【異世界コンビニ】通販スキルを使って異世界でコンビニを開いたら、ただの100円ライターが魔道具、コーラが万能薬として神々に崇められた件

旅する書斎(☆ほしい)

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第3話 防犯ブザーは神の雷

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開店から数時間が経過した。
深夜の帳が下りた異世界の空は、どす黒いインクを流したように暗い。
街灯などという洒落たものが存在しないこの世界において、夜は文字通り「死」に近い領域だ。
だが、俺の城であるこのコンビニエンスストアだけは例外だ。
俺はカウンターの椅子に深く腰掛け、店内に設置した小型モニターを眺めていた。
フルハイビジョンの液晶画面。
そこに映し出されているのは、店外に設置した監視カメラの映像だ。
四K画質の超高解像度が、肉眼では捉えきれない粒子の動きすらも鮮明に描き出している。

「……おい、主様。あの黒い板は何だ?」

横からエルザが顔を覗き込ませてきた。
彼女は俺が渡したコンビニおにぎりの残骸――フィルムの切れ端を、まるで聖遺物のように丁寧に折りたたみ、懐にしまっている。
その瞳が、モニターの光を受けて怪しく輝いていた。

「監視カメラだ。外に誰か来ているか確認できる」

「魔法の鏡か……。いや、それにしては映像が鮮明すぎる。遠見の水晶玉(クリスタル・ゲイザー)ですら、これほど明瞭に現世を映し出すことはできないぞ」

エルザは画面に顔を近づけ、食い入るように見つめている。
画面の中では、真っ暗な路地裏が、昼間のように明るく映し出されていた。
赤外線暗視モード。
熱源を感知し、光のない場所でも対象を可視化する技術だ。
現代社会では駐車場や玄関先で当たり前に使われている防犯システムだが、彼女の常識からすれば、神の御業以外の何物でもないらしい。

「しかも、夜の闇を透かして見せるとは……。これがあれば、暗殺者の潜伏など無意味だな。どんなに気配を殺し、闇に溶け込んだとしても、この『神の眼』からは逃れられない」

彼女は戦慄したような表情で、画面に映る夜の路地を見つめている。
自身の古巣である暗殺ギルドの技術が、たった一枚の「板」によって完全に無効化される事実を突きつけられたのだ。
無理もない。
彼女たちが命を懸けて磨いてきた潜伏技術も、デジタルな熱源探知の前では裸で踊っているようなものだ。

「便利なもんだろ。いちいち外を見に行かなくて済む」

「便利……? 主様は、この絶対的な千里眼を『便利』の一言で片付けるのですか。恐ろしい……。貴方の手のひらの上では、隠れんぼすら成立しない」

エルザがぶるりと肩を震わせた、その時だ。
モニターの端に、複数の熱源反応が現れた。
赤外線カメラが捉えた人影が、白い輪郭となって画面に浮かび上がる。

「なあ、主様。あの男たちが戻ってきたぞ」

エルザが画面の端を指差した。
先ほどの商工会長、バルカスだ。
懲りない奴だ。
だが、今度は一人ではない。
十人近い武装した男たちを連れている。
全員が革鎧を身に着け、腰には剣を帯びていた。
粗末な鉄の剣だが、数は暴力だ。
彼らは抜き足差し足で店に近づいてくるが、こちらのモニターにはその間抜けな姿がバッチリ映っている。

「……懲りないな。せっかく穏便に済ませてやったのに」

俺は溜息をついた。
平和に過ごしたいと言っているのに、どうしてこうも騒がしい連中が寄ってくるんだ。
画面の中で、バルカスが先頭の男に何やら耳打ちをしている。
その男は、他の取り巻きとは明らかに服装が違っていた。
金糸で刺繍された豪華なローブ。
恰幅の良い体型。
そして、顔に張り付いた卑しい笑み。
典型的な悪徳権力者のツラだ。

自動ドアが開く。
ウィーン、という軽快な駆動音と共に、夜の湿った空気がわずかに入り込む。
だが、即座に業務用の高性能エアコンがそれを押し戻し、店内の聖域性を維持した。

