ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)

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第8話 頑固職人と独占契約

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石鹸と蝋燭の仕入れに成功した私たちは、そのまま街の北地区へ向かった。
そこは、木工職人街と呼ばれている。
トントンという心地よい槌の音と、木の香ばしい匂いが漂ってきた。
この地区には腕利きの職人たちが集まり、小さな工房をいくつも構えているのだ。

私たちの狙いは、子供向けのおもちゃである。
市場調査の結果、ポルタの裕福な人たちは子供の教育に熱心だと分かっていた。
質の良い知育玩具には、お金を惜しまない傾向がある。
安くて大量に作られた品ではなく、職人の手による温かみのある木製のおもちゃ。
それは、必ず需要があるはずだ。

何軒かの工房を覗いて回り、私たちはある一人の若い職人と出会った。
彼の名前は、レオ。
まだ二十代前半といったところだが、その腕は確かだった。
彼の作る動物のパズルや積み木は、とてもしゃれている。
それだけでなく、子供が安全に遊べるように全ての角が丁寧に丸められていた。
素晴らしい、出来栄えだった。

「こんにちは。素敵な作品ですね。」
私が声をかけると、作業の手を止めたレオは少しはにかみながらお辞儀をした。
どうやら、少し人見知りする性格らしい。
その手は、木屑と木の樹脂で汚れていた。

「ありがとうございます……。」
彼は、小さな声でそう言った。

「こちらの積み木、私たちの店で扱わせていただくことはできませんか。」
私がまっすぐに切り出すと、レオは困ったように眉を下げた。
その目は、自信なさげに揺れている。

「俺の作品を……? でも、こんなの売れるわけ……。」
「親方にも、もっと伝統的な家具を作れっていつも怒られてるんです。」
「おもちゃ作りは、遊びだって言われます。」

どうやら、彼は自分の作品に自信が持てないでいるらしい。
彼の師匠である親方は、古い考えの持ち主のようだ。
おもちゃ作りを、「遊び」だと見なしているのだろう。

「そんなことはありません。あなたの作品には、素晴らしい価値があります。」
私は、レオの作った積み木を一つ手に取った。
すべすべとした、気持ちのいい手触り。
美しい木目。そして何よりも、子供への愛情が感じられるデザインだった。

「この積み木は、ただのおもちゃではありません。」
「子供の想像力や、創造力を育むための優れた『教材』です。」
「ポルタの教育熱心な親たちなら、この価値を必ず理解してくれるはずです。」

「きょ、教材……?」
レオは、私の言葉をうまく飲み込めないようだった。

「ええ。例えば、この積み木を使ってどれだけ高く積めるか競争する。」
「お城や、動物の形を作ったりもできます。」
「遊び方は、無限大です。」
「親と子が一緒に遊びながら、会話を深めることもできる。」
「これは、ただ高価なだけの完成されたおもちゃにはない魅力ですよ。」

私は積み木をいくつか組み合わせて、簡単な家の形を作ってみせた。
レオは自分の作品が持つ新たな可能性に、目を見開いている。

「それに、この安全性への配慮。」
「全ての角を丸め、子供が口に入れても安全なように天然のオイルで仕上げている。」
「この細やかな気配りこそが、あなたの作品の最大の強みです。」
「親は、安心して子供に与えることができます。」

「そ、そんなことまで……。」
「どうして、分かるんですか。」
レオは、驚いたように尋ねた。

「分かりますよ。作り手の想いは、必ず作品に宿りますから。」
私の言葉に、レオの目に少しずつ自信の光が戻ってきた。
彼は自分の仕事が正当に評価されたことが、嬉しくてたまらないといった表情をしていた。

「バエルさん。契約書を。」

「は、はい、師匠。」
私は、あらかじめ用意しておいた業務委託契約書をレオに提示した。
内容は、ゲルトさんの時とほぼ同じだ。
レオの作品を、バエル雑貨店が独占的に販売する。
その代わり、売上の一部をお礼としてレオに支払うというもの。

「俺……俺の作品が、本当に店に並ぶんですか。」
レオは、震える声で尋ねた。
契約書を持つ手が、わずかに震えている。

「ええ。あなたが、この街で一番のおもちゃ職人になるんです。」
「私が、あなたを売り出しますから。」
私の力強い言葉に、レオは大きく頷いた。
その目には、涙が浮かんでいるように見えた。
こうして、私たちは二人目の才能ある職人を味方につけた。

