社会人の俺が女体化したら転がり堕ちていった

ニッチ

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三章 女以上に女

第十五話 くっぷく

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 自分の寝室にて、汗でべったりと肌を濡らす私は、肩で息をする。空気椅子のような姿勢の代理の、その膝の上に座らされながら。
 その筋肉の椅子は太く硬く熱く、けど全く動かず、ただの木の椅子よりもよほど安定しているように思えた。
 厚い胸板と腹筋の硬さを、背中で感じさせられていると、頭の上から声をかけられる。

「この椅子はなぁ、可変式やねんでぇ」

 ――どういう? そう思っていると、徐々に代理の太い足が扇形に拡がっていき、もちろん私の股も合わせて……。

「だい、だいり。ちょっと、せめて休憩を――」

 玉のような汗が浮かぶ前髪の生え際拭おうとし――ブスッ! 
 こ、股間が、熱く燃える。

「イゥッ!」

 が、股間を貫く。最初は――男性器オチンコと思ったけど、違った。
 だ、代理は筋肉椅子の下へ腕を潜ませていた。その太い二本指が、肉棒を真似して垂直に、汗と愛液で濡れに濡れた膣へ突き刺さり、出入りを繰り返す。
 グッチョ、ヌッチョ、ピチョ。

「だい! り、まっ――ンォ!」

 後頭部へ手を添えられたのかと思った刹那――グリン――天井へと顔を向けられる。直後、隕石みたく接近してきた代理の大きな顔はぶつかる寸前で止まる――ンヌチュロ。

「ンンンッ。ンジュル!」

 さ、散々に膣内を舐め犯してきた大きな舌が、今度は私の口内を埋め尽くす。
 口の中は舌で好き勝手に蹂躙じゅうりんされ、あなの方は機械のように正確無比に上下する指戯てまんによって、快楽神経はオーバーヒート寸前だった。

「ジュロ。オンウンフ!」

 狂ったような悲鳴を狭い口内で反響させる。ハードコアなAVみたいな再現を、代理が一人でヤッてのけるという異次元の性行為に、頭は麻痺寸前だった。
 膣内の指だって、他に色々な性技テクができるはずなのに、なぜか石のように頑なに、ただただ水音を響かせて、指の第三関節までを愛液で汚し続けた。
 ポタ、ボタァ。
 お漏らしをしたかのような愛液が、彼の指と腕をつたう中、座って股を開いているだけの私から垂れ落ちる。彼の口は私の唇に噛みついてから十分以上離れず、もはや、酸欠に近い苦しさがあった。
 ジュル、ビチャ! ジュポォ、ヌリュン!
 文字通りの力技に、過去の三人の大技が消え失せるほどで、口も膣も、感覚を失いそうなくらいに摩擦を繰り返される。
 ジュロロ! ――ベチャァ。

「ぷはっ! あ、あは、はあぁ」

 ――ハァハァ、息が、出来る。幸、せぇ。
 薄汚れた天井を眺める中、上の口はだらしなく開いているが、下のくちはまだ塞がれたままだった。代理と私の混ざり合ったヨダレを飲み込んだ後、息と声を同時に出す。

「な、何でも言うを事、き、聞きます、から。一回、だけ、きゅ、休憩を……」

 暖房も入れていない初冬の室内にて、皮膚のあちこちから湯気みたいな熱気を発散していた。まるで、百メートル走を何往復も行ったみたいな疲労感に包まれていて、乳首からも汗を滴らせつつ、懇願おねがいした。
 さっきの、レイププレイなんて言葉に少しでも興奮した自分は、本当に馬鹿だったと今更ながらに後悔した。代理とのセックスは、他の三人とは、物理的な意味で、コトナルんだ――。

「はぁ? ナニぬかしとんねん」

 ジュポォン。

「はうぅん!」

 ち、膣から二本指が勢いよく引き抜かれる。膣は、トローリと愛液の雫を水飴みたく伸ばし、鋼のような太腿をつたい、床のカーペットを汚した。
 ガボッ!

