【R18】稀によくある異世界召喚録 〜またまた外れスキルを与えられたけど、他の世界から持ち込んだ力があるのでモーマンタイです〜

遠野紫

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クラス転移と外れスキル

16 そして、元の世界へ

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「ふぅ……終わったわね。それじゃあ……」


 小林を倒した柊さんは剣を収め、宝物庫の入り口付近で待機していた数人の元へと歩いて行く。
 なんだろうね。小林の取り巻きとしてアイツらもしばくのかな。


「ひぃっ、ごめんなさい柊さん……!」

「わ、悪かったよ……俺たち、その……」

「大丈夫、何も言わなくていいわ。さあ、あなたたちも一緒に帰りましょう?」

 
 予想外と言うか、ある意味予想通りと言うか、怯えた様子の彼らに柊さんは優しく声をかけた。
 
 まぁ、うん。そうだよね。
 あの柊さんが罪もない人をしばくわけないよね。
 まったく、そうに決まってるじゃん……誰がそんな野蛮なことを。

 ……それにしてもアイツら、柊さんにああ言われてもなお動かないな。
 一体どうしたと言うんだ。


「い、良いのか……? 俺たち、魔王討伐のために何もしてないし……柊さんたちのこと、裏切ったようなもんなのに……」


 なるほど、そう言うことね。
 おそらくは小林に命令されてそうしただけなんだろうけど、王国に残ったことに負い目を感じているわけか。


「皆……別に、そんなこと気にしなくてもいいのに。私は学級委員として、皆を無事に帰らせる義務がある。ただそれだけよ。それに、お礼にしろ謝罪にしろ、まずは佐藤くんに言うのね。彼がいなければきっと私たちは一生帰ることなんてできなかったのだから」


 いやぁ、そこまで言われると照れちゃうぜ。
 おっと違った。ははっ照れますな☆


「はぁ……はぁ……まだだ、まだ終わってねぇ!! 俺は、まだ負けてねぇんだよぉ!!」


 あ、小林が立ち上がった。
 なんだよ。まだやる気なのか?
 
 けど、あれだけの戦力差を見せられてまだ何かできるもんなのかねぇ。


「は、ははっ……とうとう、とっておきを使う時が来たみたいだなぁ……!」


――ブンッ

 
 小林は懐から取り出したナイフを柊さんへと向けて投げた。
 でも今更そんなのでどうしようってんだ……?

 こんなの、彼女ならすぐに打ち落とせる。


「往生際が悪いのね。このくらい簡単に……んなっ!?」


 嘘だろ?
 軌道が……変わった?


「あれは呪いのナイフ……!? 危ない、柊さん!!」


 ……え、マジで?
 うわやっべ、このままじゃ直撃するって!

 ああくそっ!
 今からじゃ魔法も投擲も間に合わねえ!


「んがぁっ!?」

「真田くん!?」


 Oh……なんてことだ。
 ナイフが直撃する直前、真田が柊さんを庇うようにナイフの前に割り込んだ。
 そのせいでナイフに込められていたと思われる呪いが真田へと流れ込んでいる。


「さ、真田てめぇ……!」

「ごふっ……ひ、柊さん、無事……?」

「どうして私のためにそこまで……!」

「小林に命令されたとは、言ってもさ……これまで、たくさん迷惑かけちゃった、から……これくらいしないと……がふっ……」

「もういいわ真田くん、喋らないで……! 今、ポーションを飲ませてあげるから……」

「はぁ……む、無駄だぜ。呪いは、一切の回復を受け付けないんだからよぉ……。食らえば最後、死ぬ瞬間まで苦しみ続けるんだ。本当は、てめぇに味わってもらうつもりだったんだがなぁ……」

「そんな……! 小林くん! あなた、自分が何をしたか分かっているの……!?」

「知るかよバーカ。そいつが勝手に、飛び込んだだけだろうが……。あぁ、くそっ……視界が、かすむ……畜生、俺ももう……駄目みたいだな。最期にてめぇが苦しむサマを見たかったが……うぐっ、もう体が……動か、ねぇ……」


――ドサッ


 小林の体から一切の気配が消えた。
 気絶したか……或いは死んだか。

 どちらにせよ、今は放置でいい。
 それよりも真田の受けた呪いの解呪と回復が最優先だ。


「真田、これ飲めるか」

「あ、ありがとうな、佐藤……。けど、すまねえ。アイツも言ってただろ……? 呪いにポーションは効かないんだよ……」

「問題ない。こいつはちょいと特別なポーションでな。呪いも怪我も病気すらも一発で治る」

「……え?」

「ほら、飲めばわかるって。ぐいっと」


――ごくっ


「そ、そんなわけ……うわ、え? マジじゃん。は? 本当に? なんだこれ!?」

「真田くん!? 本当に治ったの……!?」

「えっと、そうみたい……って言うか、呪いが消えてるどころじゃないぞこれ……! ずっと気になってた腱鞘炎と膝の痛みもなくなってるんだけど!?」


 あまりにも効果が強かったのか、飲んだ真田自身が驚いている。
 うん、そうなるよね。
 俺も最初に飲んだ時はそんな反応したもん。


「な? すっげえ効果あるんだってこれ」

「にしたってありすぎだろ……! けど、おかげで助かったよ」

「なあに、あの土壇場で柊さんを助けてくれたんだ。俺の方こそ感謝しないとな」


 まさか小林の腰巾着だった真田があんな勇敢に柊さんを庇うなんてね。
 その男気に賞賛を送ると共に、俺への攻撃は全て不問とします。


「私からもお礼を言わせてちょうだい。ありがとう、真田くん。それに佐藤くんも」

「ふ、ふへへっ……ど、どういたしまして」


 んなっ!?
 こいつ、柊さんに手を握られながら礼を言われて鼻の下伸ばしてやがる!

 あ、おい待てぃ!
 その立ち位置と役割は俺のもんだろうが!!
 てめぇ様は、何をしてくれちゃってんだスギ?


「じゃあ改めて……佐藤くん、真田くん。帰りましょうか。私たちの世界へ」


 おっと、そうだった……まだ終わってないんだった。
 最後まで気を抜いたら駄目だ。
 帰るまでが遠足って言うもんね。


「そうだね、柊さん。帰ろう、俺たちの世界に。小林のことは残念……でも何でもないかもしれないけど、それでも俺たちは最善を尽くしたんだ」

「ええ、そうね。大変なこともたくさんあったけど、私は佐藤くんと一緒に戦うことができてよかったと思っているわ」

「ちょっ、ちょっと待ってくれよ。佐藤と柊さんって、そう言う関係なのか?」


 んなっはっはっは。
 何をおっしゃりますことやら。

 まったく冗談キツイぜ真田め。
 俺と柊さんがそう言う関係だって?
 そんなこと、あるはずが……。


「それは、えっと……」


 え、待って柊さん何その顔。
 完全に、女の顔になってますやん。
 それはもう、そう言うことですやんか!

 しかし俺にはエルシーちゃんと言う将来の相手がいるのだ。
 柊さんには悪いけど、お断りさせてもらうしかない。
 おおん、なんて罪な男なのだ俺は。


「お、おいどうなんだ!? 何とか言えよ佐藤! うわあぁぁっ! せっかく俺が体を張って柊さんを守ったのに、そりゃないよぉ!! ワンチャンあるかと思ったのにぃ!!」


 えぇ……。
 なんだかんだで結局は下心だったってこと?
 これはさっきの賞賛は撤回しないといけないかもしれないな。

 まあ、下心に関しては俺がどうこう言えることではないかもしれないけど。

 なんにせよ……だ。
 このまま変に勘違いさせてもあらゆる方面で不幸を生むだけだろうし、はっきりと言ってしまった方がいい……はず。


「……柊さんとはそう言う関係でもなんでもないよ」


 きっぱりと、そう言った。
 少なくとも俺にとっては……だけどね。


「なに? 本当に? 本当だな? そ、それなら……まだ俺にもチャンスあるよな……!」


 それ本人の前で言っちゃうのか。
 でもまあ、このままの勢いでいけばワンチャンあるかもしれんね。知らんけど。


「えっと、それじゃあ……柊さん! こんな状況であれですけど、俺と付き合ってください……!!」


 うおぉぉッ!?
 コイツ、マジでやりやがった!!

 俺にできないことを平然とやってのける!
 そこに痺れる、憧れるゥ!!


「真田くん!? あの、えっと……ご、ごめんなさい……」

「ミ゜ッ」


 真田ァァァッ!?
 あまりにショックがデカすぎたのか変な音を出してぶっ倒れちまったぞおい!!


「い、いや分かってたよ。明らかに脈ナシだってさ……うん、本当にね。わかってたんだよ」

「お……おう、そうか……。まあ、その……なんだ。これからも頑張れよ?」

「うん、佐藤もありがとう……」


 それだけ言うと真田はトボトボと歩いていって、そのまま転移門の中へと入っていった。
 さすがに玉砕してなおこの場に残り続けるのは無理だったか。

 さあて、どうしようこの空気。
 真田のやつめ……とんでもねえ置き土産をしていきやがったよ。


「じゃ、じゃあ俺たちも帰ろうか……?」

「そう……ね。そうしましょう……」


 ほらもう凄いギクシャク。


「でも、その前に……少しだけいいかしら」


 柊さんは倒れている小林の元へと向かうと、彼をゆっくりと担ぎ上げた。
 かと思えば今度は転移門へと向かい、彼を門の中に丁寧に置いた。


「辛うじて、まだ生きていたみたいだから。あんな彼だけど、きっと向こうで待っている人はいるはずだもの……」


 あれだけのことをされて、それでも柊さんは小林を連れて帰ろうと言うのか。
 凄いな、柊さんは。
 慈悲深い……だなんて、もはやそんな言葉で表せるレベルじゃないよこんなの。

 俺だったら確実に放置するし、仮に持ち帰るにしても蹴飛ばして門の中に放り込む。
 
 
「ごめんなさい、佐藤くん。今度こそ本当に帰りましょう」

「あ、うん。そうだね」


 いよいよ、その時が来てしまった……。
 これで本当に、この世界からはおさらばだ。

 魔王がいなくなって、今後この世界がどうなるのか。 
 勇者を失った王国がこれからどうなっていくのか。
 そう言ったこの世界に関わるあらゆることを、俺たちは永遠に知ることができなくなる。

 なんせ世界を跨いでしまえば、俺たちはもう部外者なんだ。

 はぁ……何度も異世界に召喚されている俺でも、やっぱりこの瞬間だけは少し寂しくなるな。
 時には親密になった人と永遠の別れをしないといけなくなったりするんだ。

 それこそ今回みたいに、対して愛着がない方がかえって幸運なのかもしれない。
 その方が、未練もなくて助かる。
 

「佐藤くん……最後に、いいかしら」

「柊さん?」


 なんだろう?
 まだ何かやり残したことでも……って、ちょっと待って近い近い!

 おあぁぁ!?
 柊さんの顔が、すぐそばに!!
 

「私、こっちに来てからずっと不安だったの。皆を守るなんて言っておいて、情けないわよね。けど、あなたのおかげで……巧くんのおかげで、私はここまで頑張れたの。ありがとう、心の底から感謝してるわ」


 ぬおおぉぉっ!?
 こ、ここに来て名前呼びですか!?
 それはもう……そう言うことですよね!?

 いやでも駄目ですって!
 俺にはエルシーちゃんが……!
 

「だからね……巧くん。私、あなたのこと……好きよ」


――ちゅっ♥


 ……え?
 今、ほっぺに柔らかい感触が……。


「ふふっ、それじゃあ向こうでまた会いましょう。続きはそこで……ね?」


 そう言うと柊さんはさっさと転移門の中へと入っていってしまった。

 ぬ、ぬああぁぁぁっ!!
 くそっ、静まれ!
 静まれよ俺!!

 冷静に……そう、冷静に考えろ!
 キスなんて、いつもエルシーちゃんとしていただろうが!!
 それも口同士でだぞ!?
 
 それに、色んな世界の美少女とも関係を持ってきただろ!
 なのに今更、あれくらいで俺が心を乱されるはずが……。

 ぐあぁぁやっぱり駄目だぁぁ!!
 当たり前だろうが!!
 現地で出会って数か月の女の子と、小中高同じだった学校のマドンナを同列に比べられるかよ!!

 そもそも永遠に別れることになるのが怖くて、もうほとんどまともに恋愛なんかしてなかったんだよ!
 ほぼ肉体関係だけのセフレみたいなものだったんだ!!

 だから、ああやって素直に好意を向けられると……心が、揺れ動いてしまう。

 そうか。
 俺も、やっぱり柊さんのことが好きだったんだ……。

 けどさぁ、駄目なんだよ。
 俺にはエルシーちゃんがいるんだから。

 ……よし、向こうに戻ったら俺からもはっきりと気持ちを伝えよう。
 そしてきっぱりと諦めよう。
 彼女には悪いけど、俺はエルシーちゃんを裏切ることなんてできない。

 そうと決まればさっさと帰らないと。
 エルシーちゃんもきっと向こうで俺を心配してるだろうからね。

 だから……この世界にさようなら。
 そして、ただいま……元の世界。
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