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10: 正解は、騙されたと気づいた時だよ(1)
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好きになる努力、と言っても具合的にはどうすれば良いのだろう。
手を繋ぐ?見つめ合う?デートをする?
色々と考えてはみたものの、思いつく行動はどれもしっくりこない。
悩んだクロエは友人であり、憧れの存在でもある第一王女シャルロットに手紙を書いた。
シャルロットは聡明で博識で、何より人の感情の機微には敏感な人だ。だから、彼女なら的確な助言をくれると思った。
けれど、シャルロットからの返事は思っていたものとは違った。
ーーー愛は育むもの。けれど、恋は落ちるもの。
愛とは互いに相手に関心を寄せ、相手のためを思って行動することで育まれる。自分を慈しむのと同じように相手を慈しみ、与えることで育つものだ。
けれど、恋はそうではない。恋とは育てるものではなく、ある日突然芽生えるもの。
だから愛する努力はできても、恋する努力はできない。
シャルロットの手紙にはそう書いてあった。
「なるほど……」
末文に、『持論だけどね』と書かれているが、おそらく彼女の言うことは真理に近い。
妙に納得できてしまったのがその証拠だ。
「ねえ、ソフィア。恋に落ちる時ってどんな時?どうなったら恋に落ちたと言える?」
クロエは自分の髪を結うソフィアに尋ねた。
「……それ、私に聞きます?」
働き出してからずっと仕事一筋の女にそれを聞くのは、もはや嫌味だ。
鏡越しに見えるソフィアは、なんとも言えない複雑な表情をしていた。
「恋する気持ちはお嬢様が一番ご存じのはずでは?」
恋する気持ちについては、かつて……いや、今もオスカーへの恋心が消えていないクロエの方がよく知っているはずだ。
ソフィアはヘアセットが終わったことを合図するように、クロエの肩をポンと叩いた。
「確かに、それもそうね……」
クロエは鏡に映る自分を見て、ふと思い出した。
そういえばオスカーと婚約してすぐの頃は、彼に会えるとなるといつも張り切って準備をしていた。
流行りのアイメイクに艶感のあるリップ。それから彼の好きな甘い香りの香水を軽く手首と首筋につけて。髪はその時々に応じてアレンジして。
どう見たって綺麗に仕上がっているのに、いつもどこか変な気がして何度もソフィアに髪を直してもらったりもした。
「ふふっ。あの頃はごめんね、ソフィア」
クロエはどこか懐かしそうにつぶやく。
結婚式の日から少しづつ、緩やかに消えつつある、あの盲目的で衝動的な感情が懐かしい。
「……お嬢様」
「んー?なぁに?」
「一つ、聞いてもいいですか?」
「どうぞ?」
「お嬢様はまだ、オスカー様がお好きなのですか?」
「……さあ?わからないわ」
「そう、ですか……」
「でも……、好きで居続けたところでどうにもならないのは確かね」
いくら想っていても、意味はない。
オスカーはメイドと駆け落ちし、クロエはライルと結婚した。
だからこの先何があっても、オスカーとクロエの縁が再び結ばれることはない。
「そろそろ、過去にしていかなくちゃね」
クロエは背筋をピンと伸ばし、鏡に映る自分を見据えた。
そこに映るのはオスカーの好みではなく、ライルの好みに合わせた格好をした自分。
落ち着いた濃紺のドレスにゆるく編み込んでまとめた髪。それから彼の好きなシトラス系の爽やかな香りの香水と、少し前に彼からもらった大きなピンクダイヤのネックレス。
「私が恋をしなきゃいけないのは、もうオスカーじゃないもの」
そう言って鏡に向かって笑顔を作るクロエ。
ソフィアはそんな主人の顔をジッと見つめた。
ソフィアの表情はどこか暗く、クロエは不思議そうに首を傾げる。
「……ソフィア?」
「お相手は……、ライル様ですか?」
「……え?」
「お嬢様はもう、本当にもうオスカー様のことは良いのですか?」
