1 / 7
1
しおりを挟む
王都にある最高級酒場の最上階。
そこは、選ばれた強者のみが入ることを許される聖域だ。
黄金の装飾が施された円卓。
その中心で、黄金の鎧を纏った男――勇者レオンが、傲慢な笑みを浮かべて俺を見下ろしている。
「アルト。お前、今日限りでクビだ」
レオンの言葉に、周囲の仲間たちが下卑た笑い声を漏らす。
魔術師のセーラ、重戦士のガストン。
どいつもこいつも、俺が命懸けでサポートしてきた連中だ。
「クビ? 急にどうしたんだよ。俺がいなきゃ、このパーティの装備維持もキャンプの設営も、索敵だって回らなくなるぞ」
俺は努めて冷静に問い返した。
内心では、ようやくこの時が来たかと、どこか冷めた感情が渦巻いている。
「はっ、笑わせるなよ。お前みたいな器用貧乏の雑用係なんて、代わりはいくらでもいるんだ。いいか。俺たちはもうS級なんだよ。伝説の魔王を倒しに行く選ばれしエリートだ。そこに、何の専門性もない、ただの便利屋が混じっているのは、パーティの格に関わるんだよ」
レオンがワイングラスを煽り、赤い液体を口に含む。
その喉の動きすら、俺にはひどく下品に見えた。
「専門性、か。俺の器用貧乏が、どれだけお前らの戦闘を支えてきたか、本当に分かってないのか」
「分かってるさ。お前は料理が上手くて、荷物持ちが上手くて、防具の修繕が少し早い。それだけだろ。そんなのは、奴隷を数人雇えば済む話だ」
魔術師のセーラが、艶然とした笑みを浮かべながら追撃してくる。
彼女が今着ている最高級の魔導法衣。
それも、俺が昨晩徹夜して、魔力の伝導率を最大化するために特殊な触媒で磨き上げたものだ。
「アルト、あなたの顔を見るのも飽きたの。あなたの魔法、中途半端で威力が低すぎるのよ。私が一発ドカンと撃てば済む話を、ちまちまと補助魔法で飾られても迷惑なの」
重戦士のガストンも、太い腕を組んで鼻で笑う。
「俺の斧のキレが悪くなったのも、お前の研ぎ方が甘いからじゃねえのか。最近、どうも体が重くていけねえ。お前の作った飯の栄養が足りねえんだよ」
勝手な言い分だ。
俺はあえて、彼らの無知を指摘しなかった。
俺の固有スキル、器用貧乏。
その真の姿は、究極の分配者という神話級の能力だ。
俺がパーティにいるだけで、仲間のステータスは三倍以上に跳ね上がる。
それだけじゃない。
俺が施す全ての補助、食事、装備のメンテナンスには、対象の潜在能力を限界突破させるバフが乗っている。
彼らが今、世界最強だと自惚れているその力。
その半分以上は、俺が肩代わりし、供給し続けていたものだ。
俺がこの部屋を出た瞬間、彼らがどうなるか。
想像するだけで滑稽だった。
「……分かった。そこまで言うなら、俺は出ていくよ」
「話が早くて助かるぜ。ほら、これは手切れ金だ。辺境の村で一生遊んで暮らせ」
レオンが投げ捨てたのは、わずか数枚の銀貨だった。
S級冒険者の報酬、一回のクエストで金貨数百枚が動く世界において、これは明白な侮辱だ。
俺はそれを拾うこともしなかった。
ただ、腰に下げた自分のボロい剣を直し、席を立つ。
「ああ、そうだ。一つだけ忠告しておく」
「なんだ。負け惜しみか」
「俺が抜けた後、自分の体が思うように動かなくても、無理はするな。今のお前たちの力は、お前たち自身のものじゃない」
「ははは。傑作だ。俺の聖剣の威力が俺自身のものじゃないだと。寝言は寝て言え、無能」
レオンの爆笑を背に、俺は部屋を出た。
廊下を歩きながら、俺はシステムメッセージを展開する。
究極の分配者:パーティ解除を検知。
全共有バフを解除します。
対象:レオン、セーラ、ガストン。
還元ボーナスの適用を開始します。
視界に流れる文字。
俺が彼らに分け与えていた力が、濁流のように俺の内側へと戻ってくる。
さらには、彼らが俺のバフを受けていた期間に稼いだ経験値。
その成長分の一部が、複利となって俺のステータスに上乗せされていく。
ドクン、と心臓が強く跳ねた。
全身の細胞が沸騰するような感覚。
視界が異常に鮮明になり、空気の流れ、建物の微細な振動、外を歩く人々の鼓動までが手に取るように分かる。