「んぐっ」

 口の中に生臭い味が広がる。手マンをしていた二本の指を突っ込まれた。疲労困憊のはずの私は、それでも彼の太い指――と自分が分泌した淫水を――無意識に舐めてしまった。
 美味しくないのに、ねぶる舌を止められない。

「ワシはまだぁ、パンツすら脱いでへんねんぞ?」

 ジュポっと私の口から指を抜き、唾だらけの指を、美味しそうに頬張った。

「はよ下ろせ」

 まるで反社(※反社会的勢力)の関係者みたくすごみつつ、ボクサーパンツへ目配せする。
 頭を下げて、それでも休憩をお願いしつつも、彼の膝に浅めに座り直し、体を捻って彼と正対する。研磨した肉体美の様な彼が唯一身につける、テントみたいなったパンツの上端へ指を引っ掛ける。恐る恐るめくるみたく少し下ろす――。
 ボロン、ビィン!
 ま、まるで私の女性器オマンコを、指し示すように勢いよく現れる。大きく、黒ずんだ、使い込まれた男性器であり、周りの剛毛いんもうがアフロみたく絡まり合っていた。

「ぁ……」

 クラクラした頭でたけど、私はほんの、ほんの少しだけ安心した。確かに大きい、係長達のよりも。けど、何とかなかで納まりそうだって――。

「く、くくっ」

 頭上から笑い声が聞こえ、反射的に見上げる。

「――俺に初めて抱かれる女は、だいたいチンポを見た後、同じ顔しよんねんなぁ」

 心底、嬉しそうに顔を歪ませているけど――どういう、意味?

「まぁ、ええ。そろそろマンコえぐったるわ」

 え、えぐる?
 彼は私の太腿の下へ、汗に濡れた硬くて太い両腕を入れる。体幹を全くぶらさず、そのままの姿勢ですくっと起き上がり、立ち正常位の体位にされてしまう。
 チュ、クチュ。
 や、やだ。私のヨダレ塗れの膣口が、怒張した彼の肉棒の先端と、キスをする風に抱き抱えられる。
 そして早くも、はしたない膣口あな亀頭ぼうが、不正開始フライング気味に、互いの体液を混ぜ合わせ始めていた――。

「うっ、あ」

「おぉい。新妻ぁ」

 頭二つ分、上にいる彼に見下される。

「え? は、い」

身体マンコはビジョ濡れやのに、心はまだ濡れきってへんのぉ。隠しとるなぁ」

 クチクチ、っと亀頭と小陰唇が互いに触れ合っては糸を引き合い、足先がピクン、ピクンと小刻みに震えてはいる。けど、確かに、まだあの三人とする時ほどには、スイッチが入っていないかも。

「え、えっと――」

「スイッチ入ったら、クッソドMになるって聞いててんけどなぁ」

 ……えっ?

「だ、誰――」

 ズニュルルッ!

「――にいぃぃ⁉」

 く、苦しぃ。一瞬で膣内おなかがパンパンに満たされる! 弛緩しかんしかけた瞬間を狙ったように、代理の硬い肉棒に姦通される。
 き、気持ちイイけど、あ、圧迫感も負けじとすごかった。

「はぁっ。ハアア、ッン!」

 そ、それにしても、すごい。オ、オチンコの硬さもだけど、私を抱き締め持つ体は、全身が流動する鋼の凶器みたく思えた。

「お~、キュウキュウ締め付けよる。ウチの嫁のくたびれマンコとは大違いやぁ」

 ゆ、ゆっくり、っと――彼の大きな耳たぶを前歯でそっと噛み、震える唇を当ててささやくも、大きな顔が大きくわらだけだった。

「アホか。処女バージンやないねんぞ? 三十歳さんじゅう前のオバハン予備軍が、セックスで甘ったれんなやっ」

 グチョ、パン! ジュボ、パァン!
 せ、正確無比に、私を上下させて、膣壁の同じ箇所を、速く強くひたすら擦る。いや、えぐる。

「んああっ。アアア!」

 少しでも衝撃を緩めるために、細腕を彼の背中へ巻きつけて、さらに産まれ立ての子鹿みたいな足でもって拘束する。けどそれは、むしろ私が大きな丸太にしがみついているみたいだった。

「アホやなぁ。角度が変わって、余計におくへ入るだけやっ!」

 ヌルン、ヌジュン!