「それは……、どういう意味?」
「もしかしたら、オスカー様にも何か……」
ソフィアはそこまで言って、口を噤んだ。
昨日のライルの独り言についてはまだ、ソフィアの憶測の域を出ていない。だから、不確かなことは軽々しく口にするべきじゃない。
それに、そもそも仮にオスカーに何らかの事情があったとしても、結婚式当日に逃亡してクロエを傷つけた事実が消えるわけじゃない。
「……いえ、何でもありません」
ソフィアは言葉を飲み込み、黙ってメイク道具を片付け始めた。
しかし、明らかに何かある態度をされると気になってしまうのが人の性。クロエはソフィアの手にそっと自分の手を添えた。
「どうしたの?何かあった?」
「すみません。変なことを言ってしまって……。本当に、何でもないんです。ごめんなさい」
「……ねえ、ソフィア。もしかして、私のことを心配してくれているの?」
「それは当然ですわ。私はいつでもどこでお嬢様のことを心配しております」
ずっと大切にしてきたお嬢様だ。幸せになって欲しいと願ってきたのにこんな結果になってしまって、心配しないわけがない。
「……本当に、私は心配しておるのですよ?」
過去、オスカーのためにずっと健気に努力してきたクロエの姿を思い出し、耐えきれなくなったソフィアは、悲痛な表情を浮かべながら彼女を抱きしめた。
「お嬢様がずっと一途にオスカー様のことを想っていらしたのを、私は知っています。ずっとお側で見守ってきましたから。それなのに、オスカー様が急にいなくなって、ライル様と結婚することになって……。挙句、そのライル様に恋をしようと努力なさるお姿を見るのは少々心配なのです」
「ソフィア……」
「王女殿下のお手紙にも書いてあったように、恋とは落ちるものです。恋をしようと思ってできるものではありません。私はお嬢様がライル様を好きになろうと努力する必要などないと思います」
相手が自分を好きだからと言って、自分が相手を好きになる必要などない。
ソフィアはそう言ってさらに強くクロエを抱きしめた。
クロエはそんな彼女の背中に手を回し、「私なら大丈夫」と言った。
そしてふと、気がつく。
「……ねえ、どうしてライルが私のことを好きだと知っているの?」
ライルの気持ちは彼から直接聞くまで知らなかった。それはおそらく、クロエだけではないだろう。ライルは感情を隠すのがとても上手だから、言われなければ気がつかないはず。クロエはジッとソフィアの胡桃色の瞳を見つめた。
するとソフィアは不自然に視線を逸らした。これはもう、確実に何か隠している。
「ソフィア?」
クロエはソフィアを問い詰めようと顔を近づけた。
だがその時、不意に扉をノックする音が聞こえた。クロエが返事をすると、扉の向こうからライルの声が聞こえた。
「どうぞ、入って」
「失礼するよ」
あの結婚式の日のようにキチンとした格好をして部屋に入ってきたライルは、着飾ったクロエを見てうっとりとした微笑みを浮かべる。
「そのドレス、とてもよく似合っている。綺麗だ」
「あ、ありがとう」
直球で誉めてくるとは思っていなかったクロエはうっすらと頬を赤く染めた。
「もう準備は完璧か?」
「ええ、いつでも出れるわ」
「じゃあ表に馬車を回してくるよう言っておくよ。俺は少し父に話があるから、先にエントランスに降りておいてくれるか?」
「わかったわ」
「ああ、それと……、ソフィア」
「は、はい!」
「メイド長が探していたぞ?頼みたいことがあるらしい」
ライルは双眸を細めて、廊下に目を遣った。
ああ、これはどう考えても嘘だ。ソフィアにはわかる。
だが、ただの使用人が次期公爵に逆らえるはずもなく。ソフィアは顔を青くしながら部屋を出た。
「じゃあ、クロエ。また後で」
「ええ、また後で」
ライルはソフィアを部屋から追い出すように、軽く彼女の背中を押してクロエの部屋の扉を閉めた。
そして目配せをし、そのままエントランスとは反対側の階段付近にある柱の影にソフィアを誘い込んだ。
手を繋ぐ?見つめ合う?デートをする?