これが、俺の本当の力。
今まで他人に吸わせていた果実を、ようやく自分一人で味わえる。
「ふぅ。体が軽いな」
酒場を出ると、夜風が心地よかった。
王都の喧騒が、ひどく遠く感じる。
俺は一度も振り返ることなく、正門へと向かった。
あいつらが、自分の本当の価値に気づくのはいつだろうか。
おそらく、次の戦闘だろうな。
今まで紙切れのように斬り裂いていた魔物が、鋼鉄の壁のように立ちはだかる絶望。
想像しただけで、口角が上がってしまうのを止められなかった。
俺は王都を去る。
こんな淀んだ場所ではなく、もっと自由で、もっと面白い場所へ。
世界は広い。
俺のこの器用すぎる力が、どこまで通用するのか。
試してみるのも悪くない。
翌朝、俺は馬車に揺られながら、はるか東の辺境を目指していた。
そこは、魔物の強さが王都周辺とは比較にならないほど高く、文明の果てと呼ばれる場所だ。
普通の人間なら死にに行くような場所だが、今の俺にとっては、最高の遊び場になるはずだ。
「まずは、まともな拠点を確保しないとな」
俺は手元にある古い地図を広げる。
そこには、かつて栄華を極めたが、今では魔物に飲み込まれたという沈黙の聖域の名があった。
聖女が捨てられ、奇跡が途絶えたと言われる地。
俺がそこへ行けば、どんな奇跡が起きるのか。
楽しみで仕方がない。
道中、馬車が急停止した。
御者の悲鳴が上がる。
「ひ、ひぃ。黒角狼だ。それも群れで……」
窓から外を覗くと、十数頭の巨大な狼が馬車を囲んでいた。
B級冒険者がパーティで挑んでようやく勝てるかどうかという強敵だ。
御者はガタガタと震え、乗客たちは絶望の悲鳴を上げている。
だが、俺にとっては、ただの動く標的にしか見えなかった。
「ちょっと、外の空気を吸ってくる」
俺は軽やかに馬車を降りた。
狼たちが、一斉に俺に狙いを定める。
鋭い牙から涎が垂れ、殺気が大気を震わせる。
「あ、おい。死ぬぞ。戻れ」
御者の叫びを無視して、俺は一歩踏み出す。
腰の剣を抜くことすらしない。
ただ、指先をパチンと鳴らした。
「破」
瞬間。
俺の周囲に展開された魔力が、物理的な衝撃波となって放射状に放たれた。
ドォォォォォン。
鼓膜を劈く爆音。
狼たちの肉体が、まるで巨大なプレス機に押し潰されたかのように、一瞬で地面にめり込んだ。
悲鳴を上げる暇すらなかった。
黒角狼の群れは、ただの肉塊へと変わり、その衝撃で周囲の木々が扇状に倒れ伏す。
「……え」
御者の声が、ひどく間抜けに響いた。
他の乗客たちも、窓から顔を出し、言葉を失っている。
「片付いたぞ。出発してくれ」
俺は何事もなかったかのように馬車に戻る。
一頭の狼に数発の魔法を叩き込んでいたセーラが見たら、泡を吹いて倒れる光景だろうな。
何しろ、今のは魔法ですらない。
ただ魔力を放出しただけの、ただの溜息のようなものだ。
馬車が再び動き出す。
御者の手はまだ震えていたが、その速度は心なしか早くなっていた。
辺境、沈黙の聖域。
そこには、俺を待っている何かがある気がする。
俺の新しい人生は、退屈とは無縁になりそうだ。
俺は背もたれに深く体を預けた。
そこは、選ばれた強者のみが入ることを許される聖域だ。
黄金の装飾が施された円卓。
その中心で、黄金の鎧を纏った男――勇者レオンが、傲慢な笑みを浮かべて俺を見下ろしている。
「アルト。お前、今日限りでクビだ」
レオンの言葉に、周囲の仲間たちが下卑た笑い声を漏らす。
魔術師のセーラ、重戦士のガストン。
どいつもこいつも、俺が命懸けでサポートしてきた連中だ。
「クビ? 急にどうしたんだよ。俺がいなきゃ、このパーティの装備維持もキャンプの設営も、索敵だって回らなくなるぞ」
俺は努めて冷静に問い返した。
内心では、ようやくこの時が来たかと、どこか冷めた感情が渦巻いている。
「はっ、笑わせるなよ。お前みたいな器用貧乏の雑用係なんて、代わりはいくらでもいるんだ。いいか。俺たちはもうS級なんだよ。伝説の魔王を倒しに行く選ばれしエリートだ。そこに、何の専門性もない、ただの便利屋が混じっているのは、パーティの格に関わるんだよ」
