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25 逃げ出した魔物
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魔物が逃げ出したと言う隔離エリアとやらについて、他の冒険者や宮殿で会った男に最低限教えて貰った。なんでも、この天空都市で必要になる魔物の素材はほぼ全てその隔離エリアで人工的に育てた魔物から得ているらしい。本来は厳重な警備によって外に出てくる可能性は無いらしいが、ここ最近急に脱走することが増えたようだ。何でもかんでもこじつけるのは良くないかもしれないが、タイミングのせいもあって龍種洗脳の件と関係があると勘繰ってしまうな。
「もう少しで連絡通路だ。皆、戦闘の準備をしておいてくれ」
都市の奥地に魔物用のエリアへと続く通路があるようで、俺たちはそこに向かっている。連絡通路はギルドや宮殿がある居住エリアと魔物用エリアを繋ぐ人間用のものであり、他にもいくつかあるらしい。脱走した魔物が向かっているのは物資運搬用の通路で、この連絡用通路を通って行けば俺たちが先回り出来るようだな。
連絡用通路は途中でいくつも分岐していた。迷ったらヤバそうだ。これだけ入り組んでいると魔力探知もあてにならなそうだしな。
通路を抜けて少し広い空間に出ると、明らかにそこにいるべきでは無いだろっていう魔物が走り回っていた。床も壁も居住エリアと同じような人工物で出来ていることから、恐らくここが物資運搬用通路って奴だろう。
「グオァァァ!!」
「武器を構えろ!」
先頭にいた冒険者の掛け声とともに、その場の全員が戦闘態勢を取った。それは俺も例外じゃない。
「ヤツはアイアンドラゴンだな。あの鋼鉄の体には物理攻撃も魔法攻撃も効果が薄いが、関節部の外皮の薄い場所には攻撃が通りやすい」
「それなら俺たちがヤツの気を引く。その隙に遠距離攻撃を頼んだ」
数人の冒険者がアイアンドラゴンとか言う魔物に向かって走っていった。と言うかあれがクライムの言っていたアイアンドラゴンか。確かに固そうだ。それに関節部が弱点ってことは中身は柔らけえってことだよな。それなら……。
「獣宿し『炎龍』」
今までと同じく中を焼いてしまえば良いってことだよな。良い感じに前の奴らが気を引いてくれているから狙いやすいぜ。流石は最低ランク受け入れがCのギルドってところか。
「風の槍よ、その力を……うぉ!?」
俺の隣で魔法の詠唱をしていたヤツがいたが、俺の炎龍の炎に圧倒されて詠唱が止まってしまった。
「グギャアァァア!!」
「何だ!?」
「この威力、相当なもんだが……こんな炎魔法を使えるヤツいたか?」
炎龍の炎がアイアンドラゴンを丸焼きにした。断末魔を上げてからそのまま動かなくなったし、多分これで解決だよな。
「驚いた……まさかこれほどの魔法を使える冒険者がいたなんて」
「これなら俺たちが来る必要も無かったかもな」
前でヤツの気を引いていた冒険者たちが戻って来た。宮殿で会った男も今のを見ていただろうし、これで少しは信用が……。
「グォォォ……」
……今度はなんだ?
「おい、今何か聞こえなかったか?」
「ああ。だが今までに聞いたことが無い。こんな鳴き声の魔物、この天空都市にいたか?」
「グォォ……グアアァアァァァ!!」
「うわぁっぁあ!?」
突然の事だった。部屋の奥から、壁を突き破って何かが侵入してきた。そしてそいつは冒険者の一人を掴み……。
「ガギュァ」
「あぎっ……」
喰った。
「武器を構えろ!」
「クソッ! 盾役がやられた!」
喰われた冒険者がさっきまでいたところには大盾が落ちていた。いわゆるタンクの役割を担う冒険者だったってわけか。それなら……!