雑貨店に戻る頃には、日はすっかり傾いていた。
店の中では、フェンとノクスが仲良く寄り添って眠っている。
ノクスの包帯は、昨日よりも綺麗になっていた。
私が毎朝、エルマ先生に教わった通りに交換しているのだ。

「ただいま、二人とも。」
「いい子に、してたかな。」
私が声をかけると、二匹は同時に目を覚ました。
そして、私の足元に駆け寄ってくる。
フェンは尻尾を振り、ノクスは喉を鳴らして私の足に体を擦り付けた。
一日の疲れが、すっと消えていく瞬間だった。

翌日からは、店の改装作業に取り掛かった。
在庫処分で広くなった場所を活かし、商品の並べ方を根本から見直す。

「いいですか、バエルさん。」
「店の配置で一番重要なのは、『客の動き』です。」

「ど、動き……? 道のことですかな。」

「ええ。客が店内をスムーズに、そしてできるだけ長く回れるように商品の配置を工夫するんです。」
「入口の近くには、客の目を引く新商品や特売品を置く。」
「これを、『客を引きつける商品』と言います。」
「そして店の奥には、石鹸や蝋燭のような客が目的を持って買いに来る『いつも売っている商品』を置く。」
「そうすることで、客はそれを探して自然と店の奥まで足を運ぶことになります。」

私は店の見取り図を紙に描き、具体的な配置を説明していく。
バエルさんは、初めて聞く言葉の数々に目を丸くしている。

「子供向けのおもちゃコーナーは、子供の目線の高さに合わせましょう。」
「低い棚を、使ってください。」
「親が子供を遊ばせながら、ゆっくりと他の商品を見られるように近くにベンチを置くのもいいですね。」

「ルビーベリージャムのコーナーは、少し高級感を出したいです。」
「スポットライトを当てて、黒い布の上に商品を並べましょうか。」
「試食ができるように、小さなクラッカーも用意します。」

私の指示に従い、バエルさんは汗だくになって棚を動かした。
そして、商品を並べ替えていく。
埃まみれのガラクタ屋は、数日のうちに変わっていった。
えりすぐりの商品を置く店へと、その姿を変えたのだ。
店の入り口には、レオが特別に作ってくれた木彫りの美しい看板が掲げられた。
『バエルズ・セレクト』。
それが、私たちの新しい店の名前だ。

そして、いよいよ新装開店の日を迎えた。
開店時間の前から、店の前には何人かの客が待っていた。
どこで、聞きつけたのだろうか。
以前の在庫一掃セールの時に来た客や、近所の人たちだろう。

約束の時間に、私とバエルさんは店のドアを大きく開け放った。

「いらっしゃいませ。」
バエルさんの、以前とは比べ物にならないほど張りのある声が響き渡る。
客たちは、店の変わりようにみんな驚きの声を上げた。

「まあ、綺麗になって……!」
「ここ、本当にバエルさんとこの店かい。」

「なんだか、王都の高級店みたいじゃないか。」
「一体、何があったんだい。」
客たちは、興味深そうに生まれ変わった店内を見て回る。
最初に客の足を止めたのは、やはりゲルトさんの石鹸とレオのおもちゃだった。

「あら、この石鹸すごくいい香り……。」
「肌にも優しいって、書いてあるわ。」
「一つ、試してみようかしら。」

「父さん、見て。」
「この木の汽車、かっこいいよ。」
「走らせても、いいかな。」

子供たちは、おもちゃコーナーに駆け寄った。
夢中になって、積み木やパズルで遊び始める。
その様子を、親たちが微笑ましそうに見守っていた。

そして客たちが最も注目したのは、店の奥に作られた特設のジャムコーナーだった。
スポットライトを浴びて、ルビーのように輝くジャムの瓶。
その横には、「一口いかがですか?」という札と共に試食用の小さなクラッカーが置かれている。

「まあ、綺麗な色のジャムねえ。」
「まるで、宝石みたいだわ。」

「ルビーベリーのジャムなんて、初めて見たわ。」
「どんな味が、するのかしら。」
一人の貴婦人が、恐る恐るジャムを塗ったクラッカーを口に運んだ。
次の瞬間、彼女の目が大きく見開かれる。

「……! なに、これ……美味しい……!」
「なんて濃厚な甘さと、爽やかな酸味なの……!」
その言葉が、きっかけとなった。
他の客たちも次々と試食に手を伸ばし、そして誰もがその味のとりこになっていく。

「このジャム、一ついただくわ。」
「パーティーの手土産に、ちょうどいいわね。」

「俺もだ。妻への土産にちょうどいい。」
「きっと、喜ぶぞ。」
私とクラウスさん、そして宿屋の女将さんの協力を得て作り上げた特製ジャム。
数日かけて作ったジャムは、飛ぶように売れていった。
初日に用意した五十瓶は、昼過ぎには売り切れてしまった。

