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第2章
第125話 ラビリンスへ
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「先輩、大事な話があるので、他の人を外に出して貰えませんか?」
「あのう、明日香さんの姉妹の体調はどうなのです?それと他の母子感染の人って多いんですか?」
「分かりましたが、ここにいる黒服は皆ラビリンス病に侵されていると思ってください。それと妹も黒服の1人。母子感染でのラビリンス病患者は数万人とも言われていますが、生き残っているのは数百人でしょう」
「それだけしか生き残れなかったんですか?・・・治療する術を持っていると言ったらどうしますか?」
「君嘘や冗談を言えるような子じゃなさそうね。君が私達を助けてくれるなら、そうね、ここに来ている私達黒服は君に永遠の忠誠を違うわ」
「えっっ?」
「どう延命しても長い者で3年しか生きられない命。私は多分後2年。恐らく治験の話は頓挫するわ。私なんてね、遅くても2週間以内に妊活を始めないと薬の提供を止めると脅されているのよ。そうなると半年生きられないの」
「忍活?」
「妊娠活動よ。2世に懇願して子種を注いで貰うの。これのいやらしいのはね、女が相手に懇願して心から身籠りたいと思わなくてはならない点なの」
「突っ込みどころが沢山あるけど、懇願って?」
「何も知らないのね。特殊能力を授かるには子供を身籠りたいと思わなくては駄目なの。例えばレイプ。妊娠したいと思わないわよね?その場合、犯されて身籠ったとしても、単にその探索者の子を宿すだけなのよ」
「それってつまり、抱かれたくもない相手に抱かれ、しかも身籠りますようにと祈らないと駄目なんだよね。き、鬼畜過ぎる!」
「だからここに来た黒服は君に抱かれに来たのよ。君女の子には優しいらしいじゃない。しかもまだ誰にも手を出していない。誠実な2世って聞かないのよ。でもね、私達も自分の命が掛かっているの。今のカーヴァントの話がなければ、例えば媚薬を盛ったとしても、まだこの人ならマシだと思う人に抱かれたいのよ。せめて相手は選びたいの。それが許されるのが後2週間なのよ」
「ちょっと待って下さい。ここにいる黒服さん達は皆女性なの?」
「そうよ。私のチームは全員母子感染者の女のみで作られたチームよ」
僕は唖然とした。
「じゃあ本当に僕に忠誠を誓うんだよね?」
「勿論よ。元々そのつもりだったから、セックスも求められたらするわよ。安心なさい、皆見目麗しい子達よ」
「そ、そんな事要求しません!」
「あら傷付くわ。見た目には自信があったのに、女として抱く価値すら無いと?確かに君の周りには美人だらけよね」
「そ、そう言う事は好きな人とすべきだと思います!」
「君に生命を救われたら、君を好きになるのは必然と思わない?それとも歳上は抱くに値しないのかしら?」
僕は返答に窮した。
「先輩、からかうのはその辺にして下さい」
「本気よ。って確かにそろそろどうやって私達を助けてくれるのか知りたいわね」
「分かりました。その前に愛姉、僕のカードは?」
「これよ」
カードホルダーを渡してきた。
中を見るとレイラやムミムナを始め全員揃っていた。
「よし!愛姉、全員のカードを回収してくれたんだね!サンキュー!」
「途中突然ラッチーがカード化したからびっくりしたわよ」
「うん。試しにラッチーをカードに戻したんだ。でも手元に帰ってこなかったんだ。追加はやめたよ。よし、1度近くのラビリンスに行こう。明日香さんと何人か黒服さんも来て欲しい」
「私達はラビリンスに入れない・・・」
「入口で待機です。治療をどうやって外で行うか見て欲しいので。それと黒服さんは予備の黒服を持っていませんか?出切れば胸の大きな方の予備が有れば渡して欲しいです。1着は胸の小さい方ので。それは男が着ると思って下さい」
「皆泊まり掛けだから持っているが何に使うの?」
「変な事には使わないので。愛姉に渡して管理をしてもらいますから」
明日香さんが頷くと黒服さんが2人部屋から出ていった。
「僕らの能力について伏せたいので、なるべく怪しまれないようにしたいんで」
・
・
・
5分ほどで黒服変装セットが届いた。
「よし行きましょう!」
建物の外に出ると友里愛、アレクシア、みーこが駆けてきて抱き着いてきたが、3人共泣いて喜んでおりそっと頭を撫でる。
「これから人助けの為、ラビリンスの入り口にのみ入るから、3人も来る?」
「良いけど、見ての通りジャージよ」
みーこが腰に手をやって胸を張り、ジャージだよアピールをする。
「本当に入り口にのみ行くんだ。カーヴァントを召喚したいだけだから」
そうして僕達は黒服を引き連れてラビリンスに行く。
入口ではこれから入る同級生が驚きの視線を向けてくるが、どう見ても胡乱な目で見る者もいた。
しかし、僕以外ジャージでラビリンスに入っていくので更に驚き倍増だ。
そうしてラビリンスに入ると、レイラ、ムミムナ、アレク、エレーナ、ゼッチーニを召喚した。
入口からは人による壁でカーヴァントが見えなくし、その場で用意された黒服に着替えさせたが、勿論アレクは人の壁の外でだ。