色々と考えてはみたものの、思いつく行動はどれもしっくりこない。
悩んだクロエは友人であり、憧れの存在でもある第一王女シャルロットに手紙を書いた。
シャルロットは聡明で博識で、何より人の感情の機微には敏感な人だ。だから、彼女なら的確な助言をくれると思った。
けれど、シャルロットからの返事は思っていたものとは違った。
ーーー愛は育むもの。けれど、恋は落ちるもの。
愛とは互いに相手に関心を寄せ、相手のためを思って行動することで育まれる。自分を慈しむのと同じように相手を慈しみ、与えることで育つものだ。
けれど、恋はそうではない。恋とは育てるものではなく、ある日突然芽生えるもの。
だから愛する努力はできても、恋する努力はできない。
シャルロットの手紙にはそう書いてあった。
「なるほど……」
末文に、『持論だけどね』と書かれているが、おそらく彼女の言うことは真理に近い。
妙に納得できてしまったのがその証拠だ。
「ねえ、ソフィア。恋に落ちる時ってどんな時?どうなったら恋に落ちたと言える?」
クロエは自分の髪を結うソフィアに尋ねた。
「……それ、私に聞きます?」
働き出してからずっと仕事一筋の女にそれを聞くのは、もはや嫌味だ。
鏡越しに見えるソフィアは、なんとも言えない複雑な表情をしていた。
「恋する気持ちはお嬢様が一番ご存じのはずでは?」
恋する気持ちについては、かつて……いや、今もオスカーへの恋心が消えていないクロエの方がよく知っているはずだ。
ソフィアはヘアセットが終わったことを合図するように、クロエの肩をポンと叩いた。
「確かに、それもそうね……」
クロエは鏡に映る自分を見て、ふと思い出した。
そういえばオスカーと婚約してすぐの頃は、彼に会えるとなるといつも張り切って準備をしていた。
流行りのアイメイクに艶感のあるリップ。それから彼の好きな甘い香りの香水を軽く手首と首筋につけて。髪はその時々に応じてアレンジして。
どう見たって綺麗に仕上がっているのに、いつもどこか変な気がして何度もソフィアに髪を直してもらったりもした。
「ふふっ。あの頃はごめんね、ソフィア」
クロエはどこか懐かしそうにつぶやく。
結婚式の日から少しづつ、緩やかに消えつつある、あの盲目的で衝動的な感情が懐かしい。
「……お嬢様」
「んー?なぁに?」
「一つ、聞いてもいいですか?」
「どうぞ?」
「お嬢様はまだ、オスカー様がお好きなのですか?」
「……さあ?わからないわ」
「そう、ですか……」
「でも……、好きで居続けたところでどうにもならないのは確かね」
いくら想っていても、意味はない。
オスカーはメイドと駆け落ちし、クロエはライルと結婚した。
だからこの先何があっても、オスカーとクロエの縁が再び結ばれることはない。
「そろそろ、過去にしていかなくちゃね」
クロエは背筋をピンと伸ばし、鏡に映る自分を見据えた。
そこに映るのはオスカーの好みではなく、ライルの好みに合わせた格好をした自分。
落ち着いた濃紺のドレスにゆるく編み込んでまとめた髪。それから彼の好きなシトラス系の爽やかな香りの香水と、少し前に彼からもらった大きなピンクダイヤのネックレス。
「私が恋をしなきゃいけないのは、もうオスカーじゃないもの」
そう言って鏡に向かって笑顔を作るクロエ。
ソフィアはそんな主人の顔をジッと見つめた。
ソフィアの表情はどこか暗く、クロエは不思議そうに首を傾げる。
「……ソフィア?」
「お相手は……、ライル様ですか?」
「……え?」
「お嬢様はもう、本当にもうオスカー様のことは良いのですか?」
「それは……、どういう意味?」
「もしかしたら、オスカー様にも何か……」
ソフィアはそこまで言って、口を噤んだ。