「獣宿し『剛鎧』!! 死にたくなきゃ俺の後ろに下がれ!」
「な、何だその力は……いやわかった! 皆も彼女の後ろに!」
流石は熟練者の集まりだ。状況の把握が速い。
「あの魔物は今までに見たことが無い。だが特徴的に龍種と見て良いだろう。それにさっきの動きを見る限り危険度が相当高い部類だ。慎重に動くべきだが……生憎とあまり時間をかけるわけにもいかないだろう。アイツが居住エリアに向かったら終わりだからな」
「それなら、ひとまず遠距離攻撃で様子を見よう」
「了解」
弓使いや魔術師の冒険者が俺の後ろに隠れながら遠距離攻撃を行っていく。しかし目の前の魔物はそれらの攻撃が命中しているのにも関わらず、全く反応しなかった。まるで一切効いていないかのようだ。
「グルゥゥゥ……」
様子を窺うように、魔物はこちらを見つめ続けている。こちらがどう動くかを考えている……あれはそう言う目だ。妖魔と戦う中で、今までに何度もそういった目を見てきた。間違いなく、ヤツには戦いの心得がある。最初に盾役を狙ったのも、俺たちの瓦解を狙ってのものだろう。俺がいたのが想定外だったみたいだがな。
「まるで効いていない……?」
「どうする。あんなヤツ、俺たちだけでどうにかなるのか?」
「まだだ、攻撃を続ければ道が開けるかもしれない……!」
後ろの冒険者たちは再び攻撃を行った。一人は風の槍を撃ちだす。一人は毒を塗った矢を放つ。しかし最初の攻撃でおおよそ結果はわかっていたが、やはり魔物には何の影響も与えなかった。というより、むしろ状況は悪化したかもしれない。
「グギャァァアアア!!」
「向かって来た!?」
恐らくこちらの攻撃が通用しないということを理解しやがった。こうなると厄介だ。ヤツが防御を捨てて攻撃に出てきた以上、こちらもそれを迎え撃つしかねえ。だが俺が剛鎧を解除すれば間違いなく後ろの奴らは……。とにかくこのままヤツの攻撃を受けるしかねえか!
「フンッ!!」
「グルゥ……」
後ろに攻撃が届かないように、魔物の攻撃を全身で受け止める。幸い体当たりをしてきただけだからまだ何とかなる。これが飛び道具まで使って来るとちょっと困ったことになるが、これなら防衛に徹していれば……。
「グギィィィッ!!」
「うぉぉっ!?」
と思った矢先、ヤツは尻尾を器用に使って後ろのヤツらに攻撃をし始めやがった。クソッさてはもう俺に攻撃が通用しないことを理解しやがったな。
「不味いっ……!」
「おっと!」
よし、ギリギリのところでヤツの尻尾を掴んだ。
「大丈夫か?」
「た、助かった!」
「それならもう少し後ろにいてくれ。一気に攻めるからよ!」
後ろの冒険者をさらに後方へと下がらせた。このまま守ってばかりでもちょっとヤバそうだから、もう一気に攻めちまった方が良さそうだ。
「獣宿し『炎龍』!!」
一瞬だけ剛鎧を解除し、炎龍の炎でヤツを焼き尽くす!
「焼け焦げろォォォ!!」
「グギギィィィィ……」
やっぱりさっきのアイアンドラゴンのようにはいかないか……だがそれならもっと火力を上げるだけだ!
「ウオォオォォ!!」
「グ……ギ……」
倒した……のか?
「う、うおぉぉすげえ! アンタすげえぜ!」
「待て、軽率に飛び出すな!」
「大丈夫だって。もうヤツは倒したんだろ?」
「バカ! 後ろ……!」
「……ぁ?」
一度動かなくなった魔物は、飛び出した冒険者に反応するように再び動き出した。そして最初と同じようにそいつを掴み上げて……。
「た、助け……」
「やめろぉぉ!!」
クソッ間に合わない……!!