「こちらです、代官様! この店に、魔法の概念を覆す至宝が眠っているのです!」

バルカスが揉み手をして、男を招き入れた。
代官と呼ばれた男――ガストンは、脂ぎった顔をテラテラと光らせながら、土足で店内に踏み込んできた。
泥のついた靴。
磨き上げられた純白のタイルに、汚らわしい足跡が刻まれる。
俺の眉間がピクリと動いた。

「ほう……。確かに、この建物の素材は見たこともないな。継ぎ目が一切ない……。古代の失われた錬金術によって精製された、一枚岩の魔力結晶か?」

ガストンは壁をベタベタと触り、悦に入ったような顔をしている。
その手汗が壁につくのが不快だ。
あとでアルコール消毒が必要だな。

「店主はどいつだ。私に跪き、全ての在庫を差し出すがいい。この地の法は私が決める」

ガストンはカウンターの前に立ち、尊大に言い放った。
俺を見下ろすその視線には、知性のかけらもない。
あるのは、ただ肥大化した欲望と、自分を絶対者だと信じて疑わない愚かさだけだ。
俺はカウンター越しに、男を冷めた目で見た。
こういう手合いは、現代社会でも腐るほど見てきた。
役職や肩書きを自分の能力だと勘違いしている、哀れな中高年だ。

「客じゃないなら帰れ。邪魔だ」

俺の声は、氷点下まで冷え込んでいた。
だが、ガストンにはその意味が理解できなかったらしい。
彼は顔を茹でダコのように真っ赤にして、唾を飛ばしながら怒鳴り散らした。

「なんだと!? 無礼者め! 私はこの王都西地区を統括する代官、ガストンであるぞ!」

店内に、彼の汚い声が反響する。
静謐だった空間が汚染されていくようだ。

「貴様の店を不法建築として没収し、商品を全て王宮へ献上してやる! 抵抗すれば死罪だ! おい、やれ!」

ガストンの号令と共に、背後の兵士たちが一斉に剣を抜いた。
ジャラッ、という金属音。
錆びかけた鉄の匂いが漂う。
エルザが反応した。
彼女の瞳から理性の光が消え、純粋な殺戮機械としての冷徹さが宿る。
影から短剣を抜き放ち、一歩踏み出そうとした。

「主様の聖域を汚す害虫共め……。その首、胴体から切り離してやる」

「エルザ、下がってろ。床が汚れる」

俺は手で彼女を制した。
こんな薄汚い連中の血で、この美しい店を汚すわけにはいかない。
掃除の手間が増えるだけだ。
俺はスマホの画面を操作し、[店舗セキュリティメニュー]を開いた。
画面上に並ぶ、物騒なアイコンの数々。
俺の指先一つで、この空間における物理法則すら制御できる。
魔法? 剣技?
そんなアナログなものが、現代科学の結晶であるセキュリティシステムに勝てるわけがない。

「食らえ、迷惑客」

俺がタップしたのは、[侵入者撃退モード:レベル1]。
機能はシンプルだ。
「防犯用高輝度ストロボ」と「大音量アラーム」。
ただ、その出力が桁違いなだけだ。

「光あれ」

指先が画面に触れた、その刹那。
世界が反転した。

パシャッ!!!!!

店内に、超新星の爆発を至近距離で再現したかのような、強烈な閃光が炸裂した。
数百万ルーメンのLEDストロボが、一秒間に数十回という高速点滅を繰り返す。
網膜を焼き尽くす白銀の暴力。
人間の視神経が処理できる許容量を遥かに超えた光の洪水は、彼らの平衡感覚を一瞬で破壊した。

「ぎゃああああああ!!」
「目が、目がぁぁぁ!!」

ガストンも兵士たちも、あまりの光の強さに悲鳴を上げて地面を転げ回った。
彼らは目を押さえ、涙と鼻水を垂れ流しながら痙攣している。
この世界の人間にとって、夜の闇を照らすのは松明の頼りない炎か、淡い月光だけだ。
そんな彼らにとって、この人工的かつ純粋な光の連打は、「神の怒り」が物質化した処刑執行に見えただろう。

だが、地獄は視覚だけでは終わらない。
続いて、鼓膜を破壊する「音」の暴力が襲いかかる。

ビィィィィィィィィン!!!!!