昨日のライルの独り言についてはまだ、ソフィアの憶測の域を出ていない。だから、不確かなことは軽々しく口にするべきじゃない。
それに、そもそも仮にオスカーに何らかの事情があったとしても、結婚式当日に逃亡してクロエを傷つけた事実が消えるわけじゃない。
「……いえ、何でもありません」
ソフィアは言葉を飲み込み、黙ってメイク道具を片付け始めた。
しかし、明らかに何かある態度をされると気になってしまうのが人の性。クロエはソフィアの手にそっと自分の手を添えた。
「どうしたの?何かあった?」
「すみません。変なことを言ってしまって……。本当に、何でもないんです。ごめんなさい」
「……ねえ、ソフィア。もしかして、私のことを心配してくれているの?」
「それは当然ですわ。私はいつでもどこでお嬢様のことを心配しております」
ずっと大切にしてきたお嬢様だ。幸せになって欲しいと願ってきたのにこんな結果になってしまって、心配しないわけがない。
「……本当に、私は心配しておるのですよ?」
過去、オスカーのためにずっと健気に努力してきたクロエの姿を思い出し、耐えきれなくなったソフィアは、悲痛な表情を浮かべながら彼女を抱きしめた。
「お嬢様がずっと一途にオスカー様のことを想っていらしたのを、私は知っています。ずっとお側で見守ってきましたから。それなのに、オスカー様が急にいなくなって、ライル様と結婚することになって……。挙句、そのライル様に恋をしようと努力なさるお姿を見るのは少々心配なのです」
「ソフィア……」
「王女殿下のお手紙にも書いてあったように、恋とは落ちるものです。恋をしようと思ってできるものではありません。私はお嬢様がライル様を好きになろうと努力する必要などないと思います」
相手が自分を好きだからと言って、自分が相手を好きになる必要などない。
ソフィアはそう言ってさらに強くクロエを抱きしめた。
クロエはそんな彼女の背中に手を回し、「私なら大丈夫」と言った。
そしてふと、気がつく。
「……ねえ、どうしてライルが私のことを好きだと知っているの?」
ライルの気持ちは彼から直接聞くまで知らなかった。それはおそらく、クロエだけではないだろう。ライルは感情を隠すのがとても上手だから、言われなければ気がつかないはず。クロエはジッとソフィアの胡桃色の瞳を見つめた。
するとソフィアは不自然に視線を逸らした。これはもう、確実に何か隠している。
「ソフィア?」
クロエはソフィアを問い詰めようと顔を近づけた。
だがその時、不意に扉をノックする音が聞こえた。クロエが返事をすると、扉の向こうからライルの声が聞こえた。
「どうぞ、入って」
「失礼するよ」
あの結婚式の日のようにキチンとした格好をして部屋に入ってきたライルは、着飾ったクロエを見てうっとりとした微笑みを浮かべる。
「そのドレス、とてもよく似合っている。綺麗だ」
「あ、ありがとう」
直球で誉めてくるとは思っていなかったクロエはうっすらと頬を赤く染めた。
「もう準備は完璧か?」
「ええ、いつでも出れるわ」
「じゃあ表に馬車を回してくるよう言っておくよ。俺は少し父に話があるから、先にエントランスに降りておいてくれるか?」
「わかったわ」
「ああ、それと……、ソフィア」
「は、はい!」
「メイド長が探していたぞ?頼みたいことがあるらしい」
ライルは双眸を細めて、廊下に目を遣った。
ああ、これはどう考えても嘘だ。ソフィアにはわかる。
だが、ただの使用人が次期公爵に逆らえるはずもなく。ソフィアは顔を青くしながら部屋を出た。
「じゃあ、クロエ。また後で」
「ええ、また後で」
ライルはソフィアを部屋から追い出すように、軽く彼女の背中を押してクロエの部屋の扉を閉めた。
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