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二章 やや女
第八話 筆の二度おろし
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「す、すみませんっ。主任」
性欲を私の顔面へ放ち、まるで崩れるように座り込む彼は、ビクビクしたオチンコをよそに、放心したような表情だった。
口を抑えつつ、彼には見えない位置で、ティッシュへ精液を吐き出し、こちらも一息吐く。
「(若さ故の早さってとこかろな)どう、だった?」
答えのわかっている質問をするのは、キモチいい。
「――さぃこう、でした。人生で一番に気持ち良かったくらいです!」
額の生え際に汗を浮かべつつ、荒い息と共に、破顔していた。
「あ、あの。主任。よ、よかったら、胸、見せていただけませんか?」
おずおず、と伺い立てるように聞いてくる。
えっ? まだ射精し足りないの?
「ん~、ちょっと恥ずかしいなぁ」
二十九歳だが、まだエロモードに入っていることと、彼と二人っきりのためブリッ子してみた。まぁ、股間はショーツを汚すくらいに疼いており、何かしらでイキたい衝動が、お腹の下や脚の付け根の皮膚の下を、忙しげに走っていたのは間違いなかった。
「お、お願いします!」
暑いのか、全裸になる彼は、パンッ、と手を合わせてくる。その必死さに、ちょっとした可愛さすら覚えた。
「(ほんっとに、今までに無いパターンだなぁ)じゃあ、ホック外してくれる?」
『ホック』の単語を口にした時点で、飛びつくようにして背中へ手を回すと、少し手間取りつつ外す。
プチン。
「お、おおぉ」
卑猥で黒い最後の守りがシーツに落ちて、ぷるん、と震える乳房が照明の元にさらされる。研磨された赤い宝石のみたいな乳首は、もう尖りつつあった。
「しゅ、主任。か、硬くなって、ます?」
そりゃあれだけ、エッチなことをしたらそうなるでしょうが。
「そういうことは言わないの――それより、見るだけでいいの?」
脚を崩し、両手で身体を支えて、誘うように胸を少し張り出す。
「! ちょ、ちょっとだけ」
舐めさせてください、の一言の代わりに、慌てるみたく右側の乳首を口へ吸い含んだ。
――チュプ、チュウゥ。
最初は恐る恐ると言った風で、性技もほとんど感じられなかった。しかしやっぱり、過去に経験した二人と比べて、その謙虚さというか奥ゆかしさに、落ち着きとゆとりを覚えた。
「ふふっ、上手だよ」
女になって三ヶ月と経たない自分であったけど、余裕ぶってそう言い、右手を彼の後頭部へ回し、柔らかな黒いおかっぱヘアーを撫でる。
レロ、チュパ。
五分くらい乳首を舐められ続けると、さすがに弱くも甘い感覚が乳首から乳房へ、乳房から股間へ、そわっと伝わり始める。
――にしても思った。やっぱりエッチの気持ちよさは、男と比べて女の圧勝なんだって。男は射精の時がメインだけど、女は強弱こそあれ、ずーっと気持ちいい。
……まぁ嫌いな相手だと、特殊な性癖が無いと、苦痛が続くだけだとも言えるけど。
「(あとはやっぱ、なんと言っても妊娠のリスク。それと性病か)――んっ」
乳頭に前歯が当たり、ピリッとくる。我慢できないことは無かったが、わざと声を漏らす。
「!」
吸う力が増していき、少し痛みが発生してくる。
「(まだ痛みが欲しいタイミングじゃない、かなぁ)長谷川君。吸う力だけ強くしても、女の人を気持ちよくはできないよ?」
またもやつい口上を垂れてしまう。でも本当だから仕方が無い。
――そもそも、女の乳首って男ほど敏感ではないのにも、少し驚いた。鈍いと言った方が正しいかもしれない。
やっぱり子供に母乳を与えるために肉厚くなったせいかもだけど、ちょっとおしい気すらした。もちろん、係長クラスに上手い人なら別だけど。
やがて、申し訳なさそうに、チュゥチュゥと、吸引し始める。