レオンがワイングラスを煽り、赤い液体を口に含む。
その喉の動きすら、俺にはひどく下品に見えた。
「専門性、か。俺の器用貧乏が、どれだけお前らの戦闘を支えてきたか、本当に分かってないのか」
「分かってるさ。お前は料理が上手くて、荷物持ちが上手くて、防具の修繕が少し早い。それだけだろ。そんなのは、奴隷を数人雇えば済む話だ」
魔術師のセーラが、艶然とした笑みを浮かべながら追撃してくる。
彼女が今着ている最高級の魔導法衣。
それも、俺が昨晩徹夜して、魔力の伝導率を最大化するために特殊な触媒で磨き上げたものだ。
「アルト、あなたの顔を見るのも飽きたの。あなたの魔法、中途半端で威力が低すぎるのよ。私が一発ドカンと撃てば済む話を、ちまちまと補助魔法で飾られても迷惑なの」
重戦士のガストンも、太い腕を組んで鼻で笑う。
「俺の斧のキレが悪くなったのも、お前の研ぎ方が甘いからじゃねえのか。最近、どうも体が重くていけねえ。お前の作った飯の栄養が足りねえんだよ」
勝手な言い分だ。
俺はあえて、彼らの無知を指摘しなかった。
俺の固有スキル、器用貧乏。
その真の姿は、究極の分配者という神話級の能力だ。
俺がパーティにいるだけで、仲間のステータスは三倍以上に跳ね上がる。
それだけじゃない。
俺が施す全ての補助、食事、装備のメンテナンスには、対象の潜在能力を限界突破させるバフが乗っている。
彼らが今、世界最強だと自惚れているその力。
その半分以上は、俺が肩代わりし、供給し続けていたものだ。
俺がこの部屋を出た瞬間、彼らがどうなるか。
想像するだけで滑稽だった。
「……分かった。そこまで言うなら、俺は出ていくよ」
「話が早くて助かるぜ。ほら、これは手切れ金だ。辺境の村で一生遊んで暮らせ」
レオンが投げ捨てたのは、わずか数枚の銀貨だった。
S級冒険者の報酬、一回のクエストで金貨数百枚が動く世界において、これは明白な侮辱だ。
俺はそれを拾うこともしなかった。
ただ、腰に下げた自分のボロい剣を直し、席を立つ。
「ああ、そうだ。一つだけ忠告しておく」
「なんだ。負け惜しみか」
「俺が抜けた後、自分の体が思うように動かなくても、無理はするな。今のお前たちの力は、お前たち自身のものじゃない」
「ははは。傑作だ。俺の聖剣の威力が俺自身のものじゃないだと。寝言は寝て言え、無能」
レオンの爆笑を背に、俺は部屋を出た。
廊下を歩きながら、俺はシステムメッセージを展開する。
究極の分配者:パーティ解除を検知。
全共有バフを解除します。
対象:レオン、セーラ、ガストン。
還元ボーナスの適用を開始します。
視界に流れる文字。
俺が彼らに分け与えていた力が、濁流のように俺の内側へと戻ってくる。
さらには、彼らが俺のバフを受けていた期間に稼いだ経験値。
その成長分の一部が、複利となって俺のステータスに上乗せされていく。
ドクン、と心臓が強く跳ねた。
全身の細胞が沸騰するような感覚。
視界が異常に鮮明になり、空気の流れ、建物の微細な振動、外を歩く人々の鼓動までが手に取るように分かる。
これが、俺の本当の力。
今まで他人に吸わせていた果実を、ようやく自分一人で味わえる。
「ふぅ。体が軽いな」
酒場を出ると、夜風が心地よかった。
王都の喧騒が、ひどく遠く感じる。
俺は一度も振り返ることなく、正門へと向かった。
あいつらが、自分の本当の価値に気づくのはいつだろうか。
おそらく、次の戦闘だろうな。
今まで紙切れのように斬り裂いていた魔物が、鋼鉄の壁のように立ちはだかる絶望。
想像しただけで、口角が上がってしまうのを止められなかった。
俺は王都を去る。
こんな淀んだ場所ではなく、もっと自由で、もっと面白い場所へ。
世界は広い。
俺のこの器用すぎる力が、どこまで通用するのか。
試してみるのも悪くない。
翌朝、俺は馬車に揺られながら、はるか東の辺境を目指していた。
そこは、魔物の強さが王都周辺とは比較にならないほど高く、文明の果てと呼ばれる場所だ。
普通の人間なら死にに行くような場所だが、今の俺にとっては、最高の遊び場になるはずだ。