「ひ、ひっいイッ!」

 そ、その通りだった。身体を引っ付けたことで、斜め――にぃっ! オチンポ、がぁ、捻り侵入はいってくるぅ!

「ヌルヌルで摩擦係数ナシ。締まりのイイ女部下マンコ~」

 腰が強打ストロークしてくるつど、体が軽く浮く。まるでオナホールみたく扱われて、痛みよりも圧倒的な衝撃に、白目を剥きそうになる。

「だい、り。おね、がい、ほんと、待っ――」

 パァン! 一際、大きな音の後、代理が止まる。私の馬鹿みたいに開けられた口は、声無き声を吐く。
 彼の右手が私の左側足首を掴みあげる。

「ハァハァ――ふぇっ?」

 ふ抜けたいきを吐き終える頃、私の左足が、彼の右肩に掛かっていた。そして、足首を離されたかと思うと、右手を掴み上げれて、Y字みたく浮かされる。

やわらこうて丁度ええわ。おかげでこの体位で――」

 こ、こんな体位で?

れるわっ!」

 グニュッ、ヌルン! パァン!

「おああオオァァんんン!」

 今、と、届いた。いま、亀頭さきっぽ、で、内蔵が、お、押されタ。グニッ、お? ――ひょ、ひょっとして、子宮?
 か、片足を彼の肩に引っ掛けられたことで、傾き開いたオマンコが、お口をおっぴろげて蹂躙じゅうりんされるぅぅ!
 ヌロン! パチィン!

「(ソコ、おちんこ、はじめて、当たる)おおっ! オンオン!」

 正常位や後背位では決して擦られない、まだ未通な膣壁に触られて、未知の快楽を、りこじ開けられる。は、鼻水、出そう!

「おんおん、って犬かいな!」

 犬? そっか、犬みたく息したら、少し楽かも。

「ヘッヘッヘ!」

 身体が、柔らかくて、良かった。彼の硬い左肩へ小さな顎を乗せ、舌を出して息をする。

「ぶははっ。どこの世界に雌犬の部下がおるねん!」

 パァン! とお尻をぶたれ、桃色に染まる。

「んひぃ!」

 猿みたいに、一瞬だけ歯茎を剥き出しにしていまう。思考が鈍くなる中、目の前の立派な身体の代理を精一杯抱きしめて、鎖骨のあたりに溜まった汗を舐める。
 す、すごい。肉棒だいりは、三人かれらには決して出来ないオチンポセックスを、これでもかと味わわせてくれる!
 ズニョ、パァン! ヌルン、パァン!

「お、おっ、オホッ!」

 不細工な顔を作って、みにうめく。けど、ピンちの乳首を、代理の大胸筋あたりに擦り付ける。
 ――や、ヤバい。心が濡れてから、身体が濡れないとダメなのに。なの、にぃ。
 ズニョン、ニュチュア!
 こ、このまま、じゃあ、身体が濡れるだけでもOKな、成人男性向けな本の登場人物みたいになっちゃうぅぅ!