「そ、そうそう。優しくね」
そして、セックス全般に言えることだけど、ゆっくり、優しく、ジンワリが王道で気持ちイイ。激しいのも悪くないけど、今はネットリ系の方がいいかも。
まぁ、ことパワーセックス系については、AVを真に受けてはいけない(戒め)。
「ふぁ、ふぁい!」
口の周りを自身の唾液でベトベトにしつつ、舌をもって乳首を撫で吸いはじめる。硬くなった乳首は彼の舌により、右へ左へ、上へ下へ、やがて優しく押しつぶされる。そのつど、コリコリ、とした触感を、彼の舌へ弾き返した。
「あっ、ん」
忠実な彼へ、ご褒美代わりに喘ぎ声を耳に入れる。
とは言え、徐々にジンジンと、乳首の内側が熱くなってきて、股間に密着するショーツの沁みが拡がる。
「そうそう。そんな感じで――」
彼の空いている片手を掴み、もう片方の乳房へ誘う。
「優しく、ね?」
頬張る乳首から口を離さない、必死の形相と共に横目でもって、人差し指と親指で乳首を摘まみ揉む。係長と比べると、色々な惜しさが頭をかすめるけど、やはり穏やかさという点では悪くはなかった。
「ン――ぁん」
小さくも淫らな吸音と声が、広い室内へ小さく響く。ふと、細まった目で必死な彼を眺める、と。
「えっ?」
惚けそうになっていた表情が、思わず真顔になる。彼も気になってか、乳首から口を離す。
「ジュポ――どうしました?」
「だ、だって」
乳吸いをする彼が、何度かモゾモゾと姿勢を変える際、チラリと見えてしまったのだ。肉棒が、もう勃起しているのに。
ほんの三十分ほど前に射精したばっかりだよ?
「主任とスルのが、気持ちよすぎて――す、すみません」
謝る彼をよそに、勃っきしたものを見てしまったせいか、こちらも情欲の発火点がほとばしる。
股間が痒むように疼くため、手マンで満足しようと思っていたけど、こんなに回復の早いのを見た後では――。
「(若いって本当にすごい)ね、ねぇ。長谷川クン」
顔を近づけて、艶っぽく息を吹きかける。彼は目を見開き、股間のナニを震えさせる。
「は、はひ!」
彼が興奮しているのは見た目にわかるけど、こっちだって同じだった。自分から男を誘うという行為そのものが、初体験なのだから――。
「元気になってるけど、どうするの? さっきみたいに口でする? 胸がいい? ――それとも」
どんどん彼の顔へ近づけつつも、鼻先をかわして右側の耳へ唇を寄せる。
そう。見た目にボロボロな理性のその壁を、ハンマーで叩き壊すみたく、耳穴へ舌先をねじ込む。
「ひゅぃ!」
蜜を塗りたくるみたく外耳道を舐める。彼も応じるみたいに、私の耳たぶを甘噛した後、ブルッと震えた。
「ジュレロ。――え、と。その、よ、よろしければ」
そうとだけ言うと、恐る恐ると黒のショーツの上から股間へ手を当ててくる。
「せ、本番で、お願いしますっ」
そ、そりゃそうだよねぇ、っと思いつつ、今更ながらに身勝手な自分を振り返った。
この部屋に入ってきた時、生ハメはダメとか思っていたくせに、完璧に自分から誘ってんじゃん、と自嘲した。
彼の頬に浮く薄い髭を舐めるを、答えとして――トサッ、っと唾液で濡れた生乳を揺らしながら後ろへと倒れる。彼は三拝九拝した後、黒ショーツへかけた指でもって、ずり降ろしてくる。
ヌチョー、っとクロッチ部分が膣口から離れる時、糸が一本引いたのには、さすがに恥じらいを覚えた。
「陰毛、すごく薄いですね。あ、あと。か、感じてくれていて嬉しいです。主任!」
目をギラギラさせつつ、口を歪めてそう呟かれる。
「だーかーらー、そういうことは言わないの……ところで、避妊具は?」
ナマがいいけど、やっぱ妊娠は怖い。そうわかっているのに、ダメなことなんだろうけど、男に判断を委ねてしまった。
「で、できれば、そのぉ――」
まぁ、男だったからわかるけど、任せたらそうなるよね。
「……膣外射精だよ?」