百二十分貝(デシベル)の大音量サイレンが、密閉された店内に響き渡った。
空気が物理的に震え、肌をビリビリと刺激する。
逃げ場のない音の衝撃波が、彼らの三半規管を直接殴りつける。
脳髄を直接シェイクされるような不快感。
思考能力など、瞬時に蒸発する。

「な、なんだこの咆哮は!? 古代龍のブレスか!?」
「頭が割れる! 許してくれ、許してくれぇぇ!!」

兵士たちが耳を押さえてのたうち回る。
その指の隙間から、わずかに血が滲んでいるのが見えた。
現代の音響工学が「人間に最も不快感を与え、行動不能にする周波数」を計算して作った音だ。
気合や根性で耐えられるものではない。

俺は高性能なノイズキャンセリング耳栓を装着しながら、悠々とカウンターを出た。
床に転がる男たちは、もはや芋虫以下の存在だ。
さっきまでの威勢はどこへやら、今はただ、涎を垂らして神への許しを乞うだけの肉塊と化している。

「ほら、さっさと出て行け。営業妨害だぞ」

俺は転げ回るガストンの襟首を掴んだ。
ずしりと重い脂肪の塊だが、今の俺の身体能力なら、ゴミ袋を運ぶのと変わらない。
引きずられるガストンは、白目を剥いてガクガクと震えている。

「あ、あぁ……光の神よ……ご慈悲を……」

うわ言のように呟く彼を、俺は自動ドアの外へと放り投げた。
ドサッ、という鈍い音。
続いて、兵士たちも一人ずつ路地へと蹴り出す。
サッカーボールを蹴る感覚で、次々と店外へ排出していく。
彼らは地面に叩きつけられても、立ち上がる気力すら残っていないようだった。
這うようにして、一目散に闇の中へと逃げ出していく。
その姿は、光に焼かれたゴキブリそのものだ。

「……主様。今のは……光の最上位魔法、『聖裁の裁き(ジャッジメント・レイ)』ですか?」

エルザが、尊敬を通り越して、根源的な恐怖すら感じさせる顔で俺を見ている。
彼女は俺の後ろにいたため、閃光の直撃は避けたようだが、それでも顔色が青ざめていた。

「違う。ただの防犯ブザーだ。学校とかで子供が持ってるやつ」

「こ、子供が……!? 異世界の子供たちは、あのような戦略兵器を携帯しているのですか……!? なんという修羅の世界……。生まれた時から戦場に立っているというのか……」

彼女は誤解したまま、ぶるぶると身を震わせている。
まあ、説明するのも面倒だし、放っておこう。
俺は散らばった金貨を回収し、レジに入れた。
代官が落としていった金貨袋だ。
迷惑料として貰っておく。
レジの金額表示が増えるのを見て、俺の機嫌は少しだけ回復した。

「さて、口直しに何か食うか」

この騒ぎで小腹が空いた。
俺はレジ横にあるホットショーケースに目を向けた。
柔らかなオレンジ色の光に照らされ、ふっくらとした白い物体が鎮座している。
[プレミアム肉まん]。
コンビニの冬の風物詩だが、この異世界では季節を問わず俺の胃袋を満たしてくれる。

俺はトングで肉まんを二つ掴み、紙の袋に入れた。
手に伝わる温かさが心地よい。
ふっくらとした生地から、芳醇な小麦の香りと、豚肉の脂の甘い匂いが立ち上る。

「……主様、それは?」

エルザが期待に満ちた目でこちらを見ている。
さっきまで「修羅の世界」に怯えていたのが嘘のように、今は食欲の権化だ。
鼻をひくひくさせ、肉まんから漂う湯気を追いかけている。