「しゃあ、そろそろイクぞぉ!」

 イク? イクのぉ? や、やっだぁ。
 ――ま、まだ、完全な肉便器に成って、いない、から。と、とにかく早くイッてもらわ、ないと。
 震える腰を上下させて、少しでも彼を果てさせようとやっかむ。

「おっ。まだ動けるんやんけ。怠けんな!」

 パンッ! 再びお尻に紅い紅葉が咲く。

「(はやく、イッてぇ)ぶひぃん!」

「ぶはははっ。雌犬やのーて、雌豚をワシは抱いてんのかい!」

 パァン! パン!
 つ、突き上げる感覚が短くなる。い、イク? もうイク?
 ズニュグニュ、っと子宮口おくまで入り込み、止まる。まるでオチンコが膣の中で少しずつ膨れ上がるみたいなで、失神しそうになるけど、これで終わりと思えばと――。

「(うっづ。早く、射精し)……ぅ、え?」

 膣内が温かくならない。つまり、吐精していない? ナンデ?
 息も絶え絶えな私は、俯く代理の顔を、すぐ隣からそっと見る。

「ごめん。ワシ、嘘ついてもうたわ」

 ――へ? 何を?
 というか、もうスポーツみたいなセックスによって、倒れそうだけど、彼は肩にかかった私の足と、手を掴み。

「回転、マンコえぐり~」

 えっ?
 そう笑ったかと思うと、私の腕か脚を、順番に回し持ち変えては回し、、させ、はじめ、る?
 もちろん、オチンコをオマンコに突っ込んだままぁ――ああああぁぁぁアアアアア!
 グニョ、ニュロロロン。

「ひああああ! なにこれナニコレ!」

 いひ、入口とぉ、奥の、部分、がっ、オチンコが、違っ、わたしが、回転、して、オマンコが、ごりゅごりゅ!
 グニュルン、グニュルン。

「ひあっ! うぼ、ヒン、ヒィン!」

 すご、これ、すごっ!
 オチンコが入っているのに、オチンコが出入りしてるみたいで、下のおくちが、大混乱しちゃってるぅ!
 特に、特にカリの出っ張りで回り擦れるのとぉ、小陰唇と陰核クリトリスがアフロ陰毛で擦られるの、やばっ――ヒヒン!

「どうやぁ雌馬。ええ気持ちやろ? 六割くらいの女はこれで失神しよるわ」

 んびぃ! 世界もオマンコも回ってるぅ!

「あっ! ヒ、あへっ、ふひ!」

 お、オチンコとオマンコは垂直の関係と思ってたのに、水平の愛も、あるんだぁ。ってか、すご。パワーセックス、すご。だって、こんなのされたら、もう、頭オマンコになっちゃう!

「――よ~し、そろそろイクぞぉ」

 イク? イクの? 私、さっきから、さん、三回は、イッた、と思う。

「ふんっ!」

 グリュン、っと右へよじれたかと思うと、左へ回転、させンンンンン!
 ズリョ。――ブチュア。
 終点は、キス、キスだった。あ、アタシ、木にしがみつく猿みたいに、代理に抱きついて。代理の舌、大きい、私の口の中、一杯。下の口も、代理の肉棒したと、ディープキスしてる。ジュル、頭、とろけるぅ。
 口の中の、歯も舌も内頬も全部舐め吸われる。恋人みたいな――ううん、恋人以上のキスぅ。
 ジュポン。
 あっ、キス、終わり?

「新妻ぁ。あかんはまだイケへんは」

 彼が、悲しそう。――でも大丈夫だよ? 私は、犬か豚か馬が飼い主を気遣うみたく、伸びてきた髭を舐める。チクチクする。

使、イッてええよな?」

「え? うん! もちろん、使って、使って」
 
 もっと壊してと、舌を顎に這わせる。

「ほな、遠慮なく――」

 彼はオチンコを差し込んだまま、再びグリンと身体を時計回り!

「んっ、ひひひぃぃぃ!」

 ほん、ほんとこれすっごい。セックスジェットコースター、みたい。これなら、好きになれ、そう!

「よっしゃ、今度こそイク」

 ……。

「――ふぇ?」

 い、一瞬、トンでいた?