「何事かと思えば、まさかこのようなことになっていたとは……」
一瞬。轟音とともに辺りが真っ白になった。
「グ……ギギィ……グギャッ」
「この魔物には見覚えが無いな……。とうとう奴らの侵入を許してしまったということか」
気付けば、魔物の腕は根元から斬り落とされていた。いや、斬り落とされたと言うよりかは超高温で焼き斬られたというほうが正しいか。まるで大木に雷が落ちた時の様に、奇麗に焼き斬れている。そしてその近くにいるのは一体のドラゴンだった。
……と言ってもドラゴンと言って良いのかわからないくらい機械で改造されているみたいだが。それでも状況的に見て今目の前にいるドラゴンこそが、俺の目的である極雷龍と見て良いだろう。
「ら、雷龍様……! 申し訳ありません……雷龍様の手を煩わせてしまうとは」
雷龍様……ってことはこのドラゴンは極雷龍で確定だな。
「気にするな。それより、すぐにでも会議を開く必要が出てきた。即座に各所の重鎮に連絡せよ」
「は!」
「それと、そこの者」
「……あ、俺ですか」
「其方にも会議に出席してもらいたい」
極雷龍は俺にそう言った。正直願っても無い申し出だ。信用を勝ち取って極雷龍に謁見するって過程を省いて、直接その大事そうな会議に出られるのは話が早くて助かる。
「わかりました。俺も同行します」
「助かる。それでは私は先に宮殿へと向かおう」
極雷龍はそう言って飛んでいく。機械の翼を羽ばたかせて飛ぶその姿からは、極水龍の流れるようなそれとはまた違う美しさを感じた。
「もう少しで連絡通路だ。皆、戦闘の準備をしておいてくれ」
都市の奥地に魔物用のエリアへと続く通路があるようで、俺たちはそこに向かっている。連絡通路はギルドや宮殿がある居住エリアと魔物用エリアを繋ぐ人間用のものであり、他にもいくつかあるらしい。脱走した魔物が向かっているのは物資運搬用の通路で、この連絡用通路を通って行けば俺たちが先回り出来るようだな。
連絡用通路は途中でいくつも分岐していた。迷ったらヤバそうだ。これだけ入り組んでいると魔力探知もあてにならなそうだしな。
通路を抜けて少し広い空間に出ると、明らかにそこにいるべきでは無いだろっていう魔物が走り回っていた。床も壁も居住エリアと同じような人工物で出来ていることから、恐らくここが物資運搬用通路って奴だろう。
「グオァァァ!!」
「武器を構えろ!」
先頭にいた冒険者の掛け声とともに、その場の全員が戦闘態勢を取った。それは俺も例外じゃない。
「ヤツはアイアンドラゴンだな。あの鋼鉄の体には物理攻撃も魔法攻撃も効果が薄いが、関節部の外皮の薄い場所には攻撃が通りやすい」
「それなら俺たちがヤツの気を引く。その隙に遠距離攻撃を頼んだ」
数人の冒険者がアイアンドラゴンとか言う魔物に向かって走っていった。と言うかあれがクライムの言っていたアイアンドラゴンか。確かに固そうだ。それに関節部が弱点ってことは中身は柔らけえってことだよな。それなら……。
「獣宿し『炎龍』」
今までと同じく中を焼いてしまえば良いってことだよな。良い感じに前の奴らが気を引いてくれているから狙いやすいぜ。流石は最低ランク受け入れがCのギルドってところか。
「風の槍よ、その力を……うぉ!?」
俺の隣で魔法の詠唱をしていたヤツがいたが、俺の炎龍の炎に圧倒されて詠唱が止まってしまった。
「グギャアァァア!!」
「何だ!?」
「この威力、相当なもんだが……こんな炎魔法を使えるヤツいたか?」
炎龍の炎がアイアンドラゴンを丸焼きにした。断末魔を上げてからそのまま動かなくなったし、多分これで解決だよな。
「驚いた……まさかこれほどの魔法を使える冒険者がいたなんて」
「これなら俺たちが来る必要も無かったかもな」
前でヤツの気を引いていた冒険者たちが戻って来た。宮殿で会った男も今のを見ていただろうし、これで少しは信用が……。
「グォォォ……」
……今度はなんだ?
「おい、今何か聞こえなかったか?」
「ああ。だが今までに聞いたことが無い。こんな鳴き声の魔物、この天空都市にいたか?」
「グォォ……グアアァアァァァ!!」
「うわぁっぁあ!?」
突然の事だった。部屋の奥から、壁を突き破って何かが侵入してきた。そしてそいつは冒険者の一人を掴み……。
「ガギュァ」
「あぎっ……」
喰った。
「武器を構えろ!」
「クソッ! 盾役がやられた!」
喰われた冒険者がさっきまでいたところには大盾が落ちていた。いわゆるタンクの役割を担う冒険者だったってわけか。それなら……!
