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第2章
第124話 明日香さんと愛姉は?
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愛姉の顔を見て安心したが、ヅカヅカと僕の前に寄ってきたかと思うと明日香さんに突っ掛かった。
「ちょっとなんで先輩がいるんですか!それに斗升に何しているんですか!私の所に中々来ないからおかしいと思ったらどういう事かしら!」
注)高校の先輩
「あらお久し振りね。愛莉さん。彼とは親しいのね」
「そりゃまあ、専任だし姉だし!いくら先輩とは言え私の許可無く尋問するなんて酷いですよ!」
「あら?尋問?何を言っているの?お腹が空いた彼に食事を出して、その間に少し雑談していただけよ」
「斗升君、変な事されなかった?」
「少し違うような気がするけど、確かに食べ物を準備する間に色々聞かれたな」
「彼はたらしなのかしら?私に彼氏がいるかとか、スリーサイズまで聞いてきたわよ。勿論答えたわ。変わったアプローチだけど、貴女より先に身籠らせて頂こうかしら?」
「私は彼の姉ですよ!」
「そう言わせているのね!それ程親密な関係なんだ!」
「違いますよ!相変わらず思い込みが激しいですね。父親が同じなんですよ」
「あら?貴女も2世という事かしら?」
「あっ!・・・」
「わかり易い子だ事。じゃあ彼の子を宿す事に何の問題はないですよね?」
「あのう、僕の意見や事情を考えないのですか?」
「フフフ。可愛いわね。って冗談よ。さて、お腹が膨れたならお話の続きをお願いしようかしら。取り敢えず貴方の能力はまた後日ベッドサイドで聞くとして、何をしたらラビリンスが消えたのかしら?教えてくれたら私の体を好きにしても良いのよ!経験が無いから病気の心配もないわよ!」
妙に体の関係を提供してくるな。
取り敢えず聞こう。
「ひょっとして弱みを握られていて、2世の子を身籠らざるを得なくなっているんですか?教えてくれたらちゃんと答えます」
「あら?そうきましたか。私と妹が母子感染でラビリンス病に侵されていると言えば分かるかしら?貴方の子を身籠れば最近出来た治療薬の治験者になれるの。知っているかしら?感染者が身籠ると本来母子感染で子も患っているのだけれど、2世との子は感染していないの。だから子供の感染は心配しなくても良いわよ」
「そっちですか。ギルドって腐っていますか?明日香さんの場合、身籠らなければ命を助けてやらないと言われているって事ですよね。僕が明日香さんを身籠らすのを断ったらどうなるんですか?」
「私も死にたくはないのよ。勿論妹もね。だけど背に腹は代えられないから、気持ち悪い下種野郎でも2世に身を差し出す事になり、勿論体は蹂躙されるでしょうね」
「じゃあ、精子を提供しますから人工授精をすればどうですか?」
「知らないのね?自然交配以外意味がないのよ。人工授精だと普通の子しか生まれないの」
・
・
・
少し考えてから別の事を聞く事にした。
「えっと、明日香さんと妹さんはラビリンスに入る事は出来ますか?」
「無理よ。ひょっとして君のカーヴァントにヒーラーがいるのかしら?」
「多分ラビリンスにてカーヴァントが治療すれば治せます」
「残念ね。私達はラビリンスに入ると即死するはずよ」
「少しだけ愛姉と話をさせて下さい」
明日香さんが頷き、隣の部屋に移った。
「愛姉、その、愛姉の能力でムミムナを外に連れ出したらひょっとして治療出来るんじゃ?」
「た、確かに!今までなんで思い至らなかったのかしら?でもね、それをするとラビリンス病の人を際限なく治療する事になるわよ。全国に何万人いると思っているの!?」
「いや、その前に愛姉のお母さんの治療とかしないと。あとリっちゃんの母親もそうだったよね?」
正確にはラビリンスに入っている時に、ヒーラーであるムミムナに病気治療が出来るか聞いてみたら、可能だと言っていた。
別の事を言っていたけど、その直後に戦闘になったから結果的にスルーしたんだった。
今思えば伏せる話だけど、カーヴァントと性行為をした者のうち、女性は総て、男子は高ランクのラビリンスを攻略出来る実力が無ければラビリンス病を患う。
しかしムミムナならそれを治療出来る。
そんな事を言っていたんだけど、それを今思い出したんだ。
ただ、男については救うつもりはない。
何せカーヴァントとお楽しみになった愚か共だ。
金に物を言わせて護衛を伴い、ラビリンス内で顕現させたカーヴァントを犯した奴らだ。
救いようがない。
中にはカーヴァントに入れ込み、半ばラビリンスで生活している者もいるらしい。
ハーピーとかサキュバス系のメスは美形が多いのも一因らしいけど、その者はそこそこ強いから感染しないようだ。
どうにか不幸な女の人を治療をと思っていたら戦闘に突入してから忘れていたんだ。
それを話し合っており、明日香さんを救う事を決めた。
愛姉も感染は知っており、薬がないと1年持たないそうだが、根治は不可と言われていて世界で様々な研究が行われている。
最悪海外に逃げるのも手だけど、それをする位ならギルドを潰すのもありかな?とか過激な事を考えていたけど、取り敢えず明日香さんに治療について話し始める事にしたのだった。