店の売上は、過去最高を記録した。
閉店後、私とバエルさんは二人で帳簿をつけながらその日の利益を確認する。

「銀貨、五十枚……! 一日で……! 信じられん……!」
「今までの、一ヶ月分の売上に相当するぞ……!」
バエルさんは帳簿に書かれた数字を見て、わなわなと震えている。
その目は、喜びと信じられないという気持ちで潤んでいた。

「ですから、言ったでしょう。」
「やり方次第で、この店はもっと輝けると。」
私は、満足げに頷いた。
全ては、計画通りだ。

「師匠……! あなた様は、やはり神か何かなのですか……!」
「私の店を、救ってくださった救世主ですぞ。」

「いいえ。ただの、経理顧問ですよ。」
その日から、『バエルズ・セレクト』はポルタで最も注目される店の一つとなった。
ゲルトさんの石鹸は、肌の美しさを気にする貴婦人たちの間で評判が広まった。
レオのおもちゃは、子供の教育に良いと裕福な親たちの間で瞬く間に人気商品となった。
そしてルビーベリージャムは、店の看板商品として生産が追いつかないほどの発注が来るようになった。

店の経営がうまくいくようになったので、私は次の段階に進むことにした。
それは、商業ギルドへの登録だ。
ポルタで本格的に商売をしていく上で、ギルドへの加入は必須条件と言える。
ギルドに加入すれば信用が格段に上がり、他の商人との取引もスムーズになる。
なにより、ギルドを通じてしか手に入らない貴重な情報や商品もあるのだ。

「バエルさん。商業ギルドに行きますよ。」
ある晴れた日の午後、私はバエルさんにそう告げた。
バエルさんは、少しだけ不安そうな顔をした。

「ギルド、ですかい……。」
「あそこの連中は、いばっている奴らが多いと聞きますが……。」
「私のような小さな店の店主は、相手にされないのでは……。」

「だからこそ、行くんです。」
「私たちの力を、見せつけてやりましょう。」
私は、強気な笑みを浮かべた。
私たちはフェンとノクスを連れて、ポルタの中央広場に面した一際大きな建物へと向かった。
石造りの、重々しい建物。
ここが、ポルタ商業ギルドの本部だ。

ギルドの中は銀行のロビーのように、いくつもの受付が並んでいる。
そして、多くの商人たちでごった返していた。
私たちは、新規登録用の受付へと向かう。
受付の向こうに座っていたのは、いかにも役人といった風情の男だった。
神経質そうな、眼鏡の男だ。
彼は、書類の山に埋もれている。

「新規登録か。名前は。」
男は、私たちをちらりと見ると面倒くさそうに言った。

「『バエルズ・セレクト』店主、バエル。」
「そして、こちらは経理顧問のリリアです。」
バエルさんが、緊張した顔で答える。
男は私の姿を見ると、あからさまに眉をひそめた。

「経理顧問。こんなガキが。」
「ふざけているのか、親の真似事か。」

「ふざけてなどいません。私は正当な契約に基づいて、この店の経営を見ています。」
「何か、問題でもありますか。」
私のしっかりとした態度に、男は少しだけ驚いたようだった。
子供だと馬鹿にして、まともに取り合おうとしない。

「まあ、いい。」
「登録には、保証人が必要だ。」
「それと、店の直近三ヶ月分の経営状態が分かる帳簿もだ。」
「それから、登録料として金貨一枚を納めてもらう。」
「払えるのかね、あんたたちに。」

男は、早口に言った。
金貨一枚。銀貨百枚に相当する大金だ。
新しく商売を始めるには、かなり高い壁である。

「保証人は、私自身がなります。」
バエルさんが、胸を張って言った。
少し前までの彼からは、考えられない態度だ。

「帳簿は、ここに。」
「複式簿記で、完璧に記録してあります。」
「貸借対照表と、損益計算書も付けましたのでご確認ください。」

私は、持参した分厚い帳簿のファイルをカウンターの上に置いた。
男はその帳簿を手に取ると、馬鹿にしたようにぱらぱらとページをめくり始めた。
しかし内容に目を通すうちに、彼の表情は驚きへと変わっていく。
さらに、困ったような顔になった。
ページをめくる手が、だんだんと遅くなっていく。

「こ、これは……なんだ、この帳簿は……!」
「見たこともない形式だが、数字が恐ろしく正確に整理されている……!」
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