タメ息をついて、ちょっと失望した表情を作る。責任の半分が自分にあることを隠すみたく。
――生理明けだから大丈夫とは思うけど、女としてしばらく生きるなら、妊娠のリスクはきちんと憂慮すべきだ。ましてや相手が旦那でも恋人でもないなら尚更のこと。
とは言えその一方、避妊具をつけてのセックスって、男側の壮大な自慰に付き合わされているだけでは? などとくだらないことを妄想していまう自分もいた。
「しゅ、主任!」
ボーっとしょうもない事を考えている内に、過呼吸気味の長谷川君は、怒張した肉棒と共に、目と鼻の先まで迫っていた。
「せ、正常位で、ね?」
余裕ぶっていた化けの皮が、順調に剥がれてイッタ。だって、係長との数回の経験しか無いセックス初心者の自分としては、やはり正常位が一番安心できるんだから。
「主任が、そう望まれるのなら」
伺いを立てるような言動をしつつも、こっちの気が変わるのを警戒してか、手で肉棒を握り持ち、膣口の位置へと調整してくる。早々にハメようと焦っているのが、逆にこちらを動揺させてしまう。
「つ、つ、ついに、主任のオマンコに」
「や、優しくだよ?」
初体験でも無いのに、なぜか急に怖くなり、今までとは真逆な弱音をポンポン吐いてしまう。だが、彼は目で頷きながら、ニコリと笑う。
「主任って、ほんっとに愛らしいですね」
斜め上な天然の返答に、思わず股に込める力が緩んでしまう。
「(い、今の彼の心情で挿入られると、ちょっとヤバいかも)あ、長谷川君。やっぱり少しだけ待――」
ズニョォン。
返答の、代わりに、熱い肉棒が、何の抵抗もなく、膣内を埋める。瞬きする間も無く、当然ながらその全てを、膣が飲み込んだ。
「ッ、ぁア!」
衝撃なき衝撃に身震いする。
い、異物感はある程度はあるものの、係長との夜によって熟れて来たため、勢いよく飲み込んでしまったのだ。
彼の、濡れ尖った男性器、を。
「ふおぉぉっ!」
絶叫する彼は、無我夢中に出し入れしてくる。けど、自分の膣壁は、温かく柔らかく受け入れて、溶かすようにトロトロに包み込む。
彼は目を強く閉じつつ、まるで手探りで探すみたく、私の腰の肉を求め掴む。
「しゅ、にん。の、膣。気持ち、良すぎ、ますよぉ!」
天井を向いて、悲鳴のような声をあげた。涎を垂らす彼は、獣性を剥き出しにするみたく、腰を打ち付けてくるっ。
パン、ヌチョ。パァン、ネチャァ!
ペース配分もテクも何も無い、まるで高校生が初めてするセックスのような腰使いだった。自分の愛液と彼の我慢汁が、ピストンのつどぶつかり飛び散り、シーツを次々と汚していった。
「(想像はっ、してたっ、けどぉ)――はせがわくっ。も、もっと、ゆっくりぃ!」
腰部に食い込ませた指は、まるでホナホールを扱うみたいに握り掴んだ。腰も激しく前後させて、肉棒で膣壁を削り擦られるっ。
わ、悪くはないかもだけど、雰囲気を考慮しない中途半端なパワーセックスは、受け側の方の負担が、ちょっと大きいっ。
パァン。ピャン!
「長谷川くん――」
「ハァ、ハァ! しゅにん、しゅにん!」
ガバッ!
聞く耳も無く身体を被せてきて、互いに綺麗な部類であろう柔らかな肌が重なる。汗はその間で混ざり合い、体臭すらも溶け合った。
その一方、腹上死しないかと心配になるくらいのテンションの彼を、少しでも落ち着かせようと背中を軽く叩くも。
ンチュゥ。
「! ――んんっ」
唐突に顔を寄せて、舌を絡めてくる。キスは待って――と舌で追い返そうにも、いつも以上の力を発揮されてしまい、絡め取られて、ディープキスを強行されてしまう。
チュルロ、ロレ。
んっ。けど、女体化してキスフェチになってしまったのか、だんだんと頭の中が蕩けてイク。
次第にされるがままになり、手順も力の込め具合もバラバラなのに、まるで――肉棒が痒いの? ――っというくらいに膣穴で擦り続ける彼の性行為を、受け入れてゆく。
パン、ピチャ、パァン!
「(で、も。この獣的な感じも、嫌いじゃ、な)ジュル、レロレ」
舌を絡め合うことに集中して、意識を股間の疲労感から遠ざけようとする。歯がカチカチと当たる中、羽交い締めするみたく、彼に巻き付けた腕に力を込める。
やがて、ググッと彼の身体の重心が、こっちに傾いてくるぅ。
「ジュポ――しゅ、しゅにん。新妻主任っ!」
腰遣いはブレーキの壊れた車みたくどんどんと加速していき、濡れ濡れの膣内は、応じるみたいに彼の一物を締め上げていっちゃう。
「主任っ。もう、射精ちゃいますっ!」
ドクン! っという鼓動に、言い様もない感情が溶け混ざり、身体を内側から灼いていった。
「! も、ぅ! しょうが無い、なぁ!」
舌を絡めつつ、細腕同士で互いを抱き締め合う。――イクのなら、一緒にイキたい!
「主任!」
「長谷川くっ!」
あらん限りの力で互いを拘束し合う。
ギュ――ドポッ、ドピュル、ピュル。
汗が目に染み入る中、彼の肩へ歯形を付けていた。肉棒と膣口の収縮以外は時が止まったかの様で、抱き合ったまま静止していた。
二度目とは思えない吐精に、やはり若さを感じ、こちらも負けじと膣口が肉棒を噛みしめていた。もしくは、係長と違う肉棒に、新鮮さを覚えたのかもしれなかった――。
「ハァ、ハァ、も、もぅ。膣内射精はダメって、言ったのに――」
体裁と取り繕うだけの一言を、義務とばかりに、耳へ吹き掛ける。
「ご、ごめんなさい。主任」
そう言いつつ、首筋の汗を舐め取り、甘えるみたく頭を擦り付けてくる。ほんとに反省してる?
「全く……ねぇ、長谷川君」
「は、はい?」
怒られるのかと、困り眉で顔をあげる彼の唇に、キスをする。
一瞬だけ止まった彼は、やがて甘えるみたく、唇に舌を這わせてくる。うん、アフターを怠けないタイプっぽい。
「チュロ――会社で言ったら、ダメだよ?」
汗でひっついた髪もそのままに、笑顔でそう告げた。
彼は、くしゃ、っと笑うと、全身を強く抱き締めてくる。そのちょっとした苦しさに、むしろ心地よさを覚えた。
性欲を私の顔面へ放ち、まるで崩れるように座り込む彼は、ビクビクしたオチンコをよそに、放心したような表情だった。
口を抑えつつ、彼には見えない位置で、ティッシュへ精液を吐き出し、こちらも一息吐く。
「(若さ故の早さってとこかろな)どう、だった?」
答えのわかっている質問をするのは、キモチいい。
「――さぃこう、でした。人生で一番に気持ち良かったくらいです!」
額の生え際に汗を浮かべつつ、荒い息と共に、破顔していた。
「あ、あの。主任。よ、よかったら、胸、見せていただけませんか?」
おずおず、と伺い立てるように聞いてくる。
えっ? まだ射精し足りないの?
「ん~、ちょっと恥ずかしいなぁ」
二十九歳だが、まだエロモードに入っていることと、彼と二人っきりのためブリッ子してみた。まぁ、股間はショーツを汚すくらいに疼いており、何かしらでイキたい衝動が、お腹の下や脚の付け根の皮膚の下を、忙しげに走っていたのは間違いなかった。
「お、お願いします!」
暑いのか、全裸になる彼は、パンッ、と手を合わせてくる。その必死さに、ちょっとした可愛さすら覚えた。
「(ほんっとに、今までに無いパターンだなぁ)じゃあ、ホック外してくれる?」
『ホック』の単語を口にした時点で、飛びつくようにして背中へ手を回すと、少し手間取りつつ外す。
プチン。
「お、おおぉ」
卑猥で黒い最後の守りがシーツに落ちて、ぷるん、と震える乳房が照明の元にさらされる。研磨された赤い宝石のみたいな乳首は、もう尖りつつあった。
