末っ子は天使時々小悪魔？

32

「フゥー。緊張した。」
「快斗よく頑張ってたよ。でも、緊張しすぎて僕まで緊張しちゃったよ。お疲れ様。」
「美兎兄も！」

人前で緊張していた分、終わったことにほっとしたが、僕は見ていけないものを見てしまった。それは…梅宮さんが僕を見て、殺気を飛ばしたことだ。
やっぱり気に入らないんだな。と改めて確信した。




直人兄がさっきから僕に視線をやる。
多分気づいたのだろう。



これからどうしようか。どういうふうに接すればいいのか分からない。

少し教室に戻るのが憂鬱だ。
教室に戻ろうと、歩き始めた時、後ろから腕を引かれた。

「え？」
「今日は、教室には戻らないよ。生徒会室に集合。」
振り返ると、そこには、夜小沢先輩がいた。

まあ、断る理由もないので、全員で、生徒会室に行く。
ただ、風紀委員長が何故が生徒会室にいる。まあ、風紀がここにいてはダメとは決まっていないけれど。




「風紀委員長の霞会 静紅かすがい しずくという。よろしく。役員の耳に入れておいたほうがいい事案があるので、その話をしに来た。1部の生徒が、最近荒れている。見た目は普通だが、悪意のある発言が少々目立つ。今の所被害は少ないが、被害者となる人物は、いい気はしないだろう。まあ、ここにいる天川快斗も例外では無い。リーダー的な人物は、梅宮李綸だ。風紀では、入学式の日から要注意人物となっている。気をつけてくれ
」