モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜

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第2章

第140話 1階層の探索

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 バシュン、バシュン、バシュン、バシュン

 現在必死に掃討戦をしている。

 レールガンの砲身から放たれる小さな砲弾は、魔石を元に生成された電磁力によって放出され、魔粉を練り込んだ特殊な弾丸を使用する。

 ラビリンスの中へと入った途端に魔物とぶつかった。
 そのままレールガンから砲弾が発射されて倒したが、純粋に遭遇戦だ。
 男子が前方へ展開し、女子がカーヴァントを召喚して戦いの準備をし、その後男子とカーヴァントが入れ替わる。

 そして男子もカーヴァントを召喚する。
 これが僕達が考えた初動だ。
 予め決めておかないとどうにもならない。

 僕はレールガンで支援というか、主力となる僕を皆が守る。

 友里愛が僕のカードホルダーからサマンサとジョーイのカードを取り出し、僕の体に触れさせてくれた。

 お陰で僕もカーヴァントを召喚出来たが、余裕がないので僕が召喚したカーヴァントへの指示を出すのを友里愛に指任せた

 すると20匹程のライカンスロープと数百匹のマンティスリーダーを召喚し、周辺を制圧する為に向かわせた。

 あまり奥へは行かないようにと言っておいたが、現れた魔物の数は100匹程で収まった。

 どうやらラビリンスから出る第2陣とばったり遭遇したようだ。 
 先ずは入り口付近の状況を確認し奥への少しずつ入るのがセオリーだ。

 因みに原理は知られていないが、皆の感じから、誰かが魔物を倒すとそのグループ員には半径100m以内にいれば経験値が入る。
 これは誰か魔物を倒すと気の所為?と思う程度だけど、確かに何かを感じるんだ。

 それが経験値なのだと思うが、人間のレベルや経験値は数値化して見られない。

 僕は経験上確信しており、世の中には偉い学者さん達が論文として発表していたりする。

 僕のレールガンはかなりの攻撃力があるが、弾や魔石の運搬に難があった。

 また、現在は魔力をチャージする方法が確立されている為に問題は小さいが、この装置が作られた当初はそうではなかった。
 専任の運搬者を必要とする程だったのだ。

 それに加えて費用が高かった。
 僕が使っているのは試作機で、試作機のみで終わった。

 20億円もしたのと、量産しても一式揃えるのに3億円も必要となり、その頃にはカーヴァントの存在が明らかになり配備計画は頓挫し、試作機を持たされた部隊も、ラビリンスへ入るのが自衛隊から探索者となった時に解散した。
 それにランニングコストがやたらと高く、予算的に厳しかった事情もある。

 先ずは1階層のマッピングとなり、何体かのΚゴブリンがライカンスロープと共に繰り出していき、戻るとレイラへ報告して行く。

 程なくして2階層へと続く通路も発見された。
 しかし、僕達がその通路へ赴くと、丁度敵の第3陣が2階層から1階層へ出てきた所だった。

 今度はこれまでと違い、黒い塊から触手が何本も出ているような卑猥な存在だった。

 女子には後方に下がらせた。万が一触手に捕まると18禁行為の憂き目に遭う可能性が危惧されるからだ。

 ウィルオウィスプの1種だったが、ランク6だった。
 取り敢えず上がってきたのを倒し切り、2階層へ進んだ。
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