「しゅ、主任。か、硬くなって、ます?」
そりゃあれだけ、エッチなことをしたらそうなるでしょうが。
「そういうことは言わないの――それより、見るだけでいいの?」
脚を崩し、両手で身体を支えて、誘うように胸を少し張り出す。
「! ちょ、ちょっとだけ」
舐めさせてください、の一言の代わりに、慌てるみたく右側の乳首を口へ吸い含んだ。
――チュプ、チュウゥ。
最初は恐る恐ると言った風で、性技もほとんど感じられなかった。しかしやっぱり、過去に経験した二人と比べて、その謙虚さというか奥ゆかしさに、落ち着きとゆとりを覚えた。
「ふふっ、上手だよ」
女になって三ヶ月と経たない自分であったけど、余裕ぶってそう言い、右手を彼の後頭部へ回し、柔らかな黒いおかっぱヘアーを撫でる。
レロ、チュパ。
五分くらい乳首を舐められ続けると、さすがに弱くも甘い感覚が乳首から乳房へ、乳房から股間へ、そわっと伝わり始める。
――にしても思った。やっぱりエッチの気持ちよさは、男と比べて女の圧勝なんだって。男は射精の時がメインだけど、女は強弱こそあれ、ずーっと気持ちいい。
……まぁ嫌いな相手だと、特殊な性癖が無いと、苦痛が続くだけだとも言えるけど。
「(あとはやっぱ、なんと言っても妊娠のリスク。それと性病か)――んっ」
乳頭に前歯が当たり、ピリッとくる。我慢できないことは無かったが、わざと声を漏らす。
「!」
吸う力が増していき、少し痛みが発生してくる。
「(まだ痛みが欲しいタイミングじゃない、かなぁ)長谷川君。吸う力だけ強くしても、女の人を気持ちよくはできないよ?」
またもやつい口上を垂れてしまう。でも本当だから仕方が無い。
――そもそも、女の乳首って男ほど敏感ではないのにも、少し驚いた。鈍いと言った方が正しいかもしれない。
やっぱり子供に母乳を与えるために肉厚くなったせいかもだけど、ちょっとおしい気すらした。もちろん、係長クラスに上手い人なら別だけど。
やがて、申し訳なさそうに、チュゥチュゥと、吸引し始める。
「そ、そうそう。優しくね」
そして、セックス全般に言えることだけど、ゆっくり、優しく、ジンワリが王道で気持ちイイ。激しいのも悪くないけど、今はネットリ系の方がいいかも。
まぁ、ことパワーセックス系については、AVを真に受けてはいけない(戒め)。
「ふぁ、ふぁい!」
口の周りを自身の唾液でベトベトにしつつ、舌をもって乳首を撫で吸いはじめる。硬くなった乳首は彼の舌により、右へ左へ、上へ下へ、やがて優しく押しつぶされる。そのつど、コリコリ、とした触感を、彼の舌へ弾き返した。
「あっ、ん」
忠実な彼へ、ご褒美代わりに喘ぎ声を耳に入れる。
とは言え、徐々にジンジンと、乳首の内側が熱くなってきて、股間に密着するショーツの沁みが拡がる。
「そうそう。そんな感じで――」
彼の空いている片手を掴み、もう片方の乳房へ誘う。
「優しく、ね?」
頬張る乳首から口を離さない、必死の形相と共に横目でもって、人差し指と親指で乳首を摘まみ揉む。係長と比べると、色々な惜しさが頭をかすめるけど、やはり穏やかさという点では悪くはなかった。
「ン――ぁん」
小さくも淫らな吸音と声が、広い室内へ小さく響く。ふと、細まった目で必死な彼を眺める、と。
「えっ?」
惚けそうになっていた表情が、思わず真顔になる。彼も気になってか、乳首から口を離す。
「ジュポ――どうしました?」
「だ、だって」
乳吸いをする彼が、何度かモゾモゾと姿勢を変える際、チラリと見えてしまったのだ。肉棒が、もう勃起しているのに。
ほんの三十分ほど前に射精したばっかりだよ?
