57 / 70
第11章:宗教弾圧って言われるんだろうか?
直接支援射撃。大魔王とか言わないで!(虐殺シーン注意)
しおりを挟む(ハードな内容です。嫌いな人はスキップしてね)
1572年
摂津国。石山
「よく来てくれた。感謝いたす、光秀殿」
「なんのこれしき、全ては織田家の為、信長様の為」
なんか地獄に仏レベルの感謝をしている佐久間信盛さん。
15000を超える兵力を指揮しているけど、そのほとんどが最近織田家に帰順してきた国衆やなんやらの寄せ集め。
それに対して、目の前には士気がぶっ飛ぶほど高まっている一向宗門徒60000。
これはもう風前の灯火ですね。
敵に孫市いたら、もう完全に撃滅される戦力比。
「では予定通り、わが明智勢は最前線の天王寺の砦にて敵を迎え撃ちまする」
鉄甲船は間に合わなかったので、大量の兵糧が石山に運び込まれて一気に兵力が膨れあがった一向宗。
遂に戦闘行動に出た。最初はやっぱり天王寺の砦ですね。正史では大激戦になって塙直政とかが討ち死に。光秀は天王寺で孤立して信ちゃんに救援を頼んだ。助けに来た信ちゃんも足を鉄砲で射貫かれて負傷。
5倍の敵を相手に頑張ったほうだよ。
今回は4倍。
ちょろいちょろい。
天王寺砦に入った明智機動部隊の第3大隊と第4大隊。
すでにここに配備されていた金森君率いる部隊と合流して、敵を見ています。
「殿。これは厳しい戦いになりましょう」
「そうだな。十兵衛にとっては大打撃」
「いや、殿さんが勇名をはせる絶好の機会だろ?」
なに?
そんなに大変なの?
「これから始まる大虐殺。後世に明智光秀という武将は『大魔王』として名前が刻まれましょう」
信ちゃんが第六天魔王で、光秀、『大魔王』?
ラスボス扱いじゃん。
「この大砲が火を吹く時、世界が一変するかと」
「そうだな。十兵衛よ、貴様の発案だろ? このかろねいど砲とやらは」
……そうでした。
この冬木造兵工廠製造、64ポンドカロネード砲。
19世紀の戦列艦や大型フリゲート艦とかに取り付けていた対人掃射用の悪逆な兵器。
一回の射撃で数千発の鉛弾を敵に向けて吐き出す、巨大な散弾銃のような奴。これを敵の襲い掛かりそうな方面に向けて並べてある。
横3列。
合計48門。
三弾撃ちする予定だから、一射で10名ぶっ飛ぶとしたら500人は虐殺できる。もちろん目的は士気を破砕すること。
あんな士気のかたまりの突撃受けたら、こっちは簡単に陣形が崩壊して壊乱してしまいます。
「来ました。正面、一向宗門徒、約15000。武装は手槍と長巻。半数は桶側胴を着用」
ヘタレ光秀。
こわい。
あの顔もそうだけど、これからあの連中を全部ぶっ飛ばすの。
普通に生活していた人たちだもん。騙されているだけだよね。俺の父ちゃん母ちゃんと同じ。マインドコントロールされているだけ。
俺は腐れ坊主が敵なだけ。
やっぱり信ちゃんみたいな虐殺できません……
でも「にげる!」といってもここまで来たら無理なんだろうなぁ。
逃げる?
そうだ!
あれだ。
あの戦国最凶軍団シーマンズの真似だ!
逃げる。だけど方向を間違っちゃう。
お百姓さんからは逃げる。だけど坊主は滅してやる。
よし、敵の大将を討ち取ろう!
「稲富殿。今からカロネード砲の狙いを変更できるであろうか?」
砲兵隊を任せてある砲術家で有名な人にお願いする。
「かろねいど砲はすぐに調整できまする故、可能でございまする」
なんかうれしそうだね。この人、鉄砲や大砲のことになると性格変わるね。普段は謹言実直な顔してるけど、今は子供のような顔。ウキウキなのが分かるよ。
「では敵中央に集中砲火。できた通路を通り、敵の大将を討ち取る」
周りの者達が「なんと!」「誠か!?」「血がたぎるわ!」とか言ってるけどね。普通なら無謀通り越して、自殺志願者だよ。
でもそれ史実でやったった島津の500人。
そ、尊敬はしないよ。
尊敬はしないけどね。
今は「君たち、すげ~奴らだよ」位には思える。
「第3大隊は持ってきた予備の鉄砲も使用。計2000丁にて第2防御隊形。その場でカウンターマーチ3段射撃3回。その後1射手ごとに装填手4人のチームにて確実に敵を倒せ。一式弾をすべて使いヘッドショットだ。
ここに敵を寄せ付けたら負け。その前に俺が敵の大将を討ち取る!」
島津義弘のように撤退ではない。
死中に活あり。謙信の落書きだ。元の言葉はなんか大陸の方から来たとか言うけどヲタクには謙信だけでいいさ。
「慶次、出番だ。織田を助けよ。この時のために生きて来たと思え!」
「おうよ。人のためになる傾奇きは好きだぜ。義とは我を美しくすると書く。俺はこれから義を貫く!」
何かよくわからないが本人が納得しているからいっか。
「砲兵隊。敵中央に大穴をあけよ! 第4胸甲騎兵大隊。晴れの舞台ぞ。このように突撃できる機会はめったに来ん。楽しめ!」
ずごごごごご!!!!!んっ。
ずごごごごご!!!!!んっ。
ずごごごごご!!!!!んっ。
カロネード砲の三連射で2000人くらいが吹き飛ぶ。群衆雪崩が起きて被害激増。
ああ
「為すべきことはただ一つ。地獄を作れ!」
を、本当にやっちゃったよ。
「さあそこに築いて見せろ」と言われても、本当に肉の山作るのはヲタクとしてもやっぱやりたくない。
今回だけにしようね。
「野郎ども、突撃だ! 女子のあそこに貴様らの槍をぶち込め!」
慶次よ。
なにが我を美しくだよ。
そのセリフ聞いて、お前が美しいとか誰が思う?
とりま。
突撃が始まったよ。
胸甲騎兵って言っても、早い話が普通の槍騎兵。
ただ馬の胸にも矢が刺さらない程度の装甲をつけている。
やっと『装甲騎兵』作ってやったぞ。だからみんな右肩を赤く塗っている。慶次だけは左肩なのはお約束。
レッドショ〇ダーの中でもキ〇コの赤いのは、なぜか左なんだよね。
俺もその影に隠れて、騎乗して突撃していった。
0
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
寿明結未(旧・うどん五段)
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる