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第二章 魔法協会セミナー編

(公社)魔法協会のススメ

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「『入会しない』という選択肢を選ぶとシドウさまがやってきます」 

 パンチラインを颯爽と話す中間管理職のカイルさん。
 その言葉に受講者たちが青い顔でキョロキョロ周りを見回す。
 ウチの会長は妖怪か何かです?
 棒娘はキョトンとした顔をしている。
 ふーん、ウチの妖怪魔王を知らないって事は魔術使いでは無いか、この辺に住んでいないかだな。

「シュミットくん、何をキョロキョロしているんだ?」
「いや……背中に寒気がしたものでついつい」

 おまえは既に賛助会員だろ。

「あらぁ、先生ぇ、私の講座チェックしてくれましたぁ?」

 先ほどの講演を終えたピンクパイナップルなパシーがピリスに愛想を振りまきにやってきた。抜け目ないぜ。

「ああ、今日もパシー嬢に私は目が釘付けだったよ」
「アハっ、リアリィ? 嬉しいです……ところで、今夜はどうなんですかぁ?」
「……そうだなぁ、パシー嬢が空いているなら、今日は泊まっていくかな」

 え? っとクラウスと視線を合わす。
 まってまって、そういう関係?

「……女の子同士でアリなら、ボクとお兄ちゃんも……」

 闇落ちしてるみたいにブツブツ言わないでアカネちゃーん! 

「あんなに熱い夜を過ごせたのは久しぶりだったよ……パシー」
「アハ、嬉しいですわ……二人とも濡れ濡れでしたわね、ピリス」

 なんてこった、この二人がそんな関係まで発展しているとは……。
 クラウスがボーっとした顔で鼻血を出している。
 童貞にはオーバードーゼな言葉だ。
 ……俺は先に鼻に何か詰めておくか。

「今夜も……寝かせないよ、パシー」
「アグリー……ピリス……じゃぁ、決めましょう」

 十八禁セミナーを開始するつもりなのかい?

「「私の方が酒は強い!」」

 セミナー後の酒盛りの話でした! 
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