【R18】稀によくある異世界召喚録 〜またまた外れスキルを与えられたけど、他の世界から持ち込んだ力があるのでモーマンタイです〜

遠野紫

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クラス転移と外れスキル

10 魔王城

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 やあ。
 鉱脈から掘り出した大量の希少な鉱石素材とどっかの異世界で手に入れた錬金術師としての力を使って、とうとう移動要塞ツェッペリンを完成させたよ。

 これもひとえに、どっかの異世界で偉大なる大錬金術師様が設計図を残しておいてくれたおかげだ。
 本当にありがとう。マジでかんしゃ~。

 さて、それではスペックを語らせてもらおう。
 まずは見た目……と言っても、よくある飛空艇だ。
 グランブルーファンタジーとかFF6とかで見るようなアレだね。

 しかしただの飛空艇と侮ることなかれ。
 よく見ると船全体が魔法で加工されているし、強力な防壁だって張れる。
 おかげでちょっとやそっとの攻撃じゃあ絶対に墜落することはない。

 と、これだけでも充分過ぎる性能なんだが……コイツの真骨頂はまだまだこの程度じゃあないぞ。
 なんせこの船自体が巨大な魔道具みたいなものだからな。

 見てくれ、内部がもうめっちゃくちゃに広いだろ。
 明らかに外から見た船のサイズと一致していない。

 そう、コイツは魔法により内部の空間が拡張されているのだ。

 一通り家具のそろった部屋が大量にあるのはもちろん、キッチンや風呂なんかも当然完備。
 更には生活のことは全部メイドゴーレムがやってくれるおまけ付きだ。

 おかげで料理下手でも毎日温かくて美味い飯を食えるし、風呂上りのアイスのあとにはフカフカのベッドで寝られる。
 まさに至れり尽くせりな最高の生活拠点と言うわけよ。

 で、それが移動式なんだぜ?
 こんなん、魔王討伐への旅路が超楽勝になっちゃうに決まってるんだよね。

 ――と言うか、実際楽勝だった。
 空の王者たるワイバーンですら、この飛空艇には傷一つ付けられないんだ。
 ぴゃーっと飛んで、優雅な旅を楽しみながらもあっという間に魔族領内へと侵入することに成功してしまった。
 
 ごめん、同級会には行けません。いま、魔族領内にいます。
 この世界を支配しようとする魔王を俺たちは倒そうと思っています。


「佐藤くん、見えたわ。あれが多分……おそらく、魔王城よ」

「え? あー……確かに、なんとなく見えるような見えないような……?」


 どうやら柊さんは目が良いようだ。
 かなり遠くにうっすらと見える建造物のようなものが彼女には見えているらしい。

 確かに柊さん、あのスタンピード以降とにかく大量の魔物と戦って勇者レベルを上げていたもんなぁ。
 剣姫スキルは視力にも大きな補正を与えるみたいだし、今は視力10.0くらいあるのかね。

 にしてはなんか含みがあると言うか煮え切らない言い方だったような気もするけど……まあ、気のせいだよね。


「僕にも見えたよ。何と言うか、随分と前衛的なセンスだね」

「え、マジで?」

 
 何それめっちゃ気になるんだけど。
 うわ見たい。超見たい。

 ってか、さっきの柊さんの反応が変だったの絶対それのせいじゃん。


「じゃ、じゃあいよいよ魔王との決戦なのか……?」

「私たちに勝てるのかなぁ……」


 おっと、楽しいピクニック気分なのは俺とエルシーちゃんくらいだったか。
 皆、表情がこわばっている。
 そしてそれは柊さんをはじめとした星五スキルを持っている数人も同じだった。

 そうだよな。
 この世界基準だと彼らって相当強いみたいなんだけど、それでも相手は魔王なんだ。

 その名の通り、魔族の王。
 人間よりも遥かに強い種族である魔族をも束ねてしまうような存在だ。
 そんなのを相手にするとなれば、緊張や不安に飲み込まれてもまあ仕方がないと言える。

 と、そう思った矢先。
 とうとうその全貌が明らかになってきた魔王城のせいで船内の空気感は一気に変わった。


「え、なにあれ」

「なにって、魔王城……でしょ? ……魔王城だよね?」

「じゃなかったらなんなんだよ……マジでなんなんだ?」


 皆、さっきまでの緊張感はどこへやら。
 魔王城を見るなり困惑と動揺の底なし沼へと引きずり込まれてしまっていた。

 いや仕方ないでしょ。
 あんな前衛芸術みたいな城を見せられたら……ねぇ?

 まったく、ズムシティ公王庁がかわいく思えてくるレベルだぞこれ。
 これならSwitch2の予約に外れ続けて悶えるヌタウナギを見ていた方がまだマシだ。
 
 うっ、ヤバイ。
 ずっと見ていると頭がやられる。
 このままだと仮に元の世界に戻れても後遺症が残りそうだ。

 はぁ……一体どうなっているんだよこの世界のデザインセンスは。
 ……いや違うな。ここまでの間に見てきた建物は普通だった。

 つまり、これは魔王の趣味……?

 なんてことだ!
 くそっ、戦う前だってのに変なものみせやがってッ!!
 メンタルへの先制攻撃ってか!?

 いやいや、落ち着け。
 こんなので取り乱していたらそれこそ魔王の思うつぼだ。

 俺たちはこれから魔王と戦わないといけない。
 そのためには冷静かつ慎重でなければならないんだ。
 いくら俺たちが強くとも相手は魔王。

 油断なんて、絶対にしちゃあいけない相手なんだよ。


「……っと、敵か」


 魔王城から鳥やコウモリみたいな魔物が大量に飛んでくるのが見えた。

 さすがにこれだけ近づいたらバレるか。
 と言うか、魔族領内に入った時点で既に追手は来ていた。 
 飛空艇が速すぎて結局追い付けなかったみたいだけど。


「佐藤くん、気付かれたみたいよ」

「ああ、そうだな。けど心配はいらないよ」


 ここまでの道中だって何度か魔物に襲われているんだ。
 それを解決してここまで来ている以上、対策だってバッチリと言うわけで。

 ほら、今にも迎撃機能が……。


――ドォンッ


「ぐげあぁぁっ!?」


 ほらね?
 飛空艇から放たれた大砲が次々と魔物共を撃ち落としている。

 これさぁ、もう俺たちいらないんじゃないかな。
 飛空艇だけで魔王城制圧できるんじゃないの?


――キランッ


「あっ……やべえ! 皆、掴まれ!!」


――ドギュンッ


 一瞬、魔王城の中央付近が光ったかと思えば次の瞬間には極太レーザーが飛空艇へとぶち込まれていた。

 幸い魔法による防壁と素材への加工のおかげで即座に吹き飛ぶなんてことはなかったが、この振動は不味いな。
 多分、墜落するぞ。


「なにっ!? なにが起こったの!?」

「うわぁ落ちてる!! 墜落するんだああぁぁ!!」

「死ぬ! 死ぬってこれ!!」


 ヤバいな。地獄か?
 とは言え今の俺にできることはただ一つ。
 この船を安全に着陸させる。それだけだ。


「皆、落ち着いて! きっと大丈夫だから!」


 おぉ、こんな時にも柊さんは冷静だ。
 いや本当、めっちゃくちゃ助かるぜ。
 このまま皆が慌てふためいた状態じゃ魔王討伐どころの騒ぎじゃないしな。

 よし、これなら皆のことは彼女に任せてもよさそうだ。
 俺は船の操作に集中するとしよう。


――ギギギギッ


 ああくそっ、ハンドルがほとんど動かねえ。
 舵系統がイカレてやがるぜ。

 さっきの攻撃、さてはピンポイントでこの船の弱点を狙って撃ってきやがったな?
 攻撃の瞬間に感じ取れた魔力もとんでもないモンだったし、間違いなく魔王の仕業だろこれ。

 ええい、致し方なし!
 こうなれば奥の手を使うしかあるまい!


「佐藤くん? ちょ、どこに行くつもりなの!?」

「このままじゃ墜落は免れなさそうだからな。外から風魔法で強引に着陸させる」

「嘘でしょ、そんなことまで可能なの……? でも、もしまたさっきの攻撃が飛んで来たら佐藤くんの身に危険が……!」

「大丈夫だ。むしろ直撃したら今度こそ飛空艇が吹っ飛ぶからな。それなら俺に直撃した方がマシだ」

「そう……なの?」


 あまりにも荒唐無稽なことを言っている自覚はある。
 現に柊さんの表情は何とも言えないものへと変わっていた。

 だが事実は事実。
 それに今は時間の猶予もない。
 彼女には悪いが、これで納得してもらうしかないな。


「僕も手伝おうか?」

「いや、エルシーは念のために中にいてくれ。いざとなった皆を頼む」

「いざとなったらって……その時は僕、まず第一に君を助けるつもりなんだけど?」

「そいつはありがたいが、この場合のいざとなったらってのは着陸に失敗したらって意味だ。あの程度じゃあ俺の身に心配はないよ」

「そう? なら任せて。思いつく手段はいくつかあるからさ」

「ああ、それなら安心だな。じゃあちょっと行ってくる」

 
 そう言いながら船の外へと出る。
 すると案の定と言うべきか、飛空艇を飛ばすために重要となる部分から煙が出ているのが見えた。

 やっぱり意図的に機関部に撃ち込まれたなこりゃ。
 それもあの距離からってなると、相当な実力の持ち主なのは間違いない。
 少なくとも本来召喚される勇者だけだったら魔王討伐も一筋縄じゃあいかなかっただろうな。

 まあいいや。
 今はとにかくこの飛空艇を安全に着陸させないと。


「ウェンビュートス」


――ビュオオォォォッ


 どっかの異世界で手に入れた風魔法を発動させる。
 こいつは風魔法ビュートの上位魔法だ。
 完璧に制御できるようになれば竜巻サイズだろうがこうやって自由に操作できるようになる。

 なので、こうして船全体を風に乗せて……っと。
 あとはこのままゆっくりゆっくり下ろして行って……。


――ズズッ、ズザザザザァァッ


「これで……よし」


 ぶっつけ本番ではあったが、思ったよりも上手いこといったな。
 以前に崖から落っこちた時に風魔法で着地した経験が活きたのかもしれない。

 さて、一息つきたいところだが……またあの攻撃が飛んでこない確証もないし、さっさと魔王城へと攻め込んだ方がいいか。
 中に入っちゃえばあんなとんでも長距離攻撃は使えないだろう。

 と言うか、逆になんであれ以降使ってきてないんだ。
 墜落させるつもりならもっとバカスカ撃ちまくった方がいいでしょうに。
 もしかしたらチャージ時間とかクールタイム的な何かがあるのかもしれないな。
 
 なんにせよ、ここは敵地。
 希望的観測を元に動くのは危険が危ないし、非情によろしくない。

 ここは皆を連れて、さっさと魔王城内へと入ってしまうのが吉というもの。
 その後のことはそこで考えればいいさ。
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