3人は首を傾げるも、取り敢えず協力して着替えをし、着替えた後の服や装備を分散して運びながらラビリンスの外へと出ていくのだった。
「あのう、明日香さんの姉妹の体調はどうなのです?それと他の母子感染の人って多いんですか?」
「分かりましたが、ここにいる黒服は皆ラビリンス病に侵されていると思ってください。それと妹も黒服の1人。母子感染でのラビリンス病患者は数万人とも言われていますが、生き残っているのは数百人でしょう」
「それだけしか生き残れなかったんですか?・・・治療する術を持っていると言ったらどうしますか?」
「君嘘や冗談を言えるような子じゃなさそうね。君が私達を助けてくれるなら、そうね、ここに来ている私達黒服は君に永遠の忠誠を違うわ」
「えっっ?」
「どう延命しても長い者で3年しか生きられない命。私は多分後2年。恐らく治験の話は頓挫するわ。私なんてね、遅くても2週間以内に妊活を始めないと薬の提供を止めると脅されているのよ。そうなると半年生きられないの」
「忍活?」
「妊娠活動よ。2世に懇願して子種を注いで貰うの。これのいやらしいのはね、女が相手に懇願して心から身籠りたいと思わなくてはならない点なの」
「突っ込みどころが沢山あるけど、懇願って?」
「何も知らないのね。特殊能力を授かるには子供を身籠りたいと思わなくては駄目なの。例えばレイプ。妊娠したいと思わないわよね?その場合、犯されて身籠ったとしても、単にその探索者の子を宿すだけなのよ」
「それってつまり、抱かれたくもない相手に抱かれ、しかも身籠りますようにと祈らないと駄目なんだよね。き、鬼畜過ぎる!」
「だからここに来た黒服は君に抱かれに来たのよ。君女の子には優しいらしいじゃない。しかもまだ誰にも手を出していない。誠実な2世って聞かないのよ。でもね、私達も自分の命が掛かっているの。今のカーヴァントの話がなければ、例えば媚薬を盛ったとしても、まだこの人ならマシだと思う人に抱かれたいのよ。せめて相手は選びたいの。それが許されるのが後2週間なのよ」
「ちょっと待って下さい。ここにいる黒服さん達は皆女性なの?」
「そうよ。私のチームは全員母子感染者の女のみで作られたチームよ」
僕は唖然とした。
「じゃあ本当に僕に忠誠を誓うんだよね?」
「勿論よ。元々そのつもりだったから、セックスも求められたらするわよ。安心なさい、皆見目麗しい子達よ」
「そ、そんな事要求しません!」
「あら傷付くわ。見た目には自信があったのに、女として抱く価値すら無いと?確かに君の周りには美人だらけよね」
「そ、そう言う事は好きな人とすべきだと思います!」
「君に生命を救われたら、君を好きになるのは必然と思わない?それとも歳上は抱くに値しないのかしら?」
僕は返答に窮した。
「先輩、からかうのはその辺にして下さい」
「本気よ。って確かにそろそろどうやって私達を助けてくれるのか知りたいわね」
「分かりました。その前に愛姉、僕のカードは?」
「これよ」
カードホルダーを渡してきた。
中を見るとレイラやムミムナを始め全員揃っていた。
「よし!愛姉、全員のカードを回収してくれたんだね!サンキュー!」
「途中突然ラッチーがカード化したからびっくりしたわよ」
「うん。試しにラッチーをカードに戻したんだ。でも手元に帰ってこなかったんだ。追加はやめたよ。よし、1度近くのラビリンスに行こう。明日香さんと何人か黒服さんも来て欲しい」
「私達はラビリンスに入れない・・・」
「入口で待機です。治療をどうやって外で行うか見て欲しいので。それと黒服さんは予備の黒服を持っていませんか?出切れば胸の大きな方の予備が有れば渡して欲しいです。1着は胸の小さい方ので。それは男が着ると思って下さい」
「皆泊まり掛けだから持っているが何に使うの?」
「変な事には使わないので。愛姉に渡して管理をしてもらいますから」
明日香さんが頷くと黒服さんが2人部屋から出ていった。
「僕らの能力について伏せたいので、なるべく怪しまれないようにしたいんで」
・
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5分ほどで黒服変装セットが届いた。
「よし行きましょう!」
建物の外に出ると友里愛、アレクシア、みーこが駆けてきて抱き着いてきたが、3人共泣いて喜んでおりそっと頭を撫でる。
「これから人助けの為、ラビリンスの入り口にのみ入るから、3人も来る?」
「良いけど、見ての通りジャージよ」
みーこが腰に手をやって胸を張り、ジャージだよアピールをする。
「本当に入り口にのみ行くんだ。カーヴァントを召喚したいだけだから」
そうして僕達は黒服を引き連れてラビリンスに行く。
入口ではこれから入る同級生が驚きの視線を向けてくるが、どう見ても胡乱な目で見る者もいた。
しかし、僕以外ジャージでラビリンスに入っていくので更に驚き倍増だ。
そうしてラビリンスに入ると、レイラ、ムミムナ、アレク、エレーナ、ゼッチーニを召喚した。
入口からは人による壁でカーヴァントが見えなくし、その場で用意された黒服に着替えさせたが、勿論アレクは人の壁の外でだ。
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