「――おい。しっかりせぇや。体位変えただけやぞ」

 気がつくと汗だくで髪を振り乱している私は壁へ向き、浮いたまま両手を後ろへ掴み伸ばされていた。もちろん、未だに硬度と熱を保つ彼の肉棒を、下のおくちで頬張りつつ、爪先がプラプラしていた。
 で、でも、この体位って――。

「せや。空中立ちバックや」

 彼のぶっとい指が私の細い手首に食い込む中、オチンチンに貫かれることで、浮いたままの後背位バック! すごい。私、彼とセックスをスタートしてから一度も床に降りていないかもぉ。

「ワシの性技わざはこの筋肉ちからと、チンポの持続力っ、や!」

 ズリョン、パン、パァン、パァン!

「おひょん、おほん、ふぐぅ!」

 ぶりん、ぶりんとお尻が揺れて肉が波立つ。その内側を、彼のオチンポが我が物顔で姦通し続ける。
 やば、これもう、やば! セックスは格闘技なのかもって、膣が泣いてるぅぅ!

「フッ、フッ! 今日一日で、完璧にワイのマンコになったな!」

 ヌルン、ヌルンと、愛液のうみでオチンコが泳いでいるみたい。
 とうとう膣内の筋力が疲れてきたのか、なんだかジーンとして、感覚が、なくなって、きちゃう。

「ええか新妻。男に抱かれて生きるのが、女の、最高の幸せや!」

 それは――ンンッ――本当に、そう。男の人に、アッ、抱いてもらえない人生、ナッ、んて考えられなイッ!
 ――ほんっと、おんなにうまれて、よかったぁ――。

「お――新」

 ?

「ふざけ……とりあえずナカ」

 ……え?

「……あ、れ?」

 部屋の中は、真っ暗だった。
 モゾモゾと芋虫のように動く私は裸で、毛布やら布団やらが、何枚も雑に掛けられていた。どうやらカーペットの上で寝ていたらしいけど、ところどころが湿っており、ナニやら生臭い。
 バサッ。どかして何とか上半身を起こす。暖房が点いていたのと掛け物のおかげで、風邪は引いてなさそうだ。

「――痛っ、つ」

 身体中が軽く痛かった。特に手首とか、足の付け根とか……股間とその奥とかあちこちが。近くの机に手をついて、ヨロヨロと立ち上がる。
 電気を点けると、自宅の寝室のままなことがわかった。時刻は午後七時?

「えっ、と?」

 ――そう、だ。代理とセックスしてて、あれ?
 思い出そうと突っ立つ私の股を、ドポッ、っとかなり多量の精子が垂れ滑る。生温かく皮膚をつたうそれが、床まで達した時だった。

「そっか。代理あのひと膣内射精イケたんだ」

 って、あんなに強姦レイプされたのに、そんな第一声だなんて、トち狂った被虐体質どえむの変態女みたいな感想だなぁ。
 ……まぁ、でも八割強は、合うようになっちゃったかも?
 けどとりあえず、お水が飲みたい。服も着ずに、携帯も触らず、扉を開けてシンクへ行き、蛇口に口をつっこみ、水を飲む、飲む。
 ゴク、ゴクッ。

「寒っ」

 さすがに廊下は冷たかった。水を飲んだせいでなおさら震える身体を縮こめ、自室へ戻ろうとした時だった。
 ガチャ――。

「う~、寒っ。おっ、起きたか?」

 私は目を丸くする。

「なんやなんや、ワシのために全裸で待っててくれたんかぁ? 最高の現地妻やなぁ」

 ――仕事を、終えて? 
 いや、でも、ちょっと待って。いくらドMでエッチ大好きにされた私でも、た、体力というものが。

「っしゃ、飯食うてからや思たけど、昼に失神した借りを、先に返してもらおか」

 軽い足取りでこちらへやってくる代理を前に、立ち尽くす私は――二の句が出てこなかった。
 でもそんなの関係ねぇ、と言わんばかりに傍へやって来たあと、子供みたく私を小脇に抱えて、再び寝室へと連行された……。
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