「肉まんだ。食うか?」

「よろしいのですか!? 私のような卑賤な者が、そのような聖食を……」

「いいから。ほら」

俺は一つを彼女に放り投げた。
彼女はそれを空中で、壊れ物を扱うように優しくキャッチする。
両手で包み込むように持ち、その温かさに頬を緩ませた。

「……温かい。まるで、陽だまりをそのまま閉じ込めたようです」

彼女は紙の包みを開け、真っ白な生地に顔を近づけた。
そして、小さな口でハムッ、と齧り付く。

「……っ!?」

彼女の動きが止まった。
瞳孔が開き、時間が停止する。
次の瞬間、彼女はその場にへたり込んだ。

「……はふ、ふっ……熱い、熱いですが……何という慈悲深い味……!」

彼女の口の中で、肉汁の爆弾が炸裂したのだ。
粗挽きの豚肉。
甘みのある玉ねぎ。
そして、それらをまとめ上げる、秘伝のタレとスパイスのハーモニー。
コンビニ各社が社運を賭けて開発した「究極の黄金比」が、異世界の少女の味覚中枢を蹂躙していく。

「生地が……雲のように柔らかいのに、噛むとモチモチとした弾力があります。そして中から溢れ出す、この黄金のスープ……! 肉の旨みが、大河のように押し寄せてきます……」

彼女は頬を真っ赤に染め、幸せそうに咀嚼している。
口の端についた肉汁すらも、舌先で丁寧に舐め取る。
暗殺者としての殺伐とした雰囲気は、もはや微塵も残っていない。
ただの食いしん坊な女の子だ。

「これ、主様が作ったのですか?」

「いや、機械が蒸しただけだ」

「また機械……。主様の配下には、『蒸気』を司る精霊もいるのですね。無からこのような完璧な生命を生み出すとは……」

話がどんどん飛躍していく。
俺は適当に聞き流しながら、自分の分の肉まんを頬張った。
うまい。
安定した美味さだ。
この世界の硬いパンや、塩辛いだけの干し肉とは次元が違う。
化学調味料によって完璧に計算された「旨味」は、この世界においては反則級の魔法だ。

しばらくすると、店の外に人だかりができているのが見えた。
先ほどの騒ぎを聞きつけた野次馬たちだろう。
さっきの閃光とサイレンは、街中から注目を集めるには十分すぎた。
だが、誰も店の中に入ってこようとはしない。
彼らは遠巻きに、煌々と輝くコンビニの店舗を眺め、祈るように手を合わせている。

「……なんだ、あの集団は」

「主様の奇跡を目の当たりにして、畏怖しているのでしょう。当然のことです。あのような神の雷を見せつけられて、平気でいられる者などおりません」

エルザが誇らしげに胸を張る。
どうやら、俺の知らないうちに、この店は「聖域」として認定されてしまったらしい。
人々は口々に何かを唱えている。
「光の神殿だ」「裁きの雷だ」「救世主の降臨だ」と。
迷惑極まりない。

「店主様! どうか、どうかその『神の火』を、私にもお分けください!」

外から、先ほどのバルカスが必死な声で叫んでいる。
彼はボロボロになった服で、それでもライターを宝物のように抱え、店に向かって平伏していた。
ガストンに見捨てられ、それでもこの店の力に縋ろうとするその執念。
ある意味、立派な商魂だ。

「……うるさいな。夜はもう閉店だ」

俺はスマホを操作し、店内の照明を半分落とした。
[夜間モード]に切り替える。
すると、店内のBGMが切り替わった。
それまでの軽快な電子音から、落ち着いたジャズの調べへ。
サックスの音色が、夜の空気に溶けていく。

「ああ……。何という安らかな調べ……。これは、天界の音楽ですか……?」

エルザがうっとりとした表情で天井を見上げる。
外の信者たちも、流れてきたジャズを聴いて、一斉に静まり返った。
彼らにとっては、このムーディーな音楽すらも「神の鎮魂歌」に聞こえるのだろう。

俺は事務室へ戻り、ふかふかのベッドに潜り込んだ。
外ではまだ人々が騒いでいるが、この店は完璧な防音仕様だ。
俺の安眠を妨げるものは、もう何もない。

「明日も、適当にやるか」

俺は独り言をつぶやき、深い眠りに落ちていった。
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