは僕の事を見たかと思うと、僕のカード達を見ながらメモを取っていたな。

「ごちそうさまでした」

「悪いが余り時間がないので、もう少し詳しく話を聞かせて欲しい。最後のボスは起動前に倒したのは分かったが、どうやってその前の階層を乗り切ったのだ?ランク8を撃破したと言っていたな?」

「愛姉を呼んでもらっても良いですか?彼女がいないと話が難しくなるので」

 明日香さんが頷くと食器を下げつつ黒服の1人が出ていった。
 多分程なくして来るのだろう。

 流石に2世としての能力を明かさないと説明ができなくなってきた。

「1つ聞いても良いですか?」

「私の経験人数を聞きたいのか?男とはしょうもないな。良かろう、私が君の子を生んでも良いぞ。心配するな。経験人数は0だ」

「な、な、な、な、何を言っているんですか!だ、駄目です!僕には好きな人が!」

 クックックッ!

 明日香さんから不敵な笑みが溢れた。

「悪い悪い。君の反応が面白いからついからかっただけだよ!意趣返しだよ!で、何かな?」

「じゃあ子作りしましょうって僕が言ったらどうするのさ!?」

「少年、私とエッチな事がしたいのだな?この場で良いか?」

 駄目だこの人、どうやらからかいじゃなく、本気で言っている感じがする。

「やっぱり2世の子を身籠って来いと言われているんですか?」

「いや。少年が面白そうだから抱かれるのも良いかなと思ったのだが、私では無理か?これでも見た目には自信が有るのだがな」

 やばい。
 向こうのペースに乗せられている。
 僕が初そうだから、心を揺らして情報を引き出そうとしているな。
 話を逸らそう。

「コホン。そろそろからかうのを止めて欲しいんですが!えっと、秘密は守れますか?それとも筒抜けですか?」

「うむ。君が他言無用とした事については秘密は守ろう!」

 そうしていると愛姉が現れたけど、僕を見ると引き攣った笑みを浮かべた。
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