「ちょっとなんで先輩がいるんですか!それに斗升に何しているんですか!私の所に中々来ないからおかしいと思ったらどういう事かしら!」
注)高校の先輩
「あらお久し振りね。愛莉さん。彼とは親しいのね」
「そりゃまあ、専任だし姉だし!いくら先輩とは言え私の許可無く尋問するなんて酷いですよ!」
「あら?尋問?何を言っているの?お腹が空いた彼に食事を出して、その間に少し雑談していただけよ」
「斗升君、変な事されなかった?」
「少し違うような気がするけど、確かに食べ物を準備する間に色々聞かれたな」
「彼はたらしなのかしら?私に彼氏がいるかとか、スリーサイズまで聞いてきたわよ。勿論答えたわ。変わったアプローチだけど、貴女より先に身籠らせて頂こうかしら?」
「私は彼の姉ですよ!」
「そう言わせているのね!それ程親密な関係なんだ!」
「違いますよ!相変わらず思い込みが激しいですね。父親が同じなんですよ」
「あら?貴女も2世という事かしら?」
「あっ!・・・」
「わかり易い子だ事。じゃあ彼の子を宿す事に何の問題はないですよね?」
「あのう、僕の意見や事情を考えないのですか?」
「フフフ。可愛いわね。って冗談よ。さて、お腹が膨れたならお話の続きをお願いしようかしら。取り敢えず貴方の能力はまた後日ベッドサイドで聞くとして、何をしたらラビリンスが消えたのかしら?教えてくれたら私の体を好きにしても良いのよ!経験が無いから病気の心配もないわよ!」
妙に体の関係を提供してくるな。
取り敢えず聞こう。
「ひょっとして弱みを握られていて、2世の子を身籠らざるを得なくなっているんですか?教えてくれたらちゃんと答えます」
「あら?そうきましたか。私と妹が母子感染でラビリンス病に侵されていると言えば分かるかしら?貴方の子を身籠れば最近出来た治療薬の治験者になれるの。知っているかしら?感染者が身籠ると本来母子感染で子も患っているのだけれど、2世との子は感染していないの。だから子供の感染は心配しなくても良いわよ」
「そっちですか。ギルドって腐っていますか?明日香さんの場合、身籠らなければ命を助けてやらないと言われているって事ですよね。僕が明日香さんを身籠らすのを断ったらどうなるんですか?」
「私も死にたくはないのよ。勿論妹もね。だけど背に腹は代えられないから、気持ち悪い下種野郎でも2世に身を差し出す事になり、勿論体は蹂躙されるでしょうね」
「じゃあ、精子を提供しますから人工授精をすればどうですか?」
「知らないのね?自然交配以外意味がないのよ。人工授精だと普通の子しか生まれないの」
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少し考えてから別の事を聞く事にした。
「えっと、明日香さんと妹さんはラビリンスに入る事は出来ますか?」
「無理よ。ひょっとして君のカーヴァントにヒーラーがいるのかしら?」
「多分ラビリンスにてカーヴァントが治療すれば治せます」
「残念ね。私達はラビリンスに入ると即死するはずよ」
「少しだけ愛姉と話をさせて下さい」
明日香さんが頷き、隣の部屋に移った。
「愛姉、その、愛姉の能力でムミムナを外に連れ出したらひょっとして治療出来るんじゃ?」
「た、確かに!今までなんで思い至らなかったのかしら?でもね、それをするとラビリンス病の人を際限なく治療する事になるわよ。全国に何万人いると思っているの!?」
「いや、その前に愛姉のお母さんの治療とかしないと。あとリっちゃんの母親もそうだったよね?」
正確にはラビリンスに入っている時に、ヒーラーであるムミムナに病気治療が出来るか聞いてみたら、可能だと言っていた。
別の事を言っていたけど、その直後に戦闘になったから結果的にスルーしたんだった。
今思えば伏せる話だけど、カーヴァントと性行為をした者のうち、女性は総て、男子は高ランクのラビリンスを攻略出来る実力が無ければラビリンス病を患う。
しかしムミムナならそれを治療出来る。
そんな事を言っていたんだけど、それを今思い出したんだ。
ただ、男については救うつもりはない。
何せカーヴァントとお楽しみになった愚か共だ。
金に物を言わせて護衛を伴い、ラビリンス内で顕現させたカーヴァントを犯した奴らだ。
救いようがない。
中にはカーヴァントに入れ込み、半ばラビリンスで生活している者もいるらしい。
ハーピーとかサキュバス系のメスは美形が多いのも一因らしいけど、その者はそこそこ強いから感染しないようだ。
どうにか不幸な女の人を治療をと思っていたら戦闘に突入してから忘れていたんだ。
それを話し合っており、明日香さんを救う事を決めた。
愛姉も感染は知っており、薬がないと1年持たないそうだが、根治は不可と言われていて世界で様々な研究が行われている。
最悪海外に逃げるのも手だけど、それをする位ならギルドを潰すのもありかな?とか過激な事を考えていたけど、取り敢えず明日香さんに治療について話し始める事にしたのだった。
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