「獣宿し『剛鎧』!! 死にたくなきゃ俺の後ろに下がれ!」
「な、何だその力は……いやわかった! 皆も彼女の後ろに!」
流石は熟練者の集まりだ。状況の把握が速い。
「あの魔物は今までに見たことが無い。だが特徴的に龍種と見て良いだろう。それにさっきの動きを見る限り危険度が相当高い部類だ。慎重に動くべきだが……生憎とあまり時間をかけるわけにもいかないだろう。アイツが居住エリアに向かったら終わりだからな」
「それなら、ひとまず遠距離攻撃で様子を見よう」
「了解」
弓使いや魔術師の冒険者が俺の後ろに隠れながら遠距離攻撃を行っていく。しかし目の前の魔物はそれらの攻撃が命中しているのにも関わらず、全く反応しなかった。まるで一切効いていないかのようだ。
「グルゥゥゥ……」
様子を窺うように、魔物はこちらを見つめ続けている。こちらがどう動くかを考えている……あれはそう言う目だ。妖魔と戦う中で、今までに何度もそういった目を見てきた。間違いなく、ヤツには戦いの心得がある。最初に盾役を狙ったのも、俺たちの瓦解を狙ってのものだろう。俺がいたのが想定外だったみたいだがな。
「まるで効いていない……?」
「どうする。あんなヤツ、俺たちだけでどうにかなるのか?」
「まだだ、攻撃を続ければ道が開けるかもしれない……!」
後ろの冒険者たちは再び攻撃を行った。一人は風の槍を撃ちだす。一人は毒を塗った矢を放つ。しかし最初の攻撃でおおよそ結果はわかっていたが、やはり魔物には何の影響も与えなかった。というより、むしろ状況は悪化したかもしれない。
「グギャァァアアア!!」
「向かって来た!?」
恐らくこちらの攻撃が通用しないということを理解しやがった。こうなると厄介だ。ヤツが防御を捨てて攻撃に出てきた以上、こちらもそれを迎え撃つしかねえ。だが俺が剛鎧を解除すれば間違いなく後ろの奴らは……。とにかくこのままヤツの攻撃を受けるしかねえか!
「フンッ!!」
「グルゥ……」
後ろに攻撃が届かないように、魔物の攻撃を全身で受け止める。幸い体当たりをしてきただけだからまだ何とかなる。これが飛び道具まで使って来るとちょっと困ったことになるが、これなら防衛に徹していれば……。
「グギィィィッ!!」
「うぉぉっ!?」
と思った矢先、ヤツは尻尾を器用に使って後ろのヤツらに攻撃をし始めやがった。クソッさてはもう俺に攻撃が通用しないことを理解しやがったな。
「不味いっ……!」
「おっと!」
よし、ギリギリのところでヤツの尻尾を掴んだ。
「大丈夫か?」
「た、助かった!」
「それならもう少し後ろにいてくれ。一気に攻めるからよ!」
後ろの冒険者をさらに後方へと下がらせた。このまま守ってばかりでもちょっとヤバそうだから、もう一気に攻めちまった方が良さそうだ。
「獣宿し『炎龍』!!」
一瞬だけ剛鎧を解除し、炎龍の炎でヤツを焼き尽くす!
「焼け焦げろォォォ!!」
「グギギィィィィ……」
やっぱりさっきのアイアンドラゴンのようにはいかないか……だがそれならもっと火力を上げるだけだ!
「ウオォオォォ!!」
「グ……ギ……」
倒した……のか?
「う、うおぉぉすげえ! アンタすげえぜ!」
「待て、軽率に飛び出すな!」
「大丈夫だって。もうヤツは倒したんだろ?」
「バカ! 後ろ……!」
「……ぁ?」
一度動かなくなった魔物は、飛び出した冒険者に反応するように再び動き出した。そして最初と同じようにそいつを掴み上げて……。
「た、助け……」
「やめろぉぉ!!」
クソッ間に合わない……!!
「何事かと思えば、まさかこのようなことになっていたとは……」
一瞬。轟音とともに辺りが真っ白になった。
「グ……ギギィ……グギャッ」
「この魔物には見覚えが無いな……。とうとう奴らの侵入を許してしまったということか」
気付けば、魔物の腕は根元から斬り落とされていた。いや、斬り落とされたと言うよりかは超高温で焼き斬られたというほうが正しいか。まるで大木に雷が落ちた時の様に、奇麗に焼き斬れている。そしてその近くにいるのは一体のドラゴンだった。
……と言ってもドラゴンと言って良いのかわからないくらい機械で改造されているみたいだが。それでも状況的に見て今目の前にいるドラゴンこそが、俺の目的である極雷龍と見て良いだろう。
「ら、雷龍様……! 申し訳ありません……雷龍様の手を煩わせてしまうとは」
雷龍様……ってことはこのドラゴンは極雷龍で確定だな。
「気にするな。それより、すぐにでも会議を開く必要が出てきた。即座に各所の重鎮に連絡せよ」
「は!」
「それと、そこの者」
「……あ、俺ですか」
「其方にも会議に出席してもらいたい」
極雷龍は俺にそう言った。正直願っても無い申し出だ。信用を勝ち取って極雷龍に謁見するって過程を省いて、直接その大事そうな会議に出られるのは話が早くて助かる。
「わかりました。俺も同行します」
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