「主任とスルのが、気持ちよすぎて――す、すみません」
謝る彼をよそに、勃っきしたものを見てしまったせいか、こちらも情欲の発火点がほとばしる。
股間が痒むように疼くため、手マンで満足しようと思っていたけど、こんなに回復の早いのを見た後では――。
「(若いって本当にすごい)ね、ねぇ。長谷川クン」
顔を近づけて、艶っぽく息を吹きかける。彼は目を見開き、股間のナニを震えさせる。
「は、はひ!」
彼が興奮しているのは見た目にわかるけど、こっちだって同じだった。自分から男を誘うという行為そのものが、初体験なのだから――。
「元気になってるけど、どうするの? さっきみたいに口でする? 胸がいい? ――それとも」
どんどん彼の顔へ近づけつつも、鼻先をかわして右側の耳へ唇を寄せる。
そう。見た目にボロボロな理性のその壁を、ハンマーで叩き壊すみたく、耳穴へ舌先をねじ込む。
「ひゅぃ!」
蜜を塗りたくるみたく外耳道を舐める。彼も応じるみたいに、私の耳たぶを甘噛した後、ブルッと震えた。
「ジュレロ。――え、と。その、よ、よろしければ」
そうとだけ言うと、恐る恐ると黒のショーツの上から股間へ手を当ててくる。
「せ、本番で、お願いしますっ」
そ、そりゃそうだよねぇ、っと思いつつ、今更ながらに身勝手な自分を振り返った。
この部屋に入ってきた時、生ハメはダメとか思っていたくせに、完璧に自分から誘ってんじゃん、と自嘲した。
彼の頬に浮く薄い髭を舐めるを、答えとして――トサッ、っと唾液で濡れた生乳を揺らしながら後ろへと倒れる。彼は三拝九拝した後、黒ショーツへかけた指でもって、ずり降ろしてくる。
ヌチョー、っとクロッチ部分が膣口から離れる時、糸が一本引いたのには、さすがに恥じらいを覚えた。
「陰毛、すごく薄いですね。あ、あと。か、感じてくれていて嬉しいです。主任!」
目をギラギラさせつつ、口を歪めてそう呟かれる。
「だーかーらー、そういうことは言わないの……ところで、避妊具は?」
ナマがいいけど、やっぱ妊娠は怖い。そうわかっているのに、ダメなことなんだろうけど、男に判断を委ねてしまった。
「で、できれば、そのぉ――」
まぁ、男だったからわかるけど、任せたらそうなるよね。
「……膣外射精だよ?」
タメ息をついて、ちょっと失望した表情を作る。責任の半分が自分にあることを隠すみたく。
――生理明けだから大丈夫とは思うけど、女としてしばらく生きるなら、妊娠のリスクはきちんと憂慮すべきだ。ましてや相手が旦那でも恋人でもないなら尚更のこと。
とは言えその一方、避妊具をつけてのセックスって、男側の壮大な自慰に付き合わされているだけでは? などとくだらないことを妄想していまう自分もいた。
「しゅ、主任!」
ボーっとしょうもない事を考えている内に、過呼吸気味の長谷川君は、怒張した肉棒と共に、目と鼻の先まで迫っていた。
「せ、正常位で、ね?」
余裕ぶっていた化けの皮が、順調に剥がれてイッタ。だって、係長との数回の経験しか無いセックス初心者の自分としては、やはり正常位が一番安心できるんだから。
「主任が、そう望まれるのなら」
伺いを立てるような言動をしつつも、こっちの気が変わるのを警戒してか、手で肉棒を握り持ち、膣口の位置へと調整してくる。早々にハメようと焦っているのが、逆にこちらを動揺させてしまう。
「つ、つ、ついに、主任のオマンコに」
「や、優しくだよ?」
初体験でも無いのに、なぜか急に怖くなり、今までとは真逆な弱音をポンポン吐いてしまう。だが、彼は目で頷きながら、ニコリと笑う。
「主任って、ほんっとに愛らしいですね」
斜め上な天然の返答に、思わず股に込める力が緩んでしまう。
「(い、今の彼の心情で挿入られると、ちょっとヤバいかも)あ、長谷川君。やっぱり少しだけ待――」
ズニョォン。
返答の、代わりに、熱い肉棒が、何の抵抗もなく、膣内を埋める。瞬きする間も無く、当然ながらその全てを、膣が飲み込んだ。
「ッ、ぁア!」
衝撃なき衝撃に身震いする。
い、異物感はある程度はあるものの、係長との夜によって熟れて来たため、勢いよく飲み込んでしまったのだ。
彼の、濡れ尖った男性器、を。
「ふおぉぉっ!」
絶叫する彼は、無我夢中に出し入れしてくる。けど、自分の膣壁は、温かく柔らかく受け入れて、溶かすようにトロトロに包み込む。
彼は目を強く閉じつつ、まるで手探りで探すみたく、私の腰の肉を求め掴む。
「しゅ、にん。の、膣。気持ち、良すぎ、ますよぉ!」
天井を向いて、悲鳴のような声をあげた。涎を垂らす彼は、獣性を剥き出しにするみたく、腰を打ち付けてくるっ。
パン、ヌチョ。パァン、ネチャァ!