「まずは、まともな拠点を確保しないとな」
俺は手元にある古い地図を広げる。
そこには、かつて栄華を極めたが、今では魔物に飲み込まれたという沈黙の聖域の名があった。
聖女が捨てられ、奇跡が途絶えたと言われる地。
俺がそこへ行けば、どんな奇跡が起きるのか。
楽しみで仕方がない。
道中、馬車が急停止した。
御者の悲鳴が上がる。
「ひ、ひぃ。黒角狼だ。それも群れで……」
窓から外を覗くと、十数頭の巨大な狼が馬車を囲んでいた。
B級冒険者がパーティで挑んでようやく勝てるかどうかという強敵だ。
御者はガタガタと震え、乗客たちは絶望の悲鳴を上げている。
だが、俺にとっては、ただの動く標的にしか見えなかった。
「ちょっと、外の空気を吸ってくる」
俺は軽やかに馬車を降りた。
狼たちが、一斉に俺に狙いを定める。
鋭い牙から涎が垂れ、殺気が大気を震わせる。
「あ、おい。死ぬぞ。戻れ」
御者の叫びを無視して、俺は一歩踏み出す。
腰の剣を抜くことすらしない。
ただ、指先をパチンと鳴らした。
「破」
瞬間。
俺の周囲に展開された魔力が、物理的な衝撃波となって放射状に放たれた。
ドォォォォォン。
鼓膜を劈く爆音。
狼たちの肉体が、まるで巨大なプレス機に押し潰されたかのように、一瞬で地面にめり込んだ。
悲鳴を上げる暇すらなかった。
黒角狼の群れは、ただの肉塊へと変わり、その衝撃で周囲の木々が扇状に倒れ伏す。
「……え」
御者の声が、ひどく間抜けに響いた。
他の乗客たちも、窓から顔を出し、言葉を失っている。
「片付いたぞ。出発してくれ」
俺は何事もなかったかのように馬車に戻る。
一頭の狼に数発の魔法を叩き込んでいたセーラが見たら、泡を吹いて倒れる光景だろうな。
何しろ、今のは魔法ですらない。
ただ魔力を放出しただけの、ただの溜息のようなものだ。
馬車が再び動き出す。
御者の手はまだ震えていたが、その速度は心なしか早くなっていた。
辺境、沈黙の聖域。
そこには、俺を待っている何かがある気がする。
俺の新しい人生は、退屈とは無縁になりそうだ。
俺は背もたれに深く体を預けた。
15
あなたにおすすめの小説
山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
王妃ですが都からの追放を言い渡されたので、田舎暮らしを楽しみます!
藤野ひま
ファンタジー
わたくし王妃の身でありながら、夫から婚姻破棄と王都から出て行く事を言い渡されました。
初めての田舎暮らしは……楽しいのですが?!
夫や、かの女性は王城でお元気かしら?
わたくしは元気にしておりますので、ご心配御無用です!
〔『仮面の王と風吹く国の姫君』の続編となります。できるだけこちらだけでわかるようにしています。が、気になったら前作にも立ち寄っていただけると嬉しいです〕〔ただ、ネタバレ的要素がありますのでご了承ください〕
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
金喰い虫ですって!? 婚約破棄&追放された用済み聖女は、実は妖精の愛し子でした ~田舎に帰って妖精さんたちと幸せに暮らします~
アトハ
ファンタジー
「貴様はもう用済みだ。『聖女』などという迷信に踊らされて大損だった。どこへでも行くが良い」
突然の宣告で、国外追放。国のため、必死で毎日祈りを捧げたのに、その仕打ちはあんまりでではありませんか!
魔法技術が進んだ今、妖精への祈りという不確かな力を行使する聖女は国にとっての『金喰い虫』とのことですが。
「これから大災厄が来るのにね~」
「ばかな国だね~。自ら聖女様を手放そうなんて~」
妖精の声が聞こえる私は、知っています。
この国には、間もなく前代未聞の災厄が訪れるということを。
もう国のことなんて知りません。
追放したのはそっちです!
故郷に戻ってゆっくりさせてもらいますからね!
※ 他の小説サイト様にも投稿しています
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる