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第27話 騎士の体躯と裸の付き合い
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隊長に案内された騎士団本部の浴場は、ディノッゾがこれまで利用したどんな宿屋の風呂よりも、広く、清潔だった。
脱衣所でディノッゾ、隊長、そして護衛についてきた二人の騎士の兵士が下着のみになった、その時だった。
「失礼いたします」
涼やかな声と共に、突然、三人のメイドが当たり前のように入室してきた。
「なっ!?」
ディノッゾは慌てて前を隠そうとする。だが、隊長と二人の兵士は、まるでそこに誰もいないかのように気にも留めず、堂々と浴場の方へ向かっていく。どうやらここでは日常的な光景らしい。
「ディノッゾ様。恐れ入りますが、少し手を広げていただけますでしょうか」
メイドの一人が、ディノッゾに深々と一礼した。戸惑いながらも彼が腕を広げると、三人のメイドは、流れるような手つきで彼の肩幅や腕の長さ、股下などを簡易的に採寸していく。
「ありがとうございます。新しいお召し物は、湯上りまでにご用意させていただきます。どうぞ、ごゆっくりお入りください」
そう言い残し、メイドたちは嵐のように去っていった。
一人残されたディノッゾは、この国の上流階級の文化に、ただただ圧倒されるしかなかった。
気を取り直して浴場へ入ると、そこは岩風呂風の、湯気が立ち込める空間だった。
「ディノッゾ殿、こちらへ」
隊長に手招きされ、洗い場に腰を下ろす。すると、おもむろに隊長が、ディノッゾの背後に回った。
「遠路お疲れでしょう。ささやかですが、まずは旅の垢を落とさせてください」
言うが早いか、隊長が自らごしごしとディノッゾの背中を流し始めた。
「お、おい!?」
「はっはっは、遠慮なさらずに!」
さすがにしてもらうだけにはいかない。ディノッゾも、慌てて隊長の背中を洗い返す。
その時、彼は、自分の手の中にある背中の、あまりの分厚さと硬さに驚いた。
・・・すげえ体だ
本物の騎士、しかも隊長を務めるほどの男だ。長年の鍛錬で鍛え上げられた筋肉は、鋼のように隆起している。それに比べて、自分はどうか。旅慣れてはいるが、所詮はひょろりとしたただの御者だ。ガタイが違いすぎる。
ディノッゾの口から、ため息しか出ない。
どうせセスティーナさんも、こういう逞しい体が好みなのだろうな・・・
二人が湯船に浸かり、ようやく一息ついた、その時だった。
これまで遠巻きに様子を窺っていた兵士たちと、そして隊長が、好奇心に満ちた目で、一斉にディノッゾに顔を向けた。
ついに、質問攻めが始まったのだ。
「ディノッゾ殿! あなたは、本当に御者なのですか?」
「あの槍は、一体? まるで生きているようでしたが」
「あの跳躍は!? スキルだとしても、常軌を逸している!」
そして隊長が、最も聞きたかったであろう質問を、真剣な眼差しで問いかけた。
「単刀直入にお伺いします。ディノッゾ殿。隣国のドラゴンは、一体どうなったのですか?ご存じないですかな?」
脱衣所でディノッゾ、隊長、そして護衛についてきた二人の騎士の兵士が下着のみになった、その時だった。
「失礼いたします」
涼やかな声と共に、突然、三人のメイドが当たり前のように入室してきた。
「なっ!?」
ディノッゾは慌てて前を隠そうとする。だが、隊長と二人の兵士は、まるでそこに誰もいないかのように気にも留めず、堂々と浴場の方へ向かっていく。どうやらここでは日常的な光景らしい。
「ディノッゾ様。恐れ入りますが、少し手を広げていただけますでしょうか」
メイドの一人が、ディノッゾに深々と一礼した。戸惑いながらも彼が腕を広げると、三人のメイドは、流れるような手つきで彼の肩幅や腕の長さ、股下などを簡易的に採寸していく。
「ありがとうございます。新しいお召し物は、湯上りまでにご用意させていただきます。どうぞ、ごゆっくりお入りください」
そう言い残し、メイドたちは嵐のように去っていった。
一人残されたディノッゾは、この国の上流階級の文化に、ただただ圧倒されるしかなかった。
気を取り直して浴場へ入ると、そこは岩風呂風の、湯気が立ち込める空間だった。
「ディノッゾ殿、こちらへ」
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「遠路お疲れでしょう。ささやかですが、まずは旅の垢を落とさせてください」
言うが早いか、隊長が自らごしごしとディノッゾの背中を流し始めた。
「お、おい!?」
「はっはっは、遠慮なさらずに!」
さすがにしてもらうだけにはいかない。ディノッゾも、慌てて隊長の背中を洗い返す。
その時、彼は、自分の手の中にある背中の、あまりの分厚さと硬さに驚いた。
・・・すげえ体だ
本物の騎士、しかも隊長を務めるほどの男だ。長年の鍛錬で鍛え上げられた筋肉は、鋼のように隆起している。それに比べて、自分はどうか。旅慣れてはいるが、所詮はひょろりとしたただの御者だ。ガタイが違いすぎる。
ディノッゾの口から、ため息しか出ない。
どうせセスティーナさんも、こういう逞しい体が好みなのだろうな・・・
二人が湯船に浸かり、ようやく一息ついた、その時だった。
これまで遠巻きに様子を窺っていた兵士たちと、そして隊長が、好奇心に満ちた目で、一斉にディノッゾに顔を向けた。
ついに、質問攻めが始まったのだ。
「ディノッゾ殿! あなたは、本当に御者なのですか?」
「あの槍は、一体? まるで生きているようでしたが」
「あの跳躍は!? スキルだとしても、常軌を逸している!」
そして隊長が、最も聞きたかったであろう質問を、真剣な眼差しで問いかけた。
「単刀直入にお伺いします。ディノッゾ殿。隣国のドラゴンは、一体どうなったのですか?ご存じないですかな?」
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