ペース配分もテクも何も無い、まるで高校生が初めてするセックスのような腰使いだった。自分の愛液と彼の我慢汁が、ピストンのつどぶつかり飛び散り、シーツを次々と汚していった。
「(想像はっ、してたっ、けどぉ)――はせがわくっ。も、もっと、ゆっくりぃ!」
腰部に食い込ませた指は、まるでホナホールを扱うみたいに握り掴んだ。腰も激しく前後させて、肉棒で膣壁を削り擦られるっ。
わ、悪くはないかもだけど、雰囲気を考慮しない中途半端なパワーセックスは、受け側の方の負担が、ちょっと大きいっ。
パァン。ピャン!
「長谷川くん――」
「ハァ、ハァ! しゅにん、しゅにん!」
ガバッ!
聞く耳も無く身体を被せてきて、互いに綺麗な部類であろう柔らかな肌が重なる。汗はその間で混ざり合い、体臭すらも溶け合った。
その一方、腹上死しないかと心配になるくらいのテンションの彼を、少しでも落ち着かせようと背中を軽く叩くも。
ンチュゥ。
「! ――んんっ」
唐突に顔を寄せて、舌を絡めてくる。キスは待って――と舌で追い返そうにも、いつも以上の力を発揮されてしまい、絡め取られて、ディープキスを強行されてしまう。
チュルロ、ロレ。
んっ。けど、女体化してキスフェチになってしまったのか、だんだんと頭の中が蕩けてイク。
次第にされるがままになり、手順も力の込め具合もバラバラなのに、まるで――肉棒が痒いの? ――っというくらいに膣穴で擦り続ける彼の性行為を、受け入れてゆく。
パン、ピチャ、パァン!
「(で、も。この獣的な感じも、嫌いじゃ、な)ジュル、レロレ」
舌を絡め合うことに集中して、意識を股間の疲労感から遠ざけようとする。歯がカチカチと当たる中、羽交い締めするみたく、彼に巻き付けた腕に力を込める。
やがて、ググッと彼の身体の重心が、こっちに傾いてくるぅ。
「ジュポ――しゅ、しゅにん。新妻主任っ!」
腰遣いはブレーキの壊れた車みたくどんどんと加速していき、濡れ濡れの膣内は、応じるみたいに彼の一物を締め上げていっちゃう。
「主任っ。もう、射精ちゃいますっ!」
ドクン! っという鼓動に、言い様もない感情が溶け混ざり、身体を内側から灼いていった。
「! も、ぅ! しょうが無い、なぁ!」
舌を絡めつつ、細腕同士で互いを抱き締め合う。――イクのなら、一緒にイキたい!
「主任!」
「長谷川くっ!」
あらん限りの力で互いを拘束し合う。
ギュ――ドポッ、ドピュル、ピュル。
汗が目に染み入る中、彼の肩へ歯形を付けていた。肉棒と膣口の収縮以外は時が止まったかの様で、抱き合ったまま静止していた。
二度目とは思えない吐精に、やはり若さを感じ、こちらも負けじと膣口が肉棒を噛みしめていた。もしくは、係長と違う肉棒に、新鮮さを覚えたのかもしれなかった――。
「ハァ、ハァ、も、もぅ。膣内射精はダメって、言ったのに――」
体裁と取り繕うだけの一言を、義務とばかりに、耳へ吹き掛ける。
「ご、ごめんなさい。主任」
そう言いつつ、首筋の汗を舐め取り、甘えるみたく頭を擦り付けてくる。ほんとに反省してる?
「全く……ねぇ、長谷川君」
「は、はい?」
怒られるのかと、困り眉で顔をあげる彼の唇に、キスをする。
一瞬だけ止まった彼は、やがて甘えるみたく、唇に舌を這わせてくる。うん、アフターを怠けないタイプっぽい。
「チュロ――会社で言ったら、ダメだよ?」
汗でひっついた髪もそのままに、笑顔でそう告げた。
彼は、くしゃ、っと笑うと、全身を強く抱き締めてくる。そのちょっとした苦しさに、むしろ心地よさを覚えた。
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